※このページは、2004年シーズンのシアトル・シーホークスについて、2004年のシーズン中に作成・掲載された記事を基に再編集したものです。
2004年8月18日(水)更新 第1回 さあ、今年もついに始まるよ! シーズン開幕まで3週間、シーズン・チケットも手に届き、多くのファンがそうであるように、気分はすっかりGM(ゼネラル・マネージャー)になったつもりで、今シーズンのシーホークスのチームの組み立て、開幕ロースター選び、対戦チームの研究に忙殺されています。 ご存知のように、レギュラー・シーズンは同カンファレンス、同地区との6戦を含めた、全16戦で争われますが、今年のホークスのスケジュールは、最初の10戦のうち隔週で7戦がアウェーとなります。 ホームではめっぽう強いホークスですが、昨年のアウェーは2勝6敗。この辺は正念場、9月12日、9月19日のアウェー2連戦は当然、開幕ダッシュといきたいところ。初戦は昨年ホームでボコボコにしたニューオリンズ(大したことはない)、そして次が、一昨年のスーパー・ボウル覇者ながらボロボロになった、結構好きなチームのタンパペイ(大したことはない)。この2連戦連勝の後、初ホームというのが私の予定(は未定)。そこまでくればホーム初戦は、昨年これまたボコボコにしたサンフランシスコとイケイケ・ムード、とまあそんなカンジです。 今年もまた、楽しいシーズンになりそうです。ホームにはそのほかスーパー・ボウル出場のカロライナ、マイアミ、バッファロー、アリゾナ、そしてマンデー・ナイトにはダラスと、見どころあるチームが目白押し。どうです、フットボールはムズカシーとか、チケット高~いとか言わずに、一度スタジアムに足を運んでみては? 抜群の体と、並はずれた身体能力を持ったサイボーグのような人達が、緻密な計算と作戦の下、全力でボールを前に進め、それを阻止する。こんなエキサイティングなスポーツを見ないなんて、もったいない! ルールは簡単です。とにかく前、エンドゾーンに向けて突進! ホークスも突進! | |
2004年9月20日(月)更新 第2回 ホーム初戦を前に、今シーズンの行方を大予想! さあ、待ちに待ったシーズンが先週、ペイトリオッツ対コルツ戦のキックオフで幕を開けました。我がシーホークスも12日、敵陣でのニューオリンズ戦を21-7で快勝。そして19日は結構好きなチーム、タンパベイとの試合で、若干文句はあるものの、これまた勝利。なんとか2勝でホームゲーム・オープナーを迎えます。 今年のシーホークスのキーポイントは、 QBのハッセルベックは、間違いなくリーグ・トップクラスであり(ヘルメットからキャップへの取り替えもチョー早い!)、RBのアレキサンダーも脂の乗り時。1戦目でも得意の横バシリを交え、なんと3タッチダウンの活躍をすでに見せています。補強もうまくいったと思うし、先のキーポイントをクリアできれば大丈夫!(アンタ、コーチかってよく言われますが、この時期、多くのファンはコーチどころかGM、解説者、予想屋、ダフ屋、といくつもの職責を仕事そっちのけでヤットリマス)。 そんなところで、今年はホルムグレンがじっくり作り上げたチームの勝負の賭けどころと見ております。1週目は始まってしまいましたが、ここで私の大予想(いつもハズレ)といきます。 今年は行きマッセー、ホーム初戦のサンフランシスコ! まだチョッとだけチケット残っとるそうです。野球ばかり観ているアナタも、今年はこの禁断のフットボールの世界にハマってみてはいかが? | |
2004年9月27日(月)更新 第3回 やったね、対49ersホーム初戦に完勝! 待ちに待った日がやってきました。シーホークスのホームでのオープニングです。ここまで下馬評通り順調に2戦2勝を挙げ、波に乗るホークス。アウェイでの全2戦が、今シーズンのカギではと言われていただけに、いい雰囲気でホームでの試合を迎えられたようです。 この日の相手は、同ディビジョンのサンフランシスコ49ersで、こちらも予想通りの2戦2敗と苦しい戦い。おまけに当日のラインはホークスが10ポイントと、圧倒的に優勢が伝えられています。 そんな楽勝ムードの中、私はいつものように、ガッチリ81番ロビンソンのユニフォームを着込み、ほとんど気分はコーチ状態で“なめたらあかんぜよ”と気を引き締め、スタジアム入り。作戦で頭がいっぱいの中、そのムードを最初に壊してくれたのが、なんとシーギャルでした。硬い表情で歩く私に、彼女は「サインするから、カレンダーを買って」と言うのです。試合前のキンチョー感が体中にみなぎる私は、「なにい~!」と思いましたが、1分後にはカレンダー片手に席へ向かった訳です。 さて、肝心の試合の方は、怒濤のごとく攻めを見せるホークスに対し、チーム大改造中で、QBさえしっかり固定することができなかったサンフランシスコ49ersは、ディフェンス、オフェンス共に精彩を欠きます。特にホークスが力を入れたディフェンス陣の活躍は、補強の目玉だった96番ウィストロムらディフェンスラインが立ちはだかり、セカンダリーがランを止め、相手QBにプレッシャーをかけてファンブルを誘い、若手CBの23番トルファン、FSの26番ハムリンやCBの21番ルカらがロングパスをことごとく抑え、インターセプトを決めるという、まさに理想的な展開となり、終わってみれば34-0のシャットアウト勝ち! また、オフェンス陣では、WR陣がことごとくキー・プレーとなるミドルパスをキャッチ。