*掲載の情報は()内の日付の時点のものです。
気負わず楽しめる、ネイバーフッド・ワイン・バー
(2009年12月)
カフェのような気軽さがたまらない! | ザ・ホップ&バイン
ワイン・バーというと、なんとなく高級そうで気取っていて、ちょっとおしゃれをして出掛けなきゃいけないようなイメージがつきもの。しかし、「ザ・ホップ&バイン」は 特別気取ってもおらず、開放的でシンプル、控えめながら気さくな店員さんがサービスしてくれる、どちらかというとカフェのような感じ。本当に誰もがいつでも行きやすい、カジュアルなワイン・バーだ。
ここをバーとかパブなどと呼ぶ人もいるかもしれない。というのはこのお店のドリンクは、ワインだけに限られていないから。しかし店内では 赤、白、ロゼ、デザート、バブルなど、計15種類以上をグラスで提供、その上、小売りも行っており、150種類以上取りそろえているセレクションの中から、ボトルをその場で開けることも可能。この充実振りはワイン・バーと呼ぶに十分値する。セレクションは季節によって替わり、現在は冬らしく赤ワインやポートに重点が置かれている。メニューに載せるグラス・ワインも2週間ほどでローテーションしているので、いつ行っても新しいワインを楽しめる。
食べ物は、定番のほかに季節に合わせたメニューがあるのもうれしい。また、ビールも常に5種類の生ビールが置かれており、ワインと同じく販売も実施。ベルギー産や国内のマイクロブリューなど、100を超すセレクションを抱えているので、ビール派の人と行くのもオススメだ。
開放的なバックヤード・パティオも備えているので、その時の気分に合わせ、違った楽しみ方を堪能しよう。
▲スペシャル・メニューの「Brie Warmed with Fig Jam with French Bread($6)、生ビール5種類全部楽しめる「Beer Flight($6)」、好きなワインを3種類チョイスできる「Wine Flight($12)」
▲あまり目立たないので通り過ぎないように注意
▲開放的なパティオは、週末の午後のリラックス・モードに最適
▲店内はカウンター席、テーブル席、ソファー席に分かれる
▲常時150種類以上取りそろえており、購入したボトルは$5支払えば店内でも飲める
▲ハッピー・アワーにも登場する人気メニューの「Bacon Wrapped Dates(ハッピー・アワー時$3、通常$7)」。カリッとしたベーコンと甘いデーツのコンビネーションがバツグン
■The Hop & Vine
1914 N. Killingsworth St., Portland, OR 97217
TEL : 503-954-3322
●営業時間:3:00 p.m.~12:00 a.m.
※ハッピー・アワー月・火曜3:00 p.m.~8:00 a.m.、水~土曜~6:00 p.m.、日曜終日
●休み:なし http://thehopandvine.com
ルーパ
ノースのミシシッピに位置する、小さな隠れ家的なワイン・バー。地場産はもとより、ヨーロッパから中東まで、世界各地のワインがそろう。アット・ホームな雰囲気が人気で、カフェとして利用する人も多い。
■Lupa
3955 N. Mississippi Ave., Portland, OR 97227
TEL: 503-287-5872 www.lupawine.com
●営業時間:3:00 p.m.~11:00 p.m.
●休み:なし
アリュー・ワイン・バー
ワインはサスティナブルなものを中心に取りそろえると共に、カクテルも豊富。照明を落とした店内は、インテリアにもこだわりが多数。この秋に料理メニューも一新し、その味も評判を呼んでいる。
■Alu Wine Bar
2831 NE Martin Luther King Jr. Blvd., Portland, OR 97212
TEL: 503-262-9463 http://aluwinebar.com
●営業時間:5:00 p.m.~11:00 p.m.
