ポートランドの生活情報&おすすめ観光情報

ノースウエストのサイダー、ウイスキーなど

レッドさんの本当においしいお酒 in ノースウエスト

お酒をこよなく愛するレッド・ギレンさんが、ポートランドを中心にノースウエストの“本当においしいお酒”をレポート。サイダーやウイスキーなどについて、オレゴン州、またはポートランド産のおすすめ銘柄や、さまざまなお酒の情報を日本語で執筆! レッドさんについて » 
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オレゴン州のおいしいスピリッツ

(2024年11月)

みなさん、こんにちは。秋は僕の一番好きな季節です。秋はお酒の好みが変わり始める季節でもあります。キンキンに冷えたビールをたくさん飲むのではなく、ゆっくりと楽しめて、温まる感覚のあるお酒を好むことが多いのです。そのため、秋にはスピリッツをより飲みます。

今回のコラムでは、オレゴン州の小さな都市にある蒸留所を紹介したいと思います。これらの蒸留所のテイスティングルームを訪れると、なかなか手に入らないクラフトスピリッツを試飲でき、美しいドライブも楽しめます(飲酒運転はしないでください)。僕がお勧めする蒸留所は下記の通りです。

Wild Roots

僕はワイルドルーツのウォッカがとてもユニークで本当に大好きです。同社のウォッカのほとんどには、ラズベリー、マリオンベリー、洋ナシ、チェリー、クランベリー、ハックルベリー、ピーチなど、オレゴン産のフルーツが大量に使用されています。ボトルを開けると、素晴らしい香りが広がります。フルーツの風味があるため、このウォッカはストレートで飲むのも簡単です(カクテルにする必要はありません)。ワイルドルーツには、ポートランドにあるものを含めて三つのテイスティングルームがあります。

Wild Roots

Wild Roots
オレゴン州中部の小さな町シスターズにあるテイスティングルーム (他の蒸留所のスピリッツも入手可能) への旅は、秋の素敵な冒険になるでしょう。
https://www.wildrootsspirits.com/


Rogue Spirits

大勢の人はローグのビールを知っています。オレゴンで最初のクラフトビールのひとつであり、1994年以来、日本に輸出しています。しかし、ローグがウイスキー、ジン、ウォッカ、さらにはアブサンなど、さまざまなスピリッツも製造していることを知っている人は少ないです。ローグには熟成用の樽を準備する樽職人もいます(珍しい!)。ローグのスピリッツを試すのに最適な場所は、ニューポートのローグ・スピリッツ・サンセット・バーです。

Rogue Spirits

Rogue Spirits

ローグのスピリッツを使用したカクテルが提供され、ドリンクを飲みながら、ニューポートとヤキナ湾の素晴らしい景色を楽しむことができます。
www.rogue.com/rogue-spirits-sunset-bar/


Pilot House Distilling

オレゴン州北西部のコロンビア川沿いにある小さな街アストリアは、Buoy Beerを含む多くのクラフトビール醸造所で有名です。アストリアにはウイスキーバーや地元のクラフトビール蒸留所など、素晴らしいスピリッツシーンもあります。パイロット・ハウス・ディスティリングでは、ウイスキー、ジン、ウォッカ、アブサン、アガベベースのアルコールなどのスピリッツをつくっています。パイロットハウスは2019年にBuoyに買収されましたが、ビールの醸造所とは独立して運営されています。

Pilot House Distilling

Pilot House Distilling
テイスティングルームはダウンタウン・アストリアにあり、多くのクラフトビール醸造所が徒歩圏内にあるため、ハシゴ酒には最適な場所です!
https://pilothousedistilling.com/tasting-rooms/astoria-tasting-room/


Hood River Distillers

会社名の通り、フッドリバー・ディスティラーズはフッドリバー市にあります。この蒸留所では、さまざまなブランド名で多くのスピリッツを製造しています。僕の特にお気に入りのブランドは「Clear Creek」です。ここのブランデーは、オレゴン産のリンゴ、洋ナシ、チェリーなどの果物のみを蒸留して作られていることで知られています。同ブランドは、ボトルの中に丸ごと洋ナシが入ったブランデーも製造しています!