RBの37番アレクサンダーはわずか52ヤードのランながらも(横には200ヤード走った)3つのTDを決め、「やればできるじゃないか」と唸らせてくれました。 これでホークス、無傷の3連勝になり、ディビジョンでも、アッと驚くラムズの連敗で単独トップ。まあ、この時期のトップというのもあまり意味はないのですが、来週はお休みでその次の週、10月10日のホームでのラムズ戦が楽しみです。 まだまだ先は長い! 他のディビジョンではチーフスが3連敗を喫しております。順当勝ちがありそうで、これまたわからないフットボール、目が離せません。さあ、みんなでホークスの応援に行きましょう! | |
2004年10月12日(火)更新 第4回 ホコロビ見えた!? ホームでの初負け試合 このシリーズを始めて2年目、ついに初のホームでの負け試合リポートになってしまいました。まるで悪夢のような残り6分、17点差をひっくり返されての試合、このゲームの怖さは、今年3勝0敗でシーズンの1/4を迎えて絶好調だったハズのホークスが、ホコロビを見せた瞬間でした。 そのホコロビは、今シーズン開幕前に繕ったハズの部分だったかもしれません。「ここぞという時の確実なWRのキャッチ」「相手QBへの強いプレッシャー」そして「セカンダリーのロングパスへの対応」。これら3つが“課題”と言われ、まさにこのゲームのファースト・ハーフまでは、前3戦と同じくこの“課題”を克服した“強い”ホークスでした。QBのハッセルベックの素晴らしいパス、RBのアレクサンダーの走り、WRのジャクソン、TEのスティーブンスのキャッチ、CBのルーカスの2度にわたるインターセプト、DEのコックランの強烈なプレッシャーとエキサイティングなサック……。なのに「なんで? 残り6分」。 このゲームでは、まさに“プロの力は紙一重”ということを見せられたカンジでした。ひょっとして選手は第4クォーターに入った時、「勝った」と思ったかも知れないし、優位だったファースト・ハーフでのJ.ブラウンのFG失敗は「たいしたことない」と思ったのかもしれない。第4クォーターのホークスの攻めを見ていると、割と早い時間からなんとなく“逃げ”の展開だったし、本当に“逃げ”るべきところでの結果的な“ミス・コーチ”も。悪いことは重なるもんで、オーバー・タイムでのコイン・トスはどうであれ、結果的にたった6分であれ、今回はラムズに惨敗ではなく完敗と言わざるを得ないでしょう。 しかしながら、いつものように私自身も猛省しております。「ホントに気合いを入れて応援していたのか?」「勝っているからといって笑ってばっかではなかったのか?」「試合を控えているのに松茸狩りに行ったんじゃあないのか?」「ホントに双眼鏡でプレーヤーを見ていたのか?」「1,000倍の双眼鏡は必要なのか?(おっぱい拡大疑惑)」など……。 しかし、立ち直りも早い! この敗戦を生かして、次はいよいよ破竹の19連勝中のニューイングランドとの対戦です。まさに今シーズンの天王山、今日から私も断食、そして気分はもうニューイングランドへ。仕事どころではない!! | |
2004年11月1日(火)更新 ゆうマガ11月号掲載分「激闘シーホークス、シーズン真っ盛り」 “フットボール”と聞くと、多くの日本人が「知っているけれどそんなに興味はない」と言う。理由は決まって「ルールがムズカシそう」か「止まったり動いたりでよくわからない」。確かにルールに無知なら、これほど退屈なスポーツはないかもしれない。顔は見えないし、やたらとゲームは止まるし。でも、そんなスポーツになぜ多くのアメリカ人が熱狂し、日曜はもちろん、月曜の夜には大統領までもが職務をそこそこにゲームにかじりつくのか? そして、その決勝戦とも言える『スーパーボウル』はなぜ国民の祝日並みの盛り上がりを見せるのか? このコラムではその魅力はモチロン、地元シアトル・シーホークスと全米の注目チームを追ってみたい。 フットボール観戦に当たり、ムズカしく考える必要はない。ただボールを前に進めていく陣取りゲームだ。各選手は自分の役割に沿って動き、相手陣のエンドまで攻め切れば点が入るという単純なもの。全米32のチームが、それぞれ同地区チームとの2戦ずつを含む全16戦を17週で戦う。野球の162試合に比べるとはるかに少なく、チームの登録選手数や選手現役年数を見ても、フットボールがどれほど体を張ったスポーツなのか想像できる。「ボールを前に進める」というひとつの目的のために、優れたコーチの下、鍛え抜いた超人とも呼ぶべき選手が攻め、阻止しようとする。ポジションによってはボールにすら触れない選手もいるのに、一丸となって目的の達成を目指す姿はまさに人間社会の縮図。ルールはゲームの単純さと裏腹にちょっと複雑かもしれないが、その複雑さ故に奥深く“ハマッて”しまうこと請け合いだ。 さて、今年のシアトル・シーホークス、名将マイク・ホルムグレンのもとでの5年目。QBのハッセルベックの成長は著しく、昨年の課題だったWR陣の確実なキャッチ、DL・LBによる相手QBへのプレッシャー、ロングパスへの対応などの問題点をオフ・シーズンに改善した成果が上がり、今年最初の試練と言われていたアウェーでの開幕2戦で勝利を飾った。