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旬のカキをオイスター・バーで!
(2010年12月)
カキと南部料理の融合
| イート・アン・オイスター・バー
最近、ますますにぎわいを増してきたN. Williams Ave.に店を構えるイート・アン・オイスター・バーは、ニュー・オーリンズをテーマに、オイスター・バーと南部料理を専門とするユニークな店。元は倉庫だったと思われる建物を区切って造った同店は天井が高く、メゾネット式になった面白い空間。意図的にミスマッチさせたテーブルや椅子、壁のレトロなポスターなど、ちょっとタイムスリップしてしまったような錯覚に陥る点も居心地良い。
バー・カウンター隣のボードには、その日にオーダー可能な生ガキ(6個$11か12個$20※市場価格によって値段は変更)がぎっしり書かれており、取材日に提供されていた数はなんと17種類! そんなにあると、どれをオーダーしようか迷ってしまいそうだが、ご心配なく。気さくな店員にアドバイスを頼むと、好みに合わせてオススメを選んでくれる。生のほか、トッピングと一緒にオーブンで焼いた 「Rockefeller(3個$7、6個$12)」やグラタン風の「Bienville(3個$7、6個$12)」などもある。また、ショット・グラスに入れてアルコールと一緒に飲むように食べる「Oystershooters($3)」も、5種類と豊富だ。その他のメニューは、ビーンズ&ライス、コラードグリーン、ガンボ、ジャンバラヤなど南部料理の代表がそろい、ほかではあまり見かけないカエルの足の唐揚げもある。
店内の大型フラット・スクリーンTVでは、スポーツを放映。バー・カウンターの向こうにはスコッチ、アブサン、バーボン、ウイスキーなど、さまざまな酒のボトルがずらり。南部地方のビールも味わえるので、旅行気分を楽しみながら、旬のプリッとしたカキを存分に味わってみては!(写真・文/豊田有季子)
▲ホウレン草やパルメザン・チーズと共に焼き上げた「Rockefeller」
▲カキの種類は本当に豊富! 値段は市場価格により変わってくる
▲南部風のサンドイッチ「Po Boy($10)」の具はカキ、エビ、キャット・フィッシュ、ビーフから選べる。写真はキャット・フィッシュ
■EaT : An Oyster Bar
3808 N Williams Ave., Portland, OR 97227
TEL:503-281-1222 www.eatoysterbar.com
●営業時間:11:30 a.m.~10:00 p.m.(金・土曜~12:00 a.m.、日曜9:00 a.m.~)
●休み:なし
■その他のオススメ店舗
ダン&ルイス・オイスター・バー
Dan & Louis Oyster Bar
208 SW Ankeny St., Portland, OR 97204
TEL:503-227-5906 www.danandlouis.com
●営業時間:11:00 a.m.~9:00 p.m.(金・土曜~10:00、日曜12:00 p.m.~) ●休み:なし
1907年の創業以来、5世代にわたり営業を続ける老舗のオイスター・バー。オレゴン州やワシントン州で捕れたカキが常時10種類以上取りそろう。店内に飾られている昔の写真や調度品なども趣たっぷり。
デイビス・ストリート・タベルン
Davis Street Tavern
500 NW Davis St., Portland , OR 97209
TEL:503-505-5050 www.davisstreettavern.com
●営業時間:11:30 a.m.~10:00 p.m.(金・土曜~1:00 a.m.、日曜10:00 a.m.~9:00 p.m.)
●休み:なし
ポートランドのオールド・タウンに位置。剥いたままのカキではなくキュウリやイクラのトッピングを施したファンシーな生ガキが楽しめる。ハッピー・アワー(4:00 p.m.~6:30 p.m.)には1個$1で提供
ローカル・オーシャン・シーフーズ
Local Ocean Seafoods
213 SE Bay Blvd., Newport, OR 97365
TEL:541-574-7959 http://localocean.net
●営業時間:11:00 a.m.~8:00 p.m.(小売店は9:00 a.m.~)
●休み:なし
ニューポートのヤキナ湾沿いにあるレストラン兼魚介類販売所。近海で捕れた生ガキはもちろん、新鮮な魚介類をヤキナ湾を眺めながら堪能できる。ドライブがてら立ち寄り、購入して帰るのもオススメ。
新進気鋭のカフェ
(2010年10月)
オリジナリティーを追求するチョコレート・ショップ兼カフェ | アルマ
NE28th Ave.沿いにあるアルマは、チョコレート専門の小さな店。オーナーのサラさんは料理学校に通わず、自分の家のキッチンでチョコレート作りを始めた。それからファーマーズ・マーケットでのブース販売を経て、今に至る。
ショップとカフェを兼ねる店頭はとてもこぢんまりしているが、アンティーク調の家具や展示してあるアーティストの作品で温かみにあふれ、居心地は悪くない。長居をするカフェというよりは、とっておきのドリンクやスイーツで、自分にごほうびをあげたい時や、ちょっとぜいたくなひと時を過ごしたいと感じた際に、寄りたい店だ。
ぜひ試して欲しいのが、写真で紹介しているスペシャリティー・ドリンキング・チョコレート各種。その名の通りチョコレートを溶かして作ったドリンクは、いわゆるホット・チョコレートとは全く違い、見た目も味も非常に濃厚。カップから飲み干したら、底の残りをスプーンでかきすくって、最後の1滴まで食べ(飲み?)尽くしてしまいたいおいしさだ。ドリンクはコーヒーや紅茶類もあるので、甘い物が苦手な人も大丈夫。コクのあるチョコレートを、苦みたっぷりのエスプレッソでくいっと流し込むなんて楽しみ方も良い。(写真・文/豊田有季子)
▲ユニークな鋳型で型取り金箔を張った、アルマならではのチョコレート($15)
▲ギフトなどに喜ばれそうなバー類は$5前後~
▲店内のカフェ・スペースは、このカウンター3席のみ
▲リキッド・トリュフの風味が豊かな「Drinking Chocolate($3.25)」
▲チョコレートな味わいが濃厚な「Bicerin($4)」
■Alma Chocolate
140 NE 28th Ave., Portland, OR 97232
TEL: 503-517-0262 www.almachocolate.com
●営業時間:11:00 a.m.~6:00 p.m.(金・土曜~7:00 p.m.、日曜12:00 p.m.~5:00 p.m.)