●休み:火曜
サースト・ワイン・バー&ビストロ
シティー・サーチの2009年度のベスト・ポートランド・ワイン・バーに選ばれた同店。取り扱うワインはオレゴン産のものがほとんどで、店店からはウィラメット川の景色も臨める。貸し切ってパーティーをすることも可能。
■Thirst Wine Bar & Bistro
315 SW Montgomery St., Portland, OR 97201
TEL: 503-295-2747 www.thirstbistro.com ●営業時間:3:00 p.m.~10:00 p.m.(金・土曜~11:00 p.m.) ●休み:月曜
チリの誘惑
(2009年11月)
人気BBQ店はチリも納得の味 | ラッセル・ストリート・バーベキュー
BBQやチリに代表される南部料理を食することは、日本人にとって“アメリカ体験”である。まして普段パシフィック・ノースウエストに住む私達にとっては、同じアメリカといえど、目新しい料理がいっぱい。「ラッセル・ストリート・バーベキュー」は、ポートランドで南部料理を体験できる数少ないレストランだ。
さて、ここのチリはというと、テキサス・スタイルの豆なしチリだ。材料はオレゴン産のトップ・ラウンド・ビーフとアンチョ・チリのみ、肉はひと口大の角切りで、とても肉々しい。トッピングは玉ネギとティラムック社製チーズ。ボウルでも頼めるが(コーンブレッドとサラダ付きで$8)いつもとは違うチリを楽しみたいという人には「Frito Pie($6)」もオススメ。皿に敷いたフリットーの上にチリをかけ、玉ネギとチーズをトッピングした、テキサスではよくある食べ方らしい。サクッとしたフリットーと肉のしっかりした歯応えがマッチし、ビールにもよく合う。
同店の専門は、その名の通りバーベキュー。店内には豚をテーマにした置き物などが並び、赤と白を基調にしたピクニック柄のテーブルクロスなど、かわいいアレンジとなっている。テキサスやノースキャロライナなど各地方のスタイルを取り入れ、ポークやビーフのリブ、チキン、ターキー、サーモン、豆腐に至るまでさまざまなバーベキュー料理が楽しめるが、材料は地元産、オーガニックにこだわる点はいかにもポートランド。
毎夜6:30 p.m.には、席を待つお客さんの列ができていることが多いので、多少の混雑を覚悟で出掛けよう。
▲「Frito Pie」は、サクッとした歯ごたえで、チリとの相性抜群
▲コーンミールで作ったパン生地をフライにした「Hush Puppies($5)」は南部料理の代表作
▲豚のマスコットを目印に出掛けよう!
■Russell Street Bar-B-Que
325 NE Russell St., Portland, OR 97212
●営業時間:11:00 a.m.~9:00 p.m.(金・土曜11:30 a.m.~10:00 p.m.)
●休み:月曜
TEL: 503-528-8224 www.russellstreetbbq.com
マタドール
スパイシーなチョリソーや牛ひき肉をビールの「Negra Modelo」と共にじっくり煮込んだ「Matador Fire House Chili」はバツグンの存在感。テキーラの種類も豊富で、店舗はワシントン州のシアトルやタコマ、レドモンドにもある。
■The Matador
1438 NW 23rd Ave., Portland, OR 97210 ほか
●営業時間:11:00 a.m.~2:00 a.m.(土・日曜9:30 a.m.~)
●休み:なし
TEL: 503-228-2855 www.matadorrestaurants.com
アドビ・ローズ・カフェ
個性的な界隈、セルウッド地区に位置するカジュアルなメキシコ料理店。チーズがたっぷり入った「Chile Con Queso」はアペタイザーとしてはもちろん、これひとつでも満足できる味わい深さとなっている。
■Adobe Rose Cafe