波に乗って迎えたホーム開幕戦の第3戦では、サンフランシスコ49ersを相手に圧倒的な攻めと素晴らしい守りでシャットアウト勝ち。しかし、第4戦の対セントルイス・ラムズ戦は圧倒的有利に立ちながら大逆転負けを喫し、どんなゲームもホントは“紙一重の差”であることを痛感させられた。第5戦、前年チャンピオンのニューイングランド・ペイトリオッツとの今期一番の大試合は、20点をリードされながらも一時は3点差まで詰め寄った。が、最後は今期の大きな課題となるだろう土壇場でのロングパスを見事に決められ、一歩及ばず2連敗。この敗戦を生かし、次に繋げて欲しいところだが、実際この試合では、WRのロビンソンがラムズ戦とは打って変わった素晴らしい活躍を見せている。 シーズンも中盤戦に差し掛かった現時点で3勝2敗と健闘。前評判でもシーホークスのプレーオフ進出は有力視され、実際に今年の戦力は近年一だ。スーパーボウル出場のカロライナ・パンサースや完敗を喫したラムズとの戦いと、今後も目の離せない試合が続く。 個人的にはオフェンス陣、RBのアレクサンダー、QBのハッセルベックに注目。しかし、何と言っても今年のシーホークスはディフェンス。特にDEのウイストロム、CBのトルファントとルーカスは要チェックだ。 1プレーごとに押し寄せる波のような歓声、喜びと落胆の繰り返し、ド派手な演出とド迫力のぶつかり合い。ヘルメットやプロテクターを着けていても倒れる選手は多く、けがのリポートは相手チームの貴重な情報のひとつ。そんなアメリカ的でエキサイティングなフットボールがすぐ目の前で繰り広げられているのだから、チャンスがあったらぜひスタジアムに足を運んでみて欲しい。
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2004年11月2日(火)更新 ツイてた&疲れたパンサーズ戦 いやー悪夢というより、あの強かったチームがここまでボロボロになるのか、といった4週間でしたね。ファンとして文句のひとつも言わせてもらえば(何しろカネ払ってるんだから)、「なっとらーん!」。 特に先週のアリゾナ戦は、勝ち負けはさしおいても、これまで見てきた中でもプアー・パフォーマンス。また、キー・プレーヤーの怪我をさしおいても、勝とうとしたんだか、早く帰りたかったんだか。 QBハッセルベックも(4INT:ちゃんと起きてた?)、WR陣も(落としまくり)、RBアレクサンダーも(反対行っちゃった?)もう、み~んな「ちょっとナメてんじゃーないの」ってカンジ。ディフェンス陣は(まあまあ)スターター3人オチでよくやった方だと思うよ。先々週のニュー・イングランド戦は「仕方ねー」というかむしろ惨敗だったのに、このアリゾナ戦はなんかボロボロ。 しかしながらシーズンはまだ半分もいっていない。落ち込む気持ちをシーギャルズの笑顔とおっぱいでサッと切り替えて、早くも気分は上昇気味。 昨日(11/1)の相手は、前から楽しみにしていた昨年のNFCチャンピオン、カロライナ・パンサーズ。チャンピオンといいながら、今のところ先勝は1勝5敗とパッとしない。何回も言うけど、先週はその“ぱっとしない”チームに惨敗したんだから、アンタ、ヘラヘラしてるばあいじゃあないってーの。そんな文句を一蹴してくれたのが、この日のRBアレクサンダーでした。 OLのうまい助けもあり、走りに走りまくり(それも前へ!)あっという間になんと195ヤード。ディフェンス陣もLBブラウンがラインに加わり、さっそくいい活躍をしてくれてます。 しかし、カロライナも食い付き、前半終わって14-7。シーホークスが押し気味ながらも余談を許さない状況です。ハーフ・タイムにしっかり気合いを入れなおし、作戦をたて、集中して、さー行くぞ! と3QTに入ったその時。ハロウィーンということで、シーギャルズがさまざまな衣装で登場(マニアにはたまらない)。なんと寒いのにビキニ・スタイルまでいるっ! あんたこれじゃあ応援に来ているのか、気分を下げに来ているのか、わからんじゃあないか! と怒りを抑えつつ、手にはしっかり1.000倍の双眼鏡(理由:風邪ひかないか心配。ポロリが心配。変なオッサンに見られてないか心配。イヤラシイ目でみられてないか心配など)。チナミに私はALLISONのファンです(どうでもいい?)。 今日の試合、まず“ツイてた”。たびたびのピンチをペナルティーやコールに救われ、良いところで良いプレーが出たということですね。 いずれにしても勝ちゲームは気分良く、コスチュームのシーギャルお姉さんを思い出しながらルンルンで(エエトシこいて)スタジアムを後にしたのです。来週からの2つのアウェー・ゲーム(サンフランシスコ、そしてラムズとの雪辱戦)なんとか連勝で帰ってきてくれー。 | |