●休み:なし
■その他のオススメ店舗
スタンプタウン・アネックス
Stumptown Annex
3352 SE Belmont St., Portland, OR 97214
TEL:503-467-4123 www.stumptowncoffee.com
●営業時間:8:00 a.m.~7:00 p.m.
●休み:なし
老舗ロースターとして名高く、各地で展開する同店だが、このアネックスは、ドリップとフレンチ・プレスしかメニューになく、コーヒーの風味そのものを楽しむための店。無料のテイスティングも12:00 p.m.と2:00 p.m.に毎日実施している。
ワールド・カップ・コーヒー&ティー
World Cup Coffee & Tea
1740 NW Glisan St., Portland, OR 97209ほか
TEL:503-228-4152 www.worldcupcoffee.com
●営業時間:6:30 a.m.~8:00 p.m.(土・日曜7:00 a.m.~
7:00 p.m.) ●休み:なし
ロースターとしては1993年に開業、直営カフェを1999年より営業する同店。サスティナビリティー、そしてオーガニックにこだわり、オーナーが世界中を旅して探した最良の豆を使用。パウエルズ・ブックス内にも店舗あり。
カフェ・ベロ
Cafe Velo
600 SW Pine St., Portland, OR 97205
TEL : 503-719-0287 www.cafe-velo.com
●営業時間:7:30 a.m.~5:00 p.m.
●休み:土・日曜
PSUファーマーズ・マーケットなどでの移動販売から派生した、ダウンタウンに位置する個性派カフェ。ドリップ・コーヒーも注文後にその場で入れてくれる。中東テイストのサンドイッチも人気。
肉食系でガッツリ! コリアン・バーベキュー
(2010年9月)
自家製だれがたまらない! | トジ
個性的な店が集まる、人気のホーソーンにあるトジは、イーストサイドの韓国料理屋の代表格。開業7年というこの店は、オーナーがキッチン担当、夫人がフロアで接客という家族経営で、シンプルでおしゃれな雰囲気が居心地良い。
メニューはとにかく豊富で、韓国料理に詳しくないと、日本語メニューを見ても、何をどう選べば良いのかと圧倒されてしまいそう。ここでは、焼肉メニューのパートを簡単に説明する。最初に1人前用、続いてグループ向けのセットという構成。ひとり分($15~$25)はカルビ、プルコギ、フレッシュ・カットなどから1品選び、ご飯、パンチャンと呼ばれるキムチなどの小皿料理、レタスが付いてくる。グループ向けメニューは焼き肉のみのセット=「Multi Combination」、韓国人に人気の焼肉+スープのセット=「Ddokbossam Combination」、アメリカ人に人気の焼肉+前菜セット=「Toji Jungsik」となっており、ご飯、小皿料理とレタスももちろん付く。値段は人数と肉の組み合わせ次第で、ふたり分$30~7人分$100ほど。
肉は「USDA Choice」以上の質のものを使っているので軟らかい。自家製だれはジンジャー、スイート、セサミの3種類。カルビやプルコギはこれらのたれに漬け込まれているが、たれの味が強過ぎず上品な味付けに仕上がっており、日本人の口に合う。野菜、シーフード、子供用メニューもあるので、グループや家族で足を運ぶのにも向いている。
週末は込み合うこともあるそうなので、予約がオススメ!(写真・文/豊田有季子)
▲人気のフレッシュ・カットはチョドルペギと呼ばれる超薄切り牛ブルスケット(写真・左)と牛タン(同右)
▲トップサーロインをたれに漬けたカルビ(左:ジンジャーだれ、右:スイートだれ)。その間にあるスキレット・ステーキのフレッシュ・カットはチマサルと呼ばれる。焼いた後にはさみで食べやすい大きさに切るのが韓国流
▲キムチやナムルなど小皿料理も充実($8)
■Toji Korean Grill House
4615 SE Hawthorne Blvd., Portland, OR 97215
TEL: 503-232-8998
●営業時間:11:30 a.m.~10:00 p.m.(金曜~11:00 p.m.、土曜12:00 p.m.~11:00 p.m.、日曜5:00 p.m.~)
●休み:月曜
■その他のオススメ店舗
ソラボル・フュージョン・アジアン・キュイジーヌ
Sorabol Fusion Asian Cuisine
7901 SE Powell Blvd., Portland, OR 97206
TEL: 503-771-5842
●営業時間:11:00 a.m.~11:00 p.m.(日曜~10:00 p.m.)
●休み:なし
伝統的な韓国料理を比較的リーズナブルな価格で提供する。テーブル上でグリルする焼肉がメイン・メニューだが、皿に盛られてくるプルコギやビビンバ、スープ類もオススメ。寿司や刺身もサイド・メニューで味わえる。
ニュー・ソウル・ガーデン
New Seoul Garden
10325 SW Canyon Rd., Beaverton, OR 97005
TEL: 503-352-3737 www.newseoulgardenyakiniku.com
●営業時間:11:00 a.m.~11:00 p.m.