Hood River Distillers

Hood River Distillers
フッドリバーの中心部にテイスティングルームを構えており、さまざまなフライト(飲み比べセット)を楽しめます。
https://www.hrdspirits.com/


オレゴンのスピリッツで乾杯しましょう!

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リンゴ園で楽しめるハードサイダー

(2023年11月)

みなさんこんにちは、いよいよ私の大好きな秋がやってきました! 秋には、紅葉と涼しい晴れた日を楽しみます。そして、私はリンゴの産地で育ったので、秋になるとハードサイダーというリンゴ酒が飲みたくなります。

今回のコラムでは、その場で作るハードサイダーが飲めるリンゴ農園を3つ紹介したいと思います。

Bauman’s Farm & Garden

バウマンズ・ファーム&ガーデンは、1895年にバウマン家によって設立されました。クリスティーン・ウォルターさんはそのファームファミリーの5世代目の農家であり、2016年に農場のリンゴを使用する「Bauman’s Cider」のブランディングでハードサイダーを作り始めました。彼女の最初のサイダーは、曽祖父が書いたレシピに基づいていました。クリスティーンさんのサイダーは世界中で賞を受賞しており、リンゴに他の果物を加えたサイダーと、限定版のリンゴのみの高級サイダーの両方を作っています。バウマンズ・サイダーはオレゴン州全域で販売され、家族経営のバウマンズ・ファームではドラフトで提供しています。ファームの直営店では、ハードサイダー以外にサンドイッチ、果物や野菜、花なども購入できます。

Bauman's Farm & Garden

Bauman’s Farm & Garden
https://baumanfarms.com/
ファームの直営店に加え、Petting Zooもあり、子連れに最適。サイダーは日本に輸出しているので日本でも飲めます。

Mountain View Orchards

このリンゴ園の園名が示すように、果樹園からは山の景色を楽しみ、観察できます。もちろん、その山は「オレゴン州の富士」と呼ばれているマウント・フッドです。前景にリンゴや洋梨の木があり、近くに原っぱがあるマウンテン・ビュー・オーチャーズは、フッドリバー・バレーでフッド山を眺めるのに最適な場所の一軒と思います。「Golden Row」ブランドによる、マウンテン・ビュー・オーチャーズではさまざまなサイダーを製造していますが、全ては同リンゴ園で栽培されたリンゴから作られています。その多くのリンゴは樹齢100年を超える木から収穫されます。テイスティングルームでは、さまざまなサイダーとピザを楽しめます。ハードサイダー以外にその場で作られたワインやクラフトビールも提供されます。

Aitil House Gin

Mountain View Orchards
https://www.mtvieworchards.com/
併設のテイスティングルームからはフッド山の素晴らしい景色を楽しめます。


Draper Girls’ Country Farm

ドレイパーガールズ・カントリーファームは、マウンテン・ビュー・オーチャーズのすぐ近くにあり、「サイダーのはしご酒」に最適です。ドレイパーガールズの農場からも、フッド山の素晴らしい景色を眺めることができます。同農園では17年に、その場で栽培したリンゴのみを使用したハードサイダーの製造を始めました。ドレイパーガールズのハード・サイダーは、リンゴのほかに、洋梨、桃、チェリーなど、同農場で栽培された果物も使用します(チェリーサイダーは僕のお気に入りNo.1です)。ファームスタンドでは、生ハードサイダーを楽しむことも、持ち帰り用のサイダーを購入することもできます。サイダーの味は、甘口から辛口までさまざまです。その直営店では地元の果物や野菜が販売されています。

Dry Gin

Draper Girls’ Country Farm
景色が最高。7〜9月はサクランボ、モモ、リンゴのU-Pickもできます。
http://www.drapergirlsfarm.com/


オレゴンのリンゴ園で乾杯しましょう!