2004年11月23日(火)更新 勝ちは勝ちやけどね、のマイアミ戦 2週間ぶりのホーム・ゲームがやって来ました。先週、にっくきセントルイス・ラムズの返り討ちに遭い、セントルイスと並ぶ5勝4敗でNFC Westのトップで迎えた今日(11月21日)のマイアミ・ドルフィンズ戦。このゲームの開始時点で、すでににっくきセントルイスはバッファロー・ビルズに負けていたので、大口開けて笑いながら余裕でキックオフを迎えました。 今日の先発は、ケガでお休みのQBのハッセルベックに代わってベテランQBのディルファー、DLに注目ルーキーのタブス、そしてWRは土曜のチーム・ミーティングに遅れて出してもらえないロビンソンに代わって、これまたちょーベテランのライスと、ちょっと変わった顔ぶれ。 対するマイアミは1勝8敗と絶不調。スターRBのウイリアムズがシーズン開始前に抜けるわ、ハリケーンでスケジュールは変わるわ、と不運なシーズンを送っている。コーチもクビになり、慌てて新体制を組んだものの、QBのフィーリーもケガで万全ではない。ラインもシーホークスが9ポイントと楽勝ムード。 1QT、WRのライスの通算206個目となるTDパス、QBのディルファーもいい動きだ。スタジアムも“ジェリー・コール”で大興奮!(でもこれは、同じジェリーでもジェリー・スプリンガー・コール?)、その後もおっさんFBのストロングのファンブルでTDを貢献したものの、マイアミのペナルティーにも助けられ、前半終わって17-7。しかし、ドラマはここからだった。 3QT、突如としてまったくと言っていいほど、前に進めなくなってしまった。3ダウンは決まらず、パントはマズく噛み合っていない。いったいハーフタイムに何をしていたんだ! 周りのコーチ達(少なくとも4万人いる)も怒りをあらわにし、ビールを飲みまくる。「ゲッ、これって負けパターン?」と焦っているうちに、あっという間に17-17の同点。2分を切ってもシーホークス、ファーストダウンが取れない! 残り1分、マイアミは40ヤードまで迫っている。35ヤードまで来たらフィールド・ゴールレンジなので、もう絶対絶命のピンチ。あーーーー。 しかしそれを救ったのは、なんとルーキーSSのボウルウェア。起死回生の一発でした。シーホークス・テリトリー、37ヤードでのインターセプトはそのまま63ヤードのTDとなり、24-17。スタジアムはまさに“プロジェクトX状態”(そんな訳ないか)。そして、56秒からのマイアミの攻撃も気迫のDEのコックランがファンブルを誘い、ターン・オーバーとなってひやひやゲームセット。まあ、勝ちは勝ちやけどねと、次週のバッファロー戦に不安を募らせております。 シーホークスはスタジアムの雰囲気を作り上げるファンをリスペクトする意味で、#12をファンのナンバーとしています。そもそもフットボールには野球以上の熱狂的ファンが多いようで、スタジアムの中だけでも“自分がコーチ”が4万人、“自分が審判(一方的)”が4万人程います。シーホークスの選手のジャージーはもちろん、プロテクターを着け、すぐプレーできる状態の人(出番はないと思うが)、南側最前列の“ファンの顔”とも言うべきフェイス・ペイントの人達(いったい何の仕事をしているのかなあ)、審判(審判スタイルで、試合中もずっと審判)、シーギャル(これは不思議といない)も揃っています。それにスタンドでのケンカ、因縁、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃のもたれなどで退場になる人もすごく多いのです。 まったくフットボール・ファンというのは、下品を絵に描いたようなスケベ・オヤジが多く、私も情けなく思っております。アンタら、シーギャル登場と共にいっせいに双眼鏡を上げるのはヤメロ! おっぱいばっかり見るんじゃない! | |
2004年11月30日(火) ウソのようなホントの負け試合 対バッファロー戦。スコア38-9。 もっとも、先週から不安はあった。新人Pのジョーンズはマイアミ戦のヘナヘナ・パントでクビになったし、QBのハッセルベックは木曜日まで練習ができなかったし。まあ、いろいろありますが、まずは文句。 そして、脱帽。 そして、本日のハイライト。 そして反省。 いやー、しかし、これだけやられると、情けないけど、もう好きにしてってカンジかな。かえってスッキリ。ハハハハ(強がり)。 お知らせ:レストランはこの夜の営業はクローズです(フットボールのため)。 | |
2004年12月1日(水)更新 ゆうマガ12月号掲載分「ライス獲得とこれまでの戦い」
名選手ライスの獲得やディビジョン1位への返り咲きなど、動きのあったシーホークスの1カ月を振り返る。 まずは、前号後の試合のフォローから。3勝2敗で迎えた第6戦、10月24日のアリゾナ戦は、アウェーながら7点リードと優位だったにもかかわらず、まるで別のチームのようにQBを軸にしたRB、WRとすべての歯車が狂って、手痛い3敗目。この日は、特にQBのハッセルベックの不調が報じられたが、実際パスは精細を欠いた。前2試合でのWR陣のパス・ドロップ(リーグ・ワースト2位)が尾を引いたのか、消極的な攻めが目立ち、第4クオーターでの危機的なインターセプトを含む4インターセプトをくらってしまった。 しかし31日、4勝3敗と先行するセントルイス・ラムズを追って行われたカロライナ・パンサーズ戦は、RBのアレクサンダーのひとり舞台となった。走りに走り195ヤード、2TDを稼ぐ活躍。6週間にわたり戦列を離れていたOLBのブラウンも期待通りの働き。ゲームは第4クオーターの残り3分から63ヤードのロングパスとTDで6点差まで詰め寄られたが、何とか逃げ切ってラムズと並ぶ1位に返り咲いた。 24日の試合前に、シーホークスはトレードを敢行。オークランド・レイダースよりジェリー・ライスを獲得した。ライスは殿堂入りが確実視される名選手。