シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

シアトル・スーパーソニックス UPDATE

目次

チームの最終戦勝利、レイ・アレンが記録で花を添える (2006年4月25日)

今シーズン最後の試合となった、本拠地キーアリーナでのデンバー・ナゲッツ戦。ソニックスはファンに最後の勇姿を見せるかのように、同地区首位のナゲッツに対して前半から得点を重ねていった。その中心にいたのは、今シーズン波に乗り切れないチームを大きく牽引した、レイ・アレン選手だった。
 
あと6本の3ポイントシュートを決めれば歴代3ポイント成功数で首位に立つこの試合で、アレン選手は第1クオーターでいきなり5本を成功させる。それは、まさにボールがゴールに吸い付かれているような光景であり、観客誰もがアレン選手の放った美しいボールの軌道に息をのんでいた。そして、第2クオーター残り6分30秒。アレン選手が描いたこの日9本目のジャンプショットが、45センチ余りのリングを通り、この日一番の歓声に包まれた。1本の3ポイントシュートを決めて新記録を269本に伸ばした後、アレン選手はベンチに退くが、その間も彼のパフォーマンスに対する拍手と歓声はしばらく止まなかった。
 
試合は終わってみれば先発全員が10得点以上を挙げ、ソニックスが序盤から一度もリードを許すことなく109-98で快勝した。終盤、相手チームに追い付かれるという構図は、今シーズンのソニックスを象徴しているかのようだったが、アレン選手を始め、チームは約1万6,000人のファンの前で有終の美を飾った。
 
アレン選手の偉業達成、チームの勝利と、この日のようなファンを酔わせる試合を来シーズンどれだけ見せてくれるのか。首を長くしてファンは待っていよう。
(取材・文/松原拓也)

ソニックス・アップデート(2006年4月18日分)

2006年4月12日(水)
敵地フォード・センターで行われたニューオーリンズ/オクラホマ・シティー・ホーネッツとの対戦は99-104で敗れ、2連敗を喫した。レイ・アレン選手が6リバウンド、8アシスト、36得点と奮闘したが、ホーネッツのルーキー、クリス・ポール選手らがチームを牽引し、総合力で一歩及ばぬ試合であった。
 
2006年4月14日(金)
3試合ぶりに本拠地キーアリーナに戻って来てのロサンゼルス・クリッパーズ戦。前半終了時点で10点差以上で勝っていたソニックスだったが、後半その点差を守れず97-101で悔しい敗戦となった。ソニックスのシュート決定率を見れば敗因は明らかで、前半の決定率は60パーセントだったが、後半は完全に抑えられ27パーセントにとどまった。また、クリッパーズのエルトン・ブランド選手とクリス・ケイマン選手に、揃ってダブル-ダブルを決められたことも、相手チームを波に乗らせてしまった要因だろう。
 
2006年4月16日(日)
前回、ロサンゼルス・クリッパーズとのホームゲームでの悔しい逆転負けから雪辱を晴らしたいソニックス。今度は相手本拠地ステイプルズ・センターでのアウェーゲームとなったが、見事ソニックスが114-98で快勝を収め、連敗を3で止めた。この日も最高得点を挙げたのはレイ・アレン選手だったが、21得点と孤軍奮闘という形にならず、チーム全体で勝ち取った試合と言える。
 
2006年4月18日(火)
この日、ソニックスは本拠地キーアリーナで、西カンファレンスでプレー・オフ進出を決めているサクラメント・キングスとの対戦に臨んだ。最終クオーターまでに9点差をつけてリードをしていたソニックスだったが、この日も土壇場で相手チームに追い付かれるという嫌な流れを作ってしまい、結局105-111で惜敗してしまった。レイ・アレン選手、ラシャード・ルイス選手、ニック・コリソン選手ら3選手が20得点以上を決めるなどし、オフェンス陣はまずまずの働きを見せたが、ディフェンスが最後までリードを守りきれなかった。

ソニックス・アップデート(2006年4月12日分)

2006年4月7日(金)
この日ソニックスは、敵地で同地区最下位のポートランド・トレイルブレイザーズと対戦し、2日の対戦同様121-103で快勝した。ブレイザーズは、ここ最近12試合の成績が1勝11敗と厳しいチーム状態。一方のソニックスは、レイ・アレン選手が、放った18本のシュートのうち12本を決め、与えられた10本のフリースローをすべて決めるなど合計で38得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した。
 
2006年4月9日(日)
本拠地キーアリーナに西カンファレンス・パシフィック・ディビジョン首位のフェニックス・サンズを迎えて臨んだこの試合は、116-114でソニックスが接戦をものにした。ソニックスは最終クオーターまでサンズに追いつけずにいたが、残り24秒のところでレイ・アレン選手がこの日30得点目となるジャンプシュートを決め、逆転勝利をものにした。これでソニックスは4月に入って負けなしの4連勝となった。
 
2006年4月11日(火)
西カンファレンス勝率1位を誇るサンアントニオ・スパーズの本拠地AT&Tセンターに乗り込んで挑んだ1戦。前日までの勢いをそのままに、強豪を退けたかったところだが、95-104で惜しくも敗戦を喫した。フィールド・ゴール率38.6パーセントが物語るように、この日はスパーズのディフェンス陣にソニックスは完全に抑えられ、最高得点もラシャード・ルイス選手とルーク・リドナー選手の15得点であった。また、14リバウンドを記録したスパーズのティム・ダンカン選手にゴール下を支配され、反撃のきっかけを作ることができず、チームの総合力を見せ付けられた試合であった。

ソニックス・アップデート(2006年4月5日分)

3月の成績を7勝7敗と、今季初めて月間での負け越しを免れたソニックスは、シーズン終盤にして、チームの調子が上がってきたのか。プレー・オフ出場が絶望的ながらも来季に繋がるよう、ファンに良いパフォーマンスを見せ続け、残りの試合も奮起を期待したい。
 
2006年4月2日(日)
ソニックスは、本拠地キーアリーナで地区最下位のポートランド・トレイルブレイザーズとの戦いに臨み、122-83で大勝を収めた。ソニックスは、これまで1試合平均20.5得点を挙げていたラシャード・ルイス選手をけがで欠く、苦しい布陣での戦いであった。しかし、レイ・アレン選手が24得点、アール・ワトソン選手が23得点、ダミアン・ウィルキンス選手が20得点を挙げるなどし、チームの総合力で相手を大きく突き放した。
 
2006年4月4日(火)
本拠地キーアリーナにヒューストン・ロケッツを迎えて挑んだ試合は、ソニックスが104-84で制し、前回の勝利に続き連勝とした。32得点を挙げたレイ・アレン選手の活躍もさることながら、この日の主役は6週間ほど前にソニックスに移籍してきた、クリス・ウィルコックス選手かもしれない。ウィルコックス選手は26点、24リバウンドを記録し20-20(20得点、20リバウンド以上)を記録。この記録は自身最高のみならず、ソニックス史上でも9人目の快挙で、ここ10年間ではウィルコックス選手のみが達成しているというほど傑出している。ウィルコックス選手の活躍で、ソニックスはゴール下を完全に支配し勝利をものにした。また、この試合の結果、ソニックスは同率ながら西カンファレンス、ノースウエスト地区の3位に浮上した。
 

ソニックス・アップデート(2006年3月22日分)

今週は勝率1位をひた走っていたデトロイト・ピストンズが東カンファレンス、セントラル・ディビジョンでの地区優勝一番乗りを決めたのを始め、同サウスイースト・ディビジョンのマイアミ・ヒートなど計4チームのプレー・オフ出場が確定した。ソニックスは同地区首位のデンバー・ナゲッツに11ゲームを離され、かなり厳しい状況だが、最後まで昨シーズン地区王者としての意地を見せて欲しいところである。
 
2006年3月16日(木)
この日、本拠地キーアリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦したソニックスは、最終クオーターで6点差を見事にひっくり返し、102-98で逆転勝利を収めた。エースのアレン・アイバーソン選手をけがで欠くセンブンティシクサーズに、第3クオーターまで試合の主導権を握られていたソニックス。しかし、レイ・アレン選手がこの日全26得点のうち最終クオーターだけで12得点を挙げ、試合の流れを変えたことが勝利に繋がった。
 
2006年3月21日(火)
敵地アルコ・アリーナで行われたサクラメント・キングスとの一戦に臨んだソニックスは、前半戦を優位に進め守ってきたリードを後半逆転され、96-105で惜敗を喫した。キングスのロン・アーテスト選手とマイク・ビビー選手に、それぞれ34、30得点を決められ、後半戦はチームを波に乗せられてしまった。一方のソニックスは、クリス・ウィルコックス選手が19リバウンドの活躍でゴール下を支配したが、ホーム・ゲーム12連勝中であったキングスの勢いに追いやられた形となってしまった。この結果、ソニックスは通算成績を26勝40敗とし、勝率4割を再び割り込んだ。

ソニックス・アップデート(2006年3月15日分)

2006年3月8日(水)
この日ソニックスは、本拠地キーアリーナで西カンファレンス、サウスイースト・ディビジョン3位のメンフィス・グリズリーズと戦い、74-99で敗戦を喫した。スペイン出身のパウ・ガソル選手に、21得点、12アシスト、12リバウンドを決められ、ガソル選手にとって初となるトリプルダブルを許すなど、終始グリズリーズに試合の主導権を握られていた。一方のソニックスは、フィールドゴール率が35パーセントを切るなど、チーム全体で精彩を欠いた試合となった。
 
2006年3月10日(金)
同地区の3位と4位の激突となった対ミネソタ・ティンバーウルブス戦は、ソニックスが107-96で制した。この日の主役は、エースのレイ・アレン選手で、3ポイントシュート4本を含む、合計38得点をひとりで叩き出す大活躍で、チームを勝利に導いた。
 
2006年3月12日(日)
この日、ソニックスは、敵地ステイプルズ・センターで行われた対ロサンゼルス・レイカーズ戦を激しい攻防の末120-113とし、久々の連勝を味わった。今シーズン得点ランキング首位を走るレイカーズのスター・プレーヤー、コービー・ブライアント選手とソニックスのスター・プレーヤー、レイ・アレン選手がマッチアップして、ブライアント選手を22得点に抑えたことが大きな勝因となった。また、この日アレン選手は19得点ながら、NBA史上97人目の自己通算1万5,000得点を記録し、白星でその記録を祝った。アレン選手の活躍に後押しされるように、チーム全体のフィールドゴール率が6割近くに達するなど、総合力でもレイカーズを上回っていた。
 
2006年3月14日(火)
3連勝の懸かるこの日は、本拠地キーアリーナでの対フェニックス・サンズ戦。ソニックスは前回の試合の勢いをそのままに白星を重ねたかったところだったが、西カンファレンス、パシフィック・ディビジョン首位に立つサンズに120-129で惜敗。サンズは3月3日にチームに合流した、ティム・トーマス選手の23得点を含め合計4選手が20得点以上を挙げ、チームの好調ぶりを見せつけた。

ソニックス・アップデート(2006年3月8日分)

USABは2006年から2008年のアメリカ男子代表選考会に選出された23選手を発表した。NBAからは21選手が選ばれ、残り2名は大学生選手から選ばれた。ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアント選手やマイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイド選手など、今シーズンの得点ランキングを盛り上げている選手が選ばれる中、ソニックスからは、ガード・ポジションのルーク・リドナー選手が選ばれた。また、この中から選ばれた15選手が今年8月に日本で行われる世界選手権に出場することになる。
 
2006年3月3日(金)
3月に入って初戦のこの日は、東カンファレンス・セントラル地区を勝率8割以上の圧倒的な強さを誇るデトロイト・ピストンズとの一戦が本拠地キーアリーナで行われた。勝率が4割にも満たないソニックスは苦戦が強いられると思われたが、レイ・アレン選手が31得点、9リバウンドの活躍を見せるなど終始、白熱した攻防戦を見せる。第3クオーター終了時で2点差まで追い詰めたソニックスに、最終クオーターでの逆転の期待が掛かったが、結局点差は縮まらず96-98で惜敗を喫した。
 
2006年3月5日(日)
前回の試合で惜しくも負けはしたものの、いい形を見せたソニックス。この日は、本拠地キーアリーナで同地区2位のユタ・ジャズと戦い、113-81でソニックスが久々の大勝を収めた。レイ・アレン選手が20得点、8アシスト、ラシャード・ルイス選手が22得点を決め活躍を見せるが、この日は何よりもチーム力が完全に相手を上回っていた。シーズンハイの、チーム全体のスティール数を17とし、アシストも28回成功させ、総合力で勝った試合であった。このままの勢いで連勝となることができるか、次の試合にも期待が掛かる。

ソニックス・アップデート2006年3月1日分

2006年2月24日(金)
この日ソニックスは、前日まで8連敗を喫していたオーランド・マジックと敵地TDウォーターハウス・センターで対戦し、89-102で敗れた。第1クオーター終了時点で10点離され、そのまま差を縮めることができず連勝とはならなかった。またエースのレイ・アレン選手が欠場、ラシャード・ルイス選手も14得点と精彩を欠いた。
 
2006年2月25日(土)
この日、ソニックスは東カンファレンス、サウス・イースト地区首位を独走するマイアミ・ヒートと敵地アメリカン・エアライン・アリーナで激突した。ルイス選手がチーム最高の25得点、9リバウンド、レイ・アレン選手も21得点を挙げるなど、両エースが奮闘するも106-115で惜敗した。一方、ヒートのシャキール・オニール選手は、放ったシュート16本中15本を入れ、シーズンハイに並ぶ31得点、9リバウンド、4ブロックを挙げた。絶好調のオニール選手に後押しされるように、ヒートはゲームを終始優勢に進めた。ソニックスは試合残り6分23秒に、ウィルクス選手の放ったシュートで1点差に詰め寄ったが、自力で勝るヒートに最後は突き放された。
 
2006年2月28日(火)
6試合ぶりに本拠地キーアリーナで行われたニューオーリンズ/オクラホマ・シティー・ホーネッツ戦は、114-104と快勝し、2月の最終戦を白星で飾った。この日は、アレン選手が3ポイント・シュート5本を含む33得点を挙げチームをけん引すると、ルイス選手も25得点を決め、ふたりのエースがうまく機能した形となった。またこの日、トレード期限ぎりぎりでソニックスに加入したウィルコックス選手とワトソン選手が本拠地デビューを飾り、それぞれ8得点、5得点を決めた。一方、ホーネッツのラスール・バトラー選手も3ポイント・シュートを5本決め、アレン選手とのシューター対決を演出したが、最後は歯車がうまくかみ合ったソニックスが競り勝った。これで2月の成績は4勝10敗、通算成績を22勝36敗となり首位とのゲーム差は8.5となった。

ソニックス・アップデート2006年2月17日分

2006年2月10日(金)
ここまで4連敗で迎えたソニックスは、本拠地キーアリーナで行われた対アトランタ・ホークス戦に臨み、99-91で勝利し、連敗をストップさせた。格下のチームとのホーム・ゲームということで絶対に負けられない状況の中、ラシャード・ルイス選手が序盤で右足の太ももを痛めて途中退場。この影響もあって、第1クオーターを2点ビハインドで終える。しかし、第2クオーターに入ると、代わって出場したダミアン・ウィルキンス選手の動きも良く、52-44と逆転に成功。第3クオーターで再びリードを奪われるが、最終クオーターに再逆転を果たした。ウィルキンス選手はこの試合、チーム最多の26得点を挙げ、連敗中のチームに貴重な勝ち星を呼び込んだ。これにより、通算成績は20勝30敗となった。
 
2006年2月12日(日)
この日の対戦相手は、28勝26敗で同地区の首位に立つデンバー・ナゲッツ。今シーズン好調を維持するナゲッツは、前半から優位に試合を進める。しかしソニックスも、74-80で迎えた最終クオーターに同点に追い付くが、延長に入ってディフェンスの弱さが路程。結局、112-120でナゲッツに軍配が上がった。前日のけがから休養中のルイス選手に代わって先発したウィルキンス選手は、この試合でも21得点、10リバウンドと存在感を発揮するが、総合力で勝るナゲッツが勝利した。
 
2006年2月14日(火)
今シーズン、初の組み合わせとなった対ミルウォーキー・バックス戦は、91-106で敗れ、ソニックスは連敗を喫した。この試合から始まるロード6連戦の初戦は、重苦しく先の思いやられる結果に終わった。ルイス選手がけがから復帰したにも関わらず、22個のターン・オーバーを喫するなど、攻守共に精彩を欠いた。一方、バックスは、控え選手だけで49得点を挙げ、選手層の厚さを見せつけた。なお、今季ソニックスの3ポイント・シューターとして活躍したウラジミール・ラドマノビッチ選手が、この試合からロサンゼルス・クリッパーズへ移籍している。
 
2006年2月15日(水)
今季、ソニックスと1勝1敗の対戦成績を持つミネソタ・ティンバーウルブス。その本拠地であるターゲット・センターで行われた1戦は、92-102でティンバーウルブスの勝利に終わり、ソニックスは3連敗を記録した。試合では、ここのところ先発出場を果たしている2年目のロバート・スウィフト選手が、チーム2位となる14得点、チーム最多の7リバウンドを記録して、その成長の早さをアピール。しかし、フリー・スローだけで30得点も相手に献上するなど、チーム全体では攻守共に不発に終わった。今シーズンの通算成績は20勝33敗で、2月前半の月間成績は2勝7敗と最悪のチーム状態となっている。現時点での順位は西カンファレンス・ノースウエスト地区の4位と依然変動はない。なお、3位のミネソタ・ティンバーウルブスとのゲーム差は3.5、最下位のポートランド・トレイルブレーザーズとのゲーム差はわずか1となっている。