●休み:なし
本場韓国と遜色のない味は、多くの客が認めるところ。ランチには弁当、ディナーにはテーブル上でのバーベキューがオススメだ。焼肉のほかにも、2年前からは、しゃぶしゃぶも用意され、思い切り肉料理が味わえる。
ヌードル・ボウル
Noodle Bowl
860 Pearl St., Eugene, OR 97401
TEL: 541-686-1114 http://noodlebowleugene.com
●営業時間:11:30 a.m.~3:00 p.m.、5:00 p.m.~9:00 p.m.
●休み:日曜
ユージンで韓国料理が食べたくなったら、ダウンタウンにあるこちらへ。バリエーション豊富なプルコギのほか、焼きそば、ラーメンを含む各種のヌードル・メニューが並ぶ。食後には、口直しにバブルティーを飲んでみよう!
真夏の夜をカクテルで彩ろう
(2010年8月)
クリエイティブなカクテルに注目 | ミント/820
インナー・ノースに位置するミント/820の開店は2001年、ノース・ポートランドの開発が進み始めた当初からの店だ。パシフィック・ノース・ウエスト、ラテン・アメリカの要素を取り入れたアメリカ料理と、フレッシュ・フルーツを使ったクリエイティブなカクテルで注目を集めてきた。
歴史的なレンガ造りの店内は、レストラン側がミント、バー・ラウンジ側が820と呼ばれている。カクテルはどちらに座ってもオーダーできるが、820にはパティオ席もあるので、夏場はこちらがオススメかもしれない。
カクテルに力を入れているのは、メニューの豊富さを見ても納得。なんと40種類も超えるカクテルが常に用意されている。シグネチャー・カクテルのひとつは、アボカドを使った「Avocado Daiquiri($9)」。2種類のラムとアボカド、クリーム、レモン・ジュース、砂糖をミックスしたこのカクテルは、どちらかというとどろっとした液体だが、のどごしはクリーミーでなめらか。ほのかなアボカドの風味をレモンがすっきりさせてくれる。そして「Bella($8)」は、ブラックベリーのピューレ、ウォッカ、レモン・ライムのミックス。甘酸っぱく、夏にはまさに持ってこい。その他、オレゴン産の日本酒「桃川」の濁り酒を使ったココナツ風味の「Dragon Milk($9)」や、ブルーベリー・ピューレとオレンジ・ラムをミックスした「Violet($8)」など、おいしそうなカクテルがいっぱいだ。
ハッピー・アワー(4:00 p.m.~8:00 p.m.、木~土曜~6:30 p.m.、水・日曜終日)には、通常$8~のカクテルが一部$6となる。MAXイエローラインもすぐそばと、交通の便も良いので、ぜひ足を延ばしてみては。(写真・文/豊田有季子)
▲レンガ造りの趣ある外観。ミントと820、それぞれに入口があり、中でつながっている
▲ブラックベリーの甘酸っぱさがたまらない「Bella」
▲取材時はあいにくの雨だったが、晴れの日のパティオ席は格別!
■Mint / 820
Le Pigeon
816 N. Russell St., Portland, OR 97227
TEL: 503-284-5518 www.mintand820.com
●営業時間:4:00 p.m.~12:00 a.m.(金・土曜~1:00 a.m.、日曜~10:00 p.m.) ※ミントは5:00 p.m.~10:00 p.m.(金・土曜~11:00 p.m.)
●休み:日・月・火曜(ミントのみ)
■その他のオススメ店舗
ティアドロップス
Teardrops
1015 NW Everett St., Portland, OR 97209
TEL: 503-445-8109 www.teardroplounge.com
●営業時間:4:00p.m.~2:00a.m.
●休み:日曜
ポートランドのトレンドをリードするパール・ディストリクトの辺りでも、カクテルと言えばここ、との呼び声が高いオシャレなバー。フード・メニューも豊富なので、食事だけでも楽しめる。日本酒もあり。
フーバーズ・カフェ
Hubers Cafe
411 SW 3rd Ave., Portland, OR 97204
TEL: 503-228-5685 www.hubers.com
●営業時間:5:30 p.m.~10:00 p.m.(金・土曜~11:00 p.m.、日曜5:00 p.m.~) ●休み:なし
屋敷風の瀟洒な建物が、まるで誰かの家に招かれたような居心地の良さを感じさせてくれるフレンチ・レストラン。地元産のオーガニックな食材にこだわり、サスティナブルな取り組みにも力を入れている。
デパーチャー
Departure
525 SW Morrison St., Portland, OR 97204
TEL: 503-802-5370 www.departureportland.com
●営業時間:4:00 p.m.~12:00 a.m.(金・土曜~2:00 p.m.) ●休み:日・月曜
ダウンタウンのホテル「ナイン」最上階に位置。寿司や焼き鳥など和風テイストの料理もある。木~土曜の4:00 p.m.~6:00 p.m.のハッピー・アワーでは、一部のドリンクや料理が$5となるのでお得。
アニバーサリーの思い出作りにぴったりのレストラン
(2010年7月)
フランス料理を小粋に楽しみながら | レ・ピジョン
バーンサイド橋を渡り西に行くとすぐに見える、通り沿いのローカルなショッピング街。その一角にあるのがレ・ピジョンだ。外装もシンプルで一見目立たないが、一歩店内に入れば、そこはまるでフランスの小さなビストロのような雰囲気が漂う。客席と厨房が一体になっているので、シェフの華麗な手さばきを見ることができるのも楽しい。特にカウンター席に座ればVIP気分になれ、とっておきのアニバーサリーを過ごせること間違いなしだ。
まずは、同店のオーナー・シェフ、ガブリエルさんオススメの前菜、スプリング・オニオンと豚の耳のマスタード・クリーム添え($12)をトライ。豚の耳を食べるのは初めてという人も多いのではないだろうか? 私もそのひとりだったが、細切りにした耳をたっぷりのバターとオリーブ・オイルでカリカリに揚げてあり、これを甘さが際立つスプリング・オニオンと一緒にいただくので、とても食べやすい。そしてメインは、大カレイと季節野菜の盛り合わせ($27)。この日はソテーしたニンジン、そら豆、カニ肉、そしてクリーミーなリゾットが添えられていた。ボリュームがある料理に見えるが、野菜もたっぷりなので、さっぱりしていて重くない。