現在までの通算キャッチ数は1,527、獲得ヤード数は22,554ヤード、194TDといずれもがNFLレコードと群を抜き、’80年後半~’90年にかけて名QBジョン・モンタナとサンフランシスコ49ersの黄金時代を築いた。実際、私が本格的にフットボールに興味を持ち出したのはまだ日本にいたこの頃で、“モンタナ・マジック”と呼ばれるライスとのコンビは強く印象に残っている。そのライスが今、目の前にいる。80番は“シーホークスの星”とも言われるスティーブ・ラージェントのリタイア・ナンバー。それを付けることからも、ライスの偉大さに疑いの余地はないだろう。しかし、現在42歳の彼の活躍は、あまり期待できない。実際、アリゾナ戦では1キャッチ、9ヤード、次のカロライナ戦でも1キャッチ、6ヤードにとどまった。プレーよりもむしろ若手への影響、そしてプレーオフ進出時にその本領を発揮してくれることを願いたい。 11月に入り、7日の相手はここまで1勝6敗と厳しいシーズンを送っているサンフランシスコ49ers。この試合のハイライトは何と言ってもWRのジャクソンとロビンソンの計3TDの活躍だろう。いずれも25ヤードから、40ヤード前後のキャッチを決め、これまでにない活躍を見せた。そして第4クオーター8分過ぎの、LBのシモンズのインターセプトがダメ押しとなって42-27で終了。これでシーホークスはホームでの34-0の完勝に続き、2年連続で49ersにスイープを達成した。 続くラムズ戦には気分良く乗り込み、前戦の雪辱を果たすのかと期待したが、まさに返り討ちに遭ったような試合展開。この日は先週あれだけ決まっていたパス、ラン共にまったくヤードを稼げない上、決めたい場面でのパス・ドロップも目立った。17-0とリードされながらも食いついてはいたが、今ひとつ相手のミスに付け込めない。第4クオーター、20-12の8点差のまま時間だけが進み、WRのジャクソンのパス・ドロップ、RBのアレクサンダーのファンブルと大きなミスが続出。結局23-12でラムズが勝ち、NFC西地区ではシーホークスとラムズが共に5勝4敗で並んだ。 フットボールでは、試合ごとにいろんな問題が浮かび上がる。それを1週間という短時間でどう克服するかに面白味がある。10月の4戦でどれもここぞという時にロングパスを決められているように、現時点でのシーホークスの課題は、やはりロングパスへのCB、Sの対応だろう。確かにディフェンス陣はDTのウィストロム、LBのシモンズが戦列を離れ、相手オフェンス陣へのプレッシャーは弱いと言わざるを得ないが、今後のセカンダリーに期待したい。 ※今月の『しっとるふっとぼーる』はお休み。来月は「TVに映る黄色い線」についてですので、お楽しみに! | |||||||
2004年12月8日(水)更新 第8回 待望のマンデー・ナイト・フットボール。しかし…… スケジュールが発表になって以来、カレンダーに赤丸を付けて楽しみにしていたマンデー・ナイト・フットボールの日が今年もやって来ました。 数日前から作戦、先発ロースター決め、対戦相手ダラス・カウボーイズの分析、天気、着て行くジャージ選び、双眼鏡磨きなどに追われ、とても仕事どころではない。仕事中はいつも具合が悪い私の体も、早々と仕事を切り上げてスタジアムに向かう頃にはウソのようにカイチョーになったのだ。 今回は特に、入念に、フェイス・ペイントを施し、試合開始まであと“わずか”3時間。最後の気合いを入れるため、エキシビジョン・センターのタッチ・ダウン・シティーへ向かった。 同行したおっぱい好きのY氏の要望(欲望)に答え、「また買うの?」という批判をモノともせず、シーギャル・アリソンのサイン入りカレンダーを仕方なくゲット。まったく、こっちはゲームのことでアタマがいっぱいで本当はそれどころではなかったのだけど……。 本日のシートは、知る人ぞ知る“ずっと立ちっぱなし”シーホークス側のエンド・ゾーン。周りはコアなホークス・ファン一色。普段なら決して目を合わせたり、近寄ったりしたくない“下品”な人達で埋め尽くされている。いったい入り口ゲートのセキュリティーは彼らの何を調べたのだ?といった人達だ。 何しろ、今年一回きりのマンデー・ナイト・ゲーム。6万9,000人がスタジアムを埋め、華やかなグランドにど派手な演出が夜空に映え、完成はキックオフと共に最高潮に。 ゲームは始めシーホークスのシリーズで動いた。先週の惨敗から立ち直ったQBハッセルベックが、『ミスター・マンデー』とも呼ばれるベテランWRライスへ27ヤードTD(タッチ・ダウン)。ライス自身は、ランとキャッチでのTDヤードの記録を達成。“ポロリ”といってしまったWRジャクソンもしっかりキャッチしているし、幸先の良いスタートだ。 ダラスのRBジョーンズもなかなか調子よく走るけど、ホークスの守りに阻まれてTDを奪えない。ホークスはサード・ダウンも3の3と快調に取り、WBライスはさすがのキャッチを見せ、攻め込んでまたもTD。LBシモンズとブラウンの欠場でディフェンスに穴があるのが気になったが、何とか14-3と持ちこたえた。 しかし、第2クオーター、ホークスのファンブルをきっかけに、今度はダラスが食い付き、ハーフ・タイム前には19-14と先行を許してしまう。 