ソニックス・アップデート2006年2月10日分

2006年2月3日(金)
ソニックスはこの日、ヒューストン・ロケッツと敵地トヨタ・センターで対戦し、77-100で大敗を喫した。この試合、ロケッツが誇るスーパー・スターのトレーシー・マグレディ選手がソニックスを圧倒。4本のスリーポイント・シュートを含む36得点、9リバウンドで存在感を示した。さらには、現在NBA最高身長を誇る中国人センター、ヤオ・ミン選手が10個のディフェンス・リバウンドを含む14リバウンドで、ゴール下を完全に支配すると、ソニックスは完全に攻め手を欠いた形となった。これでプレ・シーズンも含めると、今季のロケッツとの対戦成績は3戦3敗となり、通算成績を19勝27敗とした。
 
2006年2月4日(土)
敵地アメリカン・エアライン・センターで行われた対ダラス・マーベリックス戦に臨んだソニックスは、前日に続き、91-110と大きく点差を付けられて敗戦。近年は毎年50勝以上を記録している強豪マーベリックスとの対戦は、予想通り序盤から厳しいものとなった。第1クオーターで12点差を付けられたソニックスは、第2クオーターで巻き返しを図るものの、続く後半に失速して敢えなく惨敗。ソニックスのエース、レイ・アレン選手のシュート成功率が4割を大きく下回り、さらにはラシャード・ルイス選手もフリー・スローを除く14本のシュート中、わずか1本しか決まらないなど決定力を欠いた。
 
2006年2月6日(月)
2連敗中のソニックスはこの日、東カンファレンス・サウスイースト地区の最下位に低迷しているシャーロット・ボブキャッツと敵地で対戦。今季がチーム創立2年目のボブキャッツに106-119で敗れ、連敗を止めることはできなかった。比較的若い選手構成のボブキャッツは昨季、20勝にも届かずシーズンを終え、今季も12勝36敗と大きく負け越していた。しかし、この前試合のロサンゼルス・レイカーズ戦に勝利し、13連敗をようやくストップさせたことでチームに自信が戻っていたのかもしれない。ボブキャッツは、第1クオーターでソニックスに12点差を付けて快調なスタートを切ると、第3クオーターまでにそのリードを25点差に広げて、完全に試合巧者に立った。ソニックスも最終クオーターに34点差を奪って逆転を試みるが、時すでに遅く、結局一度もリードも奪取することができなかった。
 
2006年2月8日(水)
再起を掛けてニューオーリンズ・ホーネッツと対戦するが、102-109でこの日も敗戦に終わり、ついに今季2度目の4連敗を喫してしまった。通算成績は19勝30敗となり、勝率は4割を下回った。ソニックスは、ルイス選手が34得点を奪って爆発的な攻撃力を見せつけると、久しぶりに先発出場したニック・コリソン選手も12得点、11リバウンドで首脳陣にアピール。一方、ホーネッツも今季新加入のカーク・スナイダー選手を中心にパスが展開。デイビッド・ウェスト選手とP・J・ブラウン選手がそれをきっちり決めて着実に点数を伸ばした。

ソニックス2006年2月3日

2006年1月28日(土)
シアトル・スーパーソニックスはこの日、ニュージャージー・ネッツを本拠地キーアリーナに迎えて対戦し、113-104で勝利を収めた。ビンス・カーター選手やリチャード・ジェファーソン選手、ジェイソン・キッド選手などのスター選手を擁するネッツは近年、安定的な強さを誇り、今シーズンも東カンファレンス・アトランティック地区の首位に立っている。一方、今シーズンも後半戦に入り、一挙に巻き返しを図りたいソニックス。試合では予想通りにカーター選手が29得点、ジェファーソン選手が36得点を奪ってソニックスに襲い掛かったが、今季2年目のロバート・スウィフト選手がソニックスを救った。前試合に続き今季4度目の先発出場となったスウィフト選手は14得点にとどまらず、8個のディフェンス・リバウンドを含む自己最高タイの12リバウンドを記録して、守備面でもチームをサポート。今シーズンから一気に得点力を上げたルーク・リドナー選手が20得点、エースのレイ・アレン選手が35得点を挙げて、強敵ネッツから勝利を奪った。
 
2006年1月30日(月)
地区最下位のポートランド・トレイルブレイザーズと同地区4位のソニックスの対戦となったこの日。昨年12月16日に行われた前回の対戦では111-99で圧勝しているソニックスだったが、今回の試合では111-116でトレイルブレイザーズに軍配が上がった。第1クオーターを32-31の1点リードの接戦で終えるものの、第2クオーターで敢えなく逆転を許す。57-58の1点ビハインドで後半戦に突入するが、逆転できずにじりじりと離されて試合終了となった。この日も先発出場したスウィフト選手の成績は、9得点、7リバウンドだった。リドナー選手が10アシストで、ラシャード・ルイス選手やアレン選手に効果的にパスを配給するが、ポイント・ゲッター、ザック・ランドルフ選手を中心にしたブレイザーズの攻撃が1枚上手だった。
 
2006年2月1日(水)
アレン選手の3試合出場停止の影響もあってか、1月の月間成績を5勝10敗として大きく調子を落としたソニックス。2月に入り心機一転して臨んだゴールデンステート・ウォーリアーズ戦は、111-107で見事な逆転勝ちを収めた。ウォーリアーズはバロン・デイビス選手を中心に第1クオーターに爆発的な攻撃を見せ、38-28と早くも10点ビハインドを強いられるソニックス。しかし、第3クオーターにウォーリアーズがわずか9得点に終わった間に、ソニックスは29得点を奪って一気に逆転。そして、この点差を守りきったソニックスが貴重な勝利をものにした。今シーズンの通算成績は19勝26敗で地区4位は依然変わらず、同地区首位のデンバー・ナゲッツに8.5ゲーム差を付けられている。

ソニックス2006年1月27日分

暴力行為により3試合の出場停止を科されたエースのレイ・アレン選手の欠場が大きく影響したのか、3連敗を喫して今季の通算成績を15勝23敗としたソニックス。アレン選手の復帰を機に、復調を試みるソニックスに勝利の女神は微笑んだのか。以下、20日から26日までの4試合の結果をお伝えする。

2006年1月20日(金)
アレン選手が3試合ぶりに復帰したものの、本拠地キー・アリーナで行われた対トロント・ラプターズ戦は113-121で敗れた。これで今シーズン初の4連敗を喫したソニックスは、通算成績を15勝24敗とした。前半は復帰したアレン選手を中心に健闘したソニックスが、63-59とわずかながらリードを奪っていた。しかし、後半に入ると徐々にペースを落としていくソニックスは、第3クオーターが終わるころまでには、ついに同点に追い付かれてしまう。そして迎えた最終クオーターでは、試合終了までのラスト10分間でソニックスの15得点に対し、ラプターズが28得点と土壇場で逆転を許した。復帰したアレン選手は24得点、ラシャード・ルイス選手は25得点、途中出場のニック・コリソン選手は30分間プレーして10得点、8リバウンド、4アシストと、攻撃は首尾良くこなしたソニックスの今回の敗因は、まさにディフェンスにあった。この試合で39回のフリースローのチャンスを与えたソニックスは、ラプターズのエース、クリス・ボッシュ選手が17回中17回のフリースローを決めるなど、36得点をラプターズに献上して勝利を自ら遠のけてしまった。
 
2006年1月22日(日)
ソニックスはこの日、西カンファレンス・パシフィック・ディビジョンで首位に立つフェニックス・サンズと対戦。昨年12月20日に83-111でサンズに大敗した借りを返したいソニックスは、アウェイ・ゲームでありながら延長戦に持ち込む死闘を演じた末、152-149で見事に勝利を収めた。序盤から点の取り合いとなったこの日の試合は、126-126の同点で延長戦に突入。5分間の延長戦を戦うが、お互い12点ずつを取って138-138と決着はつかず。再び5分間の再延長戦を行った末、14-11と再延長戦を勝ち越したソニックスが、連敗を4で止めた。この日のソニックスは攻撃が大爆発。42得点のシーズン・ハイを記録したアレン選手に、30得点を奪ってキャリア・ハイを更新したルーク・リドナー選手とチームの主軸が奮起。すると、先発出場したウラジミール・ラドマノビッチ選手も22得点、10リバウンドとチームの勝利に貢献した。この日奪った152得点は、ソニックスの歴代3位となる高得点だった。また、ソニックスが150得点以上挙げたのは、1989年ぶりである。
 
2006年1月25日(水)
敵地で行われた対ユタ・ジャズ戦に臨んだソニックスは、前試合の疲れも感じさせずに113-94でジャズに圧勝した。ソニックスは、今シーズンは例年とは違って好調のジャズを相手に序盤から快調なスタートを切る。55-39と大きく引き離して第2クオーターを終えると、その後もこのリードを守り通して、今シーズン17勝目を挙げた。デフェンスがうまくいった結果、一度もリードを奪われることのなかった。先発陣だけでなく、控え選手らが合計で36得点、17リバウンド、6アシスト、4スティールと好調で、チームが一体となって奪った勝利だった。
 
2006年1月26日(木)
2連勝のソニックスは、本拠地キー・アリーナでダラス・マーベリックスと対戦。ここ2試合といい勝ち方をしてきただけに勝って勢いに乗りたいソニックスであったが、結果は97-104で惜しくも敗れた。このため、今シーズンの通算成績は17勝25敗となり、西カンファレンス・ノースウエスト・ディビジョンの4位と順位は変わらず。この試合、左ひざのねんざのためリドナー選手が欠場。代わってロナルド・モーレー選手がガードで出場するが、チームをうまく機能させることができなかった。一方で、ルイス選手が36得点、10リバウンドと奮闘するが、第2クオーター以降に攻撃が行き詰まったソニックスが苦杯をなめることとなった。

ソニックス2006年1月20日分

2006年1月13日(金)
NBA屈指の大型強力センターのシャキール・オニール選手率いるマイアミ・ヒートと本拠地キーアリーナで対戦したソニックス。前試合の対オーランド・マジック戦での暴力行為により3試合の出場停止を受けたエースのレイ・アレン選手を欠いたことが響き、ヒーツの6選手に2桁得点を許して104-117で惜敗した。ヒーツは、途中出場したアロンゾ・モーニング選手やアントワン・ウォーカー選手の両ベテラン選手が着実に得点を重ねて勝利に貢献。一方でソニックスは、前試合のマジック戦で23得点とキャリア・ハイを記録したルーク・リドナー選手が、この日も21得点と好調振りを見せた。今シーズンの1試合平均得点が10得点前後だったリドナー選手が、アレン選手が抜けた穴を積極的に埋める格好となった。しかし、第2クオーターで与えた39得点の大量失点が痛手となり、今季21敗目を喫した。
 
2006年1月14日(土)
引き続き出場停止中のアレン選手を欠いたまま敵地に乗り込んだソニックスは、ステイプルズ・センターでロサンゼルス・クリッパーズ戦に臨み、72-98で惨敗した。この試合、得点力を欠いたソニックスが今季ワースト2位の72得点に終わる一方で、クリッパーズはベテランのサム・キャセール選手を中心にチームがうまく機能。2連敗のソニックスは通算成績を15勝22敗とし、負け数から勝ち数を引いた「借金」を今季最大の7とした。なお、この試合でリドナー選手は46分間出場し、1試合出場時間のキャリア・ハイを更新している。
 
2006年1月16日(月)
敵地で対ゴールデンステート・ウォーリアーズ戦に93-109で敗れたソニックスは3連敗を喫した。通算成績は15勝23敗となり「借金」は今季最高の8まで伸びた。ウォーリアーズ先発のバロン・デイビス選手、マイク・ダンリービー選手、ジェイソン・リチャードソン選手の3選手に揃って20得点以上を許すと、ソニックスは一度もリードを奪えずに試合終了を迎えた。エースのアレン選手の欠場もあってか、1月のここまでの月間成績は2勝7敗と大きく調子を落とし、地区4位と順位は変わらず、同地区最下位のポートランド・トレイルブレイザーズに1ゲーム差と迫られている。

ソニックス2006年1月13日分

2006年も厳しい幕開け
昨年11月2日の対ロサンゼルス・クリッパーズ戦で幕を開けた2005-2006シーズンも、昨年末の12月31日の対メンフィス・グリズリーズ戦で計29試合が消化された。通算成績は13勝16敗と負け越して地区4位に甘んじている。地区連覇に向けて、中盤戦を迎えるここからが正念場だ。1月2日の対インディアナ・ペイサーズ戦から1月11日の対オーランド・マジック戦まで、1月に行われた6試合の結果をお伝えする。
 
2006年1月2日(月)
新年早々、この日から5試合連続のアウェイ・ゲームを強いられるソニックス。敵地コンセコ・フィールドハウスで行われた対インディアナ・ペイサーズ戦に96-115で大敗を喫したソニックスは、厳しい2006年のスタートを切った。この試合、ペイサーズは主力のジャーメイン・オニール選手を含む先発3選手が欠場したにもかかわらず、控えのフレッド・ジョーンズ選手やサルナス・ヤシケビシャス選手が揃って20得点を挙げて、選手層の厚さを見せつけた。さらに先発ガードのステファン・ジャクソン選手も22得点を挙げてソニックスを圧倒する。ディフェンスが噛み合わないソニックスは、頼みの綱のラシャード・ルイス選手の爆発的な攻撃力も封印され、ミスショットを連発。結局、第1クオーターで付けられた15点差が最後まで響き、17敗目を喫した。
 
2006年1月4日(水)
敵地ユナイテッド・センターでの対シカゴ・ブルズ戦は101-97でソニックスが接戦を制し、2006年初勝利を飾った。ソニックスは、24-24の同点で迎えた第2クオーターにディフェンス陣が奮闘して11点差を付けて引き離す。前試合とは打って変わって安定したディフェンスを披露したソニックスは、このリードを最後まで守り通して、9試合ぶりの2桁失点に止めた。この日センターで先発したルーキーのヨハン・ペトロ選手も9リバウンドときっちり結果を残し、レイ・アレン選手とラシャード・ルイス選手の両ポイント・ゲッターも共に20得点以上を挙げた。
 
2006年1月6日(金)
連勝して勢いをつけたいソニックスだったが、デトロイト・ピストンズを前に85-97で敢えなく惨敗した。ソニックスは、東カンファレンスの単独首位に立つ強豪ピストンズに攻撃の隙を与えてもらえず、終わってみれば今シーズンのワースト3位タイの85得点に抑えられる始末。一方、ピストンズはエースのリチャード・ハミルトン選手を中心にチームがうまく機能。チャウンシー・ビルアップス選手が21得点を奪えば、センターのベン・ウォレス選手が21リバウンド、13得点とゴール下を完全に支配してソニックスの攻撃チャンスの芽を摘む活躍を見せ、ピストンズが貫禄勝ちを収めた。
 
2006年1月8日(日)
前試合とは異なり点の奪い合いとなったこの日の試合。116-120で勝利を決めたのはニューヨーク・ニックスだった。5試合連続のアウェイ・ゲームの4戦目を迎えたソニックスは、第1クオーターから35得点を奪って敵地で健闘。この試合、エースのレイ・アレン選手が33得点、シューターのウラジミール・ラドマノビッチ選手が先発して3ポイント・シュート成功率8割で30得点を挙げる好調振り。若き司令塔のルーク・リドナー選手も、14アシストと試合をうまくコントロールして勝ちを引き寄せる。しかし、第2クオーターにニックスに36得点の猛攻で反撃されると、後半に逆転を許してもったいない敗戦となった。
 
2006年1月9日(月)
連敗中のソニックスは、NBA屈指のポイント・ガード、アレン・アイバーソン選手率いるフィラデルフィア・セブンティーシクサーズと対戦。今回のアウェイ・ゲーム最終戦とだけあって、勝ってシアトルに戻りたいソニックスであったが、98-107でセブンティーシクサーズに敗れて3連敗を喫してしまった。この試合で圧巻だったのはセブンティーシクサーズのエース、アイバーソン選手。アイバーソン選手は41得点と爆発的な攻撃力を発揮すると、9アシスト、7リバウンドとチームを先導して先発5選手全員の2桁得点を実現。そんなセブンティーシクサーズを前に、ソニックスは第1クオーターこそリードするものの、その後失速を余儀なくされ簡単に逆転を許して試合終了。2006年最初のアウェイ5試合を1勝4敗で終えたソニックスは、アウェイでの通算成績を6勝11敗と大きく落とした。
 
2006年1月11日(水)
今年初の本拠地キー・アリーナでの試合となった対オーランド・マジック戦。ラシャード・ルイス選手の大活躍もあり、結果は113-104でソニックスがマジックを下した。前試合のアレン・アイバーソン選手のプレーに触発されたのか、この日はラシャード・ルイス選手が大爆発。ルイス選手は敵を寄せ付けない動きでシーズン・ハイとなる45得点を記録。さらに連敗の鬱憤を晴らすようにルーク・リドナー選手も、キャリア・ハイとなる23得点を挙げた。結局、この両選手で全得点の6割を奪ったソニックスは連敗を3でストップさせると共に、ホームでの勝率を9勝9敗の5割に戻した。1月13日現在の通算成績は15勝20敗で、西カンファレンス・ノースウエスト・ディビジョンの地区4位となり、同地区3位のミネソタ・ティンバーウルブスに3.5ゲーム差を付けられている。