SW 5th Ave. & Yamhill St., Portland, OR 97214
●営業時間:11:00 a.m.~2:00 p.m. ●休み:土・日曜
TEL: 503-235-5378 http://nofishgofish.com
ラフィン・プラネット・カフェ
メキシコ料理を提供する、ポートランドに6店、ユージンに1店舗を構えるヘルシー志向のカフェ。チリはスープとして提供しており、ビーガン仕様となっているので、ベジタリアンも安心して食べられる。
■Laughing Planet Cafe
3320 SE Belmont St., Portland, OR 97214 ほか
●営業時間:11:00 a.m.~10:00 p.m ●休み:なし
TEL: 503-235-6472 laughingplanetcafe.com
ストリート・カートの人気店
(2009年10月)
たかがポテト、されどポテト | ポテト・チャンピオン
今やポートランドの食を語る時に欠かせなくなったフード・カート。ダウンタウンのPSU近辺、10th Ave. & Alder St..、5th Ave. & Stark St.などの、大規模なカート・エリアを始め、ノースやイースト側などあちこちでフード・カートを頻繁に見掛ける。料理のカテゴリーも豊富で和食からインド、チェコ、ペルーなどなんでもあり、どのカートにするか決めるだけで迷ってしまう。
今回取り上げる「ポテト・チャンピオン」は、ベルギー風フライドポテトの専門店。ベルギーでは、フライドポテトはフリッツと呼ばれ、町角に並ぶスタンドでペーパーコーンに入って出てくるのをマヨネーズでいただく。もっと厳密に言えば“皮をむいて切って洗い、2度揚げすること”が要求され、口に入れると外はサクッ、中はホクホクの食感に仕上がらなくてはならないらしい。同店のフライドポテト(大$4.50、小$3.50)はその定義どおり、サクッとホクッが共存。ディッピング・ソースも酸味が効いたヨーロッパ産のマヨネーズや、サティ・ソース、ローズマリー風味のケチャップなど、オーナーの考えたソースがいっぱいだ。
もうひとつのメニュー、プーティン(Poutine)は、ポテトにチーズカードとグレイビー・ソースをかけた、ヘビーなフレンチ・カナディアンの一品(大$7、小$4.50)。ひと口目で「うまい!」と感じるような衝撃的なおいしさではないのだが、食べているうちに、地味なうまさの虜となり、最後の1本を食べ終えるまで止まらなくなってしまう。
営業は夜間のみ。夜食を調達がてら、病み付きになること間違いなしの危険なおいしさを体感してみよう。
▲熱々のフライドポテトはペーパーコーンに入ったベルギー風
▲追加ソースは1種類50¢。ケチャップやホット・ソースなど無料のものもあり
▲メニューはフライとプーティンの2種類、各2サイズのみ
■Potato Champion
SE Hawthorne Blvd. & SE 12th Ave., Portland,
OR 97214 TEL: なし www.potatochampion.com
●営業時間:6:00 p.m.~3:00 a.m.
●休み:日・月曜
アジアの融合を楽しもう!
(2009年9月)
アジアに旅した気分で! | ピング
2月にチャイナ・タウンにオープンした「ピング」は、おしゃれなポートランダーに今、とっても注目されている店。アジア諸国のお酒を飲みながらカジュアルに小皿料理をつまむ、英語で“パブ”と称されるような場所を粋にアレンジした、今までのポートランドにない新鮮なスタイルの“飲み屋”である。
今やポートランドで1、2を争う人気タイ・レストラン「ポク・ポク」のオーナー、アンディーさんによるふたつ目の店で、メニューはすべて彼がアジア諸国で旅をしながら習得したものが反映されている。なので、旅から帰って来る度にメニューに変更が加わるそうだ。
