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スペース・ニードル、シアトル・センターの見どころ

シアトルのランドマークで、街を一望できるタワー、スペース・ニードルと、人気観光スポットが集まるシアトル・センターを紹介。小さな子どもも楽しめる施設、大型のフードコート、年間を通して行われるさまざまなイベントなど、丸一日家族連れでも楽しめる。
*料金、時間は2022年10月時点の情報

ダウンタウン・シアトル、ワシントン州西部の観光地図(MAP1、MAP2) »

人気施設が集まるシアトル・センター

シアトル・センターの概要

Seattle Center (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C4)

スペースニードルとマウント・レーニア
Courtsey of Chad Copeland

スペース・ニードルなど、シアトル観光で人気のスポットが集まるシアトル・センターは、ダウンタウンの北西に位置。1962年の万博跡地で、現在は博物館や劇場などさまざまな施設があり、丸1日楽しめるスポットだ。夏季には野外で映画上映やコンサートが無料で行われたり、一年を通してフェスティバルなどのイベントが開催され、多くの人で賑わう。大きなフードコート(Armory)やお土産物などを販売する店も。

敷地内の屋内競技場、クライメートプレッジ・アリーナはプロ・アイスホッケー・チーム(NHL)のシアトル・クラーケンと女子バスケのシアトル・ストーム(WNBA)の本拠地。大物ミュージシャンのコンサートや多くの大型イベントも開催される。

マリオン・オリバー・マッコウ・ホールではパシフィック・ノースウエスト・バレエやシアトル・オペラの公演が行われる会場で、11月下旬から12月のホリデー時期になると季節の風物詩『くるみ割り人形』がおよそ1カ月にわたり上演される。

シアトルセンターには観光客にポップカルチャー博物館、ガラス美術館のチフーリ・ガーデン・アンド・グラスのほか、サイエンス・センター子ども博物館など家族連れにおすすめの施設も。また、ダウンタウンから近く、車がない観光客でもモノレールやバスなどで簡単にアクセスできる。

場所: 305 Harrison St, Seattle 
TEL : 206-684-7200 www.seattlecenter.com
営業時間:施設により異なる
無料のWi-Fiサービス:あり
行き方:<モノレール>ダウンタウンからで 約2分(モノレールの詳細は下記)。
<バス>ウエストレイク周辺からは、#1、#2、#3、#4、#13、#33、#24、 D Line、E Lineなど、多数の路線バスがシアトルセンター付近で停車

モノレール

モノレール
©Megan Ching, Seattle Monorail Services

ダウンタウンとシアトル・センターの移動に便利。ウエストレイク・センター(シアトル・ダウンタウン観光マップ・G5)とスペース・ニードルを約2分で結ぶ。走行距離は約1マイル、時速は最大45マイル。約10分間隔で運行。

乗り場: ダウンタウンのウエストレイク・センター3 階とシアトル・センターのスペース・ニードルそば。

料金:$3.50(19歳〜64歳)、$1.75(6歳~18歳、65歳以上)

運行時間
月~金7:30 am~9:00 pm、土日8:30 am~9:00pm、イベント開催日は遅くまで運行しているので、ウェブサイトで確認を。
ウェブサイトwww.seattlemonorail.com

シアトルセンターの地図

上記地図の拡大判画像はこちら »


シアトルのランドマーク「スペース・ニードル」

スペース・ニードル

Space Needle
シアトルセンター (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C4)

スペースニードル

高さ605フィート(約184メートル)のスペース・ニードルは、シアトルのランドマーク。展望台や回転するレストランからは360度の大パノラマを堪能できる。晴れるとオリンピック半島やカスケード山脈、マウント・レーニアの美しい景色が見渡せる。展望台は夜遅くまで利用できるので、ダウンタウンの夜景を見るのにもおすすめ。

2017年からスペース・ニードルの大規模な改装が行われ、現在展望台の壁はガラス張りに。またレストランが入る展望台の下階はガラスの回転フロア「The Loupe」が設置された。大晦日の花火もここで打ち上げられる。スペースニードルが建てられたのはシアトル万国博覧会が開催された1962年。
スペースニードルの建設風景や万博当時の画像 »

場所:400 Broad St., Seattle
TEL : 206-905-2100 www.spaceneedle.com
展望台への料金:一般$35~、5歳~12歳$26~、65歳以上$30〜
展望台の営業時間:月〜金10:00am-8:30pm、土9:00am-9:30pm、日9:00am-8:30pm(営業時間は日により若干異なるのでウェブサイトで確認を。夏は営業時間が延長される)
スペースニードルのアプリ:www.spaceneedle.com/app/

スペースニードル、チフーリ・ガーデン・アンド・ガラス、ポップカルチャー博物館などのシアトルの人気観光スポット5カ所の入場券が集まったシティ・パス(Seattle City Pass)を利用するとお得。
料金:大人$119、5歳~12歳$89
https://www.citypass.com/seattle

