■ お酒をこよなく愛するレッド・ギレンさんが、ポートランドを中心にノースウエストの“本当においしいお酒”をレポート。地元産ワインについて、おすすめワイナリーなど、さまざまな情報を日本語で執筆! レッドさんについて »
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ワイナリーでのテイスティングの楽しみ方
(2019年7月)
パシフィックノースウエストに夏が来ましたね! 暖かくなり、出かけたい気持ちになります。
僕は、夏にお客さんが遠くから来る場合、ワインカントリーへよく連れて行きます。でも、ワイナリーを初めて訪ねるのは、少し緊張しますね。皆さまがワイナリーを安心してエンジョイするように、ワインテイスティング(試飲)のアドバイスをします。
①「フライト」を頼む。
テイスティングルームはワインバーと違って、そのワイナリーが作るさまざまなワインを味わうことが目的。そのため、グラスワインよりワインフライト(ワイン飲み比べセット)を頼んでください。
②「4S’s」を守る。
それぞれのワインをより楽しんで味わえるように、試飲中に「S」で始まる4つの手順に従ってください。
See:ワインの色および透明感を見る。各ワインの色は多少違って面白いです。
Swirl:ワインをグラスで軽く回す。そうすると、香りがより立ってくれます。
Smell:嗅ぐ。ワインの品種により、花、フルーツ、土壌などの香りがします。
Sip:ちびちび飲む。飲み込むのではなく、口の中にワインを転がすと、味の特徴をより味わえる。
③全部を飲まなくても結構。
お酒に弱い人や1日に何軒ものワイナリーを訪ねる人は、酔っ払わないように気を付けなければなりません。そのために、出るワインを完飲しなくてもOKです。ワイナリーに失礼にならない。1つのグラスでさまざまなワインを試飲する場合、スタッフが次のワインを入れる前に、dump bucket(ワインを捨てるバケツ)にワインを捨ててください。
④おかわりは頼まない。
ワインフライトの場合、次から次へさまざまなワインが出ます。あるワインが特に気に入っても、おかわりを頼まず次のワインを注文してください。おかわりのワインはフライト代に含まれていないですから。
⑤ボトルワインを買う。
ワイナリーによりますが、通常、ボトルワイン2~3本を買った場合、ワインフライト代はノーチャージになります。
▲ ワインフライトの後にボトルワインを買えば、改めて安く楽しめる!
⑥ピクニックを楽しむ。
ワインはおいしいですが、ご飯とペアリングすると、もっとおいしくなる! ワイナリー巡りの前に食品を買って行きましょう。オススメは、試飲した後に好きなワインを何本か買って、ワイナリーの中でピクニックすること。なお、ピクニックをお断りするワイナリーもありますので要確認。
▲ ピクニックのペアリングは、フランスパン、チーズ、サラミ、ブドウなどがおすすめ!
⑦法律を守る。
飲酒運転は法律違反なので、お酒を飲まない人に運転をしていただきましょう
オレゴンの素敵なワインカントリーでワインを飲もう!
【おすすめのピクニックできるワイナリー】
共にポートランドから車で約1時間です。
景色が最高のオレゴンワイナリー
(2018年5月)
桜は咲き終わり、もう完全に春になりましたね。天気が良くなって、僕が一番好きなことの一つは家族や友達とワイナリー巡りをすることだ。ダウンタウン・ポートランドから45分弱の距離に位置する美しいワイン・カントリーは美しい別世界となり、癒してくれます。その上、おいしいワインを飲むと気持ちよくなります。「ワインカントリーテラピー」ですね!
現在、オレゴン州にワイナリーは700軒以上あります。でも、訪ねるワイナリーはなかなか決め難い。特定の理由がない場合、僕は素敵な景色があるワイナリーを回ります。綺麗な景色のあるワイナリーのテラスでおいしいワインを飲むことは最高です! ですから、今回は素晴らしい眺めがあるワイナリーをおすすめします!
