ポートランドのヨーロッパ料理 ＆ 南米料理

ビストロ＆ベーカリーでフランス気分で気軽に食事を

ポートランド周辺に8店舗を構えるLa Provence/Petitte Provenceグループの一つで、MAXのOrenco駅前のLa Provenceヒルズボロ店は、近隣の企業に勤める人たちをはじめお客さんの国際色が豊かなお店。フランスのカフェのような雰囲気がどこか心落ち着く店内です。

同店で提供するのは、自社ファームからの食材を使ったフランス料理にインスパイアされた朝食やランチで、一番人気はスモークサーモンとポテトや野菜をふんだんに使った「Wild Northwest Salmon Hash」（$19.75）。他にもクロワッサンにとろーり卵が挟まった「La Provence Benedict」（$18.25）などもあります。さらに自社ベーカリーのバゲットやクロワッサン、ケーキなどフランスのパンやお菓子類も充実。店内奥にはバーもありカクテルも楽しめます。

お一人でも、ご家族やグループでも、カジュアルにフランス風の料理と雰囲気を満喫できますよ。

▲各種ペイストリー（$4. 25～）やケーキもぜひ味わってほしい逸品です。

本格的なイタリアンが味わえるアットホームなレストラン

Providence Park近くにあるGilda’sは、イタリア各地方の料理を提供するレストラン。オーナーシェフ、マルコさんのイタリア出身の祖母の名を冠したお店は、家族写真が飾られアットホームな雰囲気です。

ランチにはパスタや一品料理のほか、パニーニやサンドイッチも提供しています。ディナーでは、シーフードたっぷりの「Spaghetti Frutti di Mare」（$34）などのパスタや、肉や魚の一品料理などを提供。一番人気は祖母の味を受け継いだミートボール「Polpette」（$18）で、その日の新鮮な食材で作る「Daily Special」（$40～$42）も要チェックです。また、水～日にオープンする店内奥のラウンジではカクテルはもちろん「Mushroom Pizza」（$14）や「Burger」（$18）なども楽しむことができます。

お一人さまでも、パーティーでも使えるお店で、イタリアの味を堪能してください。

▲サクサクの生地にリコッタチーズのクリームが入ったシシリア風お菓子「Cannoli」（$8/2pc）。

地元で愛され続ける手作りパスタのイタリア風料理店

SEホーソンエリアの3 Doors Down Cafeは、1994年のオープン以来、地元のお客さんに愛されているイタリア風レストラン。ミロやマルセル・ムーリーなど、ヨーロッパの作家の作品が飾られた店内は、シンプルで居心地のいい空間です。

提供するのは、地元産の食材を使ったイタリア料理にインスパイアされた品々。イタリア産のハムの盛り合わせ「Sliced Italian Meats」（$7）などの前菜や、魚介の風味が効いた、マリナラソースのフェットチーネ「Seafood Fra Diavolo」（$30）、太めのパスタをウォッカクリームで和えた「Ziti」（$24）などの手作りパスタ料理が人気です。また、「Grilled Pork Coppa」（$26）などの一品料理もあります。さらに、スペシャルカクテルやディッシュなど、週ごとに入れ替わる「Fresh Sheet」メニューも魅力的。

バーカウンターもあり、水～日の午後４～６時にはハッピーアワーも楽しめます。

▲樽から直接注ぐ「Manhattan on Tap」（$15）は、同店のシグネチャー ・カクテルです。

パールで味わう野菜たっぷり、ヘルシーなメキシコ・フュージョン

2020年に現在の場所に移転したVerde Cocinaパール店。メキシコ北部出身のオーナーシェフによるメキシコフュージョン料理の店で、店内はクラシックな雰囲気です。

スペイン語でグリーン・キッチンと名付けられた同店では、地元の新鮮なオーガニック食材で、グルテンフリーの料理を作っています。提供しているのは、スイートポテトやキヌア、チーズなどを中をくり抜いたマイルドなチリペッパーに詰めた「Chile Relleno」（$18）や、メキシコ料理の定番エンチラーダをまろやかな特製のココナッツソースで食べる「Verde Enchiladas」（$16）、牛ステーキ「Carne Asada」（$22）など。どれも食材本来の味を生かした味付けです。