また、ワイン・リストも充実しており、その数約80種類。どのワインを選べば良いかわからない場合も心配無用。サーバーは皆、知識豊富だし、ワイン・リストを管理する同店マネジャーがいつでも店内でゲストの質問に答えられるように待機しているから安心。
「地元で取れる新鮮な食材にもよるけれど、ほとんどは僕の気分次第。変えたい時に変えるし、変えたくない時は変えない」とガブリエルさん。そんなシェフのお任せ料理を楽しみながら、思い出に残る夜を過ごそう。
▲大カレイと季節の野菜盛り合わせ。メニューは入荷した食材やシェフの気分にもよるので、食材や味付けは日によって異なることも
▲スプリング・オニオンと豚の耳のマスタード・クリーム添えは、食感と味のバランスが絶妙
▲厨房とカウンター席。手前がオーナー・シェフのガブリエルさん
■Le Pigeon
738 E. Burnside St., Portland, OR 97214
TEL: 503-546-8796 www.lepigeon.com
●営業時間:5:00 p.m.~10:00 p.m.(日曜~9:00 p.m.)
●休み:なしSW Park Ave. & SW Montgomery St., Portland, OR 97201
■その他のオススメ店舗
ビースト
Beast
5425 NE 30th Ave., Portland, OR 97211
TEL: 503-841-6968 www.beastpdx.com
●営業時間:6:00 p.m.~、8:45 p.m.~(日曜のみ10:00 a.m.~、12:00 p.m.~も営業)※完全予約制●休み:月、火曜
毎週替わるシェフのお任せコース全6皿を堪能する、ポートランドで人気のレストラン。来店時間もあらかじめ設定されており予約も必要だが、その分、特別感も倍増。ワイン・ペアリングも楽しめる。日曜のみブランチも営業。
ヒパーリーズ・プレイス
Parley’s Place
1204 NW 21st Ave., Portland, OR 97209
TEL: 503-243-2403 www.paleysplace.net
●営業時間:5:30 p.m.~10:00 p.m.(金・土曜~11:00 p.m.、日曜5:00 p.m.~) ●休み:なし
屋敷風の瀟洒な建物が、まるで誰かの家に招かれたような居心地の良さを感じさせてくれるフレンチ・レストラン。地元産のオーガニックな食材にこだわり、サスティナブルな取り組みにも力を入れている。
リバービュー・レストラン
Riverview Restaurant
29311 SE Stark St., Troutdale, OR 97060
TEL: 503-661-3663 www.yoshidariverview.com
●営業時間:4:30 p.m.~(閉店は日によって異なる)
●休み:月曜
ポートランド・ダウンタウンから、車で約30分。ダブニー州立公園そばに位置し、木立の中でサンデー川の景色を眺めながら、ゆったりと食事が楽しめる。ウエディング・パーティーの会場として利用されることも多い。
ファーマーズ・マーケットで見つけた逸品
(2010年6月)
観光にも最適! ポートランド・ファーマーズ・マーケットの代表格 | ポートランド州立大学前
ポートランド近郊に住んでいる者の特典 のひとつが、ファーマーズ・マーケットの数の 多さである。後援団体も複数あり、毎年新しい ファーマーズ・マーケットが増えているので、 「今年はうちの近所にもできた」なんて喜んで いる人もいると思う。
そんな数ある中でも3~12月の土曜に、 ポートランド州立大学(通称PSU)で行われて いるファーマーズ・マーケットは代表格。オー ガニック野菜を販売する農家はもちろんのこ と、きのこ、花、ヘーゼルナッツ、チーズ、ピクル ス、根菜など、さまざまな専門店が並ぶほか、ド リップ・コーヒーをオーダー・ベースで提供す るカフェ、クレー プ、ビスケット、 ソーセージほか、屋台の種類も豊富。今年から は去年までの2倍の敷地に拡大し、規模の大き さ、イベントやプログラムの多様性でも、ほかの マーケットより充実した。
季節感を感じられるのもファーマーズ・マー ケットを訪ねる楽しみのひとつで、病み付きに なる理由でもある。春先は野菜の苗木を売る店 が多く、花屋ではチューリップに目を引かれる。 6月から夏に掛けてはベリー系のフルーツが旬 を迎え、オレゴン名物の「Hood」という種類のイ チゴも出回る。通常のスーパーで見掛けるカリ フォルニア種より 小粒で甘さが濃 縮しているのが特徴。まだ食べたことがない人 は、ぜひマーケットで探して欲しい。
敷地内では、ステージはもちろん、あちこち でミュージシャン達の演奏も堪能できる。個人 的なオススメは、マーケットの北側でハープを 演奏している女性。ハープの生演奏自体がまれ だが、その特有の響きはとても気持ちを和やか にしてくれる。
▲「Chef In The Market」は、PSUのマーケット特有のプログラム。地元レストランのシェフが旬の素材を使った料理をその場で調理、試食できる
■Portland Farmers Market at Portland State
University
SW Park Ave. & SW Montgomery St., Portland, OR 97201
TEL: 503-241-0032 www.portlandfarmersmarket.org
●営業時間:12月18日までの土曜8:30a . m .~2:00
p.m(. 11・12月は9:00a.m.~)
■その他のオススメ店舗
パイオニア・コートハウス・スクエア
Pioneer Courthouse Square
SW Broadway & SW Morrison St., Portland, OR 97205
TEL: 503-241-0032 www.portlandfarmersmarket.org
●営業時間:6月21日~10月25日までの月曜10:00a.m.~2:00p.m.