● Penner-Ash(ペナー・アッシュ)
ペナー・アッシュは僕の一番好きな景色を提供する。標高が高い場所に位置して、Chehalem Valleyの全てを観察できる。ヨーロッパっぽい景色になり、最高です。快適なシートに座って景色を眺めると、帰りたくなくなるなぁ。
ウェブサイト:www.pennerash.com
Penner-Ash
まるでヨーロッパ。テラスでピクニックも可。
● Anne Amie(アヌ・アミー)
お客さんをアヌ・アミーへ連れて行くと、皆、あまりに感動して無言になってしまいます。テイスティングルームの前にかなり広いテラスがあり、ぶどう園や周りのTualatin Valley の畑が見られます。本当に天国みたいです。
”景色を見て、ワインを飲むと、一生ここに住みたいような気分に。ピクニックエリアもあり。”
ウェブサイト:http://anneamie.com
● Bethel Heights(ベッセル・ハイツ)
ベッセル・ハイツはポートランドから少し遠いですが、訪ねる価値はある。他のワイナリーよりテイスティングルームはよりこぢんまりとして居心地が良いです。ワインはもちろんおいしい。そして、テイスティングルームの前にあるテラスからEola-Amity Hills のきれいな景色を楽しめる。
ウェブサイト:www.bethelheights.com
Bethel Heights
かなり静かで落ち着いてゆっくりワインや景色をエンジョイできる。ピクニック可。
● Domaine Drouhin(ドメーヌ・ドルーアン)
ドメーヌ・ドルーアンはフランス・ブルゴーニュの名ワイナリー「Maison Joseph Drouhin」の姉妹ワイナリーです。実は、フランスのテイスティングルームよりオレゴンの方がきれいな景色を提供する。標高が高いテラスからウィラメットバレーのDundee Hills 栽培地が見えます。
”すぐ混むから営業時間早めに行くのがおすすめ!”
ウェブサイト:www.domainedrouhin.com
● Bergstrom(ベルグストロム)
ベルグストロムは標高が高くないですが、景色は大好きです。テラスの周りに綺麗なお花がたくさん咲き、目の前にぶどう園が見え、ぶどう園の奥に山があります。そして、ぶどう園の真ん中に美しい納屋が見え、「田舎って素敵!」という気持ちが湧き上がってくる。
ウェブサイト:www.bergstromwines.com
Bergstrom
オレゴンの田舎の景色が素敵!
オレゴンのワイナリーで乾杯しましょう!
ポートランド市内にもワイナリーがあります!
(2015年12月)
ワイナリー」あるいは「ヴィンヤード」を言うとブドウ畑の中にあるワインを作る所をイメージしますか?ワイナリーやヴィンヤードで素敵な景色を見ながらピクニックをしてワインを飲むことは最高です。オレゴンの田舎にあるワイン産地へ行ったら 「日帰りバカンス」のような感じがします。
実は、「ワイナリー」と「ヴィンヤード」は同じではありません。「ワイナリー」はワインを作る所で、「ヴィンヤード」はワイン用のブドウを栽培する農場。2つは同じオーナーであることが多いですが、ワイナリーのオーナーとヴィンヤードのオーナーが異なるケースも多いです。つまり、ブドウを栽培しないワイナリーがあり、ワインを作らないヴィンヤードもあるということ。その場合、ワイナリーはヴィンヤードからブドウを購入してワインを作りますね。ですからブドウを作らないワイナリーだったらブドウの生産地に位置しなくても構いません。そのような街中にあるワイナリーはアーバン・ワイナリーと呼ばれます。
ウイラメットバレーとコロンビアバレー、2カ所のブドウ産地の間に位置するポートランドでは15軒のアーバン•ワイナリーがあります。街の中にあるワイナリーのメリットは遠くまで行かなくてもおいしいワインを飲みながらワインメーカーやスタッフと話してワインの楽しい勉強ができることです。ポートランドならバス、電車またはタクシーで移動して、酔っ払い運転の心配なく「はしごワイン」ができますよ!
ポートランドのアーバン・ワイナリーへ行ってみませんか?市内のワイナリー3軒を紹介します。
● Enso Winery(エンソ・ワイナリー)
小さなワイナリーなのにワイン13種類を提供します。サラミ、チーズプレートもおいしい。午後6時までハッピーアワーがあります!