第3クオーターは、ダラスのRBジョーンズに走りまくられ、1TDと1FG(フィールド・ゴール)を献上。ホークスはKブラウンのクラブ記録に並ぶ16連続FGのみで、29-17とダラスがリード。そして、罵声の中で迎えた第4クオーター、ついにホークス、怒濤の攻めを見せてくれたのだ。マンデー・ナイトは走るハズのRBアレクサンダーがようやく目が覚めたのか動き出し、QBハッセルベックのパスは鮮やかで、WR陣も波に乗ってキャッチが決まり、残り5分半でついに32-29と逆転。そして、残り3分、FSハムリンのインターセプトでボールを取り返し、RBアレクサンダーの32ヤードのランでTD、10点差と突き放す。もう場内は狂喜乱舞状態(コロコロ変わる)。 が、今期のシーホークス、これからがアブナイ。残り2分を切ってボールはダラス陣36ヤード。ダラスのベテランQBテスティバーディのショット・ガン。なんとこのシリーズ4の4と決まり、残り1分45秒でTDを決められ3点差に。このTDは、TVでは明らかにOB。文句が飛び交い怒りの空気が膨らんだ。 しかし、続くオンサイド・キックをカバーすれば勝利はほぼ間違いナシ! と思ったのもつかの間。ホークス・ヘナヘナ・スペシャル・チームは、あっさりボールを取られた。再び“お下品”なファンは、一気に天国から地獄というカンジで怒りまくり。そんなファンの声をせせら笑うように、本日のホース・トレーラー行き、ダラスのRBジョーンズが4キャリー・44ヤードと信じられないというか、「ホークスのディフェンスは寝てたの?」状態の中、決勝のTD。 残り32秒でノー・タイム・アウトは痛い。WRライスのキャッチ、そして最後のTDトライのロング・パスも実らず、結局43-39。なんか、もうすっかりシーホークス・スペシャルになった“土壇場”“悪夢の”“やっぱり”逆転負け。アンタね、フツー、負けるか? 残りの2分で。10点差で。 文句ばっかりじゃ仕方がないので、ちょっと先にホメてみる。 で、文句。 つまり、ディフェンスやね、今回は。 | |
2005年1月1日(土)更新 逆転劇の裏側とプレーオフ プレーオフ出場の動向が気になるこの時期。逆転劇に翻弄されたゲームも含めて昨年終盤のシーホークスをレビューする。 5勝4敗で迎えた11週目(11月21日)からのホームゲーム3連戦。この時点でまだ1勝という絶不調のマイアミ戦を皮切りに、バッファロー戦、マンデーナイトのダラス戦と、いずれも勝敗数やライン(賭けのハンディ)で行けば“格下”相手との試合が続いた。ここはホームチームの利を生かし、なんとか連勝を狙いたかったのだが……。 マイアミ戦。けがのQBハッセルベックに代わり、ベテランQBのディルファーが先発するも、オフェンスではパス・キャッチ、ディフェンスではセカンダリーの問題を抱えるシーホークスは波に乗れない。前にも書いたが、まったく5週目のセントルイス戦第3クオーターまでの“強い”シーホークスとは雲泥の差。しかし同点で迎えた第4クオーター終了直前、SSのボウルウエアによる起死回生のインターセプションTDで辛くも勝利を収めた。 ところが、バッファロー戦はまさにボロボロ状態で、ホルムグレンのコーチ史上最悪となる29点差で惨敗。 そんな状況で迎えたマンデーナイト。この試合はABCで全国中継されるプレミアム・ゲームだ。それだけにファンの盛り上がりはモチロン、選手の意気込みもすごい。まずゲームを作ったのは、“ミスター・マンデーナイト”ことWRのライス。数々の名場面を作ってきた彼らしい素晴らしいプレーを見せ、8回のレシーブで145ヤードを獲得。キャリア20年での総獲得距離(レシーブ、ラッシュ、キックリターンによる)を23,469ヤードとし、ブライアン・ミッチェルの記録23,330ヤードを抜いてNFL歴代1位となった。しかし、LBのブラウンとシモンズが抜けた穴は大きく、ダラスのルーキーRBのジョーンズにランをことごとく許し、最後には昨年来のシーホークスの悪しき伝統(?)となった「あと一歩」「土壇場」での逆転負けをくらい、セントルイスと並ぶ6勝6敗となった。 スポーツに「もし」「たら」「れば」は通用しないことはわかっているが、あえて今回、2つの“大逆転”負けを振り返ってみる。まず11月のセントルイス戦ではオフィシャルの“時間”ミスと不必要の“フラッグ”で時間が止まり、相手に同点のチャンスを与えてしまった。ダラス戦では、レビューすべきところをそのままにした。残り1分45秒でのジョンソンのTDは明らかにアウト・オブ・バウンド(※)で、それについて少なくともコーチは苦言を呈することはできたハズだ。決まってしまった今となっては仕方のないことだが、この2つのプレーは選手の力量とは違うポイントで起こったことなので、やりきれないものが残る。確かに、いちいちレビューしていたら試合にならないが、このように“結構明確なミス”は「インスタント・リプレー」というシステムがある以上、試合の一部として活用すべきだろう。もっとも選手にしてみれば、やはり力対力で勝っていきたいだろうが。 瀬戸際に立っての12月12日のミネソタ戦では、WRのジャクソンが目覚しい活躍を見せ、オフェンス・ディフェンス共に冴え渡り、27-23と僅差ながらも快勝。対するセントルイスはカロライナに負け、シアトルは再び1ゲーム差でトップになった。地区優勝、プレーオフ進出のかかるシーズン後半になり、一般的には9勝が自力優勝の最低ライン。シーホークスはこの時点で残り3試合だが、なんとか連勝でセントルイスを突き放したいところ。でないと、もしセントルイスが同じ勝率で終わった場合、今期2敗を喫しているシーホークスの地区優勝はないからだ。これからも、目が離せない戦いが続く。 ※プレーヤーがフィールドを縁取る白い境界線に触れたり、これを越えたりすること。プレーと見なされない。