ソニックス2006年12月後半戦

2006年12月も7勝8敗で負け越し、浮上ならず
 
2006年12月16日(金)
ソニックスは前ソニックス監督のネイト・マクミラン氏が率いるポートランド・トレイルブレイザーズに111-99で圧勝した。この試合、第1クオーターからエンジン全開だったソニックスは、第1クオーターを終えて37-16と大きく引き離して試合の主導権を握る。そして第2クオーターに入ってもその勢いは止まらず、一時は33点の大量リードを奪う絶好調ぶり。この日、最高の出来だったラシャード・ルイス選手は、6本のスリーポイント・シュートを含む37得点、7リバウンドと大暴れして、チームを勝利へ導いた。
 
2006年12月19日(月)
ソニックスの本拠地キー・アリーナで行われた対ワシントン・ウィザーズ戦は、111-101でソニックスが勝利し、12月10日の対サクラメント・キングス戦から続くホーム・ゲーム4連敗に終止符を打った。前試合に引き続き、この日も好調だったラシャード・ルイス選手は30得点の活躍を見せ、途中出場のウラジミール・ラドマノビッチ選手も4本中4本のスリーポイント・シュートをきっちり決め、勝利を決定付けた。
 
2006年12月20日(火)
敵地アメリカ・ウエスト・アリーナで行われた対フェニックス・サンズ戦は、83-111でソニックスが大敗を喫し、3連勝を逃した。ここ2試合、調子の良かったラシャード・ルイス選手はこの日、サンズのディフェンス陣を前に苦戦。チーム全体としてもシュート成功率3割3分と押さえ込まれる一方で、サンズのスティーブ・ナッシュ選手は8アシストとチームをうまく機能させ、ショーン・マリオン選手へのパスを自由自在に通して試合巧者に立った。
 
2006年12月23日(金)
本拠地キー・アリーナに戻って開催された対ダラス・マーベリックス戦は98-101で惜敗し、2連敗となった。この試合、前半を終えて52-46とリードしていたソニックスは、後半に入ると極端にペースを落とす。ディフェンスにもミスが目立つようになり、じりじりと追い上げられると、最終クオーターに、マーベリックスのジェイソン・テリー選手が奮起し、ついに逆転を許してしまった。ソニックスはウラジミール・ラドマノビッチ選手がチーム最高となる20得点を挙げるも、後半のシュート・ミスが痛手となった。
 
2006年12月26日(月)
再びホームで行われた対ボストン・セルティックス戦は、118-111で点の取り合いを制し、連敗をストップさせた。この試合、前半で50-55と負け越して迎えた第3クオーターに、40得点を奪取。セルティックスのポール・ピアース選手が43得点の大量得点を挙げる一方で、ロナルド・モーレー選手やレイ・アレン選手、ラシャード・ルイス選手など、6人の2桁得点を記録したソニックスが見事に逆転勝利を収めた。
 
2006年12月28日(水)
敵地ターゲット・センターで行われた対ミネソタ・ティンバーウルブス戦は、95-108でソニックスの敗戦となった。序盤から怒濤の攻撃を見せたティンバーウルブスは、第1クオーターを終えてソニックスに15点差を付ける。ケビン・ガーネット選手やワリー・ザービアック選手、エディ・グリフィン選手の3人で78得点を奪ったティンバーウルブスの猛攻を、ソニックスは止めることができなかった。
 
2006年12月29日(木)
敵地ペプシ・センターでの対デンバー・ナゲッツ戦は112-105でソニックスがナゲッツを下した。この日、最高の出来栄えを見せたレイ・アレン選手は、8本の3ポイント・シュートを含む、39得点でチームの勝利へ貢献した。また、この試合でルーク・リドナー選手に代わって、先発ガードを務めた2年目のダミアン・ウィルキンス選手は、8アシスト、7リバウンド、12得点の活躍を見せ、監督やファンの期待に見事に応えた。
 
2006年12月31日(土)
2005年の最終戦となった対メンフィス・グリズリーズ戦がこの日、本拠地キー・アリーナで開催された。勝って新年を迎えたいところだったが、結果は96-100でソニックスが敗れ、連勝はならなかった。グリズリーズは、エースのデーモン・スタッドマイヤー選手が欠場するものの、先発の5人に控えのボビー・ジャックソン選手を加えた6人が2桁得点を記録。対するソニックスもレイ・アレン選手が28得点を挙げ、先発ガードのダミアン・ウィルキンス選手も12得点、3アシスト、6リバウンドと後押しするが、後一歩の所で惜しくも敗れた。12月の成績は7勝8敗で負け越し、今シーズンの通算成績は13勝16敗となり、この時点での順位は西カンファレンス、ノースウエスト・ディビジョンの3位となっている。

2005年12月21日分

シアトル・スーパーソニックスの2005-2006シーズンも開幕からひと月半が過ぎた。昨シーズンは11月を13勝3敗の好成績で終え、絶好のスタートを切ったソニックス。そのまま勢いに乗って52勝を挙げて、ダントツで地区優勝に輝いた昨シーズンだったが、今シーズンの11月の成績は6勝8敗と昨シーズンと比べると物足りない数字となった。12月に入り、果たしてソニックスは復調できたのか。12月15日現在までに行われた2週間分の試合をダイジェストでお伝えする。
 
2005年12月15日(木)
前々日に続き、本拠地キー・アリーナで行われたヒューストン・ロケッツ戦に98-104で敗れたソニックスは、3連敗を喫した。試合は前半戦を優勢に進めたソニックスが51-48で勝って折り返す。しかし、後半にロケッツのエースGのトレーシー・マグレディー選手の猛攻を止めることができず、3ポイント・シュートで引き離され試合終了。この時点での、今シーズンの通算成績は9勝12敗で地区4位と不本意な試合が続いている。
 
2005年12月13日(火)
この日に本拠地キー・アリーナで行われたゴールデンステート・ウォーリアーズ戦に臨んだスーパーソニックスは110-107で惜しくも破れ、勝率を5割に戻すことはできなかった。98-98の同点でオーバー・タイムまでもつれ込んだこの試合。35得点を挙げたGレイ・アレン選手に対し、Gルーク・リドナー選手やFラシャード・ルイス選手などの主力陣のミスショットの多さが敗因となった。
 
2005年12月10日(土)
前夜の快勝から一夜明けたこの日の試合は、本拠地キー・アリーナに戻ってのサクラメント・キングスとの一戦。勝って勢いに乗りたいソニックスであったが、キングスに104-123で返り討ちに会い、連勝とはならなかった。試合では、キングスのエース、マイク・ビビー選手が24得点、6リバウンド、6アシストと大暴れすると、それに触発されたように新加入のGボンジ・ウェルズ選手が31得点、8リバウンドとソニックス・ディフェンス陣を圧倒。それにFペジャ・ストヤコビッチも加わり23得点を挙げると、もはやソニックスにはなす術がなかった。頼りとなるソニックスのエース、レイ・アレン選手の3ポイント・シュートも10本中8本が外れるなど正確さに欠いた。
 
2005年12月9日(金)
敵地で行われた対ユタ・ジャズ戦は、106-90でソニックスが勝利を収め、再び勝率が5割に復帰した。この試合の注目は、ジャズの21歳ルーキー、Gデロン・ウィリアムス選手と、ソニックスの3年目のGルーク・リドナー選手との若きポイント・ガード対決だった。リドナー選手が16得点、7リバウンド、7アシストと上々の成績を収めると、ウィリアムス選手も12得点、4リバウンド、7アシストとそれに劣らない活躍を見せたが、経験で勝るリドナー選手にわずかの差で軍配が上がった。この日のソニックスはリドナー選手を中心にチーム全体がいい動きを見せた。Fレジー・エバンス選手が18リバウンドとゴール下を制すると、Cで先発出場したニック・コリソン選手も7リバウンド、9得点と勝利に貢献。チームの上昇の兆しが見えた試合となった。
 
2005年12月6日(火)
ソニックスはこの日行われた対ニューヨーク・ニックス戦で101-104で敗れ、またもや負けが先行してしまう。ニックスの先発Cは、昨シーズンまでソニックスの先発Cを務めたジェローム・ジェイムス選手。約15分間の出場ながら、5リバウンド、9得点と古巣ソニックスに対し、持ち前の力強さを発揮した。さらにこの試合でソニックスの強敵となったのは、Gジャマール・クロフォード選手とルーキーのFチェニング・フライ選手。クロフォード選手が4本の3ポイント・シュートを含む31得点、4リバウンド、4アシストとチーム最高の成績を挙げると、フライ選手もルーキーながら約30分間出場で18得点を決めて存在感をアピールした。対するソニックスも、途中出場したFウラジミール・ラドマノビッチ選手が5本の3ポイント・シュートを含む23得点を決めるなどして接戦を演じるが、あと一歩の所で力尽きた。第1クオーターを終えて10点リードと好スタートを切っていただけに、惜しい試合となった。
 
2005年12月4日(日)
2日に続いてキー・アリーナでのインディアナ・ペイサーズとの一戦。結果は107-102で勝利したソニックスが通算成績を8勝8敗とし、勝率を5割に戻した。この試合、ペイサーズはエースのFロン・アーテスト選手が30得点を稼げば、新加入のGサルナス・ヤシケビシャス選手が7リバウンド、9アシスト、16得点と大車輪の活躍を見せるなど絶好調。しかし序盤から熾烈な戦いとなったこの試合を決めたのは、またもやロナルド・マーレー選手だった。マーレー選手は第4クオーターにフル出場すると、大事な場面で着実に得点を挙げ、最終的にこの試合で18得点と勝利に貢献した。
 
2005年12月2日(金)
本拠地キー・アリーナで行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦に臨んだソニックスは、115-108で勝利を収めた。試合は、4点ビハインドで迎えた第2クオーターにソニックスの攻撃陣が爆発し、32点を奪い試合をひっくり返す。その後、ロナルド・マーレー選手が第4クオーターの12得点を含むシーズン・ハイの24得点と活躍を見せると、このリードを守ったソニックスが7勝目を挙げた。11月9日に112-85でキャバリアーズに大敗した借りを返した形となった。

2005年12月5日分

11月2日のロサンゼルス・クリッパーズとの一戦で幕を開けたスーパーソニックスの2005-2006シーズン。昨シーズンにカンファレンス準決勝でサンアントニオ・スパーズに敗れた借りを返すべく、ボブ・ワイス新監督の元、ソニックスの新たなシーズンが始まった。そこで11月2日から30日までに行われた14試合をダイジェストで。
 
2005年11月30日(水)
シャーロット・ボブキャッツとの今月最終戦は、104対94でソニックスが勝利を収め、連敗を3で止めた。この日の主役は若き司令塔のGルーク・リドナー選手だった。12アシストという数字に表れるように、レイ・アレン選手やラシャード・ルイス選手などへのパスが冴え、自らも14得点を決めたリドナー選手。こうして得点を積み重ねたソニックスは、試合を自分たちのペースで進めることができ、今月最終戦を勝利で終えた。ここまでの通算成績は6勝8敗でノースウエスト・ディビジョン3位。
 
2005年11月26日(土)
ニューオーリンズ・ホーネッツをホームで迎えた1戦は、99対105でホ―ネッツに軍配が上がり、ソニックスは3連敗となった。終始にわたり、ホーネッツが誇る期待のルーキーG、クリス・ポール選手にコート内を縦横無尽にかき回されたことが敗因。ポール選手は小柄ながら、スピードとテクニックを生かし、ソニックス・ディフェンスを突破し、この試合で10アシスト&17得点を挙げる活躍を見せた。終盤であと4点差の所まで追いすがるものの、あと一歩が足りずに惜敗を喫した。
 
2005年11月24日(木)
敵地で行われたロサンゼルス・レイカーズとの第12戦目は96対108で負けを喫し、2連敗となった。レイカーズは主軸であるコービー・ブライアント選手の素早いドリブルと正確なシュートでソニックスのディフェンスを翻弄。一方で、ブライアント選手は、ソニックスのエース、レイ・アレン選手を今季自己最低の19得点に押さえ込むなどディフェンス面でも実力を発揮。代わってラシャード・ルイス選手が32得点を稼ぎ出すなど奮闘を見せるが、総合的な得点力で勝るレイカーズの前に力尽き破れた。
 
2005年11月22日(火)
勝率5割となり、大事な試合となったソニックス対ユタ・ジャズ戦であったが、結果87対93で敗北。再び負けが先行してしまう。今シーズン、立ち上がりの弱さが目立つソニックスはこの日も前半から押され気味。ソニックスは終了間際に連続4得点の猛追を見せるものの、時すでに遅しでタイムアップ。
 
2005年11月20日(日)
連勝し、勢いに乗るソニックスは、サクラメント・キングスに106対104で競り勝ち、3連勝を記録。5勝5敗と勝率を5割に戻した。この日の試合を救ったのはFニック・コリソン選手であった。キングスのエースF、パジャ・ストヤコビッチ選手に前半だけで25得点を許すなど、前半をまたもや負け越して折り返したソニックス。しかし後半、レイ・アレン選手を中心に巻き返しを図ると、試合終了まであと残り1分としたところで、コリソン選手がフリースローを決め、101対101の同点に追い付く。その後、リドナー選手のフリースローなどで着実に得点を重ね、見事に接戦をものにした。レイ・アレン選手、ラシャード・ルイス選手に次いで、チーム3番目の得点力を発揮している若手Fのコリソン選手の存在が日増しに大きくなってきた。
 
2005年11月18日(金)
先週から6試合続いたアウェイ・ゲームを終え、この日はシカゴ・ブルズを本拠地キーアリーナに迎えての第9戦。結果、98対84で勝利したソニックスは、今シーズン初の連勝を果たした。前半を終えて33対44と苦しい展開となったソニックスだが、後半にその攻撃陣が爆発。後半にPラシャード・ルイス選手を中心に得点を着実に重ねたソニックスが逆転勝利した。
 
2005年11月16日(水)
ボストン・セルティックとの第8戦は113対100でセルティックを下し、3勝目を挙げる。8日から続いたアウェイ・ゲームを2勝4敗で締めくくったソニックス。ソニックスはこの試合、13アシストを決めるなどパスが冴えわたったGルーク・リドナー選手を起点にし、素早い攻撃を展開。Fニック・コリソン選手も19得点を決めるなど、若手選手の頑張りが勝利に結びついた。
 
2005年11月15日(火)
ニュージャージー・ネッツ戦は99対109で黒星、早くも5敗目を喫した。試合の敗因は相手チームのエースSG、ビンス・カーター選手を中心に、ソニックス主軸のSG、レイ・アレン選手の動きを封じ込められたこと。この時点で2勝5敗のソニックスは、まだ連勝がなく、地区最下位に。
 
2005年11月13日(日)
これ以上負けられないソニックスはトロント・ラプターズとの第6戦をオーバータイムの末、126対121で辛勝。8日のグリズリーズ戦からの連敗を3でストップした。SFのラシャード・ルイス選手が41得点を叩き出す大暴れを見せ、勝利に大きく貢献。また、PFのレジー・エバンス選手に代わり、この日先発を任された2年目のPF、ニック・コリソン選手が延長戦で貴重な5得点を挙げるなど、存在感をアピールした。
 
2005年11月11日(金)
この日、ソニックスは対ワシントン・ウィザーズ戦で96対137で大敗を喫する。敗因は第2クオーターに受けた大量42得点の猛攻だった。若き司令塔G、ギルバート・アレナス選手を中心に怒涛の攻撃を見せたウィザーズがソニックスを圧倒。終わってみれば、ウィザーズに7人もの2桁得点を許したソニックスは、1勝4敗と負けを先行させる結果に。
 
2005年11月9日(水)
クリーブランド・キャバリアーズとの第4戦は85対112で敗北。キャバリアーズのエースF、リブロン・ジェイムス選手に31得点と大暴れされたソニックスは、一度もリードを奪うことなく完敗。
 
2005年11月8日(火)
メンフィス・グリズリーズと対戦した今季初のアウェイ・ゲーム。チームの主軸であるレイ・アレン選手を完全に押さえ込まれ、攻めてを欠いたソニックスは69対94で痛い2敗目を喫する。アレン選手を封じられたときの、得点力不足が浮き彫りとなった試合であった。
 
2005年11月4日(金)
第2戦の相手はミネソタ・ティンバーウルブズ。ソニックスはオーバータイムまでもつれ込む接戦を107対102で制し、ホーム・ゲーム初勝利を飾った。終始にわたり、ソニックスはスリー・ポイント・シュートが決まらず得点力に悩まされる苦しい展開となったが、与えられたフリースローのチャンスを確実にものにしながらウルブスになんとか食らい付く。そして、94対94の同点で迎えた延長戦には、レイ・アレン選手がきっちりとスリー・ポイントを連続で決め、最終的に勝利をつかんだ。
 
2005年11月2日(水)
本拠地キーアリーナで行われたロサンゼルス・クリッパーズとの開幕戦。結果は惜しくも93対101で敗北。前半は50対50の平行線で終え、迎えた第3クオーターにソニックスは11点差をつけ勝ち越す。しかし、第4クオーターで逆転を許したソニックスは開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。後半にクリッパーズのベテランGサム・キャッスルのスリーポイントをを中心とした攻撃を止められなかったことが敗因か。

2005年10月12日(水)

待望のプレシーズン・マッチが開幕。初戦の対戦相手となったのは、ポートランドが本拠地のトレイル・ブレイザーズ。結果は75-82で昨シーズンの地区チャンピオンのスーパーソニックスが敗北。スーパーソニックスのレイ・アレン選手は19分間出場し、チーム最高の11得点を挙げ今シーズンの好調ぶりをアピールした。また、ボブ・ウェイス新監督の下、若手選手の積極的な起用が見られた。

2005年10月14日(金)

本拠地キーアリーナで行われたプレシーズン・マッチ第2戦。フェニックス・サンズと対戦し、結果は113-114でスーパーソニックスが惜敗。レイ・アレン選手がチーム最高の28得点をマークすると、2年目の成長株ルーク・リッドノール選手も18得点10アシストと好成績。しかし、第2クオーターを終えた時点で14得点差をつけながらの痛い逆転負けは、ディフェンス面での弱さを露呈した。

2005年5月16日(日)ソニックス、ホームで連勝!