店内入り口から向かって右側は落ち着いたバーエリアで、アルコールメニューも充実。屋外席も気持ち良いお店で、ヘルシーな食事を楽しんでください。ヒルズデール店もあります。

▲新鮮なフルーツをたっぷり使った各種カクテルは濃厚で美味。

お洒落なお店で手軽に、バラエティー豊かな地中海料理を

ノブヒルエリアに今年の3月にオープンしたZulaは、イスラエル出身のオーナー、タルさん監修による地中海料理店。オレンジ色をアクセントにしたシンプルなインテリアで、カウンターで注文するカジュアルなスタイルのお店です。

ローカル産の食材を使い、全てを一から手作りしている同店。焼きたてのピタにつけて食べるひよこ豆のディップ「Hummus」（$12）や、カリッと素揚げにしたカリフラワーをガーリックやザクロのモラセス（糖蜜）などで味付けしたエキゾチックな「Fried Cauliflower」（$8）など、各種小皿料理をはじめ、チキンやラムなどの串焼き「Skewers」（$8/単品）も提供します。バーカウンターもあり、オリジナルカクテルやマケドニアからのワインなどドリンクも充実。

これからの夏の時期は外の席での食事も気持ち良いZulaで、地中海の料理とドリンクを楽しんでください。

▲マンゴーを使った、フルーティーで飲みやすいカクテルの「Zula Spritz」（$12）。

ウッドストックのかわいいお店でユニークな北欧の味を

WoodstockのViking Soul Foodは、SE Belmontで北欧料理のフードカートを運営しているメーガンさんとジェイさんによるレストラン。昨年11月にオープンしました。

同店で提供しているのは、ポテトに小麦粉を加え薄く焼いた「レフセ」を中心とした料理。通常、ノルウェーではバターを付けるだけで食べるレフセに具材を巻いたのは同店独自のアイデアだそう。お店でスモークしたサーモンと葉物野菜などを巻いた「Smoked Salmon Lefse」（$13）や、クランベリーのような味わいの北欧のフルーツ、リンゴンベリーのジャムを巻いた「Lingonberry Lefse Wrap」（$8）などのレフセのほか、トッピングされたイクラの塩味が効いた「Pickled Egg」（$6）、ニシンのマリネ「Pickled Herring」（$6）などの軽いおつまみ的な一品や、スープなども提供しています。

このお店でしか味わえない料理をぜひご堪能ください。

▲ポートランドで作られた北欧の伝統酒、Mead（蜂蜜酒）も味わえます。

アットホームなお店で味わう、スペイン＆バスク地方のタパス料理

NE Alberta St.のUrdanetaは、バスク地方のフィンガーフード「ピンチョス」と、スペインの小皿料理「タパス」が味わえるレストラン。小ぢんまりとした店内は、オープンキッチンで、スペインのバルのような雰囲気です。

スペイン出身のオーナー・シェフ、ハヴィアーさんによる料理は不定期で入れ替えており、取材時は、具材たっぷりのデビルドエッグ「Huevo Diablo」（$7）、ビーツのサラダ「Ensalada de Remolacha」（$16）、スペイン名物のイベリコ豚を使ったステーキ「Iberico Presa」（$32）などが並んでいました。また、数十センチの高さから注いで香りを出すバスク地方のチャコリ「Ameztoi Txacoli Blanco」（$16/グラス、$62/ボトル）をはじめ、スペイン産ワインやカクテルも取りそろえています。

フレンドリーなスタッフとの交流も楽しいお店で気軽に食事を楽しみましょう。人気店なので予約をお勧めします。

▲シトラスの泡にドライオリーブをふりかけた飲みやすいカクテル「Marianito」（$13）。

シックなビストロで、気軽にワインとフランス料理

NE 7thにある「セシボン」は、本格フランス料理をカジュアルに楽しめるレストラン。2013年のオープン以来、ローカルのお客さんが多く通う人気のお店です。こぢんまりした店内はシックな色合いの内装で、フランスのビストロを思わせる空間。