ダウンタウンの中心地、パイオニア・コートハウス・スクエアに
て、今年1月よりオープン。敷地内では、クレジット/デビッド・
カードでトークンを購入できるので、現金の持ち合わせがない
ヒルズデール・ファーマーズ・マーケット
Hillsdale Farmers Market
SW Capital Hwy. & SW Sunset Blvd., Portland, OR 97239
TEL: 503-475-6555 www.hillsdalefarmersmarket.com
●営業時間:日曜10:00 a.m.~2:00 p.m.
ヒルズデール・ショッピング・センター付近で、年間を通して
実施。旬の野菜や果物はもちろん、さまざまな食品が並ぶ。
ウェブサイトではその週の出店リストが事前に閲覧できるの
で、お気に入りのベンダーの状況をチェックしてみよう。
ビーバートン・ファーマーズ・マーケット
Beaverton Farmers Market
12455 SW 5th St., Beaverton, OR 97005
TEL: 503-643-5345 www.beavertonfarmersmarket.com
●営業時間:10月30日までの土曜8:00 a.m.~1:30 p.m.、6月
16日~8月25日の毎週水曜3:00 p.m.~6:00 p.m.
単体のファーマーズ・マーケットとしては、地域最大の規模を誇る。
ビーバートン図書館とシティー・パークの中間地で開催され、両所に
車を駐車できるので往来しやすい。夏場は水曜の午後にも実施。
週末のブランチはこの店でキマリ 第2弾
(2010年5月)
ブランチをオシャレに楽しむ | ベリタブル・クワンダリー
通称「VQ」の名で親しまれているベリ タブル・クワンダリーは、ポートランド・ ダウンタウンにあるオシャレな雰囲気 の店。平日にはランチとディナー、また はアルコールを楽しむバーとして、ダウンタウンで働くビジネスマンなどに愛用されているが、オフィスが休みの週末 は、ブランチ・スポットに変身する。
どこへ行くにもジーンズが基本のカ ジュアルなポートランドだが、この店なら週末 でもスーツやドレスでオシャレに着飾った人 達を見掛けるこ とがまれではな い。ちょっと特別 な週末のブラン チに、ぜひ使って 欲しい場所だ。 ブランチのメニューは軽めの ものから食べ応 えのあるものま で取りそろえてお り、値段は$11 ~ $16ほど。卵料理にポテトという、いわゆるア メリカのオーソドックスなブランチ・メニュー やフレンチ・トースト、ハンバーガーなど、一見 普通に見えるが、各メニューに同店ならではの ひねりが効いていて、どれを頼もうか迷ってし まう。たとえばフレンチ・トーストに使用するパ ンはブリオッシュ、オムレツの具にはアーティ チョークやブリー・チーズ、生ハムなどが使わ れている。また、$7~$9のブランチ・カクテ ルも充実。中でもアメリカのブランチの定番と も言えるトマト・ジュースをベースにしたカクテル、ブラッディー・マリーは、多くの人が絶賛 しているので、アルコールが好きな方はぜひお 試しを。
屋外席も充実。テラスに並ぶテーブルは、 木々や花壇に囲まれているので、ダウンタウン にいながらもプライベートな装いを感じさせ てくれるのもう れしい。天気の 良くなってきた この季節、テラ ス席でカクテル を楽しみなが ら、優雅にブラ ンチをいただく なんてぜいたく も、たまには良 いのでは?
▲太陽の光が降り注ぐ店内で、のんびり休日のひと時を
▲コーンミールが入ったパンケーキ、ジョニー・ケーキ($12)は、普通のパンケーキより口当たりが軽い(フルーツ、コーヒーは別)
▲場所はホーソーン橋脇、1st Ave.沿いの入口
■Veritable Quandary
1220 SW 1st Ave., Portland, OR 97204
TEL: 503-227-7342 www.veritablequandary.com
●ブランチ営業時間:土・日曜9:30 a . m .~3:00
p .m.※通常営業時間:月~金曜11:30 a .m.~3:00
p.m.、5:00 p..m.~10:00 p.m.、バー~2:30 a.m.
●休み:なし
■その他のオススメ店舗
ハッシュ・レストラン
Hash Restaurant
8728 SE 17th Ave., Portland, OR 97202
TEL: 503-239-3966 www.hashrestaurant.com
●営業時間:8:00 a.m.~3:00 p.m.