サンアントニオ・スパーズに敵地で連敗し、後がないシアトル・スーパーソニックスが、見事にホームで連勝。通算成績を2勝2敗と振り出しに戻し、カンファレンス決勝進出に望みをつないだ。
 
相手は優勝候補の大本命スパーズ。しかも、敵地で連敗。絶対絶命のソニックスが、地元キー・アリーナに戻って息をふき返した。
 
プレー・オフ第3戦。両チームともなかなかシュートが決まらず、ロー・スコア・ゲームとなった。試合は一進一退を繰り返したが、残り2分30秒でソニックスのニック・コリソン選手がレイアップ・シュートで勝ち越し、ソニックスが92-91で逃げ切った。この日は、シックスマンのアントニオ・ダニエルズ選手が活躍。エースのレイ・アレン選手がシュート不調で苦しむ中、ダニエルス選手は18得点8リバウンドとチームの勝利に貢献した。
 
プレー・オフ第4戦。この試合、ソニックスは大黒柱のひとりラシャード・ルイス選手が右足のつま先を痛め欠場する苦しい展開。しかし、その穴をアレン選手、ルーク・リドナー選手、そしてルイス選手に代わってスタメン出場したダニエルズ選手が埋めた。3人合わせて101点中71得点を奪う活躍を見せ、ソニックス・オフェンス陣を引っ張った。一方、スパーズはエースのティム・ダンカン選手が35得点を挙げ、孤軍奮闘したものの、他の選手が不調でソニックスの勢いを止めることができなかった。
 
これで、通算成績を2勝2敗のタイに戻したソニックスは、スパーズの敵地SBCセンターに場所を移して第5戦を行う。ホームで取り戻した勢いを敵地でも見せることができるのか。注目の第5戦は17日に行われる。

2005年5月11日(水)ソニックス、スパーズに連敗!

シアトル・スーパーソニックスは、カンファレンス準決勝でサンアントニオ・スパーズと対戦。敵地で行われた初戦、第2戦といずれも敗れ、厳しいスタートとなった。
 
第1戦、ホームのスパーズが、序盤からソニックスを圧倒。前半だけで30点差をつけ試合を決めた。この試合、第2クオーター途中でエースのレイ・アレン選手とシックスマンのウラディミール・ラドマノビッチ選手がふたり共に右足首をひねり途中退場するなど、ソニックスにとって散々な展開となった。ソニックスの大黒柱のひとり、ラシャード・ルイス選手が孤軍奮闘し19得点を上げたものの、ソニックス・ディフェンスがスパーズのトニー・パーカー選手、ティム・ダンカン選手を止めることができず、81-103の大差でソニックスは初戦を落とした。
 
第2戦も、ホームのスパーズが勢いの違いを見せた。初戦同様、第1クオーターで12点差をつけ、ソニックスの出鼻をくじいた。ソニックスも第1戦にけがで途中退場したアレン選手が25得点と活躍したが、ダンカン選手を中心とするスパーズ・ディフェンスの牙城は崩せず、91-108と連敗を喫した。
 
これでソニックスは2連敗という厳しいスタート。しかも、ラドマノビッチ選手は、けがのため今シリーズの出場が微妙な状態である。唯一の救いといえば、第3戦はホームのキー・アリーナで行われるということであろう。

2005年5月6日(金)ソニックス、キングス撃破!

シアトル・スーパーソニックスがプレー・オフ第5戦でサクラメント・キングスに122-118と競り勝ち、通算4勝1敗でカンファレンス準決勝に進んだ。ソニックスがカンファレンス準決勝に進んだのは7年ぶり。
 
キングスの本拠地で1勝1敗とし、通算3勝1敗と王手をかけてホーム・キーアリーナに戻って来たソニックス。プレー・オフ第5戦も手に汗握る好ゲームとなった。試合を決めたのは、ソニックスの2枚看板、レイ・アレン選手とラシャード・ルイス選手の活躍。特にルイス選手は第4クオーター終盤に7連続得点を挙げるなどして、粘るキングスを突き放した。この試合で、アレン選手が30得点、ルイス選手が24得点を挙げたほか、ニック・コリソン選手やダニー・フォートソン選手などベンチ・スタートのメンバーも2桁得点を挙げ、総力戦を制した。
 
これでソニックスは西カンファレンスの準決勝に進んだ。相手は優勝候補の大本命、サンアントニオ・スパーズ。実力的にはスパーズの方に軍配が上がるが、プレー・オフは短期決戦だけに何が起こるかわからない。今年のソニックスなら、番狂わせも大いにあり得る。西カンファレンスの準決勝は5月8日、スパーズの本拠地で幕を開ける。

2005年4月29日(金)ソニックス、キングスに連勝!

23日から始まったプレー・オフ。シアトル・スーパーソニックスは1回戦でサクラメント・キングスと対戦。シーズンの好調ぶりそのままに、ホームで2連勝を果たした。
 
プレー・オフ第1戦(23日)、試合は大接戦となった。前半はまさにソニックスのペース。第3クオーターには一時、21点差までリードする余裕の展開だった。しかし、後半にキングスが猛反撃を開始。エースのペジャ・ストヤコビッチ選手を中心に得点を奪い、残り42秒で83-82と1点差まで詰め寄った。ここでソニックスのピンチを救ったのが伏兵ジェローム・ジェームス選手。ジェームス選手は試合を決定づける2点シュートを決め、85-82とキングスを突き放した。結局この値千金のシュートで、試合はソニックスがキングスに先勝した。
 
プレー・オフ第2戦(26日)、第1戦の勝利で波に乗ったソニックスが、キングスを終始圧倒した。エースのレイ・アレン選手が26得点、第1戦でもMVP級の活躍をしたセンターのジェームス選手が19得点とインサイドとアウトサイドがうまくかみ合い、キングスに105-93と12点差をつけ快勝した。キングスはエースのペジャ・ストヤコビッチ選手が9得点と奮わず、攻守に精彩を欠いた。
 
これでソニックスは2連勝とキングスに対して圧倒的有利に立った。第3戦(29日)からはキングスの本拠地での対戦となる。2連勝を飾ったことに加え、ベンチ選手の充実ぶりもソニックスにとっては3戦以降、好材料となる。特にウラディミール・ラドマノビッチ選手の存在は心強い。重要な局面でのラドマノビッチ選手の3ポイントはキングスにとって脅威となるだろう。また。レギュラー・シーズンではあまり活躍できなかったジェームス選手がプレー・オフに入って絶好調なことも、プレー・オフでのソニックスの強さの要因となっている。あとがないキングスもホームで猛攻しかけてくるであろうが、今のソニックスの強さはそう簡単には止められそうにもない。

2005年4月14日(木)ソニックス、主力3人がけがから復帰

シアトル・スーパーソニックスが今シーズン最長の6連敗を喫した。4月11日に行われた対ヒューストン・ロケッツ戦でも、ロケッツのエース、トレイシー・マクレディ選手に38得点を奪われるなど、いいところなく大敗。攻撃陣もレイ・アレン選手に頼るばかりで、単調な攻めが目立ち、78点に終わった。13日に行われた対ダラス・マーベリックス戦は、90-95というぎりぎりの得点差で惜しくも敗れた。
 
ソニックスの不調の原因は明らかだ。前回でも触れたが、主力選手のけがに尽きる。12日の練習、13日の対ダラス・マーベリックス戦から、ラシャード・ルイス選手、ダニー・フォートソン選手、アントニオ・ダニエルス選手の3人は復帰したが、ウラディミール・ラドマノビッチ選手が依然ベンチをはずれている。ネイト・マクミランHCも、ロケッツ戦後、「主力プレーヤーが何人も抜けたことでアレンもイライラしている」と、エースひとりの孤軍奮闘ではどうにもならないことを認めた。
 
特にルイス選手の不在は、チームにとって痛手だった。今シーズンはアレン選手と二分する形でチームを引っ張ってきた、ソニックスの大黒柱。しかし、そのルイス選手が不在となると、相手守備陣もアレン選手にマークを集中することができ、結果ソニックスの攻撃力は半減。ロケッツ戦でも、78得点しか奪えず、攻撃力のなさが浮き彫りになったのはそのせいである。チームはプレー・オフに向けて準備を進めなければならない状況で、ルイス選手の早期復帰が待たれていた。早く連敗を脱出し、プレー・オフに良い形で臨むためにも、ぜひ復帰組3人の従来通りの活躍が見たいところだ。

2005年4月8日(金)ソニックス、プレー・オフに向けて調整

メンフィス・グリズリーズとの一戦(3月29日)でプレー・オフ出場を決めたシアトル・スーパーソニックスだが、それ以来、負けゲームが続いている。3月30日はサンアントニオ・スパーズに完敗。ポートランド・ブレイザーズ(4月1日)との試合ではホームで勝利を収めたものの、続く敵地でのゴールデンステート・ウォーリアーズ(4月3日)、サクラメント・キングス(4月5日)に2連敗した。ベンチも、選手もプレー・オフ出場を決めてホッとした感がある。
 
確かに、北西部地区1位はほぼ確実であり、プレー・オフのシード権は大方決まりなので、今の時期はプレー・オフに向けて選手の疲れを取るのが最優先される。勝敗は二の次でいいだろう。ただ、プレー・オフに向けて気になるのがけが人の回復状況。ソニックスの大黒柱のひとり、ラシャード・ルイス選手、シックス・マンのウラディミール・ラドマノビッチ選手、同じく2番手のポイント・ガード、アントニオ・ダニエルス選手の3人が故障で戦線を離脱してている。ルイス選手は4月8日の金曜日の試合から復帰予定だが、プレー・オフに向けてあまり無理をさせないだろう。ラドマノビッチ選手はレギュラー・シーズンは全休する予定で、プレー・オフに間に合うかどうか、微妙である。ダニエルス選手は、2、3試合欠場する見込み。3人ともソニックスの主力選手であり、彼らの復帰なくして、プレー・オフを勝ち抜くのは非常に厳しい。残りのレギュラー・シーズンは、プレー・オフに向けた調整の場となりそうだ。

2005年4月4日(月)ソニックス、プレー・オフ出場決定!

29日、シアトル・スーパーソニックスが102-99とメンフィス・グリズリーズに辛勝。3年ぶりに、念願のプレー・オフ出場を決めた。
 
あと1勝でプレー・オフというプレッシャーの中、ソニックスは決していい状態ではなかった。大黒柱のひとり、ラシャード・ルイス選手が右足の故障で欠場。チームもダニー・フォートソン選手とネイト・マクミランHCの確執、前の試合でワシントン・ウィザードに1点差で敗れるなど、嫌な流れがあった。
 
それでも今シーズンのソニックスは、逆境を苦にしない。この試合も、大黒柱のレイ・アレン選手、司令塔のルーク・リドナー選手を中心に序盤の劣勢を跳ね返した。後半に入ると、センターのジェローム・ジェームス選手が活躍。最後は、リドナー選手がフリースローを2本とも決め、粘るグリスリーズを振り切った。アレン選手とジェームス選手が挙げたのは22得点。この勝利で、ソニックスは西カンファレンスで、フェニックス・サンズ、サンアントニオ・スパーズに次ぐ3チーム目の、プレー・オフ出場チームとなった。
 
レギュラー・シーズンは4月20日で終了。その後、NBAで最も熱い戦いが繰り広げられるプレー・オフが始まる。古豪ロサンゼルス・レイカーズは泥沼の8連敗を喫し、プレー・オフ出場が大変厳しい状況。29日にニューヨーク・ニックスに勝利し連敗を8で止めたものの、続くミネソタ・ティンバーウルブスに敗戦している。残り試合はわずか11試合、前をいくデンバー・ナゲッツ、メンフィス・グリズリーズとは7ゲーム離されており、逆転は非常に厳しい状態となった。今シーズン、レイカーズはシャキール・オニール選手の放出で、コービー・ブライアント選手中心のチームとなっていたが、頼みのコービー選手もけがで出場できないなど戦力的ダウンを余儀なくされていた。

2005年3月15日(火)ソニックス、今シーズン初の3連敗

シアトル・スーパーソニックスが今シーズン初の3連敗を喫した。先週お伝えしたフェニックス・サンズ戦後、ヒューストン・ロケッツ(3月8日)に95-97、シカゴ・ブルズ(3月11日)に97-100。いずれも第4クオーターの最後までもつれこんだが、あと一歩及ばず接戦を落とした。
 
ロケッツ戦、ブルズ戦ともに前半リードして、後半逆転されるという展開。いつもならソニックスが得意としているパターンだ。特にこの2試合、ソニックスにとっては第3クオーターが鬼門だった。ロケッツ戦は、わずか6得点しか挙げられず、今シーズン・ワーストを記録。ブルズ戦も、第3クオーターに16得点しか奪えず、相手に逆転を許し、勢いに乗せるきっかけを作った。前半リードして油断したわけではないだろうが、後半開始直後の戦いがこの2試合の流れを決めたのは明白だった。
 
しかし、このままずるずると連敗を重ねないのが今年のソニックス。確かに3連敗したとはいえ、相手は絶好調のチームばかり。下位チームの取りこぼしではないので、チームに与える影響も大きくはない。その証拠に、ニューヨーク・ニックス戦(3月13日)は3連敗の反省を活かしてきっちり修正して見せた。常にイニシアティブを取る戦いぶりで、終わってみれば90-80でロー・ゲームを制した。試合後、ネイト・マクミランHCも相手を80点に抑えたソニックス・ディフェンスを称賛。この日23得点を挙げたラシャード・ルイス選手は「この勝利は大きいし、勝てて良かった」と安堵感を表した。この勝利でソニックスは42勝19敗。北西部地区首位は相変わらずで、西カンファレンス全体では3位につけている。レギュラー・シーズンも残り21試合。息を吹き返したソニックスがラスト・スパートをかける。
 
その他の地区の首位チーム、まずは西カンファレンスを紹介すると、南西部地区は、前評判通りサンアントニオ・スパーズ(48勝15敗)が圧倒的強さを見せている。北西部地区はお伝えした通りソニックスが首位、太平洋岸地区は今シーズン絶好調のフェニックス・サンズ(48勝15敗)が独走。一向に衰えを見せない。そして、東カンファレンスだが、大西洋岸地区はだんご状態だったものの、ボストン・セルティックス(35勝29敗)が一歩抜け出してきた。中部地区は昨年の覇者デトロイト・ピストンズ(39勝23敗)が調子を取り戻し、首位をキープ。南東部地区は今も9連勝中と波に乗るマイアミ・ヒート(49勝16敗)が1位をひた走っている。この6チームのプレー・オフ出場はほぼ確実だろう。

2005年3月8日(火)ソニックス、今シーズン絶好調の要因

シアトル・スーパーソニックスは先週も着実に勝ち星を積み重ねた。ミルウォーキー・バックス(2月27日)に今シーズン・ワースト得点で敗戦を喫したが、その後3連勝。インディアナ・ペイサーズ(3月1日)に101-93、クリーブランド・キャバリアーズ(3月2日)に103-86、そして昨年の覇者デトロイト・ピストンズ(3月4日)に95-87といずれも勝利を収め、通算41勝を挙げた。西カンファレンス2位のフェニックス・サンズ(3月6日)の試合には、ショーン・マリオン選手、アマレ・スタウドマイヤー選手率いる強力オフェンス陣を抑え切れず惜敗したが、この時期に年間82試合のレギュラー・シーズンのうち半分の勝利数(41勝17敗)を挙げたことは脅威的と言えるだろう。
 