ウェブサイト:www.ensowinery.com
Enso Winery
イーストサイドのお洒落なアーバンワイナリー。ワインの試飲セットはもちろん、サングリアもあります。
● Southeast Wine Collective(サウスイースト・ワイン・コレクティブ)
ここはワイナリーの施設を持っていないワインメーカーにワインを作る場所や設備を貸し出し、ワインメーカーの「たまご」にワイン作りのアドバイスを提供します。現在、10件のナノ・ワイナリーがこの施設を使い、テイスティングルームで飲むことができます。
ウェブサイト:https://sewinecollective.com
Southeast Wine Collective
格好いいテイスティングルームでナノワイナリーのワインが飲めます。グラスワイン、試飲セットもあり。おつまみやアペタイザーもうまい!
● Hip Chicks Do Wine(ヒップ・チックス・ドゥ・ワイン)
ポートランドのアーバン・ワイナリーとしては古い(99年創業)です。テイスティングルームでは、ワインを飲みながらワイン作りの作業が見えます。
Hip Chicks Do Wine
「Pumpkin Patch Ale」
2人の女性オーナーのワイナリー。幅広い種類のワイン(ピノ・ノワール、マスカット、シラー、マルベック、ピノ・グリー、ロゼ)が飲めます。
アーバン・ワインで乾杯しましょう!
オレゴンワイナリーの正しい訪ね方
(2015年8月)
ポートランドの近く、ウイラメット•バレーには400件以上のワイナリーがあります(http://willamettewines.com)。観光客はできるだけ多くのワイナリーを訪ね、さまざまなワインを試飲したいでしょう。その気持ちはよく分かります。
でも、そのアプローチは少し間違っていると思います。多数のワイナリーを訪ねると素晴らしい経験を見逃します。ワイナリー間の移動に時間がかかり、ワイナリーにいる時間が短くなります。その結果、ワイナリーでワインとご飯とペアリングをする時間がとれない。車に乗ると美しい風景が見えにくく、きれいな空気を吸えない。各ワイナリーで試飲料もかかり、複数のワイナリーへ急ぐことはストレスフルです。
ワインカントリーの楽しい巡り方。実は一つだけのワイナリーを訪ねることが正解です。僕のワインカントリーへ行くときの楽しいパターンを紹介します。
1.出発前ピクニック用の食品を買うこと
朝、高級スーパーでピクニック用の食べ物を買うことは第一歩です。オレゴンのワインカントリーのブドウは、主にフランスのピノノワールですから、ヨーロッパ系の食品がふさわしい。僕はいつもフランスパン、チーズ、オリーブ、サラミ、フルーツなどを買います
。
2.昼ぐらいにワイナリーへ到着すること
ご飯とワインのペアリングは大事なポイントですのでランチタイムに着くのがおすすめです。
3.テイスティングルームで試飲セットをシェアすること
試飲セット料は通常約20ドルです。お金をセーブするため2、3人で同じセットをシェアします。
4.一番良いペアリングになるワインを選ぶこと
試飲セットでは5種類ぐらいのワインを飲めます。その5つのうち、ピクニック、天気、予算に一番合うワインを選択しましょう。
5.ワイン1、2本を買ってよりお金をセーブすること
通常、ワイン1、2本を買うとワイナリーは試飲セット料を取り消します。そうなると約20ドル節約になります!
6.テラスへ移動すること
ワインを買ってから食品を車から出して、ワイナリーの景色が良いテラスにて食事を用意します。
7.飲んで食べてお喋りするのを繰り返すこと
ワイナリーで一番楽しいことはいい友達と「昼のバカンス」を過ごすことです!
オレゴンワインで乾杯しましょう!
昼ぐらいにワイナリーへ到着!
ランチタイムに合わせて行きましょう
テイスティングルームへ行って試飲セットをシェア
2、3人で同じ試飲セットをシェアしても大丈夫
テラス(ピクニックエリア)へ移動
飲んで食べてお喋りしましょう。
www.oshuushu.com
www.facebook.com/oshuushu
● ポートランド観光ガイド| レッドさんが紹介するオレゴンのワイナリー特集»
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