同店では、できる限りローカルでオーガニックの食材を使ったフランス料理を6週間ごとにメニューを入れ替えながら提供しています。取材時はオリーブや卵とサーモンのニース風サラダ「Wild Sockeye Salmon Nicoise」（$19）などのアペタイザーや、鴨肉を低温の油でじっくりと煮たフランスの伝統料理コンフィ「Muscovy Duck Confit」（$30）などのメイン料理が並んでいました。また、旬の食材を使ったメニューもあります。さらに、ソムリエでもあるオーナーのジョンさんがセレクトしたワインも充実。

日が落ちた後はキャンドルの灯りで一層ロマンチックになるお店で、食事を楽しんでください。

▲「Kir Royal」（$14.5）など、ワインベースのカクテルも楽しめます。

地中海風料理などが楽しめる、おしゃれでカジュアルなお店

2019年にNWの倉庫街にオープンしたEmerald Lineは、地中海風の料理などを提供するレストラン。レンガ造りの壁が印象的な店内は、オーナー自ら選んだというおしゃれなアンティークのインテリアが並び、一昔前のポートランドに戻ったような、心落ち着く空間です。

そんな同店のランチでは、ローストした野菜たっぷりのサラダ「Roasted Vegetable Salad」（$11.50）、スープやサンドイッチ、コーヒー、ペイストリーなどが楽しめます。ディナーでは自家製フムスディップなどのアペタイザー「Greek Selection」($12)、ラザニアや、北アフリカのピリ辛ソース、ハリッサを使った「North African Plate」（＄17）などに加え、不定期で入れ替わるスペシャルメニューも提供。

バーカウンターもあり、ワイン、ビールのほかカクテルが味わえるのも魅力です。パティオ席もあり、グループや家族、また、一人でも気軽に食事ができるお店です。

▲バタフライピーの色が鮮やかな「Aviation Cocktail」（右・$12）など、カクテルも楽しんで。

パールディストリクトのおしゃれな本格メキシコ料理店

昨年10月にオープンしたメキシコ料理店のRepublica PDX。110年前に建てられたパールディストリクトのビルをモダンに改装し、早くも、噂を聞きつけたお客さんが遠方から訪れる人気店になっています。

同店で提供するのは、たっぷりのチーズを自家製トルティーヤで包んだ「Quesadillas Oaxaqueñas」（$8～10）や、マリネされた豚肉やアボカドなどが載った「Tacos Yucatecos」（$10）など、メキシコ出身のシェフらが作る本場のメキシコ料理です。ディナーでは、クリーミーでちょっとスパイシーな「Chile Negro Chocolate Mousse」（$12）などのデザートも楽しめます。お勧めを一度に味わいたい方は、スープ、タコスなどとデザートがセットになった、３種類のイブニング・スペシャルをどうぞ。

テイクアウトとデリバリーのほか、開放的なパティオ席でも食事が楽しめる同店で、メキシコの味を堪能してください。

▲カラフルなコーンのトルティーヤを使った「Quesadilla Oaxaqueña」（$8）。

自宅でも楽しめる、ローカルレストランのイタリアン

昨年7月、レストランが軒を連ねるNE. 28thアベニューにオープンしたMontelupoは、オーナーのアダムさんが働いていたイタリア・ピエモンテ地方の町の名前を取った、イタリアンのレストラン兼マーケット。まるでイタリアの街角のようなかわいらしい外観で、思わず足を踏み入れたくなります。

同店では、オリーブなどが入ったトマトソースのパスタ「Spaghetti Puttanesca」（$10）や、ナイフを入れると、とろ～っととろけ出るブラータチーズとハーブの前菜「Burrata」（$13）などの定番イタリア料理に加え、シェフのセドナさんが創作したパスタ料理などを提供しています。さらに、併設のマーケットでは、自家製のティラミスや生パスタ、トマトソース、オリーブなどの食材と、自宅で調理するための「Spaghetti Kit」（$25）も販売しています。