今週は、プレー・オフ出場確実なソニックスの強さの要因をレポートする。まず、今年最大の収穫は何といってもポイント・ガード、ルーク・リドナー選手の急成長だろう。サンズのポイント・ガード、スティーブ・ナッシュ選手もそうだが、速攻型のチームにとってはポイント・ガードは生命線になる。安定したポイント・ガードがいれば、攻撃にバリエーションが増え、単調な攻めで相手にイニシアチブを取られにくくなる。そういった意味で2年目を迎えたリドナー選手の飛躍はソニックスの攻撃の礎となっている。次に、ソニックスの大黒柱レイ・アレン選手とラシャード・ルイス選手がフル回転で活躍していることだろう。この2枚看板というのが大きい。アレン選手が欠場の時はルイス選手が、ルイス選手が欠場の時はアレン選手がというようにひとり欠けてもチーム力が大幅に落ちない。ワンマン・チームに陥る危険性が少ないということは長丁場のNBAにとって非常に大きなことである。今シーズンも幾度となくどちらかが欠場するといったゲームがあったが、そういったゲームでも勝ち星を拾えている。最後に、リバウンド力の向上も大きな要因のひとつ。リバウンドから攻撃は始まるし、オフェンス・リバウンドが増えればチャンスも増す。今シーズン移籍してきたダニー・フォートソン選手、レジー・エバンズ選手がリバウンドで持ち味を発揮しているため、攻撃チャンスが確実に増えており、ディフェンスもリバウンドが拾えているため相手チームのチャンスの芽を減らしている。
 
そのほかにも、ウラディミール・ラドマノビッチ選手を中心としたベンチの層の厚さやネイト・マクミランHCの好采配など要因はあるが、やはり前述の3つが好調の大きな要因となる。これから残り26試合残っているが、今シーズンは大崩れすることはないだろう。NBAのレギュラー・シーズンは後半戦に差し掛かっているが、プレー・オフも控えており、これからが本当の戦いである。少し気は早いかも知れないが、ソニックスのプレー・オフの戦いぶりが実に楽しみである。

2005年3月1日(火)ソニックス、後半戦も好調

オールスター・ブレイクも明け、後半戦に突入したNBA。シアトル・スーパーソニックスは、前半戦の快進撃そのままに後半戦も好調を持続している。後半戦の初戦(2月22日)、ヒューストン・ロケッツとの試合はソニックスのオールスター・コンビ、レイ・アレン選手とラシャード・ルイス選手が大爆発。8連勝中と勢いに乗っている中国人プレーヤー、ヤオ・ミン選手率いるロケッツ相手に、ゲーム終盤で一気に逆転した。ミン選手も30得点、9リバウンドと奮起したが、ソニックスの2枚看板アレン選手とルイス選手には力及ばず、結局87-85でソニックスが後半戦の初陣を飾った。続くニューオリンズ・ホーネッツとの一戦(2月23日)は、ソニックスが11勝43敗と東カンファレンス最下位に甘んじているホーネッツと格の違いを見せつけた。ルイス選手が6本のスリー・ポイントを含む26得点を挙げれば、アレン選手も負けじと25得点を奪い、ホーネッツを103-85と一蹴。この日は、ソニックスの3ポイント成功率も51.6パーセント驚異的な数字をマークし、ホーネッツにつけいる隙を与えなかった。
 
2連勝で迎えた後半戦のホーム初戦(2月25日)は、ミネソタ・ティンバーウルブスとの北西部地区首位決戦。といっても、昨年カンファレンス決勝までいったウルブスは、今年大ブレーキ。ソニックスに10ゲーム以上離されている。試合はスーパースター、ケビン・ガーネット選手を中心にウルブスがソニックスに先手を打った。前半終了までにウルブス、9点リード。ソニックスは苦しい展開を強いられたが、エース、アレン選手が試合後半で大爆発。この日の32得点のうち第3・4クオーターだけで24得点を挙げ、チームを逆転に導いた。アレン選手は常々「ゲーム後半に力を発揮できるチームが強いチーム」と言っているが、まさに本人がその言葉を体現した。チームもアレン選手の活躍に刺激を受け、後半戦3連勝。98-88で北西部地区の首位対決を制した。
 
後半戦4戦目(2月27日)は、アレン選手の古巣ミルウォーキー・バックスが相手。後半戦3連勝と勢いにのるソニックスだったが、この日は別チームのようだった。第1クオーターからシュート・ミスを連発。アレン選手も古巣相手に気合が空回りしたのか、16得点に終わり、いつものパフォーマンスを見せることができなかった。試合は終始バックス・ペースで進み、終わってみれば99-73で大敗。ソニックスは今シーズン・ワーストの73得点を記録した。しかし、この敗戦はソニックスにダメージを与えるものではないだろう。後半戦も3勝1敗スタートで、トータル38勝16敗と堂々の北西部地区首位を独走。シーズン前は前評判の低かったソニックスだが、いまやプレー・オフ出場も確実の状況となっている。
 
さてNBA全体では、2月25日の移籍期限を前に10件の移籍が成立した。中でも大型トレードは、サクラメント・キングスの大黒柱、クリス・ウェバー選手がフィラデルフィア・セブンティシクサーズに3対3の交換トレードで移籍したこと。これでシクサーズのエース、アレン・アイバーソン選手とコンビを組むことになった。その他、ボストン・セルティックスのゲイリー・ペイトン選手らがアトランタ・ホークスに移籍し、そのホークスからアントワン・ウォーカー選手がセルティックスに移籍することになった。

2005年1月26日(水)ソニックス、好調にかげり

徐々にシアトル・スーパーソニックスの調子が落ちてきている。1月18日のデンバー・ナゲッツ戦(110-116)、21日のミネソタ・ティンバーウルブス戦(107-112)と2連敗。23日は、北西部地区最下位のユタ・ジャズに勝利を収めたものの(122-105)、1月に入っての通算成績は6勝5敗で、今シーズン序盤戦に比べると確かにかげりが見られる。
 
ソニックスのもたつきには、いくらかの要因が考えられるが、そのひとつはディフェンスだろう。今週の3試合を見てもすべてが100点を超えるハイ・スコア・ゲーム。ナゲッツ戦はオーバー・タイムでの100点ゲームだったとはいえ、第3クォーター以降デンバーの攻撃を抑えられなかったディフェンスが敗因。ティンバーウルブス戦は、相手にシーズン・ハイの58.1フィールド・ゴール・パーセンテージを許すなど、ソニックス・ディフェンスのもろさが際だっていた。ティンバーウルブス戦後、この日15得点を挙げる活躍を見せたシックスマンのウラディミール・ラドマノビッチも「我々は(攻撃後)、ディフェンスに戻らなければならない」とディフェンスの重要性を指摘した。ユタ戦も、ラシャード・ルイスが36得点(スリー・ポイントは8本のうち7本成功)の活躍をみせ、ユタとの打ち合いに勝利したものの、ユタに100点以上奪われた。NBAは、ちょうど中盤戦に突入。北西部地区の2位ティンバーウルブスに7.5ゲーム差をつけ、28勝11敗で首位を独走しているソニックスだが、まだ、40試合以上残っており予断を許さない。プレー・オフ進出に向けて「ディフェンスの改善」が現時点での最大の課題だろう。
 
もたついているのはソニックスだけではない。今シーズン30勝一番乗りを果たし、爆発的な攻撃力で他のチームを圧倒してきたサンズがここにきて6連敗。サンズの要、ポイント・ガードのスティーブ・ナッシュの故障がチームに大きな影響を及ぼした。この6連敗で西カンファレンスの1位をサンアントニオ・スパーズに奪われたが、南西部地区1位は死守している。サンズは、手薄なシックス・マンの底上げのため、ニューオリンズ・ホーネッツからジム・ジャクソンを獲得し、てこ入れを図った。
 
NBAは24日、第12週(1月17日~1月23日)の週間MVPを発表。西カンファレンスからは、ダラス・マーベリックスのジェイソン・テリー、東カンファレンスからはクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームスが選ばれた。テリーは、今週、フィールド・ゴール・パーセンテージ72.1%、スリー・ポイント・シュート成功率69.2%と驚異的な数字を記録。チームに大きく貢献した。一方レブロン・ジェームスは、24.7得点、10.3リバウンド、8.7アシストとすべての分野でハイ・アベレージな数字を残した。また、19日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では、史上最年少でトリプル・ダブルを達成。ジェームスは、まだ弱冠20歳で、ジョーダン2世の呼び声が高い。チームも今シーズン好調で、デトロイト・ピストンズを抑えて中部地区トップに立っている。

2005年1月18日(火)ソニックス、キャブス撃破!

まずは、シアトル・スーパーソニックスの最新試合情報から。1月16日(日)にキー・アリーナで行われたクリーブランド・キャバリアーズとのホーム試合は、第4クォーターにキャバリアーズを突き放したソニックスが105-97で勝利した。
 
「第4クォーターに強いチームがいいチームなのさ」。試合後、エースのレイ・アレン選手がこうコメントしたように、この試合両チームの勝敗を分けたのは、第4クォーターの出来だった。第3クォーターを終えて76-75、ソニックスの1点リードで始まった第4クォーター。アレン選手が第4クォーターだけで7得点を挙げれば、シックスマンのウラディミール・ラドマノビッチ選手が勝負どころで3ポイントを上げるなどの活躍でキャバリアーズとの点差をみるみる離していった。ソニックス・ディフェンスも第4クォーターに集中力を見せ、レブロン・ジェームス選手擁するキャバリアーズの強力攻撃陣を見事抑え、勝負を決めた。
 
この試合で、エースのアレン選手はチーム・トップの27得点、ポイント・ガードのルーク・リドナー選手はキャリア・ハイの18得点、シックス・マンのラドマノビッチ選手は23得点、11リバウンドとチームの勝利に貢献した。しかし、この勝利にもネイト・マクミランHCは「確かに試合に勝利したことはうれしいが、満足いく戦いではなかった。ボールがうまく回らなかったし、各々がボールを持ち過ぎた」と苦言を呈した。ソニックスはこの試合、23のターン・オーバーを喫していた。
 
このキャバリアーズ戦の勝利で、ソニックスは27勝9敗。もちろん北西部地区のトップを快走しているが、少し心配なニュースもある。ソニックスの大黒柱のひとり、ラシャード・ルイス選手がひざの故障で2試合欠場している。ルイス選手は「けがをしたのは経験したことない箇所で、まだ(プレイ中の)クイックネスに不安が残る」とし、今日(1月18日)行われるデンバー・ナゲッツ戦への出場は微妙な状況となっている。
 
では、NBA全体の情報を。開幕ダッシュに失敗した昨年の覇者、デトロイト・ピストンズが最近になってようやく調子を取り戻し、ついに中部地区のトップに並んだ。昨日、1月17日には、南西地区首位のフェニックス・サンズを94-80で破り、6連勝。昨年のファイナルでロサンゼルス・レイカーズの攻撃力を封じ込めたディフェンス力が、徐々に戻ってきた。それでもセンターのベン・ウォレス選手は「まだまだ、昨シーズンの出来には及ばない」と気を引き締めていた。
 
ロサンゼルス・レイカーズのスーパー・スター、コービー・ブライアント選手は、1月13日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で右足首を捻挫し、故障者リスト入り。ブライアント選手は、今シーズン34試合に出場し、1試合平均27.5得点で得点ランキングの2位につけている(1位アレン・アイバーソン選手、28.5得点)。ブライアント選手の復帰は未定で、レイカーズにとっては苦しい戦いを強いられることとなった。

2005年1月11日(火)ソニックス、今季初の連敗!

シアトル・スーパーソニックスが、1月5日のオーランド・マジック戦(87-105)、翌6日のワシントン・ウィザーズ戦(96-107)と敵地で連敗を喫した。連敗は今季初。
 
ソニックスの足が止まった。今季最長期間となるロードでの最後の2連戦。マジック戦では後半に失速し完敗。ウィザーズ戦では前半で大差をつけられ、後半追い上げたものの逃げ切られた。ソニックスの連敗の理由は明確、今季最長となったロードの「疲れ」である。12月30日から始まったロード5連戦。アトランタ・ホークス、シャーロット・ボブキャッツ、そして14連勝中だったマイアミ・ヒートを立て続けに敗ったが、ソニックスの選手には疲労が蓄積していた。その疲労が最後のロード2連戦で顕著に現れた。ソニックスは、アウトサイド(シューター)のチームで、走るバスケットが基本だけに消耗も大きい。特にマジック戦の翌日行われたウィザーズ戦の第1クォーターは、前日の疲れからフィールド・ゴールが決まらず17-29と大差をつけられた。前日(マジック戦)に30点を取ったレイ・アレン選手もウィザーズ戦は17得点にとどまり、ターン・オーバーもウィザーズの倍の18と精彩を欠き、序盤での失点が響き連敗した。
 
しかし、ヘッド・コーチや選手達に落胆の色はない。ウィザーズ戦後のインタビューで、ソニックスのネイト・マクミランHCは「我々は多少疲れているが、どのチームもシーズンを通して経験することだ」と言い、ソニックスのエース、アレン選手も「チームがずっと勝ち続けることはあり得ない。日程的に厳しい時はあるものだし、今日の試合(ウィザーズ戦)もそうだ」と述べた。また、今シーズン急成長を続けるルーク・リドナー選手は「このロード5連戦は確かに長かったけれど、結局は3勝2敗。僕達はそれを前向きに捉えている」と、この連敗がチームに悪影響を及ぼすことはないことを強調した。
 
彼らの言葉を証明するように、1月9日、ホームに戻ったソニックスは、南東部地区の首位をひた走るマイアミ・ヒート相手に前半リードを奪われながらも第3クォーターに逆転し、追いすがるヒートを振り切った(108-98)。これで1月3日に続き、ヒートに連勝した。この試合で、シックス・マンのウラディミール・ラドマノヴィッチ選手がキャリア・ハイにあと2点と迫る27得点の活躍。フォワードのダニー・フォートソン選手も勝負どころでヒートのシャキール・オニール選手を抑え、攻撃でも18得点。サブのメンバーが活躍し、選手層の厚さを見せつけた。ソニックスは24勝8敗。北西部地区の首位は変わらず、2位のミネソタ・ティンバーウルブスに7ゲーム差をつけている。
 
では最後に、NBA全体の情報を。フェニックス・サンズが開幕から圧倒的な強さをみせ、早くも30勝(4敗)に到達した。1月9日、インディアナ・ペイサーズとの試合を、今季最多得点(124)で勝利。早くも昨年の勝利数に並んだ。今季は田臥勇太選手の加入で注目されたサンズだが、田臥選手の解雇後もチームは絶好調を維持。今シーズン加入したスティーブ・ナッシュ選手(個人アシスト部門1位)、ショーン・マリオン選手、アマレ・スタウドマイヤー選手を中心に爆発的な攻撃陣を要し、NBA最高勝率.882を誇り、太平洋岸地区1位(西カンファレンス)を独走している。ちなみにその他各地区1位は以下の通り。
 
西カンファレンス
南西部地区:サンアントニオ・スパーズ   28勝7敗 勝率.800
北西部地区:シアトル・スーパーソニックス 24勝8敗 勝率.750
 
東カンファレンス
大西洋岸地区:ニューヨーク・ニックス   17勝17敗 勝率.500
中部地区:クリーブランド・キャバリアーズ 20勝12敗 勝率.625
南東部地区:マイアミ・ヒート       27勝9敗 勝率.750

2005年2月15日(火)アレン、ルイス、オールスター出場決定

2月20日(日)にデンバーで行われるNBAオールスター・ゲームに、シアトル・スーパーソニックスからレイ・アレン選手とラシャード・ルイス選手が選ばれた。アレンは5度目の出場だが、ルイスは今回初選出。両者ともソニックスの2枚看板として大車輪の活躍を見せており、チーム自体も北西部地区で2位のミネソタ・ティンバーウルブスに11.5ゲーム差をつけ首位(35勝14敗)を独走。文句なしのオールスター出場を決めた。
 
今週は、そのアレン選手とルイス選手が、オールスター出場を祝うように、獅子奮迅の活躍を見せた。先週もお伝えした2月1日のサクラメント・キングス戦(敵地)から、なんと5連勝。2月13日(日)に行われたダラス・マーベリックス戦こそ92-95で敗れたが、その間破竹の勢いで勝ち星を積み重ねた。なかでも、2月10日(木)のサクラメント・キングス戦(ホーム)と2月11日(金)の頂上対決フェニックス・サンズ戦は圧巻だった。キングス戦は、第4クオーターにソニックスのダニー・フォートソン選手が2度のテクニカル・ファールを取られ退場する波乱の展開。しかも、ソニックスはキングスにリードを許す苦しい展開だったが、第4クオーターにアレン選手とルイス選手が爆発。アレン選手はこの試合チーム・トップの34得点を挙げ、ルイス選手も23得点と続き、終わってみれば115-107と8点差をつけてキングスを下した。キングスのエース、ペジャ・ストヤコビッチ選手が28得点、クリス・ウェバー選手が19得点と食い下がったが、ソニックスのオールスター・コンビにはかなわなかった。
 
一方、太平洋岸地区首位のサンズとの頂上対決も、ソニックスは素晴らしい試合を披露。サンズは、スティーブ・ナッシュ選手、アマレ・スタウドマイヤー選手、ショーン・マリオン選手と今回のオールスターに3人も選ばれた強豪だが、この日は、ソニックスの層の厚さが、サンズの破壊力を上回った。ソニックスはベンチの選手を含めて7人が2桁得点を記録。どこからでも点が取れる強みを生かして、113-105でサンズとの打ち合いを制した。アレン選手はこの日も勝負所の第4クオーターでこの日の総得点21得点のうち14得点を奪い、持ち前の勝負強さを見せつけた。
 