アジアがテーマとなると、当然アメリカの通常のお店では見掛けないようなものもメニューに多く、「“ゲテモノ嫌い”の人には向かないお店です」とオーナーのひとりであるカークさんもはっきりと断言している。その言葉通り、写真にもある串焼きのタコ「ベビー・オクトパス(1本$3.50※オーダーは2本より)」などは、タコを食べ慣れないアメリカ人にとっては奇抜な料理に見えるかも!? 飲み物もアジアで愛飲されている“飲むお酢”を使ったカクテルなど、一風変わったものが多い。
インテリアもなかなか特徴的。オリジナルの木の床をそのまま残し、カウンターも木製でぬくもりのある空間。昭和をほうふつさせる日本の看板や、壊れた昔のラジオの数々、アジアの新聞をモチーフにしたデザインのテーブル・クロスなど、斬新な品々がうまくなじみ、粋な雰囲気をかもし出す。
毎日あるハッピー・アワー(平日2:00 p.m.~5:30 p.m.、土曜4:00 p.m.~5:30 p.m.)では、ドリンクも含め通常メニューから数品が割安で楽しめるので、狙い目だ。
▲アジアの雰囲気がただよう店内は、日本人ならきっと落ち着く空間
▲タイ風肉まん「サラパオ($4)」。生地の中には甘く煮た豚肉をほぐした餡が入っている
▲陳列されたボトルを眺めるだけでも楽しい
■Ping
102 NW 4th Ave., Portland, OR 97209
TEL: 503-229-7464 www.pingpdx.com
●営業時間:11:00 a.m.~10:00 p.m.(土曜4:00 p.m.~) ●休み:日曜
欲張りな和食党、集合!
(2009年8月)
お手頃価格で食べて飲んで | 忍者エクスプレス
「焼き鳥を食べながら1杯」という赤提灯を基本にイメージしながら、家族連れでもデートでも気軽に利用できる店にしようというコンセプトでオープンした「忍者エクスプレス」。料理もお酒も種類は豊富、かつ値段は手頃に設定されているのが特徴だ。
しっかり食べたいという人はボリューム満点のお弁当($9.99)や「Hibachi Grill(昼$7.50~、夜$10.50~)」などがお得。「Hibachi Grill」のメインは、チキンやビーフなどがあり、味噌汁かチキン・スープ、サラダ、焼き飯かご飯、そして焼きそばなどが付く。子供にはソーダ付きのキッズ・ミール($3.99)が人気だ。
お酒は地元で造られているMomokawaの日本酒(グラス$3.99~、ボトル$20~)や、20種類もあるお酒を ベースにしたカクテル($5.50~)などのほか、日本から仕入れた日本酒(グラス$6.50~)、日本ブランドのビール(小ボトル$3.50~)、さらにメニューには載っていないチューハイ類($5.50~)もオーダーできる。これを焼き鳥やつまみといただけば、日本の居酒屋気分満々。最後はポーク・ラーメン($8.50)でしめれば完璧だ。
注文が入ってから作るという回転寿司もあり、値段は1皿$1.25~と良心的。寿司の人気はスパイシー・ツナ天ぷらロール($7.95)やエビ天とチーズを巻いた忍者ロール($8.25)など。さらにうれしいのが木~土曜2:00 p.m.~6:00p.m.の寿司アワー。スパイシー・ツナやいなり寿司、クラブ・サラダ・ロールなど通常$1.25と$1.75の寿司が$1になるので狙い目!
▲オーナー自慢のポーク・ラーメンはチャーシューも自家製
▲ビールを飲みながら食べたい焼き鳥は、1本または2本セットで$1.25~$3.50
▲弁当メニューは数種類あり、照り焼きチキン、餃子などが必ずつく
■Ninja Express
16055 SW Regatta Ln., #1000, Beaverton, OR 97006
TEL: 503-924-1022
営業時間:11:30 a.m.~2:30 p.m.、5:00 p.m.~8:30 p.m.(木・金曜11:30 a.m.~9:30 p.m.、土曜12:00 a.m.~9:30 p.m.、日曜5:00 p.m.~9:00 p.m.