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オレゴン産のおいしいジン

(2023年7月)

皆さんこんにちは。皆さんはサマーを楽しんでいますでしょうか。この暑い時期、僕のお気に入りのカクテルはジントニックです。とても爽やかで軽いので、暑い季節にぴったりです。そこで今月のコラムは、私のお気に入りのオレゴン産のジンをご紹介したいと思います。なお、オレゴン州ではジンなどのスピリッツは蒸留所のテイスティングルームまたは酒屋でのみ購入でき、スーパーマーケットやコンビニでは購入できません。

New Deal Distillery/Gin No. 1

僕は昔からこのジンの大ファンです。このジンは、ジュニパーベリー(ジン必須の材料)からのオイルとタンニンが蒸留されずにジン内に残るように作られています。その結果、このジンはジュニパーベリーの風味が非常に強くなっています。テイスティングルームでは、そこで作られた蒸留酒の多くを試飲できます。

Gin No. 1

Gin No. 1
ジュニパーベリーの風味が濃厚。
New Deal Distillery
900 SE Salmon St., Portland
https://newdealdistillery.com/

Aimsir Distilling Co./Aitil House Gin

Aimsirは若い夫婦が経営する新しく小さな蒸留所です。アムシールのジンは、あまりジンっぽい味がしないのが、他のジンとは大きく異なります。ジュニパーベリー以外に面白い原料を使用して、よりバランスのとれた味わいを作り出しているためです。原料にはラズベリーや桃が含まれ、ジンにフルーツの香りを与えています。蒸留所には、フードメニューもあるテイスティングルームがあります。

Aitil House Gin

Aitil House Gin
フルーツの風味がするジン。
Aimsir Distilling Co.
2117 NE Oregon St., #202, Portland
https://aimsirdistilling.com/


Wild Roots London/Dry Gin

僕のホームバーにはいつもこのジンがあります。僕がこのジンを気に入っているのは、ジンをベースにしたほぼあらゆる種類のカクテルを作るのに最適なジンだからです。ジュニパーベリーの風味が際立っていますが、強すぎません。コストパフォーマンスも良いジンです。キュウリとグレープフルーツまたはオレンジとベルガモットを使用する、よりマイルドな味のジンも提供します。テイスティングルームでは、すべての蒸留酒を試飲できます。

Dry Gin

Dry Gin
どんなカクテルにも合う!
Wild Roots London
77 NE Grand Ave., #F, Portland
https://www.wildrootsspirits.com/


Freeland/Gin

フリーランドは女性によって設立され、女性蒸留者を含む女性が運営している蒸留所です。さまざまな蒸留酒を提供していますが、僕はジンが特に好きです。ボトルのデザインはフリーランドの女性的な側面を反映しており、非常にユニークな形をしています。ややフェミニンなタッチのタップルームもあり、スピリッツの飲み比べセットやカクテルを提供しています。

Gin

Gin
ボトルもタップルームもオシャレ。
Freeland
2671 NW Vaughn St., Portland
https://freelandspirits.com/

Ransom/Old Tom Gin

このジンはオレゴン州の小さな田舎町で作られています。禁酒法時代以前に一般的に作られていた種類のジンをベースにしている興味深いジンです。このスタイルのジンは現在「オールドトム」と呼ばれています。このスタイルは通常、大麦麦芽を使い、木樽で一定期間熟成されるためにジンにボディー感を与えます。テイスティングルームはありませんが、オレゴン州ダンディーにある蒸留所の親会社(Duck Pond Cellars)で蒸留酒を試飲することができます。

Old Tom Gin

Old Tom Gin
禁酒法時代以前のジンをベースに作ったジン。
Ransom
23145 OR-99W, Dundee
https://ransomspirits.com/

オレゴン産のジンで乾杯しましょう!