オールスター・ブレイクまでソニックスは2月16日(水)のゴールデンステイト・ウォーリアーズ戦のみ。気持ちよく後半戦に突入するためにも、16日の試合はソニックスにとってもぜひ勝利を収めたいところだ。
 
NBA全体では、ふたりの偉大なプレーヤーの引退が決まった。ひとりは、ユタ・ジャズの黄金期を支え、「メールマン(郵便配達人)」の愛称で活躍したカール・マローン選手(41歳)。NBA歴代2位の通算3万6928得点という記録を持つマローン選手は、会見で「素晴らしい19年間だった。いつか終わりはくるもの」と語った。マローン選手はユタ・ジャズで18年間プレーした後、昨年ロサンゼルス・レイカーズに移籍し、初のチャンピオン・リング獲得に執念を燃やしていたが、惜しくもファイナルで敗れた。今シーズンはどこにも所属せず、プレーしていなかった。もうひとりは、インディアナ・ペイサーズ一筋18年のレジー・ミラー選手(39歳)だ。リーグ歴代1位となる2508本の3ポイント・シュートを決めているミラー選手は、一連の引退報道を認め、今シーズン限りでの引退を表明した。ミラー選手も、悲願のチャンピオン・リングを獲得するために現役を続けてきた。今シーズン、ミラー選手の所属するペイサーズは25勝26敗とプレー・オフに向けて苦しい展開を強いられている。

2005年2月8日(火)ソニックス、息を吹き返す

ホーム・キーアリーナで、シアトル・スーパーソニックスが久々に会心の試合を見せた。2月5日(土)に行われたシャーロット・ボブキャッツとの一戦。この日までホームでは17勝6敗とチーム史上4番目に高い勝率を上げていたソニックスだが、最近のホーム・ゲームは1勝3敗とペース・ダウン。しかも、インフルエンザで数試合欠場していたレイ・アレン選手の復帰初戦とあって是が非でも勝ちたい試合だった。
 
ソニックスは、第1クオーターから圧倒的攻撃力を示す。病み上がりのアレン選手が第1クオーターだけで14点と爆発し相手の出鼻をくじくと、第2クオーターには、シックス・マンのウラディミール・ラドマノビッチ選手が得意の3ポイントなど12得点を荒稼ぎし、ボブキャッツを突き放した。ハーフタイムまでに23点の大量リードを奪ったソニックスが、その後も危なげない試合運びでボブキャッツを113-99で下した。
 
先週、大黒柱のアレン選手とネイト・マクミランHCを欠き、チームの台所事情は厳しい状態だったが、2月1日(火)のサクラメント・キングス戦(106-101)、そしてボブキャッツ戦と2連勝。キングスとの一戦は、相手のエース、ペジャ・ストヤコビッチ選手とクリス・ウェバー選手がふたりとも怪我で戦列を離れていたため、助かった感のあるソニックスだが、エースであるアレン選手が復帰したボブキャッツ戦は、ソニックスらしい戦いぶりで勝つことができた。さらに、今日(2月8日)から、母の死去でノースカロライナに帰省していたネイト・マクミランHCが復帰する。ソニックスが再び上昇カーブを描きそうだ。
 
NBA全体では、2月2日(水)、ロサンゼルス・レイカーズのルディ・トムジャノビッチHC(56歳)の辞任が発表された。辞任の理由について、トムジャノビッチHCは会見で「仕事上の極度のストレスが自分の健康を害している」と語った。トムジャノビッチHCは、2003年にぼうこうがん治療のためヒューストン・ロケッツのHCを辞めた経緯がある。今季のレイカーズは、シャキール・オニール選手を放出し、コービー・ブライアント選手中心のチームとなったが、頼みのコービー選手も怪我で故障者リスト入りし、24勝22敗と太平洋地区3位と低迷している。
 
また2月3日(木)、NBAは2月20日にデンバーで行われるオールスター・ゲームのスターティング・メンバー(ファン投票で選出)を発表した。最多得票は、ヒューストン・ロケッツのセンター、ヤオ・ミン選手で255万8,278票。ミン選手の得票数はNBA史上でも、マイケル・ジョーダン選手を抜き史上最多となった。なお、オールスター・ゲームの前に行われる3ポイント・コンテストには、ソニックスからアレン選手とラドマノビッチ選手が出場する。
 
各カンファレンスのスターティング・メンバー
東カンファレンス
●ガード                       
 レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
 アレン・アイバーソン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
●フォワード
 ビンス・カーター(ニュージャージー・ネッツ)
 グラント・ヒル(オーランド・マジック)
●センター
 シャキール・オニール(マイアミ・ヒート)
 
西カンファレンス
●ガード
 トレーシー・マグレディー(ヒューストン・ロケッツ)
 コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)
●フォワード
 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
 ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)
●センター
 ヤオ・ミン(ヒューストン・ロケッツ)

2005年2月1日(火)ソニックス、チームの支柱ふたり欠き大苦戦

1月31日、ホーム、キー・アリーナで行われたシアトル・スーパーソニックスとサンアントニオ・スパーズとの地区首位同士の一戦は、103-83という圧倒的大差でスパーズが圧勝した。
1月に入って一進一退を繰り返すソニックスに対し、スパーズはここ8試合で7勝と優勝候補大本命の実力に相応しい戦いぶりを見せている。昨日の試合は、最近のチーム状況に加えて、ネイト・マクミランHCとレイ・アレン選手というソニックス支柱ふたりを欠いたため、ソニックスは何もなす術がなかった。ソニックス・ディフェンスはスパーズのエマニュエル・ジノビリ選手に23得点、ティム・ダンカン選手に21得点を許し、アレン選手を欠くオフェンスもスパーズのディフェンス陣に粉砕され、一度もリードを奪えないまま終わった。ホームで19点差をつけられての敗北は、今シーズン・ワースト。
 
しかし、昨日の負けより心配なのが、母の死去に伴うネイト・マクミランHCの不在とアレン選手の病気。ネイト・マクミランHCは実家のあるノースカロライナに帰省しており、いつチームに復帰するかは未定。マクミランHCの母、ジャネット・タイソンさんは、日曜の夕方、62歳で息を引き取った。HCの不在にソニックスの選手も動揺が隠せない様子で、スパーズ戦後、主力の一人ラシャード・ルイス選手は「ネイトはチームの中枢であり、我々を正しい方向にいざなうコーチだ。彼がいるのといないのとではすべてが違ってくる」とHC不在の影響を口にした。一方、チームのエース、アレン選手の病状も気にかかる。インフルエンザに感染しており、2月1日に行われるサクラメントへの遠征にもチームに帯同しなかった。アレン選手の代わりはロナルド・マレー選手が務めているが、役不足の感は否めない。エースの早期復帰が待たれる。
 
1月は結局8勝7敗で貯金1だったソニックス。43試合を消化して30勝13敗は素晴らしい数字だが、これから佳境を迎えていく中で、他のチームが目の色を変えてソニックスに挑んでくるのは必至だ。チームの支柱ふたりを欠くというこの難局をどう乗り越えるか。ソニックスは正念場を迎えた。
 
NBA全体については、やはりシーズン中盤にきて優勝候補と言われるチームが調子を上げてきた。まずは優勝候補筆頭と目されるサンアントニオ・スパーズは37勝10敗でNBA全体1位の勝率を誇っている。シャキール・オニール選手が移籍したマイアミ・ヒートも33勝13敗で東カンファレンスの1位。デトロイト・ピストンズも序盤こそつまずいたが、26勝18敗で中部地区の2位に浮上。サクラメント・キングスは絶好調フェニックス・サンズの影に隠れているものの、30勝13敗で高い勝率を維持している。
 
一方、前評判の高かったチームの中で、インディアナ・ペイサーズだけが不調に陥っている。やはり、このチームはあの大乱闘事件が影響しているであろう。大乱闘事件でジャーメイン・オニール選手やロン・アーテスト選手などチームの主力がこぞって抜けた。一時は主力抜きで健闘していたものの、層の薄さは深刻で徐々に後退。オニール選手はコートに復帰したものの、守備のスペシャリスト、アーテスト選手は未だ出場できず、チームのたて直しが図れていない。

2005年1月4日(火)ソニックス、14連勝中のヒートを撃破!

12月4日以来負けなしで14連勝中と波に乗るマイアミ・ヒート。その牙城を崩したのは、シアトル・スーパーソニックスだった。1月3日、ヒートの本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われた2005年最初の試合。ここまで22勝6敗と西カンファレンスの2位につけるスーパーソニックスは、NBA最強センターのシャキール・オニール選手、成長著しいドュエイン・ウェード選手を要し、球団記録タイの14連勝を破竹の勢いを続けるヒートと息をのむ熱戦を展開し、98対96でヒートを下した。
 
この試合の立て役者は、やはりソニックスの大黒柱、レイ・アレン選手。勝負所の第4クォーターで11点を挙げるなど、この試合35得点の活躍を見せた。特に3ポイント・レンジからのシュートは10本中6本と成功率.600と当たり、ヒートのディフェンスを最後まで混乱させた。アレン選手の活躍に刺激されるように、ラシャード・ルイス選手(17得点、13リバウンド)、ダニー・フォートソン選手(15得点、10リバウンド)がダブル・ダブルを記録。ふたりで23リバウンドを奪い、オニール選手など破壊力のあるヒートのインサイドと互角に張り合った。
 
ヒートも底力を発揮し、試合終了間際に同点に追いつくチャンスを得たが、最後はヒートのエディ・ジョーンズ選手がフリー・スローを外し、ジ・エンド。この勝利でソニックスは、敵地6連勝。試合後レイ・アレン選手は「ホームでも、敵地でも同じように戦っている」とコメント。敵地での勝負強さはシアトルの精神的な成長を裏付けている。一方、シャキール・オニール選手が25得点、14リバウンド、ドュエイン・ウェード選手が28得点と二枚看板が活躍したヒートだったが、連勝は14でストップ。それでも、試合後、ヒートのバン・ガンディHCは、「50連勝するわけではないし、いつかは負けるもの」とさばさばしていた。
 
今週は大きなニュースが飛び込んできた。スーパースター、レブロン・ジェームス選手が所属するクリーブランド・キャバリアーズの現オーナーがチームと本拠地のアリーナを3億7,500万ドル(約385億5千万円)で売却。新オーナーにはデトロイトの金融業者ダニエル・ギルバート氏が就任することになった。キャバリアーズは、万年最下位の弱小チームであったが、昨年レブロン・ジェームズを獲得してからチームが軌道にのり、今年は現在17勝12敗で東カンファレンス中地区首位に立っている。
 
また、NBA は今週(12月27日~1月2日)のプレーヤー・オブ・ザ・ウィークを発表。東カンファレンスはニューヨーク・ニックスのステファン・マーブリー選手が選ばれ、西カンファレンスからはメンフィス・グリズリーズのパウ・ガソル選手が選出された。

2004年12月14日(火)ソニックス、ホームで初の黒星

シアトル・スーパーソニックスのホームでの連勝がついに9でストップした。12月11日に行われた対ボストン・セルティックスとの1戦。ハーフ・タイムまではシーズンの勢いそのままにソニックスのペースで進んだ。しかし、56-51とソニックス5ポイント・リードで迎えた第3クォーター以降、ソニックスのフィールド・ゴール・パーセンテージがガクッと落ち、セルティックスに逆転を許した。それでも、残り3分で84-87と逆転可能な点差だったが、リバウンドの要であるダニー・フォートソン選手がファール・アウトで退場しジ・エンド。結局残り3分で1点も奪えないまま、84-98で敗れた。11月30日の敗戦(対トレイル・ブレイザーズ戦)もそうだったが、第4クォーターの勝負どころでの、ダニー・フォートソン選手の退場がこの試合を決めた。フォートソン選手は今週のリバウンド・アベレージでチーム・トップの8.3を記録するなどオフェンス、ディフェンスともにチームの影の原動力となっている。フォートソン選手のファウル・アウトは、ソニックスにとって命取りであるため、それを防ぐようなチーム戦術を固めることが、今後ソニックスの快進撃を続けるための最優先事項であろう。
 
ソニックスはこの敗戦で17勝4敗。依然として北西部地区首位のまま独走しており、この敗戦がソニックスに支障をきたすことは何もない。セルティックス戦前の12月8日(対サンアントニオ・スパーズ戦)、12月9日(対ダラス・マーベリックス戦)と、敵地で、しかも強豪相手に連勝しており、オフェンスとディフェンスのバランスも非常にいい。今日(12月14日)のコービー・ブライアント選手率いるロサンゼルス・レイカースに今シーズン初の連敗さえしなければ、まだまだ、好調は続きそうな予感がする。

2004年12月7日(火)ソニックス快進撃

シアトル・スーパーソニックスが開幕以来、6勝1敗と快進撃を続けている。開幕戦こそ黒星だったが、2戦目から6連勝。序盤ながら好調なユタ・ジャズを抑え、北西部地区の首位に踊り出た。
この勢いを証明したのが、11月14日に行われたメンフィス・グリズリースとの一戦。第3クォーター終了時点で100対83と16点差のビハインドを背負い、大苦戦を強いられたが、第4クォーターに驚異的な反撃を見せて大逆転に成功。結局ソニックスは118対113でグリズリースに勝利を収め、見事6連勝を飾った。
 
このソニックスの快進撃を支えているのは、やはりレイ・アレンの獅子奮迅の活躍とリバウンド(オフェンス、ディフェンス)力の向上だろう。レイ・アレンは、7試合を消化した時点で平均得点26.0、3ポイント成功率.600、スコアリング・リーダーは7試合中5試合と、ソニックスの大黒柱としてこれ以上ないスタートを切っている。今週は西カンファレンスの週間MVPにも選ばれた。昨年は怪我で開幕に間に合わず、20試合以上欠場し、チームも低迷したが、今年は開幕から安定したパフォーマンスを披露していることがチームの好調につながっている。
もうひとつの要因は、リバウンド力。インサイドが長年の懸案事項だったソニックスにとって、リバウンド力の向上が今シーズンのキーポイントだった。昨年はリーグ最下位に甘んじたリバウンド力だったが、今年は一変。強いセンターはいないが、レジー・エバンズ、ラシャード・ルイス、ダニー・フォートソンらパワー・フォワードを中心にリバウンドでゲームの流れをつかんでいる。
 
ここ5シーズンのうちで、もっともいいスタートを切ったソニックス。シーズンは82試合と長く、まだまだ序盤なので今後どうなるかはわからないが、プレイ・オフ出場に向けて期待のもてるシーズンになりそうな予感がする。
また、今週はNBAファンにとって待ちに待った男の復活もあった。マイケル・ジョーダンの後継者と言われつつ、4年間怪我に苦しんできたオーランド・マジックのグラント・ヒルだ。
地元オーランドで行われたロサンゼルス・レイカースとの試合に出場したヒルは、全盛期の切れに近いプレイで27得点を記録。マジックの勝利に貢献した。ヒルの活躍を首を長くして待っていたオーランドのファンは大歓声をあげ、ヒルの活躍を見守った。ヒルは試合後「まだまだ、これから。今日の試合で我々には可能性があることがわかったはずだ」とこれからの活躍に自信を見せた。
マジックは、昨年最下位に低迷し、今オフは大なたを振るい選手を入れ替えた。しかし、マジックの顔はヒルしかいない。引退の2文字を常に背負いながら、ヒルは完全復活への道を歩み出した。

2004年11月30日(火)ソニックス、ホームで7連勝

シアトル・スーパーソニックスの驚異的な強さは、一向に衰えを見せない。11月21日にボストン・セルティックスに敗れた後、再び4連勝。ホームでは今シーズン負けなしの7連勝で、シアトルのファンは溜飲を下げっぱなしだ。
 
先週は、特にウラディミール・ラドマノビッチやアントニオ・ダニエルスなど、シックス・マンの活躍が目立った。ラドマノビッチは先週の平均得点が12.3得点で、ラシャード・ルイス、レイ・アレンに次ぐハイ・アベレージをマーク。
 
一方、ダニエルスはチーム・トップの平均6.0アシストを記録するなど、ダニー・フォートソンを含め、先週はベンチ・スタートの選手がチームの勝利に大きく貢献した。
 
NBAはシーズンが82試合と非常に長丁場。さらにソニックスのような速攻型でシューターの多いチームは、1試合の消耗が激しい。スターティング・メンバーだけで(レイ・アレンやラシャード・ルイスに頼りきって)シーズンを乗り切るのは不可能であり、こういったバック・アップ・メンバーの活躍は、これから中盤戦、後半戦と進んでいく中で非常に心強い。
 
開幕から第4週を経過したNBAだが、今週は各地区の動向をチェックしよう。
 
まずは西カンファレンスから。南西部地区は、優勝候補のサンアントニオ・スパーズ(11勝3敗)が順当に首位をキープしている。今オフもブレント・バリーを補強するなど、抜かりなく戦力を整えて臨んだだけに、まずは順調な立ち上がりである。
 
北西部地区は前述のようにスーパーソニックスが首位。続いて、ケビン・ガーネット擁するミネソタ・ティンバーウルブス(8勝5敗)、ユタ・ジャズ(8勝6敗)が2、3位とソニックスを追走している。ジャズはケガで戦列を離れているアントレイ・キリレンコの復帰が待たれるところだ。
太平洋地区だが、ここは下馬評の低かったフェニックス・サンズ(11勝2敗)がトップを快走。アマレ・スタウドマイヤーや今オフ獲得したスティーブ・ナッシュら、チーム自慢の攻撃陣が爆発し、NBAに旋風を巻き起こしている。ただ、開幕ベンチ入りを果たしたサンズの田臥勇太選手はチームに帯同しているものの出番がなく、日本人ファンにとっては非常に残念である。
 