●休み:月曜
セルウッド地区に2008年にオープンした、比較的新しいブランチ・スポット。その名のごとく特にハッシュが人気だが、地元の農家から仕入れる野菜やケージ・フリーの卵を使用するなど、食材にも多数こだわりが見える。
ステッピング・ストーン・カフェ
Stepping Stone Cafe
2390 NW Quimby St., Portland, OR 97210
TEL: 503-222-1132 www.steppingstonecafe.com
●営業時間:6:00 a.m.~10:00 p.m(. 日曜7:30 a.m.~、月・火曜~7:00
p.m.、金曜~3:00 a.m.、土曜7:30 a.m.~3:00 a.m.) ●休み:なし
ノブヒル界隈の住宅地に位置、近隣住民は元より遠方から訪れる客も多い人気店。スクランブル・エッグやワッフル、ハンバーガーなど、いかにもアメリカ的なメニューが終日楽しめるので、日本からのゲストを連れて行くのもオススメ。
マザーズ・ビストロ&バー
Mother’s Bistro & Bar
212 SW Stark St., Portland, OR 97204
TEL: 503-464-1122 http://mothersbistro.com
●営業時間:7:00 a.m.~2:30 p.m(. 土・日曜9:00 a.m.~)、5:30p.m.~9:00 p.m(. 金・土曜5:00 p.m.~10:00 p.m.) ●休み:月曜
検索サイト「シティーサーチ」で2009年のベスト・ポートランド・ブランチ・スポットに選出されるほか、さまざまなメディアで評価。母も祖母もシェフだったというリサさんによる、筋金入りの“母の味”が楽しめる。朝食メニューは2:30 p.m.まで。
こだわりの食材が調達できる店
(2010年4月)
住宅街に潜む特別な店 | フォスター・アンド・ドッブス
ポートランドの中でも歴史の古いノースイーストのアービントン地区は、1900年当初からの古い立派な家々と大きな木々が立ち並ぶ閑静な住宅街。フォスター・アンド・ドッブスはそんな住宅街の一角にある、こだわりのおいしい物を扱う店。
ここで扱っている商品は、作った人の手間ひまが掛かっている、とても小さな生産者の商品のみ。例えば「June Tayler」ブランドのジャム($12.95~)は、テイラーさん本人の手作りで、1度に20瓶しか作らない。化学調味料などは一切使わず、昔ながらの方法で厳選した素材を使って作り上げた「本物」の味。そしてそれはただ健康に良いというだけでなく、「とてつもなく美味」。食べ物好きのオーナーが、そういった職人芸の素晴らしさを近所の人々にも楽しんでもらいたい、というコンセプトで4年半ほど前にオープンしたのだ。
主力はチーズ(1パウンド$14.50~)。数々のヨーロッパ産チーズを取りそろえているが、地元産の物も豊富。ほかには加工肉やオリーブ、ワイン、チョコレート、オイル、塩、ワインなどなど……。店内にはテーブルがあり、サンドイッチなどの軽食も提供している。常連客は近所の住人が多いが、こだわりの一品を求めて遠くからやって来るお客さんも増えたとのこと。
親切で気さくなサービスが受けられるのは、近所に根付いた店ならでは。オーナーのルアンさんも「お客さんの顔と名前を覚えてより個人的な関係を築き上げるのがうれしい」と語る。こんなに素敵でおいしい店なら、ファンになってしまうのもよくわかる。(文・写真/豊田有季子)
▲ショーケースにはチーズがぎっしりと並ぶ
▲塩のフレーバーも多数(1パック$1.75~)。サンプルで試せる
▲お気に入りの1品がきっと見つかるはず
■Foster & Dobbs
2518 NE 15th Ave., Portland, OR 97212
TEL: 503-284-1157 http://fosteranddobbs.com
●営業時間:10:00 a.m.7:00 p.m.(日曜12:00 p.m.~6:00 p.m.)※6月~9月の日曜以外は~8:00 p.m. ●休み:なし
■その他のオススメ店舗
エーデルワイス
Edelweiss
3119 SE 12th Ave., Portland, OR 97202
TEL: 503-238-4411 www.edelweissdeli.com
●営業時間:9:00 a.m.~6:00 p.m.
●休み:日曜
1982年から営業を続ける同店は、ソーセージにワイン、ビールなど、本格的なドイツの味が勢ぞろい。自然食品にもこだわり、扱うチーズやパンは100%ナチュラル。総菜メニューも人気で、店内に設置したテーブルで味わっていく人も多い。
マキシム・デリ
Maxim Deli
7283 SW Garden Home Rd., Portland, OR 97223
TEL: 503-246-2353 www.maximdeli.com
●営業時間:10:00 a.m.~7:00 p.m.(土曜~4:00 p.m.)
●休み:日曜
ヨーロッパ産の食材ほか、オレゴン産のベーコンやサラミ、パテなど、こだわりの加工肉を販売。魚の缶詰や調味料、トマトやマッシュルームなどの変わり種ピクルス類もあり、アペタイザーにもってこいの食材がたっぷり。
インターナショナル・フード・サプライ
International Food Supply
8005 SE Stark St., Portland, OR 97125
TEL: 503-256-9576 www.internationalfoodsupply.com
●営業時間:10:00 a.m.~8:00 p.m. ●休み:日曜
スパイスやナッツ類、ババガヌーシュなどのペースト・ソースを初めとした中東系の食材など、普通のスーパーマーケットではあまり見かけない物が並ぶ。コーヒーの種類もトルコやアラブ、ブラジル産など、一風変わった味わいが楽しめる。
このチャイニーズのココがすごい!