外食が制限されたこの時期でも、自宅で思いきりイタリアの味を堪能してください。

▲とてもかわいらしい「Olive Oil Cake with Lemon Buttercream」（$7）

日本人が作る南イタリアの料理をカジュアルに楽しもう

バンクーバーのフードカートでピザを提供していた大亮さんとエイミーさん夫妻。今年3月、ついに夫妻の夢であったイタリア料理店をオープンさせました。オープン直後から、新型コロナウイルスのために余儀なく休業していた同店ですが、現在はイートインも可能です。大亮さんがナポリ湾岸の街、ソレントで修行をしていたことから、小さなソレントという意味のLa Sorrentinaと名付けられたこの店では、ナポリを中心とした南イタリアの伝統的な料理が味わえます。

石窯で焼いた薄くもちもちとした生地のナポリ風ピザは、トマトとバジルの「Margherita」（$12）など16種類を常時提供。また、「Gnocchi」（$14.50）などのパスタ5種類に加え、ラザニアなどの日替わりメニューも用意しています。アットホームな店内で、ビールやイタリアンワインと共に、南イタリアの味を存分に楽しみましょう。

▲毎朝お店で焼いている「Baguette」（$3）はバゲットのみの購入も可能。

気分はブラジル！陽気でアットホームなカフェ

再開発が進むSE. Fosterに、地域コミュニティーの交流の場になるようにと、サンパウロ出身のオーナーがオープンさせたFavela Brazilian Café。オーナー夫妻がデザインした内装はビビッドな色使い。店内には、ブラジルの音楽が流れていて、まるでブラジルにいるような気分に浸れます。

同店では、カップのふちにたっぷりと濃厚なキャラメルが塗られ、飲むとキャラメル味が口いっぱいに広がるコーヒー「Café Doce de Leite」（$5）、パッションフルーツなど南国のフルーツのジュース各種（$5）やスムージー各種（$6.50）、日本でも人気のもちっとしたチーズブレッド「Pao de Queijo」（$5/3個）、日替わりのブラジルのケーキ「Bolos」（$4）など、いろいろな同国の味を楽しむことができます。

フレンドリーなブラジルの雰囲気をぜひ体感してみてください。ライブミュージックなどのイベントも定期的に開催されます。

▲キャラメルの甘さとコーヒーのほろ苦さが相性抜群の「Café Doce de Leite」。

人気のディビジョンストリートでおしゃれに楽しむイタリアン

今年6月にキッチンスペースを拡張し、メニューが増えたイタリアンのAva Gene’s。料理界のオスカーと呼ばれるジェームス・ビアード賞を受賞した著書もあるシェフ、ジョシュア・マクファデン氏によるお店です。

ローカルのフレッシュな食材を使い、パンやパスタもお店で手作りしている同店。ローズマリー・マヨネーズで味付けした「Beef Carpaccio」（$15）などの前菜から、ショートパスタのミートソース「Barley Strozzapreti alla Bolognase」（$25）、「Pork Chop」（$35）などのメイン、コーンミールを使った北イタリアのソウルフード「Polenta」（$8）、そしてデザートの定番「Blackberry Tiramisu」（$11）まで、幅広くイタリア料理が楽しめます。ワインはイタリア産やウエストコースト産が中心にそろい、「Negroni Sbagliato」（$12）などの各種カクテルもあり。お酒と共に、楽しい時を過ごせるお店です。

▲自家製のローマ風フィッシュソースが入ったカクテル「Bloody Mary」($13)
（Courtesy of Katie Newburn）

チャイナタウンでおしゃれに味わう、ポートランド流メキシカン

2018年、チャイナタウンのゲートの横にオープンしたホテルThe Hoxton。入口の左手にあるLa Netaは、パシフィック・ノースウエスト産の旬のオーガニック食材を使ったメキシコ料理が味わえるレストランで、トルティーヤやサルサソースをはじめ、全ての料理をお店で手作りしています。