展望デッキ

スペース・ニードル 展望台
Courtesy of Space Needle and Rod Mar

スペース・ニードルの展望台外側の展望デッキには景色を遮るような柵などはなく、外へ傾斜したガラスの壁で囲っている。またガラスのベンチ”Skyrisers”が設置されてるので、シアトルの景色に浮かんでいるようなセルフィーが撮影できる!地上から展望デッキまでの高さは520フィート(およそ158.5メートル)。

ガラスの回転フロア/The Loupe

スペース・ニードル ガラスの回転フロア
Courtesy of John Lok and Space Needle LLC

スペース・ニードル 改装後
Courtesy of Space Needle and Rod Mar

世界初のガラスの回転フロア「The Loupe」へは、展望台から新しくできたOculus Stairsと呼ばれる階段を降りてアクセス。スペース・ニードルから500フィート(約152.5メートル)直下に広がる景色を足元に望むこことができる。

博物館など人気の施設

ポップカルチャー博物館

Museum of Pop Culture
シアトル・センター  (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C5)

ポップカルチャー美術館の展示品
エントランス・ホールのインスタレーション”IF VI WAS IX: Roots and Branches”には500もの楽器と30台のコンピューターが制作に使用された

マイクロソフトの創始者の1人、ポール・アレン氏の莫大な投資により作られた音楽と、Sci-Fi、ホラー、ファンタジー映画、ドラマの博物館。シアトルにゆかりのあるギタリスト、ジミ・ヘンドリックスやグランジロックのニルヴァーナをはじめ、ロック&ポップ・セレブ達の展示品が並ぶ。また、サウンド・ラボではドラムやキーボードなどの演奏ができる。幅広い年齢層の人がポップ・カルチャーやロックの原点を展示や教育プログラム、最先端のテクノロジーを通して、楽しみ、理解できるような仕掛けが盛りだくさんだ。

異彩を放つ建物のデザインは有名な建築家フランク・ゲイリーによる。3,000もの色付きアルミニウムとステンレス・スティール板をつなぎ合わせた外観は、見る角度によって色が変わる。

場所: 325 5th Ave. N., Seattle
営業時間:10:00am-5:00pm、水曜休館
TEL : 206-770-2700
www.mopop.org
料金:大人:$31~、5歳~17歳$23.50~(日により異なる)

*チフーリ・ガーデン・アンド・グラスとスペースニードルにも立ち寄る場合はシティ・パス(Seattle City Pass)がお得。
https://www.citypass.com/seattle


チフーリ・ガーデン・アンド・グラス

Chihuly Garden and Glass 
シアトル・センター (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C5)

チフリ・ガラス美術館
Glasshouseに飾られた圧巻のガラス作品 ©Chihuly Garden and Glass

世界的に有名なタコマ市出身のガラス彫刻家、デイル・チフーリの美術館で、2012年にオープン。Garden(庭)、 Glasshouse(温室)、8のギャラリーで作品を展示。Gardenでは植物と作品が共存し、幻想的な雰囲気が堪能できる。Glasshouseでは100フィートの巨大な彫刻を頭上に見ることができる。地元の住民や観光客にも人気があり、旅行サイトTripAdvisorのThings to Do in Seattleで1位を獲得したことも。併設のショップやカフェもお洒落 。

場所: 305 Harrison St., Seattle
営業時間:毎日10:00am-5:30pm(閉館時間は日により異なる。夏季は営業が延長される)
TEL : 206-753-4940
www.chihulygardenandglass.com
料金:13歳〜64歳$35、5歳~12歳:$26、65歳以上:$27、4歳以下:無料、夕方の入場は割引がある

*ポップカルチャー博物館とスペースニードルにも立ち寄る場合はシティ・パス(Seattle City Pass)がお得。
https://www.citypass.com/seattle

 

KEXP(FMラジオ局)

KEXP
シアトル・センター (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C5)

KEXP

シアトルセンターにある、オルタナティブ音楽やインディーロックなどの音楽を紹介するシアトルのラジオ局KEXP (90.3 FM)。ローカルラジオ局ながら、その選曲の感度の高さに世界中の音楽マニアから注目されている。公開ライブ「Live on KEXP」は超人気コンテンツで、Youtubeで多くの人が視聴している。併設の Cafe Vita はシアトルの独立系老舗カフェで、この店舗はLa MarzoccoとKEXPとのコラボ。レコード店のリイシューレーベル Light In The Attic も音楽ファンは要チェック。

場所:472 1st Ave. N., Seattle
http://kexp.org

Light In The Attic Record Store
営業時間:火~土10:00am-6:00pm(日11:00-)
https://lightintheattic.net

Cafe Vita
営業時間:月〜金7:00am-6:00pm、土日8:00am-6:00pm
https://www.caffevita.com/

パシフィック・サイエンス・センター

Pacific Science Center
シアトルセンター (シアトル・ダウンタウン観光マップ・C3)

パシフィック・サイエンスセンター
©Courtesy of Pacific Science Center

シアトル・センター内に位置する、子どもも大人も楽しめる科学博物館。3D映画が楽しめるアイマックス・シアター、光と色で魅せるレーザー・ショー、プラネタリウムもあり。彫刻家、ミノル・ヤマザキ氏の設計による外観も有名。