(2010年3月)
魚は隣の魚介類専門店から! | オー・エム・シーフード・レストラン
ポートランドの数々の人気レストラン・オーナー達が訪れ、本格派香港スタイルの中国料理を堪能していくという、オー・エム・シーフード・レストラン。ポートランド・ダウンタウンから東に4、5マイル離れたアジア系スーパーマーケットが点在する地区の一角に位置し、Powell Blvd.沿いにあるため、便利で手軽に立ち寄れる場所にある。
香港スタイル、と聞くとすぐに飲茶を想像してしまうが、ここでは新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が目玉だ。ロブスター、エビ、カニ、イカを用いた料理はもちろん、ナマコなど簡単に手に入らない食材を使った料理も提供している。
オーナーのサムさんは、このレストランのすぐ隣にある魚介類専門店も経営。生きたままの新鮮な魚介類を確保し、アメリカ国内への発送も行っているそう。レストランで提供される魚介類はすべて、隣から来るので新鮮さはお墨付きだ。
人気メニューの「ハニー・シュリンプ&ペッパー・ソルト・フィッシュ・フィレ($9.95)」は、軽く揚げた大粒のエビを蜂蜜入りのソースで絡めたものと、白身魚を塩・コショウの利いた衣でさくっと揚げたものがセットになった1品。火を通しているはずなのに、それでも新鮮さが感じ取れるエビと白身魚。揚げているのに全く脂っこくなく、さっぱりした食感がなんとも言えない。
ほかにも魚介類だけではなく、肉類・ベジタリアン・メニューも充実。料理の味付けはしょう油ベースのものもあるので、日本人もなじみやすい。また、ロースト・ ダックが$8.50~と手頃に味わえるのもうれしいところ。
隣の魚介類専門店は10:00 a.m.~8:30 p.m.の営業なので、レストランでランチを食べた後に晩ご飯用の魚介を調達して帰る、なんていう利用の仕方もオススメ!(文・写真/村井友香)
▲素材そのもののうまみが生きている「ハニー・シュリンプ&ペッパー・ソルト・フィッシュ・フィレ」
▲ノースウエストならではのダンジネス・クラブは時価
▲オーナーのサムさん(左)と従業員の皆さんは、チームワークもバツグン
■OM Seafood Restaurant
7632 SE Powell Blvd., Portland, OR 97206
TEL: 503-788-3128
●営業時間:11:30 a.m.~11:00 p.m.
●休み:なし www.omseafood.com
■その他のオススメ店舗
ウォングズ・キング・シーフード・レストラン
Wong’s King Seafood Restaurant
8733 SE Division St., #101, Portland, OR 97266
TEL: 503-788-8883 www.wongsking.com ●営業時間:10:00 a.m.~11:00 p.m.(土・日曜9:30 a.m.~) ●休み:なし
検索サイト「シティー・サーチ」による2009年度のベスト・チャイニーズに選ばれるなど、さまざまなメディアで評価されている同店。100種類以上の手作り点心が楽しめるほか(3:00 p.m.まで)、トラディショナルな中国料理を味わえる。
ラッキー・ストライク
Lucky Strike
12306 SE Powell Blvd., Portland, OR 97236
TEL: 503-206-8292
●営業時間:5:30 p.m.~10:00 p.m.(土・日曜12:00 p.m.~10:00 p.m.) ●休み:月・火曜
人種を問わず、ポートランドの辛いもの好きが集まる、チャイナタウンにある四川料理店。麻婆豆腐はもちろん、日本でもおなじみの担々麺にも四川唐辛子がたんまり。小さいレストランなので、待つ覚悟をして出掛けよう。
ワンフー・チャイニーズ・レストラン
Wanfu Chinese Restaurant
141 N. State St., Lake Oswego, OR 97034
TEL: 503-636-2490 ●営業時間:11:00 a.m.~2:00 p.m.、5:00 p.m.~10:00 p.m.(土曜5:00 p.m.~、日曜4:30 p.m.~) ●休み:なし
レイク・オスウィゴにあるカジュアルな雰囲気の中国料理店。3種類の異なる調理法で作った鶏、またはエビ料理の盛り合わせや、春巻き、ワンタン、野菜炒飯に、メイン料理を1品選べるランチなど、お得感のあるメニューが味わえる。
わざわざ寄りたいベーカリー
(2010年2月)
バレンタインのギフトにもぴったり| サントノーレ・ブーランジェリー
「ドミニック・ジュラン」という名前に聞き覚えのある人もいるのでは? 日本で有名なパン・チェーン店「ドンク」傘下のブランド名だが、実はこれ、今回紹介する「サントノーレ」のオーナー、ドミニック氏から取ったもの。彼は、フランス職人の最優秀技能章M.O.F(Meilleur Ouvrier de France)を持つ腕前の持ち主で、現在はノブヒルの1号店に加えレイク・オスウィゴ店の2店舗で腕を振るっている。
サントノーレのパンは職人の技がしっかり生きていて、見た目も美しく、風味も食感も納得の一品ばかり。店舗に構える回転式のオーブンは、ローマ時代から陶器で有名なフランスのローヌ渓谷からレンガも含めてわざわざ輸入したものだそう。パンを焼いたことのある人なら知っていると思うが、パンというのは非常に奥が深い。伝統的なフランス・パンは、小麦粉、水、塩、イースト菌しか使わない。素材がシンプルだからこそ、でき上がりの風味に製造過程が反映される。きれいなきつね色のパリっとしたクラスト、しっかりと開いた穴、艶のある生地のもちっとした歯ごたえ、口に広がるナッツのような風味。これらを実現するには、良質の原料の選択、温度や湿度、発酵時間、生地そのものへの細心の注意が欠かせないという。