休み:なし
夏にぴったりのひんやりデザート
(2009年7月)
質で勝負のさっぱりフローズン・ヨーグルト | ブルエー
2、3年前からロサンゼルスで火がつき全米で大人気になった“すっぱい系”のフローズン・ヨーグルト。その流行をポートランドにいち早く伝えた「ブルエー」は、今年の8月で開店2年目を迎える家族経営のシンプルなお店だ。
店名は、カナディアン・フレンチでブルーベリーを意味するそう。健康に良いとされるブルーベリーに象徴されるように、ヘルシー志向なのが特徴だ。本来、フローズン・ヨーグルトの基本はシンプルで、ヨーグルトに砂糖を加えて冷やすだけだが、チェーン店や市販の商品は、添加物を加えてあるものも多いのだとか。しかし「ブルエー」のフローズン・ヨーグルトは、オーガニック・ヨーグルトに砂糖または蜂蜜を加えて、味付け用にエッセンスを使うだけと、基本に忠実。素材の質に自信があるからこそできるやり方で、オーナーのエレズさんも「ポートランドいちの品質」と自信満々。
味は甘みが薄くあっさりしたプレーン、ほのかに蜂蜜の味がするハニーの2種類が定番で、そのほか不定期に変更する2種類の計4種類。取材に訪れた日はピーチとブルーベリー・チーズ・ケーキだったが、夏場に向けてマンゴーなどのトロピカルな味も検討中とのこと。サイズは5、8、12オンスで、値段はそれぞれ$2.95、$3.95、$6.45。新鮮なフルーツやグラノーラ中心のトッピングは、各$1.10。8または12オンスの場合は、$1.80で3種類のトッピングを選べてお得だ。
ヨーグルトをベースに使ったスムージーも4種類販売しており、こちらは16オンスで$4.50となっている。
場所はLegacy Good Samaritan Hospitalの向かい側。容器やスプーンも全部リサイクル可能なものを使うなどエコ意識も高く、ポートランドらしさがたっぷりの店だ。
▲ベリーやグラノーラ、ナッツ類などヘルシーなトッピングが豊富
▲スムージーの人気メニュー「Banana Split」は、ハニー・ヨーグルト、バナナ、ストロベリーにキャラメルまたはチョコレートソースが選べる
▲口当たりが楽しいココナツと店のシンボルでもあるブルーベリーをトッピングしたフローズン・ヨーグルト
■Bleuet
1019 NW 23rd Ave., Portland, OR 97210
TEL: 503-295-5981
営業時間:11:00 a.m. ~9:00 p.m.(金・土曜~10:00 p.m.)
ウェブサイト:www.bleuet-yogurt.com
シーフードがおいしい季節です!
(2009年6月)
家族連れもOK。気軽に立ち寄ろう! | ザ・フィッシュワイフ
ポートランド市内に点在するおしゃれ・人気スポットからはかなり外れたN. Lombard St.沿いにある「The Fishwife」は、意外性あふれる、ちょっとした穴場的なレストラン。
外装は地味だがあなどることなかれ。イギリスで魚介類を市場で売る「漁師の妻」を意味するFishwifeの名にふさわしく、ここのシーフードは新鮮。名門料理学校ル・コルドン・ブルーでトレーニングを積んだシェフの作る料理は、ドレッシングやデザートまで手作り、洗練された味だ。
開放的なキッチン、赤のレトロな感じのテーブルといす、壁いっぱいに掛けられたさまざまなアンティーク絵画などが、海辺の町にあるようなシーフード店をほうふつさせる。となるとやっぱりチャウダーやフィッシュ&チップスが食べたくなる人が多いらしく、これらはお店の人気メニュー。フライ系($10前後)はコッドのみに限らず、ハリバットやカキなど、種類が豊富なのもうれしい。
シェフの腕前が光るのは、毎週替わるスペシャル・メニュー。旬の新鮮な魚介類などをフレンチ・スタイルでアレンジしており、お店のカジュアルな雰囲気からは想像がつかない高級店に来たような一品に出合える。ちなみにこの日のメニューは松の実とパン粉で衣を付けたハワイアン・オノのストロベリー・ソースがけ($19)。ソースの酸味が利いたさわやかな一品だった。
シーフード以外のメニューや子供用メニューも用意されているので、シーフードが苦手な連れがいても大丈夫。店員のサービスの良さにも定評がある。ドライブがてら、出掛けてみよう。
▲新鮮なサラダにオレゴン・ベイ・シュリンプがたっぷりのった「Shrimp Salad($8.75)」
▲取材に訪れた週のスペシャル料理はハワイアン・オノのストロベリー・ソースがけ
▲ひとつに決められない人にはコッド、カキ、エビ、ホタテが入った「Fishwife Seafood Combo($11.25)」がオススメ
■The Fishwife
5328 N. Lombard St., Portland, OR 9720
TEL: 503-285-7150
営業時間:11:00 a.m.~9:00 p.m.(土曜4:00 p.m.~)
休み:日・月曜
ウェブサイト:www.thefishwife.com
ファストフードとあなどるなかれ!