朝食では「Guacamole Toast」（$9）、ランチやディナーでは、ライムが効いた魚介類のマリネ「Arctic Char Ceviche」（$18）や30日熟成させたビーフをチリソースで食べるハンバーガー「Hamburguesa」（$15）など、オリジナルのレシピで作られた料理を早朝から深夜まで提供するほか、フルーツをふんだんに使ったカクテルなどアルコールメニューも充実。さらにナシとイチジクの葉のドリンクなど、ジュースも日替わりで２種類提供しています。

クラシカルで落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとメキシカンが楽しめるお店です。

▲ パイナップルとスパイスのトロピカルなカクテル「El Barrio」（$13）。

居酒屋スタイルのお店でカジュアルにロシア料理

ロシアの小皿料理ザクースキなどを提供する人気のロシア料理店Kachkaがこの夏、SE.11th & Belmontに移転し、元の店舗があったSE.Grand & Morrisonに姉妹店Kachinkaがオープンしました。奥まで細長く続く店内と、かわいいロシア風のインテリアが印象的な同店では、旧ソビエト移民の家庭で育ったシェフ、ボニーさんによるローカルのサワーチェリーを詰め込んだ手作りダンプリング「Sour Cherry Vareniki」（$9）をはじめ、本格的なロシア・東欧料理、オリジナルのバー・フード各種が味わえます。また、ロシアの代表的なお酒ウォッカを使った「Moscow Mule Slushies」（$9）など、ユニークなカクテルも見逃せません。デザイナーだったボニーさんならではの見た目にも美しい料理とドリンク類で、ロシア気分を味わってみてはいかが？　なお、予約は9名以上から。少人数の場合は、フラっと立ち寄ってみてください。

▲ ダンプリング「Sour Cherry Vareniki」は茹でるか焼くか調理法を選べます。

新しいホテル内のレストランでおしゃれに楽しむイタリアン

今年4月にダウンタウンにオープンしたホテルThe Porter Portland内にある同店は、近隣の企業や地元に住む人も多く訪れるレストラン。店内は、入口付近がバーエリア、奥に進むとダークな色調で落ち着いた雰囲気のダイニングエリアが広がっています。

テーブルからも見える薪火グリルで焼くステーキやポークリブ、シーフードなどが同店の目玉で、肉の焼ける香りが食欲をそそります。グリル料理以外では、グリーンピースを和えた緑色のカルボナーラ「Garganelli Carbonara」（ハーフ＄12、フル＄19）などのパスタや、風味豊かなワイルドマッシュルームを添えた炙りホタテの「Scallops」（＄23）に代表される1品料理など、ノースウエストならではの食材をふんだんに使ったイタリア料理が味わえます。およそ200種類は用意しているというワインや、豊富なカクテルと共に楽しんでみてください。

▲ 「I’ll have two」（$13）はフレッシュライムジュースの爽やかなカクテル。

キューバの陽気な雰囲気と味を満喫できる人気レストラン

NE. Glisanストリートで一際目を引くカラフルなレストラン、パンビーチェ。2000年のオープン以来、いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。

キューバの家庭料理を提供する同店では、肉など地元で手に入るものはできる限り地元産のものを使用し、店内で全て一から作っています。日本人にはあまりなじみのないキューバ料理。何を頼んだらいいか迷ったら、プレート料理「Platos」（ランチ$10～、ディナー$13～）をどうぞ。ハーブなどで味付けしてから煮込んだジューシーな肉や、とろみのあるガーリックソースをかけたユカ芋など、キューバの代表的な味が一皿で一度に楽しめます。豚肩肉、オックステイル、鶏や魚介など、好みのメインから選んでみましょう。また、キューバらしい旬の新鮮なフルーツで作ったフレッシュジュース、コーヒーやカクテルなどの飲み物もぜひ食事と共に味わってみてください。