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2005年1月5日(水)更新 第9回パッとせんが勝ちは勝ちで、プレー・オフ進出だ! ついに最終戦がやって来ました。前週のアリゾナ・カーディナルズ戦は連載をお休みしてしまいましたが、ご存知の通り、我がシーホークスはすでにプレー・オフ進出を決めています。このアトランタ・ファルコンズ戦でシーホークスが勝てば、NFC WESTチャンピオンに(対抗のセントルイス・ラムズが負けてもOK)。ファルコンズには、先週ミリオン級の10年契約を取った、走りまくるQBマイケル・ヴィックがいる。まあ、ファルコンズはすでにタイトルを取り、ヴィックは肩ならし程度の出場だ。しかし、プレー・オフで、もしシーホークスが初戦を勝ち進んだ場合、再びファルコンズと対戦することもあるので、注意しなければ(何をやねん!)。いつものように、お下品な周りのファンと共に興奮状態。しかし寒い! こんなに寒いんじゃあ、今日はシーギャルもおっぱいは出さんやろうねとか言ってるうちに(出したことはないケド、念のため)、快晴の中キックオフ。 試合は第1クォーター、シーホークスのヘナヘナパントをブロックされたのをきっかけに7点を献上。しかし、シーホークスもすかさずRBショーン・アレクサンダーの好ランで同点に。インターセプトをくらったものの、ファルコンズのヴィックはすでに引っ込み、まあ大丈夫やろと思いつつ、17-14で前半を終了。迎えた第3クォーター、残り7分、QBマット・ハッセルベックからTEジェレミー・スティーブンズへの3ヤードTDパスで21-17と逆転する。 ファルコンズは第4クォーター残り10分18秒にKジェイ・フィーリーが40ヤードFGを決めるが、シーホークスは直後の攻撃でQBハッセルベックが1ヤードTDランを上げ、再び8点差にリードを広げる。しかし終盤、2分ワーニングの後もボールを取り返せないまま、ファルコンズはじわじわと攻め寄る。残り3秒、ボールは2ヤード地点、ここら辺は今年のホークスの弱いところ! 最後の攻撃でついにファルコンズにTDを取られてしまった。2点差、当然2ポイントを狙う、ファルコンズ君。「もうアンタは優勝決まってんだからユルシテくれー」なんて怒涛の声援の中、2ポイント・トライはLBチャド・ブラウンとDTロッキー・バーナードの必死の守りでわずか10センチ届かずゲーム・セット。シーホークスがNFCウエストのタイトルを取ったのだ。 で、結局9勝7敗。優勝はしたけど、今ひとつ、なんかパッとせんやったね。何がパッとせんやったかまとめてみよう。 1. 初めはなんと言っても第5週ラムズ戦第4クォーター。ここまでは今シーズンのシーホークス、“無敵”の感があった。 目につくのは、こんなとこかね。終盤4連戦はジェッツ戦を落としたものの、中盤に比べると、まあまあ調子は上がってきているかもしれない(結構ツギハギだけど)。しかし、いずれの勝ち試合も、賭けでのポイントをカバーしていない! ということで、プレー・オフ第1戦は、因縁のラムズ戦。ねばりに粘ってラムズはプレー・オフに駒を進めた。今シーズン、シーホークスは2連敗、3度目のナントカではないが、プレー・オフは負けたらハイさよなら。やったるで!! えっ試合は土曜? ハイ、仕事はお休みしまーす。 | |
2005年1月12日(水)更新 第10回シーホークス、負けた…… 4回の攻撃で11ヤードを取れずに、今シーズンは終わってしまった。ファーストダウンを取れないことは、よくあることで、別に大したことじゃないけれど、この最後の攻撃は今シーズンのシーホークスのオフェンスの象徴というか、チームそのものをよく表していたようだ。 と冷静にちょっと書いたが、ホントはキレたね、まったく。あーあーやっぱりね、というか、かーっ情けない!というか、特にがっかりしたのは、セントルイス・ラムズにレギュラー・シーズンで2連敗し、さらにプレー・オフでも意地を見せてくれなかったこと。試合後、プレーヤーをねぎらう拍手はわずかで(プレーヤーに近い席のヒト達)、多くのファンは罵声と、アキラメの表情だった。最後の最後でダメというのは野球ではレッドソックスの代名詞にもなったケド、今やこれはまさにシーホークス状態と呼べるだろう。 プレー・オフは独特の雰囲気だ。負ければおしまいという緊張感か、スタジアムは試合前1時間でも、かなりの興奮状態。私は作戦計画などでコンセントレーションを高めているというのに、同行の某博多会、会長のH氏(匿名希望)は、「シーギャルのおっぱいポロリを観に行こう」とかマヌケなことを言っている。まったく、こういう連中がシーホークスを敗戦へ導いたのではないか? しかし、試合前からコトを荒立てるのもなんだし、チョッと息抜きにテールゲートへ付き合ったけどね。 