(2009年5月)
あのレストランと同じ味が気軽に楽しめる! | こうじエクスプレス・テリヤキ
「テリヤキ」という言葉は、アメリカでもすでに日常語。でも、本当に納得のいくテリヤキにはなかなか出合えないと嘆く日本人は多いだろう。が、2月にバンクーバーにオープンした「Koji Express Teriyaki」は他店とは一線を画す。それもそのはず、同店は82年の開業以来、ノースウエスト地域では言わずと知れた和食レストラン・チェーン店「こうじ大阪屋」のファストフード版なのだ。
カウンターで注文し、ピックアップ場所で受け取る、スターバックスのような方式。「オーダーはすべて注文を受けてから作りますが、5分以内にお出しするよう心掛けています」とマネジャー。でも、同店の良さは、もちろんスピードだけではない。「こうじ大阪屋と同じ素材を使い、いちからすべて店で作っているので、クオリティーには自信があります。ビーフ・テリヤキにはUSチョイスのトップ・サーロイン・ステーキ肉を使っているんですよ」とオーナーも胸を張る。
人気メニューは、「チキン・テリヤキ($5.95)」。ジューシーなチキンに甘さ控えめの自家製テリヤキ・ソースが絡む。「スパイシー・チキン・テリヤキ($6.25)」には、ピリッと辛いソースが加わる。ご飯とサラダがついて、ボリュームたっぷりだ。ほかにも、「カレー($6.50~)」や「丼($5.50~)」、「焼きそば($5.95~)」などなど。メニューは豊富で、しかも値段はリーズナブル。どれを食べようか、訪れるたびに目移りしそうだ。
5月中旬には寿司部門も近隣にオープン予定。リーズナブルに寿司が楽しめるそうなので、こちらも乞うご期待。
▲トンカツがふんだんに載ったカツカレー
($7.95)は、日本風の懐かしい味わい
▲メニューがたくさんあるから、どれにしようか迷う。アメリカ人のお客さんにも人気
▲スパイシー・テリヤキ・チキンは人気メニューのひとつ。環境に配慮して、テイクアウトには紙製容器を使用する
■Koji Express Teriyaki
6115 NE 114th Ave., #101, Vancouver, WA 98662
TEL: 360-892-3211
営業時間:11:00 a.m.~8:00 p.m.
休み:日曜
究極のベーグルを探せ!