▲ 濃厚なチョコレートケーキ「Domino」（$8）は、コーヒーとの相性も良し。

アットホームなお店で楽しむ
トラディショナルなイタリア料理

ノブヒルにオープンして25年以上になるCaffe Mingoでは、質の良いローカルの食材を使った本格的なイタリアの味が楽しめます。地元のお客さんが多く訪れる店内は、小ぢんまりとした温かい雰囲気。

同店の料理は、ポークとビーフのうまみにリコッタチーズのまろやかさが加わったミートソーススパゲティーの「Bolo」（$21）などのパスタやピザ（$20）など定番イタリアンが中心です。ランチには、イタリアではお馴染みで、ピザの原型と言われる「Pinsa」（$10～）も提供。生地に小麦粉だけを使うピザと違い、米粉、イタリアの小麦粉２種、ハーブを混ぜた風味豊かな生地が特徴です。他にも、旬の野菜や魚介類を使った「Pasta of the Day」や「Fish of the Day」など、季節や日によって替わるメニューも魅力的。

イタリア産を中心にセレクトされたワインと共に、地元の味とイタリアの伝統のコラボをぜひご堪能あれ。

▲ 焼き煮したタコ入りのサラダ「Polpo」（$14）はアジア人に人気だとか。

ナポリ・スタイルの本格ピザをカジュアルに楽しむ

2014年、NE. Sandyにオープンしたピッツェリア・オットー。22歳の時に初めてナポリに行き、ピザのおいしさに感動して以来、いつか自分のお店を開きたいと思っていたオーナーのクラークさんが、長年の夢を実現させたナポリ流ピザ店です。

できる限りローカルの質の良い食材をそろえ、店内で一から作るピザを、カウンターで注文するカジュアルなスタイルで楽しめるのが魅力の同店。店内奥に大きくデンと構える高温の薪火オーブンを使い、たった90秒で焼きあげるピザの生地は香ばしく、薄くて軽い食感が特徴です。定番の「Margherita」（$12）や、プロシュートがたっぷり載った「Prosciutto & Arugula」（$17）など12種類のレギュラーのピザメニューに加え、日替わりと、季節ごとに入れ替わるスペシャルメニューがあります。

イタリアのワインと共に味わって、ナポリ気分を楽しみましょう。

▲ ヌテラとリコッタチーズのデザート「Nutella Calzone」（$8）は程良い甘さ。

アットホームなお店で、カジュアルにペルー料理を

ホーソンに今年7月にオープンしたラ・レーニャ。オーナー・シェフのアダムさんは、日本にも進出したポートランドの人気レストランNavarreをはじめ、多くのレストランで長年シェフを務めてきたベテランです。

同店で提供するのは、アダムさんの奥さんの出身地ペルーのリマの家庭料理。ローカルの質の良い食材と、ペルーから取り寄せたアヒ・チリなどの同国独自のスパイスや野菜を使っています。多様な気候が特徴のペルーは料理もバラエティー豊か。同店ではシーフードのマリネ「Ceviche」（$14）や、チキン料理の「Aji de Gallina」（$15）、イエロー・ポテトを使った「Causa de Atun」（$12）などが楽しめる他、ドリンクの種類も豊富で、ペルーのブランデー、ピスコを使ったカクテルも魅力的です。店内はボックス席のカラフルな配色やペルーの風景写真でペルーらしさを演出。アットホームな空間で、ヘルシーなペルー料理を味わってみて。

▲ ペルーのブランデー、レモン、卵白を使ったカクテル「Posco Sour」（$10）。

陽気でカジュアルな本格イタリアン・レストラン

パール・ディストリクトにあるピアッツァイタリアは、イタリア系のファミリーが経営する本格イタリア料理レストラン。ローマを中心としたイタリアの味を明るくカジュアルな店内で楽しめるとあり、地元イタリア人たちの交流の場にもなっています。