試合のことは、あんまり書きたくない(じゃあ、これはなんのレポート?)。まあ、簡潔に言うと、負けたのだ(知っとるやろ)。感想くらいは述べてみると、 ということで、来週以降のプレー・オフの試合を追ってみよう。なんと言っても週末、AFCは天王山。インディアナポリス・コルツとニューイングランド・ペイトリオッツの戦いは見ものだ。過去スーパーボウルを3連覇したチームはない。絶好調のペイトン・マニングがどれくらいのパスを投げられるのか、天候が大きなキーだ。NFCは、大波乱。史上初8勝8敗チーム、セントルイス・ラムズが勝ち上がった。フィラデルフィア・イーグルス、アトランタ・ファルコンズが有利だが、まだまだわからない。我がシーホークスは去ったが、楽しみは続く。 一般のヒト達にはわかりにくいが、純粋フットボール・ファンの私としては(えっ、シーホークスファンなんじゃあ?)どのチームが勝つかということは“非常に重要”なのだ。「賭けてるんじゃあないの?」と疑われつつ、純粋なフットボール好き青年(オッさん疑惑)はまた来シーズンも“千倍双眼鏡”を片手にスタジアムへ行くのだ(もう来シーズン買ったし)。 そんな純粋な青年(まだ言ってる)にとって、今回の負けのキズは深い。立ち直るまでにあと2日はかかるだろう(それだけかい!)。しかし私自身、負け試合のスタジアムですでに来期の構想は半分でき上がっていた。まずコーチは私だ。しかし、すぐ後ろの席のヤツも立候補しそう(計4万人ほど)ということに気付いたので却下。 ■プライベート・イベントのお知らせ | |
2005年2月1日(火)更新 ゆうマガ2月号掲載分「2004シーズン総括」 プレーオフ初戦敗退でシーズンを終了したシーホークス。 あと数ヤードのところでシーホークスの2004シーズンは終わった。もっとも1月8日のプレーオフ第1戦で、もはや“天敵”となったラムズ相手に第4クオーターの残り時間なしの場面で最後の攻撃を取ったとしても、オーバータイムに入っただけで勝ったわけではなかったが。 今シーズン、シーホークスは西地区で「ダントツ」と言われた。ところが第4週のラムズ戦の大どんでん返しからは、最後まで“息を切らして”走った感があった。 第16週のファルコンズ戦。残り0秒でのギリギリの勝利でタイトルをモノにして地区優勝したが、今季のシーホークスは精彩を欠いていた。ディフェンスの要、LBのシモンズ、DTのウィストローム、LBのブラウンは、最後まで共にプレーすることができなかったし、Pのルーエンを欠いたこともスペシャル・チーム崩壊の理由のひとつだったかもしれない。 RBのアレクサンダーはタイトルにあと1ヤード足りなかったものの1,694ヤードを走ったし、QBのハッセルベックも不調ではなかった。プレーヤーは全力を尽くしたハズだし、プレーオフへも進出した。ラムズに2敗したとはいえ、NFCウエストのチャンピオンだ。しかし9勝7敗。昨シーズンからひとつ落としたこの数字は、恐らくプレーヤーやコーチはもちろん、多くのファンが納得できるものではないだろう。特にホームでは、昨年の8連勝から5勝3敗だ。ホームチームをスタンドから応援する者にとって“見ていられない”プレーがあったことは否めない。 天敵ラムズを迎えてのプレーオフでも、第1クオーターでいきなりロングパスを決められてあっさりTDを許した上、シーホークスの攻撃に入ってもインターセプトされ、完全に相手ペース。後半に追い上げ、第4クオーターでリードを奪うも、自陣17ヤードからのラムズQBのバルジャーによるパスは非情にもTDとなり、シーホークスは絶対絶命の7点差を追う最後の攻撃へ。残り27秒、4th&4、5ヤードからの攻撃。QBのハッセルべックのパスはすっぽりとWRのイングラムの手から抜け落ち、20年来の悲願であるプレーオフでの勝利も泡と消えた。これでプレーオフ6連敗だ。せめてオーバータイムに持ち込む“意地”を見せて欲しかった。諦めと罵声、シーズンを終えたシーホークスに贈る拍手が少なかったことが、それを物語っていた。 ところで“全米のお祭り”スーパーボウル(2月6日開催)へ向けてハイライトを迎えるプレーオフはどうなるだろう。シーホークス属するNFCはワイルド・カードでラムズ、バイキングスが共に8勝8敗で勝ち上がるという史上初の快挙を見せたものの、双方チャンピオンシップ進出を賭けた試合で敗れ、“本命”イーグルスと“対抗”ファルコンズの決戦に。 AFCは荒れたものの、第1シードのスティーラーズ、そしてシーズンのTDパス記録を作ったコルツのQBのマニングは雪に歯が立たず、3連覇を狙うペイトリオッツに20-3と屈辱的な負けを喫し敗退。結局両カンファレンス共に第1、第2シードが勝ち上がった。 スーパーボウル覇者の予想は“やめておこう”。読者の方々やウェブサイト(激闘シーホークス観戦記)を見てくれている人達にお願いしたい。バックナンバーを見直さないで欲しい。今年もまた予想は“大ハズレ”だったから。 シーホークスの敗退でガックリしたが、すぐに立ち直ったし、今夏またフットボールでそわそわするのは目に見えている。来シーズンのチケットのディポジットもすでに支払い済み。これほどエキサイティングで面白いスポーツから、もう離れられないだろう。
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