(2009年4月)
トラディショナルなニューヨーク・スタイル | ケトルマン・ベーグルズ
ポートランドで暮らす人なら、カフェやデリ、スーパーで「Kettleman Bagels」の名前を目にしたことのある人は多いはずだ。しかし、このニューヨーク・スタイルのベーグルが、たったの3年前にポートランドで生まれたばかり、というのを知っている人はどのくらいいるだろう。しかもコーシャー(ユダヤ教の戒律に基いて生産された食品のこと)認定まで受けるほど徹底してはいるものの、創始者のジェフェリーさんは、ユダヤ人ではなく台湾人だというのも驚きだ。
80年代にニューヨークにやって来たジェフェリーさんは、ユダヤ人による組合が解散し、ベーグル・ビジネスが自由に始められるようになったのを機に起業。独学と見よう見まねでおいしいベーグル作りに成功し、17年間ベーグル店を経営した。その後しばらくこのビジネスから離れていたが、2006年にポートランドに引っ越したのを境に再び開業。同年に1号店、そして2008年に2号店をオープンさせた。
ポートランドを代表するブランドになりたい、というケトルマン・ベーグルズは、エコを重視し、ローカル・ビジネスをサポートする。地球に優しい上質の栽培方法で育った小麦粉のみを使い、コーヒーは地元カフェ、スタンプ・タウンのもの。茹でたベーグルを石の上で焼く、という伝統的な方法で作ったベーグルは外見がつやつや、噛みしめるほど豊かな風味が口の中に広がっておいしい。
今年の夏にはダウンタウンに3号店がオープンする予定。これからも同店から目が離せない!
▲ベーグルは
1個$1.05~
▲サンドイッチは好きなベーグル、トッピング、チーズを選んで作ってもらう。
(金額は$7~$8程度)
▲ベーグルの種類は15種類。飲み物も豊富
■Kettleman Bagels
2235 SE 11th Ave., Portland, OR 97214
TEL: 503-238-8883
2314 NW Lovejoy St., Portland, OR 97210
TEL: 503-295-2314
営業時間:6:00 a.m.~6:00 p.m.(日曜7:00 a.m.~5:00 p.m.)
休み:なし ウェブサイト:www.kettlemanbagels.com
気分は小粋なヨーロピアン
(2009年3月)
ブランチにオススメのスウェーデン風カフェ | ブロダー・カフェ
こぢんまりしてかわいいクリントン地区にある「Broder Cafe」は北欧のスウェーデン料理を専門にしている店。「スウェーデン料理」といってもあまりなじみがない人が多いと思うので特徴を挙げると、まずはシーフード。サケの燻製「Gravlax」やニシンの酢漬け「Pickled Herring」などはその代表格だ。そしてサンドイッチは、オープン・フェースでサーブされるのも面白い。トッピングで忘れてはいけないのが、リンゴン・ベリー・ジャム。スウェディッシュ・ミートボールには必ず付いてくるこのジャムは、パンやパンケーキに塗ってもおいしい。
「伝統的なメニューをキュートに楽しくアレンジしたい」という同店は、味も店の雰囲気も抜群。前述の薫製や酢漬けはもちろん、サイド・メニューのクルスや、トッピングのレモンカードも独自のレシピで作るなど、素材へのこだわりも感じられる。オープン・キッチンがカジュアルな雰囲気を演出し、カラフルないすや北欧テイストの個性的な食器、料理の盛り付け方は目にも楽しい。さらにスタッフは皆とても親切で言うことなしである。ボードに書いてある日替わりスペシャルとデザートも要チェックだ。
▲色使いもかわいいオシャレな店内
▲シェリー・ソースが絡まる「Swedish Meatball($9)」はリンゴン・ベリー・ジャムと共に(サラダ、パン、ピクルス付き)
▲カリッとした薄切りのパンの上にサケの燻製とニシンの酢漬けが載った「Gravlax and Pickled Herring Bord($9)」
■Broder Cafe
2508 SE Clinton St., Portland, OR 97202
TEL: 503-736-3333
営業時間:9:00 a.m.~3:00 p.m.