このサンズとは対照的なのがロサンゼルス・レイカーズ(8勝6敗)。エースのコービー・ブライアントは孤軍奮闘しているものの、コービーの活躍が勝利に結びつかない。太平洋地区3位に付けてはいるが、やはりシャキール・オニールを失った穴は大きく、今後も苦戦が予想される。
 
続いて東カンファレンス。まずは大西洋地区だが、ニューヨーク・ニックス(6勝6敗)が勝率.500で首位に立つなど、ほかの地区に比べて戦力に見劣りが見られる。その原因は、ニュージャージー・ネッツ(2勝11敗)の弱体化だろう。昨シーズンまではこの地区を代表する強豪チームだったが、今年は一変。今オフにケニオン・マーティン、ケニー・キトルスなどの主力選手を放出するなど、シーズン前から戦力の低下が懸念されていたが、まさにその通りになった。ネッツの大黒柱ジェイソン・キッズもケガで開幕に間に合わず、ネッツは今泣きっ面に蜂状態。ネッツの低迷が今の大西洋地区を物語っている。
 
中部地区は、インディアナ・ペイサーズ(10勝4敗)が先日の大乱闘事件で主力3人を欠きつつ堂々の首位に立っている。乱闘事件後、バック・アップ選手中心のメンバーで3連勝するなど底力を発揮。あと20試合ほどで主力の2人が戻ってくるので、それまでなんとか今の調子を維持したいところだ。
 
もうひとつ中部地区で見逃せないのが、クリーブランド・キャバリアーズ(8勝4敗)の活躍である。今シーズンは、ジョーダン2世の呼び声高い19歳のレブロン・ジェームスが開幕から絶好調。先週は通算2000得点の史上最年少記録を塗り替える偉業も達成した。これからも活躍が楽しみな逸材である。
 
逆に乱闘事件の余波を受けて不調なのがデトロイト・ピストンズ(6勝7敗)。チームの軸ベン・ウォレスを6試合出場停止で欠き、苦しい戦いを強いられている。ラリー・ブラウンHCも腰痛を抱えて数試合欠場するなど、連覇に向けて厳しい序盤戦となっている。
 
最後に南東部地区だが、シャキール・オニール率いるマイアミ・ヒート(10勝5敗)が大方の予想通り1位。NBA最強のセンター加入効果は絶大で、チームの屋台骨として得点・リバウンド・アシストすべてに貢献している。ヒートの若きエースであるデゥエイン・ウェイドとのコンビも冴えを見せており、当分は安定した戦いができそうだ。
 
また、昨シーズン最下位のオーランド・マジック(8勝4敗)も南東部地区2位と健闘している。マジックは何といってもグラント・ヒルの復活が大きい。ヒルは4年間ケガでほとんどのシーズンを棒に振ったが、今年はマジックのスコアリング・リーダーとしてフル回転。先週は東カンファレンスの週間MVPにも輝いた。

2004年11月23日(火)NBA史上最悪の大乱闘事件

11月19日、NBA史上最悪かつ醜聞な大乱闘事件が勃発した。事件が起きたのは、インディアナ・ペイサーズ対デトロイト・ピストンズの強豪同士の一戦。第4クオーターの残り45秒のところで、ぺイサーズのロン・アーテスト選手がピストンズのベン・ウォレス選手にファウルを犯し、ウォレス選手がアーテスト選手を突き飛ばしたのだ。
 
ここまではNBAではよくある話だが、選手同士の乱闘がひと段落ついた後、ベンチで横になっていたアーテスト選手にピストンズのファンがビールを投げつけ、ここから観客を巻き込んだ前代未聞の乱闘劇が始まった。
 
ビールを投げつけられたアーテスト選手が観客席に突進し、ビールを投げたと思われる男性を殴打。これにスティーブン・ジャクソン選手が加担し、観客席は戦場と化した。ファンの乱入に、コート内でもペイサーズの大黒柱ジャーメイン・オニールが応戦した。コート内外で収拾がつかなくなった試合は、結局ここで打ち切られた。
21日、この事件を重く見たNBAは、乱闘を起こした選手の処分を発表。ローン・アーテスト選手は今季残り全試合の出場停止(プレイ・オフに出場した場合も同様)とし、NBA史上最長の処分が下された。そのほか、スティーブン・ジャクソン選手が30試合、ジャーメイン・オニール選手が25試合、べン・ウォレス選手が6試合の出場停止となり、1試合出場停止の選手も含めると両チーム合わせて9名もの選手が処分を受けた。
この乱闘事件に関して、NBAコミッショナーのデビット・スターン氏は、「(選手の対応は)許しがたい行為。どんなにファンの挑発があっても、選手はスタンドに入ってはいけない」とコメント。一方、乱闘を引き起こしたアーティスト選手は22日、「ペイサーズのファン、NBAのファンに心から謝罪したい」と謝罪文を発表した。
 
先週はこの乱闘事件がNBAの話題を独占したが、レギュラー・シーズンに目を向けると、シアトル・スーパーソニックスの活躍が見逃せない。先週のNBAニュースでソニックスの快進撃をお伝えしたが、その後も勝ち続けて9連勝。開幕10試合を消化した時点での9勝1敗は、ゲイリー・ペイトン、ショーン・ケンプを擁して、全盛を誇った93-94シーズン以来の数字。じつに11年ぶりの快挙である。
 
しかも、第7戦のフィラデルフィア・セブンティーシクサーズ、第8戦のニュージャージー・ネッツ、第9戦のトロント・ラプターズと、いずれも敵地で勝利を飾っており、連勝が単に勢いだけではないことを証明している。11月21日のボストン・セルティックス戦では、セルティックスのディフエンスが機能し、フィールド・ゴール・パーセンテージも35%に抑えられ、残念ながら連勝は9でストップ・しかし、それでもNBA全体で最高勝率(.819)を誇り、9勝2敗で北西部地区首位をひた走っている。
 
ソニックスの好調の要因について、フォワードのラシャード・ルイス選手は「すべての選手が自分の役割を理解し、一丸となってプレイしている」とコメント。また、ネイト・マクミランHC(ヘッド・コーチ)も「すべての選手が1試合、1試合に集中している」と言い、チームの雰囲気が最高であることを伺わせた。

2004年11月16日(火)ソニックス快進撃

シアトル・スーパーソニックスが開幕以来、6勝1敗と快進撃を続けている。開幕戦こそ黒星だったが、2戦目から6連勝。序盤ながら好調なユタ・ジャズを抑え、北西部地区の首位に踊り出た。
この勢いを証明したのが、11月14日に行われたメンフィス・グリズリースとの一戦。第3クォーター終了時点で100対83と16点差のビハインドを背負い、大苦戦を強いられたが、第4クォーターに驚異的な反撃を見せて大逆転に成功。結局ソニックスは118対113でグリズリースに勝利を収め、見事6連勝を飾った。
 
このソニックスの快進撃を支えているのは、やはりレイ・アレンの獅子奮迅の活躍とリバウンド(オフェンス、ディフェンス)力の向上だろう。レイ・アレンは、7試合を消化した時点で平均得点26.0、3ポイント成功率.600、スコアリング・リーダーは7試合中5試合と、ソニックスの大黒柱としてこれ以上ないスタートを切っている。今週は西カンファレンスの週間MVPにも選ばれた。昨年は怪我で開幕に間に合わず、20試合以上欠場し、チームも低迷したが、今年は開幕から安定したパフォーマンスを披露していることがチームの好調につながっている。
もうひとつの要因は、リバウンド力。インサイドが長年の懸案事項だったソニックスにとって、リバウンド力の向上が今シーズンのキーポイントだった。昨年はリーグ最下位に甘んじたリバウンド力だったが、今年は一変。強いセンターはいないが、レジー・エバンズ、ラシャード・ルイス、ダニー・フォートソンらパワー・フォワードを中心にリバウンドでゲームの流れをつかんでいる。
 
ここ5シーズンのうちで、もっともいいスタートを切ったソニックス。シーズンは82試合と長く、まだまだ序盤なので今後どうなるかはわからないが、プレイ・オフ出場に向けて期待のもてるシーズンになりそうな予感がする。
また、今週はNBAファンにとって待ちに待った男の復活もあった。マイケル・ジョーダンの後継者と言われつつ、4年間怪我に苦しんできたオーランド・マジックのグラント・ヒルだ。
地元オーランドで行われたロサンゼルス・レイカースとの試合に出場したヒルは、全盛期の切れに近いプレイで27得点を記録。マジックの勝利に貢献した。ヒルの活躍を首を長くして待っていたオーランドのファンは大歓声をあげ、ヒルの活躍を見守った。ヒルは試合後「まだまだ、これから。今日の試合で我々には可能性があることがわかったはずだ」とこれからの活躍に自信を見せた。
マジックは、昨年最下位に低迷し、今オフは大なたを振るい選手を入れ替えた。しかし、マジックの顔はヒルしかいない。引退の2文字を常に背負いながら、ヒルは完全復活への道を歩み出した。

2004年11月9日(火)ソニックス、順調な滑り出し

シアトル・スーパーソニックスが順調な滑り出しを見せている。開幕から3試合を経過した時点で2勝1敗。開幕戦ではロサンゼルス・クリッパーズに84対114と大敗を喫したものの、続くアトランタ・ホークス戦、サンアントニオ・スパーズ戦に連勝した。
 
中でも、優勝候補のスパーズ戦(11月7日)は素晴らしい戦いぶりを披露。ソニックスにとって、スパーズはレギュラー・シーズン7連敗中と鬼門だったが、このゲームは懸念されていたソニックスのビッグマンがディフェンスで奮闘し、ティム・ダンカン率いるスパーズの強力オフェンス陣をシャット・アウトした。
 
特に活躍が目立ったのが、今シーズンダラス・マーべリックスからソニックスに移籍してきたシックスマンのダニー・フォートソン。この日はオフェンスで15得点をあげ、ディフェンスではスパーズの大エース、ティム・ダンカンを封じ、スパーズのインサイドを機能させなかった。試合後、ソニックスのネイト・マクミランHCは「今日は、ダニー・フォートソンが素晴らしい活躍を見せてくれた。特にゴール下でいい仕事をしてくれた」とフォートソンに最大級の賛辞を送り、「チームが機能するようになった」とチームへの手応えを感じていた。
 
また、この日はフォートソンの活躍の陰に隠れたが、チームの二枚看板、レイ・アレンとラシャード・ルイスもスパーズ戦でそれぞれ24得点、27得点を挙げ、オフェンスを引っ張った。まだまだシーズンは序盤だが、スパーズ戦のようにダニー・フォートソンやジェローム・ジェイムスらインサイドのディフェンスが機能し、レイ・アレンやラシャード・ルイスがオフェンスを引っ張っていけば、強豪相手にも十分活路は見出せるだろう。
 
一方、NBA全体では、スーパースターのシャキール・オニール(シャック)が移籍したマイアミ・ヒートが開幕から3連勝。やはり、NBA最強センターのシャック効果は絶大で、オフェンス、ディフェンス共シャックを軸に組み立てている。
 
シャックを支えるもうひとりのエース、ドゥエイン・ウェイドの活躍も見逃せない。シャックが「いずれNBAのトップに立つ逸材」と言わしめるドゥエインは、シャックとの信頼関係も抜群。シャックも以前は自分がスコアリング・リーダーとしてチームを引っ張っていたが、ヒートでは「自分の役割はわかっている」というように、ウェイドにボールを集めることを厭わない。そのことがチームの得点能力を挙げ、良い結果につながっている。
 
その他、ダラス・マーベリックス、ユタ・ジャズ、インディアナ・ペイサーズ、フェニックス・サンズ、トロント・ラプターズが開幕3連勝。ラプターズはチーム創設以来、初の開幕3連勝で波に乗っている。シーズン前はチームの大エース、ビンス・カーターの移籍話が絶えず、下馬評もかなり低かったが、蓋を開けてみればそのビンス・カーターが絶好調。開幕3戦目のトレイル・ブレイザーズ戦では、第4Qの残り4.8秒から、決勝の3ポイント・シュートを決めるなど、チームの勝利に貢献している。
 
最後に日本人初のNBAプレイヤー、フェニックス・サンズの田臥勇太の情報。開幕戦のアトランタ・ホークス戦の第4Qに、日本人として初めてNBAのコートに立った田臥は、10分間で3ポイント・シュートを含む7得点1アシストを記録し、衝撃のデビューを飾った。第2戦は出番がなかったが、第3戦のニュージャージー・ネッツ戦では3分間の出場で2リバウンド、2アシストと少ない時間の中で結果を出した。
 
しかし、フェニックス・サンズがディフェンス強化のためメンフィス・グリズリーズからFのボー・アウトローを獲得。現状のベンチ入りメンバー12人の中からひとりが外れる状況になり、サンズは田臥をベンチ入りから外すことを決定。無念の降格となった。

2004年11月2日(火)NBA今日開幕!

NBAが本日11月2日から開幕する。1日には各チームの開幕ロースターが発表され、田臥勇太選手(フェニックス・サンズ)が見事開幕ベンチ入りを果たし、日本人として初のNBA選手となった。
 
田臥選手は「まだ半信半疑な感じ」と開幕ロースター入りに実感がわかない様子だったが、「これからはNBA選手として生き残って生きたい」と次なる目標を見据えていた。3番目のポイント・ガードという役割のため出番は限られるが、持ち前のクイックネスや視野の広さをアピールしていけば速攻型のサンズにとって貴重な存在になるはずだ。
 
なお、ジャーメイン・オニール(インディアナ・ペイサーズ)、ジェイソン・キッド(ニュージャージー・ネッツ)、アラン・ヒューストン(ニューヨーク・ニックス)が怪我のため開幕ロースターを外れた。この3チームは大黒柱を欠いての戦いを強いられることになり、非常に苦しい展開が予想される。
 
一方、シアトル・スーパーソニックスの開幕戦は、3日のロサンゼルス・クリッパーズ戦。プレシーズン・ゲームは2勝6敗と振るわなかったが、怪我で戦列を離れていたラシャード・ルイスがチームの練習に合流し、開幕に向けてなんとか目処が付いた。今年は去年と違って大黒柱のレイ・アレンが大きな怪我もなく好調なので、前半戦に波に乗ればプレイオフ出場も可能だろう。チームに勢いをつけるためには、3日の開幕戦は非常に重要である。下馬評の低いソニックスではあるが、それを覆す活躍を見せてほしい。

2004年10月26日(火)ソニックス早くもピンチ!? NBA開幕まであと1週間

プレシーズン・マッチも終盤戦を迎え、どのチームも開幕に向けて最終調整を行っている。そんな中、スーパーソニックスはプレシーズン・マッチで1勝5敗と大苦戦を強いられている。昨日(10月25日)も、コービー・ブライアント率いるロサンゼルス・レイカーズを相手に91対117と大敗を喫したが、勝敗より痛いのがラシャード・ルイスの左足裏のけが。昨年行われた日本開幕戦では50得点を記録するなど、レイ・アレンと並んでチームの大黒柱に成長した彼の故障は、チームにとって大きな痛手だ。プレシーズン・ゲーム中の欠場は決定的で、開幕戦出場も微妙。さらに、昨日の試合ではレイ・アレンまでもが背中の痛みで試合を欠場し、開幕を前にチームに暗雲が垂れ込めている。ソニックスにとっての唯一の救いは、ルーク・リドナー、ニック・コリソン、そして元スーパースター、ドミニク・ウィルキンスの息子ダミエン・ウィルキンスなどの若手の活躍だろう。
 
逆にプレシーズン・マッチで好調をキープしているのが、フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ、メンフィス・グリスリーズ、クリーブランド・キャバリアーズ。シクサーズは、ご存知アレン・アイバーソンが所属するチーム。もともと実力は備わっており、昨年、東カンファレンス11位に終わった雪辱を胸に、今年は順調な滑り出しを見せている。グリスリーズは、昨年台風の目となったチーム。今年は選手をあまり入れ替えていないので、チームに戦術が浸透しているようで、ベンチを含めた総合力はプレシーズンを見る限りでは昨年より数段にアップしている。
 
最後に“キャブス”ことキャバリアーズ。時代のスター、レブロン・ジェームスを有するチームで、昨年は万年最下位の汚名を返上した。今年は、チームの屋台骨カルロス・ブーザーを放出してかなりの苦戦が予想されたが、プレシーズンではその穴を感じさせないほどの勢いを見せている。これもレブロン効果か。
 
来週11月3日からは、待ちに待ったレギュラー・シーズンが始まる。プレシーズンは「調整」という意味合いも濃いが、レギュラー・シーズンは真剣勝負の場。プレシーズンはけがの具合などをみて出場を見合わせていたスーパースターも顔を揃える。今年のNBAはどんな戦いが繰り広げられるのか。ソニックスはプレイオフに進むことができるのか。非常に楽しみな2004-2005シーズンである。
 
最後に、日本初のNBA選手を目指すフェニックス・サンズの田臥勇太選手の情報だが、プレシーズン・ゲーム第2戦のソニックス戦を欠場以来、4試合連続欠場。やはり、キャンプ前に痛めた右太ももの状況が思わしくないようで、念願のNBA入りは非常に厳しい状態となっている。

2004年10月19日(火)プレシーズン・マッチ開幕!