ペイストリーやスイーツ類も充実。ショーケースにぎっしり並んでいるので、どれを選ぼうか迷ってしまう。この季節、バレンタインズ・デーのギフトにもぴったりの商品も豊富だ。
毎日パンやペイストリーを求めてやって来るお客さんでにぎわっているのには、それなりの訳がある。ぜひ1度足を運んでみては。
▲真っ赤なイチゴとハートの形がかわいいタルト・フレーズ($5.65)
▲どれにしようか迷ってしまうペイストリーのショーケース
▲オーナーのドミニックさん
▲イチゴのミルフィーユ($5.95)は、カスタード・クリームが重過ぎず軽過ぎない、絶妙のバランス。上品な甘さは日本人向き
▲店名にもなっている、シュークリームを使ったサントノーレ($4.85)
▲シグネチャー・ブレッドである「Miche Banal(ローフ$7.65、ハーフ$4.95)」は全粒粉を使った深みのある味わい
■St. Honore´ Boulangerie
2335 NW Thurman St., Portland, OR 97210
TEL: 503-445-4342
315 1st St., Lake Oswego, OR 97304
TEL: 503-445-1379
営業時間:7:00 a.m.~8:00 p.m.(レイク・オスウィゴ店は日~木曜は7:00 p.m.まで)
www.sainthonorebakery.com
■その他のオススメ店舗
ケンズ・アーティザン・ベーカリー
Ken’s Artisan Bakery
338 NW 21st Ave., Portland, OR 97209
TEL: 503-248-2202 www.kensartisan.com ●営業時間:7:00 a.m.~6:00 a.m.(日曜8:00 a.m.~5:00 p.m.) ●休み:なし
クロワッサンのカリッとした歯触りは本物との呼び声高く、2001年のオープン以来、地元の人に愛されている。カフェも併設しており、和みのひと時を過ごしていく人も多い。系列店のピザ屋(304 SE 28th Ave., Portland, OR 97214)も人気。
フレッセン・アーティザン・ベーカリー
Fressen Artisan Bakery
3029 SE 21st St., Portland, OR 97202
(People’s Farmer’s Market内)ほか
TEL: 503-953-3222 www.fressenartisanbakery.com
100%ライ麦で作るパンやプレッツェルなど、本格的なドイツパンが味わえる。直営店は設けておらず、各地のファーマーズ・マーケットや「ナチュラル・マーケット」等のスーパー、「パスタ・ワークス」等のデリで購入可能。個別オーダーも可能。
ラブジョイ・ベーカーズ
Lovejoy Bakers
939 NW 10th Ave., Portland, OR 97209
TEL: 503-208-3113 www.lovejoybakers.com
●営業時間:6:00 a.m.~5:00 p.m.(日曜~4:00 p.m.)
●休み:なし
昨年秋にオープンしたばかりのおしゃれなベーカリー。オーナーでパン職人のダンさんは、以前はポートランドの有名店パール・ベーカリーでヘッド・ベーカーを務めており、その腕は確か。今後の活躍が期待される。
ニュー・オープンの日本食レストラン、大集合!
(2010年1月)
麺類はもちろん、サブ・メニューも豊富 |クレッシェンド・ヌードル・ハウス&バー
オーナー、井口千家子さんの得意分野であるヌードルやパスタ料理を中心に提供するのが、秋にオープンしたクレッシェンド・ヌードルハウス&バー。元「忍者エキスプレス」である同店は、今回の新規オープンでメニューも店の雰囲気も心機一転。しかし日本人なら喜ぶサブ・メニューや、お手頃価格はそのまま。昼夜共に同価格で、平均$6.95、12:00 p.m.~2:30 p.m. の「寿司アワー」には寿司が$1~で味わえる。
イタリアン・パスタは、チキン、フィッシュ、ベジタリアン向け、それぞれ種類が豊富。加えて、アジアの麺類としてパッタイや焼きそばなどもそろう。パッタイはスパイスが利いているけれど、濃過ぎず、日本人向けの味だ。ランチ・タイムには持ち帰り用にこのパッタイを買う客も多いそう。そしてアペタイザー系の人気メニューはセントルイス・フライド・ラビオリ($5.50)。ホウレン草とチーズがたっぷり入ったオーガニック・ラビオリをカリカリに揚げたものを、マリナラ・ソースをたっぷり付けていただく。クリーミーなホウレン草とラビオリ、そしてマリナラ・ソースのコンビネーションが絶妙で、食べている途中ですぐさまワインが欲しくなるが、心配ご無用。赤・白ワイン(グラス$5~)共に種類が豊富で、料理に合うワインが必ず見つかる。日本酒を使ったカクテルもあるので、バー・カウンターでゆっくりお酒を楽しむのも良いだろう。
同店では、オーナーがボーカルを務めるジャズ・ライブも定期的に行われている(近々は1月15日、29日、2月14日)。詳細はウェブサイトに載っているので、チェックしてみよう。
▲日本人なら懐かしい、大学芋($4.95)は隠れメニュー
▲人気メニューの、エビとチキンのパッタイ($8.95)
▲弁当のケータリングは要予約で$10~(無料配達)、寿司のパーティー・プレートは$25より受付
■Crescendo Noodle House & Bar
16055 SW Regatta Ln., #1000, Beaverton,
OR 97006 TEL: 503-924-1022
●営業時間:11:30 a.m.~9:00 p.m.(土曜12:30 p.m.~、日曜4:00 p.m.~8:00 p.m.)
●休み:日・祝日※変更されることもあるので問い合わせを www.crescendonoodles.com
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