休み:月曜 ウェブサイト:www.broderpdx.com
ロコに人気のアメリカン・ダイナー
(2009年2月)
意外な場所(!?)で歴史あるダイナーを発見! | フラーズ・コーヒー・ショップ
いまや、おしゃれでアップ・スケールな店が集まるエリアとして知られているパール・ディストリクトだが、数年前に変革が始まる以前は工業地域だった。その時代から地元の人々に愛されてきたのが「Fuller’s Coffee Shop」。
創業は1947年。オーナーのジョーンさんの父親が開いたこの店は、数回の移転を重ね1978年に現在の場所へ落ち着いた。「時代は変わっても変わらないお店、家族経営のダイナーが大好き」と、全米のダイナー巡りをしているジョーンさんは、父親から受け継いだメニューとレシピを頑なに守り続けている。
ジョーンさんのオススメは、1日中オーダー可能のブレックファスト・メニュー。パンケーキ、オムレツ、卵&トーストなど、典型的なメニューがそろい「どれをとっても全部おいしいよ」と自信満々。コーヒー($1.75)はおかわり自由で、親切な店員さんが頻繁に注いでくれる。
もちろん内装にもこだわりがいっぱい! 席はふたつのU字型カウンターのみ。壁にはレトロな時計やポスター、レジ横ではライフセイバーズ・キャンディーが売られている。客層も年齢を問わず、ひとり客もいれば、家族連れやグループもいる。誰でも歓迎してくれ、気軽に入れる流行に左右されない昔ながらのダイナーだ。
▲ふっくらとしたドイツ風パンケーキでソーセージを巻いた「Pig in a Blanket($7)」。温かいシロップをたっぷりかけていただこう
▲歴史を感じさせる装飾品も興味深い
▲U字型のカウンターも趣たっぷり
▲赤いひさしとネオン・サインが目印
■Fuller’s Coffee Shop
136 NW 9th Ave., Portland, OR 97209
TEL: 503-222-5608
営業時間:6:00 a.m.~3:00 p.m. (土曜7:00 a.m.~2:00 p.m.、 日曜8:00 a.m.~2:00 p.m.)
休み:なし
ティー・ハウスで過ごす、和みのひと時
(2009年1月)
料理も楽しめるアジアンなティー・ハウス | ザ・タオ・オブ・ティー
ポートランドのベルモント地区の端に位置する「The Tao of Tea」は、アジアやアフリカからのお茶とアジアン・テイストの料理が楽しめる、ポートランドでいちばん古いティー・ハウス。
インドの伝統的なティー・ハウス・スタイルをモチーフにデザインされたクラシックな店内に1歩足を入れると、香ばしいスパイスと新鮮なお茶の香りが出迎えてくれる。
日本茶の種類だけでも14種類、いちばん人気のチャイは4種類、ハーブ・ティーの種類は19種類、そのほかに中国茶やアフリカのルイボス・ティーなど、200種類以上のお茶が楽しめる。それぞれのお茶に合わせた陶器で淹れてくれるのも特徴だ。
料理は、「Somosas($6)」や「Hummus and Kalamata Olives($5)」のほか、「Edamame($4)」や揚げ出し豆腐を意味する「Age($5)」など、まるで日本の居酒屋のようなメニューもある。今回は、「Dal & Rice($7)」というインドのティー・ハウスには欠かせないらしい、レンティル豆の料理を試食したのだが、野菜のシャキシャキした食感とソースのしっとり具合のバランスが絶妙だった。また、お茶と一緒に甘い物が食べたいという時は、「Smoked Vanilla Tea Ice Cream($5)」や「Mango Berry Cake($5)」などもオススメ。
同店のお茶は、シアトルとポートランドの宇和島屋などでも購入可能となっている。パッケージも特徴的なので、ギフトにしても喜ばれそうだ。
▲まるでアジアのどこかに迷い込んだような雰囲気のカウンター席
▲甘過ぎない自然なライチの風味とブラック・ティーのほのかな苦みがマッチした「Lychee Tea($4)」
▲販売用の茶葉や茶器類も充実!
■The Tao of Tea
3430 SE Belmont St., Portland, OR 97214
TEL: 503-736-0119
営業時間:11:00 a.m.~11:00 p.m. 休み:なし
ウェブサイト:www.taooftea.com
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