チーズ、オリーブ、サラミやソース用のトマトなど、味の決め手となる食材や、店内のワインは全てイタリアから取り寄せたもの。店内にはデリコーナーもあり、プロシュートやチーズなどは量り売りで購入することもできます。パスタは、ドライ・パスタと自家製の生パスタがあり、料理によって使い分けているとか。おすすめのパスタ、「Pappardelle al Cinghiale」（写真３）はじっくり煮込んで柔らかくなったイノシシ肉がトマトソースとよく合います。陽気で楽しいスタッフが揃い、非常に人気のあるこのお店。ランチ、ディナーともに予約をお勧めします。

▲ デザートメニューも充実しています。「Crème brûlée」（$7.50）。

多様な気候が育む、おいしくヘルシーなペルー料理

パール・ディストリクトにあるアンディーナは、オーナー一家のママで共同経営者でもあるペルー出身のドリスさんが受け継ぐ伝統的な家庭料理と、現代風にアレンジしたペルー料理が味わえるお店です。

バー、ダイニングエリア、パーティルームのある店内はペルー風のインテリアで、落ち着けると同時に異国に来たようなワクワク感も楽しめます。アンデス山脈が南北を貫くペルーの国土は多様な気候で、食材もバラエティ豊か。ヨーロッパやアジアの影響も色濃く、素材の味を生かした料理は日本人の舌にも合う味です。同店では、ペルー料理の基本となるイエロー・チリペッパーやペルーの国民的ジュース「Chicha Morada」（4.50ドル）に使うパープル・コーンなどの食材をペルーから輸入。地元の食材を組み合わせて、タパス、一品料理、デザートからドリンクまでさまざまな料理を提供しています。ぜひ、いろいろお試しください。

▲ 「Sacsayhuaman」（$12.50）は激辛の香辛料ハバネロ入りのカクテル。

タパスやバルセロナ流パエリア、本場の味が楽しめるスペイン料理店

NE. Broadwayにある「チェサ」は、本格スペイン料理が味わえるレストラン。ダイニングエリアとバーエリアに分かれた店内は、カジュアルで小じゃれた雰囲気です。

バルセロナ出身のオーナー・シェフのホセさんは、スペイン国内や、パリ、NY、プエルトリコでフランス料理とスペイン料理の腕をふるい、今年２月に同店を構えました。同店では、カタルーニャ地方を中心に、スペイン全土の伝統的な料理にモダンテイストを加えた料理を提供しています。自慢のパエリアはバルセロナ流。タマネギから10時間かけて作るソフリト（スペイン料理の基本ソース）で茶色く、濃厚な味付けが特徴です。自家製サングリアなどスペインのアルコール類も充実。ポロンと呼ばれるスペイン伝統のワインデカンタでスペイン・ワインを飲めば、思いきりスペイン・モードに浸れます。

また、毎月最終水曜日の午後8時30分からはフラメンコのショーも行っています。

▲ スペインの伝統的な物からオリジナルまで、カクテルも充実しています。

本格的なロシア料理を、おいしいお酒と共に堪能しよう

旧ソビエト連邦ベラルーシからの移民家庭で育ったシェフのボニーさんと、ご主人によるポートランドで唯一のロシア料理店カチュカ。2014年のオープン以来、数々のレストラン・ランキングで上位にランクインしている話題のお店です。

ソビエト風の温かい家庭を感じさせる店内は、ボニーさんのおばあさんの家を再現しました。本格的なロシアと東欧の家庭料理が魅力で、ほとんど全ての料理を店内で手作りしています。メニューの中でも目を引くのが「ザクースキ」と呼ばれる酒のつまみや前菜の種類の多さ。キャビアをはじめとする魚の卵類や燻製、肉、野菜、ピクルスなどザクースキの小皿をテーブルにずらりと並べるのがロシア流です。

バーカウンターもあり、ロシアならではのウォッカは50種類以上の品ぞろえ。オリジナルカクテル、東ヨーロッパ産を中心としたアルコール類も豊富で、ロシアのお酒文化の奥深さも体験できます。

▲ 東欧の定番料理のダンプリングもぜひ味わってみたい一品。肉入りの「Pelmeni」（$13）