場所: 200 2nd Ave. N., Seattle
開館時間:水〜日10:00am~5:00pm、休み:月火
TEL : 206- 443-2001 www.pacificsciencecenter.org
料金:大人(18歳〜64歳):$26.95、ユース(3歳〜17歳):$19.95、シニア(65歳以上):$25.95、オンラインでの事前購入で割引あり

シアトル・センターでの人気イベント

ノースウエスト・フォーク・ライフ・フェスティバル(Northwest Folklife Festival)
5月末のメモリアル・デーの週末
世界の様々な地域に伝わる民族文化が大結集するフェスティバル。多様なパフォーマンスが全て無料で楽しめる。
http://www.nwfolklife.org/festival/

シアトル・プライドパレード&フェスト(Seattle Pride Parade and PrideFest)
6月下旬
宗教や民族性、LGBTを理由に妨げられる人々の人権を主張するフェスト。土曜はキャピトルヒルで、日曜にはシアトル・センターでイベントが行われる。
www.seattlepridefest.org

バイト・オブ・シアトル
(Bite of Seattle)
7月下旬
有名シェフの実演や無料サンプル配布、各国の料理が手頃に堪能できる。
www.biteofseattle.com

バンバーシュート(Bumbershoot)
9月初め レイバーデーの週末
アート、エンターテインメントの一大フェスティバル。大物ミュージシャンも多数出演する。
www.seattlecenter.com/events/festivals/bumbershoot

ウィンターフェスト(Winterfest)
11月下旬から12月
イルミネーションで華やぐシアトルセンターで、さまざまなホリデーイベントが行われる。ホリデーフード、氷の彫刻、ファミリーアクティビティ、ライブミュージックなど。

『くるみ割り人形』(Nutcracker)
11月下旬~12月
パシフィック・ノースウエスト・バレエが上演。オーケストラが演奏するチャイコフスキーの名曲はまさに圧巻。
www.pnb.org

スペース・ニードルの花火(Space Needle Fireworks)
12月 大晦日
シアトル名所のスペース・ニードルで毎年開催される、恒例の花火大会。年明けと共に空に舞い上がる、盛大な花火を堪能しよう。

シアトル・センターの歴史

1962年、シアトルの都市の空間、文化、すべてが未来への希望と共に生まれ変わった。「Century 21」というテーマのもと、4月21日から10月21日までの半年間限定で万博が開催されたのだ。チケットは大人$1、子供75¢、期間中は約1,000万人が来場したと言われる。万博に参加した国は24カ国。日本もジャパニーズ・ビレッジという一角を設け、日本文化や技術などを紹介した。また、今もセンター北側に残る「神戸ベル」はシアトルの姉妹都市である兵庫県神戸市よりこの時に贈られたもので、2012年3月11日に開催された東日本大震災の追悼式の会場ともなった。

シンボルとなったスペース・ニードルの建設に大きくかかわったのはタコマ出身の投資家、エドワード・カールソン(1911-1990)。万博への投資はもちろんのこと、スペース・ニードルのデザインは彼がカクテル・ナプキンにスケッチしたイラストが原案となったそうだ。その後この建造物がシアトルの象徴となったのは周知の事実だが、1992年に始まったスペース・ニードルでの年越しイベント&花火大会も、今では毎年恒例のビッグ・イベントになり、「西のタイムズ・スクエア」と言われるようになっている。

アート、文化、スポーツなど、さまざまなエンターテインメントであふれるシアトル・センターは、設立され50年以上経た今も、いろいろな視点で人々を引きつけている。

スペースニードルの建設風景
©Museum of History & Industry, 2005.6.95

スペース・ニードル工事の様子。全長184メートルのこの建物は同時、アメリカ西部でいちばん高い建物だった。

1962年万博当時のスペースニードル
©courtesy of the Space Needle

万博期間中の夜間の様子。夜空に輝くスペース・ニードルに、どれだけ多くの人が近未来を想像したのだろう。建設当時、上部はオレンジ色だった。

モノレールに乗る、エルビス・プレスリー
©Seattle Post-Intelligencer Collection, 1986.5.39457

今は亡きエルビス・プレスリーも万博に来訪。写真はモノレールの車中。万博の開催に合わせて開業したモノレールは当時と同じ車両で現在も運行しており、赤または青の4両からなる車両に揺られるひと時は、とても情緒的。万博開催時の乗車賃は50¢、期間中は800万人が乗車したという。ダウンタウンからシアトル・センターへ向かう人は、タイム・トリップ気分で利用してみよう!

シアトル・センターの噴水
©courtesy of the Space Needle

敷地内のほぼ中央に位置する噴水(International Fountain)は、さまざまな角度からしぶきが上がる。当時の人々には画期的に見えたに違いない。もちろん今も健在。

シアトル・センターの噴水
©courtesy of the Space Needle

万博の期間中、敷地内で稼働していた場内列車。車体に大人50¢、子供25¢と表記がある。


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