先週から本格的にプレシーズン・マッチが行われている。我らがスーパー・ソニックスは、10月12日にコービー・ブライアント率いるロサンゼルス・レイカーズと戦ったが見事白星発進。続く、ポートランド・トレイルブレーザーズ(13日)、フェニックス・サンズ(16日)、ユタ・ジャズ(17日)と連敗を喫したものの、まだプレシーズンは始まったばかり。この時期は勝ち負けよりも、チーム戦術の浸透や若手を試す度合いが濃いので、負けたからといって悲観する必要はない。大黒柱レイ・アレンがスコアリング・リーダーとして最高の仕上がりを見せているし、ルーク・リドナーなどの若手も伸び盛りなので、けがのないよう11月の開幕に向けてきっちりと照準をあわせてもらいたい。
 
ほかのチームも動き出している。今年最大の目玉、シャキール・オニール率いるマイアミ・ヒートは3連勝と好調だが、シャキール・オニール自身は膝腱を痛めて2試合欠場するなど、けがに対する不安を抱えている。一方、そのシャキール・オニールを放出したロサンゼルス・レイカーズはチームの方針通り、コービー・ブライアント中心のチームに様変わり。スーパーソニックスとの試合でも、コービーは41分の出場で35得点と大車輪の活躍をした。ヒートからレイカーズに移籍してきたラマー・オドムなどとともに展開の速い走るバスケに変貌している。
 
また、優勝候補のサンアントニオ・スパーズ、デトロイト・ピストンズ、ミネソタ・ティンバーウルブス、インディアナ・ペイサーズは大きなけが人にもなく盤石の態勢。特に昨季の覇者ピストンズは控えが充実し、選手層に厚みが増した。プレシーズンでは2枚看板のダブル・ウォレスが欠場がちだが、若手を試しながらも試合運びにそつがなく、名将ラリー・ブラウンのチーム戦術の浸透の高さが伺える。逆にチーム力のダウンが確実なのが、ニュージャージー・ネッツ。18日のクリーブランド・キャバリアーズとのプレシーズン・マッチでも、19点差を付けられて大敗。今オフ、ケニオン・マーティン、ケリー・キトルスという主力2人を放出し、ジェイソン・キッドもけがで開幕が微妙と非常に厳しい状況で開幕を迎えそうだ。
 
そのほか、セブンティーシクサーズのアレン・アイバーソン、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームス、ミネソタ・ティンバーウルブスのケビン・ガーネット、サンアントニオ・スパーズのティム・ダンカンなどのスーパースター達もプレーシーズン・マッチで順調なプレイを披露している。
 
最後に日本人NBA選手第1号を目指すフェニックス・サンズの田臥勇太選手だが、プレーシーズン・マッチ初戦の対ロサンゼルス・クリッパーズ戦に20分間出場。2得点、2アシスト、2リバウンドと上々のデビューを飾った。続くプレシーズン第2戦は、スーパーソニックスが相手。シアトルの日本人も数多くキーアリーナに駆け付け、田臥選手の活躍を期待したが、キャンプ前に痛めた右太ももの状態が悪化。この試合欠場を余儀なくされた。

2004年9月28日(火)NBA戦国時代の幕開け

マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズ全盛期が去って以来、NBA の勢力地図には常にこの言葉がつきまとった。「西高東低」。気圧配置ではない。西地区のチーム力が優れ、東地区のチーム力が劣るという意味である。そして、近年、その西地区をリードしていたのが言わずと知れたロサンゼルス・レイカーズ。1999年~2003年シーズンまでの5年間で、NBA制覇を3度果たし、名実ともにトップの座に君臨していた。だが、昨シーズン、この勢力地図に異変が起きる。東の名門デトロイト・ピストンズがレイカーズを抑え、NBA制覇を成し遂げたのである。これが「西高東低」崩壊の幕開けになった。この敗戦により、今シーズン・オフにレイカーズの名将フィル・ジャクソンHCが辞任。NBA最強のセンター、シャキール・オニールがレイカーズから東のマイアミ・ヒートに移籍し、レイカーズの今季の戦力は大幅にダウンした。レイカーズの衰退により、確実に勢力分布が変化。今シーズンはまさに、西も東もない戦国時代に突入しそうだ。
 
この戦国時代到来がもたらす意味は大きい。今まで以上に実力伯仲の拮抗したゲームが見られ、昨年のピストンズが見せたような番狂わせも数多く起こるであろう。そんな状況だからこそ、我らがシアトル・スーパーソニックスにもチャンスは巡ってくるはずだ。ややフロントラインに不安はあるも
のの、大黒柱レイ・アレンと才能あふれる若手選手がかみ合えば、プレー・オフ進出も不可能ではない。今シーズンこそ長い低迷期から脱出し、キー・アリーナを沸かせて欲しい。
 
今年のNBAは例年以上に見所満載である。シャーロット・ボブキャッツがNBAに新加入。昨年の29チームから30チームになり、ディビジョンも2から3に増える。また、日本人初のNBAプレーヤー、田臥勇太選手がフェニックス・サンズに入団し、日本人にとってもNBAがより身近になった。さらに、今シーズン・オフは、相次ぐ大型移籍で多くのチームの顔ぶれが変わる。シャキール・オニールのヒート移籍に始まり、トレイシー・マグレディのヒューストン・ロケッツ加入、それに伴うスティーブ・フランシスのオーランド・マジック移籍、スティーブ・ナッシュのサンズ移籍などはその最たるものだ。その他にも、次代のスター、レブロン・ジェームズの活躍やピストンズの連覇など興味は尽きない。NBAファンならずとも、見逃せないシーズンになるのは確実だ。
 
マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、最近ではシャキール・オニール、コービー・ブライアント、アレン・アイバーソンなど数々のスーパースターを生み出したNBA。そして、そのスーパースターが作り出した伝説の数々。今年はいくつの伝説が生み出されるのであろうか。考えただけでも胸がいっぱいになる。
 
きたる11月2日、ひとつのボールに人生を懸けた大男たちの戦いが幕を開ける。

2004年1月6日(火)マーブリー選手、ニックスへ移籍

NBA東カンファレンス所属のニューヨーク・ニックスは5日、フェニックス・サンズとの間で大規模なトレードが成立したと発表した。
 
ニックスは、フェニックス・サンズのスター、ステフォン・マーブリー選手を含む3選手を獲得し、サンズは、アントニオ・マックダイス選手ら5選手を獲得した。マーブリー選手は、今シーズンは平均20.8得点及び8.3のアシストを記録中。
 
サンズは、先月にアマエ・スタッドマイヤー選手が足首を捻挫して以来、勝率3割台が続く状況の打開策として、今回の大規模なトレードを断行した。

2004年1月5日(月)ソニックス、2点差でレイカーズに勝利

スーパーソニックス対ロサンゼルス・レイカーズ戦が2日、キー・アリーナで行われた。試合は、終了間際までファンをハラハラさせる劇的なものだったが、レイ・アレン選手が35ポイントを記録し、111対109でソニックスが勝利した。
 
この日の試合は、レイカーズへ移籍したギャリー・ペイトン選手にとって、移籍後シアトルでの初試合。会場には、「お帰りなさい、ギャリー」というポスターを掲げたファンも見受けられ、根強い人気を見せつけた。ペイトン選手はこの試合で24ポイントを記録するが、アレン選手の復帰により勢いに乗るソニックスがファンを喜ばせる結果となった。

2003年12月24日(水)レイ・アレン復帰でソニックス快勝

右足首の手術を受け、開幕から25試合を欠場していた、スーパーソニックスのガードのレイ・アレン選手は23日、本拠地キー・アリーナで行われたフェニックス・サンズ戦に出場した。試合は116対90でソニックスが勝利を収めた。
 
今期初出場となったこの日、アレン選手は23分間の出場に留まったものの、チーム最高の24得点と7つのアシストを記録し、スター選手の存在感を十分に発揮した。
 
この日まで、アレン選手を欠いたソニックスは12勝13敗と5割周辺の成績で、シーズン開始の勢いが停滞していた。この日の勝利はチームの勝率を5割に戻すだけではなく、ソニックスがプレーオフ出場を目指せるチームであることを皆に再確認させた、大きな勝利となった。

2003年12月16日(火)スコティー・ピペン選手、左膝の手術へ

12日、今年シカゴに移籍したベテランのピペン選手が、左膝の手術をするため4~6週間欠場の予定となったことが明らかになった。
 
38歳のピペン選手は、昨年も同じ左膝の手術で17試合欠場し、今シーズンには、左膝の痛みと腫れのため20試合中8試合欠場している。マイケル・ジョーダン選手とのコンビでシカゴを6度のチャンピオンに導いているピペン選手は、2年1,000万ドル(推定)の契約でシカゴに戻ってきた。
 
ピペン選手は手術前、「自分自身でも、もう1年プレーできるかはわからない。今はただ待つしかない」と胸の内を語っている。シカゴのジェネラル・マネージャー、ジョン・パクソン氏は、術後の体調次第では今シーズンの代替選手として、前のチームメイトに再びコートに出てもらうことも考えていると話している。

2003年12月5日(金)ブレイザーズ、ウェルズ選手をメンフィス・グリズリーズへ放出

ポートランド・トレイルブレイザーズは4日、監督への暴言を吐き、チームのキャプテンの座から降ろされ、2試合の出場停止処分にされていたフォワードのボンジー・ウェルス選手をメンフィス・グリズリーズへ放出することを発表した。
 
ウェルス選手はチームの中軸を担う選手でありながら、最近は素行の悪さで周囲を騒がせていた。先月もホームでのフィラデルフィア戦にて敗退後、ファンに対してわいせつな身振りをしたことで、罰金処分を受けたばかりだった。
 
ブレイザーズはウェルス選手の代わりにベテランのガード、ウェスリー・ピーターソン選手を獲得。さらに、グリズリーズが持つ来年のドラフト権も獲得した。

2003年12月2日(火)ブレイザーズ のランドルフ選手、麻薬による影響下での運転で逮捕

ポートランド・トレイルブレイザーズ のフォワード、ザック・ランドルフ選手が2日、麻薬による影響下での運転で逮捕された。ランドルフ選手は現在、郡治安局から釈放され、最高1年の禁固刑、または1000~5000ドルの罰金が科せられることとなる。
 
ランドルフ選手は今シーズンのチームにとって大きな戦力であり、17試合中9回に渡り20得点以上を挙げている。今回のランドルフ選手の逮捕は、試合の外でのトラブル続きだったトレイルブレイザーズを、再び引き戻すものとなった。これまでチームでは、ヘッド・コーチ、モーリス・チークス氏との対立により、ボンジー・ウェルズ選手が2ゲームの出場停止処分を受け、シーズン前には、ポイントガード、デイモン・スタッドマイヤー選手が、アリゾナ空港で薬物所持により逮捕されている。

2003年11月25日(火)アロンゾ・モーニング選手が引退を表明

今シーズン、ニュージャージー・ネッツに加入したベテランのアロンゾ・モーニング選手は24日、自らの健康上の理由により引退を表明した。
 
33歳のモーニング選手は、現在、進行性腎機能不全を患っており、近日中にも肝移植の必要性があるという。この病気は症状が進むと生命の危険もあり、彼の主治医はモーニング選手に対し、今日から始まるチームの西地区遠征に同行することを認めないことを伝えていたという。
 
攻守に安定のあるモーニング選手の加入は、2年連続で東カンファレンス優勝を遂げているニュージャージー・ネッツの新しい戦略としての期待が集まっていただけに、引退が惜しまれる。チームは今日、シアトルでソニックスとの試合が予定されている。

2003年11月20日(木)不振のマジック、監督を解任

不振の続く東カンファレンス・大西洋地区所属のオーランド・マジックは18日、ヘッド・コーチのドック・リバース監督を解任し、後任としてアシスタント・コーチのジョニー・デイビス氏の就任を発表した。
 
マジックは今年、ベテラン陣を放出し、ジュワン・ハワード選手をデンバーから迎え入れ、ガードのトレイシー・マックグレディー選手を軸とした新しいチーム作りを目指していたが、現在、1勝10敗と、チーム創設以降、最悪の出だしとなっている。

2003年11月13日(木)ソニックス、5勝1敗で太平洋地区首位に

ソニックスは12日、敵地ブラッドリー・センターで行われたミルウォーキー・バックス戦に104-99で勝利し、ロード4連戦を連勝で滑り出し、現在、5勝1敗で太平洋地区首位の座に立った。大黒柱レイ・アレン選手を欠くという逆境を、ソニックスはチームワークで乗り切ろうとしている。
 
ソニックスは終盤の第4クォーターにフォワードのブラディマー・ラドマノビック選手らの効果的な3ポイント・シュートが4本決まり、ロードでの勝利につながった。また、ガードのラシャード・ルイス選手はこの日も31得点を挙げる活躍で、現在、全選手の得点ランキングで2位を維持。
 
現在2位のロサンゼルス・レイカーズは6勝2敗。ソニックスとゲーム差はないが、勝率で上回るソニックスが同地区の首位に立っている。

2003年11月10日(月)ソニックス、今期初黒星

開幕3連勝と好調の滑り出しを見せたソニックスは9日、本拠地キー・アリーナにアトランタ・ホークスを迎えたが、アトランタのガード、ジェイソン・テリー選手の活躍で、今期初黒星を喫した。
 
ソニックスは9日まで、唯一負けなしのチームだったが、この日の敗退でその記録が途絶えた。また、この日の勝利でロード4連敗に終止符を打ったアトランタは0.5ゲーム差で、所属する東カンファレンス中地区の最下位を脱した。

2003年11月4日(火)ソニックスのラシャード・ルイスがプレイヤー・オブ・ザ・ウィークに

NBAは昨日、リーグ開幕戦が行われた10月28日から11月2日までの第1週の西カンファレンスのプレイヤー・オブ・ザ・ウィークにソニックスのフォワード、ラシャード・ルイス選手を選出した。ルイス選手の受賞は2度目。
 
ルイス選手は31日に日本で行われたクリッパーズとの開幕シリーズ第2戦で50ポイントを獲得し、他を圧倒。チームの開幕連勝スタートに貢献した。
 
また、東カンファレンスのプレイヤー・オブ・ザ・ウィークにはニューオーリンズ・ホーネッツを開幕3連勝に導いたバロン・デービス選手が選出された。

2003年10月29日(水)NBA2003-2004シーズン開幕

NBAは28日、全29チームに先立って、6チームが今期の開幕戦を迎えた。
 
西カンファレンスでは2試合が行われ、昨年の覇者サンアントニオ・スパーズはフェニックス・サンズを83対82の1点差でかわし、今期初勝利を納めた。また、ロサンゼルスで行われたレイカーズ対ダラス・マーベリックス戦は、コビー・ブライアント選手を故障で欠くレイカーズが今オフに加入したカール・マローン選手とギャリー・ペイトン選手らの活躍で、マーベリックスを下した。
 
東カンファレンスで唯一の開幕戦となった、フィラデルフィアで行われた76ers対マイアミ・ヒート戦は、76ersがアレン・アイバーソン選手らの活躍で89対74でヒートを下した。
 
29日には今ドラフトの目玉、レブロン・ジェームス選手擁するクリーブランド・キャバリアーズがサクラメントにてNBAでのデビュー戦を迎え、30日にはシアトル・スーパーソニックスとL.A.クリッパーズが日本にて対戦するなど注目のカードが目白押し。NBAは11月2日までに各地で開幕戦が行われ、熱い戦いの幕が切って落とされる。

2003年10月27日(月)レイ・アレン日本での開幕戦を欠場

先日のプレシーズン・ゲームにて右足首の不調を訴えていたソニックスのガード、レイ・アレン選手が日本で開催されるソニックスのシーズン開幕戦を欠場することが明らかになった。
 
専門医の調べで、手術の必要性があることがわかったアレン選手は、今日にも他のドクターからの意見を聞くため、ロサンゼルスに向かうが、早ければソニックスのシーズン開幕戦が行われる木曜日にも手術を受けることとなる。
 
アレン選手は、「シーズン始めの1週間はそれほど詰まったスケジュールではないので、シーズン後半になって怪我をするよりは良かったのではないかと思う」と語った。もし手術をすることになれば2~6週間は戦線を離れることになり、アレン選手中心のチームにとっては大きな痛手となる。

2003年10月24日(金)コビー・ブライアン、大歓声の中プレシーズン戦初登場

ロサンゼルス・レイカーズのガード、コビー・ブライアン選手は23日、オフシーズンの膝の手術後、初めての試合となるクリッパーズとのプレシーズン戦に出場した。会場にはブライアンの復帰をたたえる、たくさんのファンが、ブライアン選手の背番号「8」のついたユニフォームを着て応援に駆けつけた。
 
「試合の前は少しナーバスになっていたけど、初めのジャンプ・シュートが入ったことで、落ち着くことができた」と語ったブライアン選手。この日、ブライアンが戦列に復帰し、レイカーズの今年のオールスター・ラインアップと呼ばれる、オニール選手、ブライアン選手、マローン選手、ペイトン選手の各選手がすべて揃ったことになる。
 
NBAレギュラー・シーズンは10月28日(火)からスタートする。