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オレゴン産ウイスキー

(2022年11月)

みなさま、お久しぶりです! 個人的には、秋から冬にかけて寒さが変わる季節が好きです。家の中で家族や良い友人と時間を過ごしたり、映画を見たり、温かい食事をたくさんしたりするのは、僕に本当にコージーな良い気持ちを与えてくれます。寒くなると、体が温まる飲み物として、僕は特にウイスキーが好きです。ということで、今回はオレゴン産の面白いウイスキーを紹介したいと思います。

Burnside Oregon Oaked Bourbon

バーンサイドディスティラリーのオレゴン・オークド・バーボンは、わが家にも常にストックされています。ストレートでもカクテルのベースでも、いろいろ楽しみ方があり、素晴らしいフレーバーがして大好きです。このバーボンは、4年熟成されたバーボンと若いバーボンのブレンドです。そのブレンドによって非常にリーズナブルな価格で購入できます。このバーボンの特徴は、アメリカ東部のホワイトオークの樽で熟成されてないことです。代わりにオレゴン州産のオークから作られた樽を使用しています。これにより、このウイスキーはわずかながら地元のよい木の香りを放ちます。

Burnside Oregon Oaked Bourbon

Burnside Oregon Oaked Bourbon
オレゴン産オークの樽を使用して、香り良し。コスパも良し!
Web: https://burnsidewhiskey.com/

McCarthy’s 3-Year Oregon Single Malt Whiskey

 マッカーシーはおそらくオレゴン州で最も古いウイスキーのブランドです。設立者は英国諸島のウイスキー文化に感動したスティーブ・マッカーシーさんです。このウイスキーの特徴は、スコットランドのウイスキーと非常によく似たスタイルで作られていることです。これは、香りと味が際立つピート(泥炭)の使用が特徴です。実は、このウイスキーで使用されているモルトは、多くの有名なスコティッシュウイスキーで使用されているものと同じものです。オレゴンウイスキーとしては、価格は比較的高くなりますが、多くの賞を受賞しており、パシフィックノースウェストの寒く雨が降る夜に飲むのに最適です。

Hiyu Wine Farm

McCarthy’s 3-Year Oregon Single Malt Whiskey
スコットランドスタイルのウイスキー。
Web: https://www.hrdspirits.com/mccarthys-oregon-single-malt


Westward American Single Malt Stout Cask

ウエストワードはポートランドのイーストサイドに位置する蒸留所です。ここは、このウイスキーを作るために非常にユニークな樽熟成アプローチを採用しています。まず、ウエストワードは以前使用したシングルモルトウイスキー樽をポートランドのブルワリーに提供します。次に、そのブルワリーは、同じ樽にスタウトビールを1年間に熟成させます。ブルワリーは樽の使用を終えた後、樽をウエストワードに返します。この樽は、ウイスキーの熟成のためにもう一度使用されます。そのため、ウエストワードでは樽で熟成させたウイスキーがスタウトビールで「味付け」され、普通と違う風を与えることができます。このウイスキーの背後にあるコンセプト、つまりオレゴンの職人たちの協力関係が大好きです。

Westward American Single Malt Stout Cask

Westward American Single Malt Stout Cask
スタウトビール風味のウイスキー。
web: https://westwardwhiskey.com

 オレゴンのウイスキーで乾杯しましょう!

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オレゴンのお酒の「新酒類」

(2021年11月)

皆さん、お久しぶりです!11 月になりましたね!やっぱり、寒くなるとワインやスピリッツは(日本酒も!)ビールより人気になります。ただし、ビール以外のお酒の度数はまあまあ高いです。ワインのアルコール分は大体14 〜16%で、スピリッツだと20 〜40%となります。人によっては度数が高過ぎるので、他のオプションを探しているでしょう。今回のコラムでは、ビールと同じくらいの4 〜6%アルコール分の「新酒類」を紹介したいと思います。

ハードコンブチャ(Hard Kombucha)

コンブチャは昆布のお茶のことではありません。Kombucha は数百年前の中央アジアで生まれた紅茶ベースの発酵飲み物です。メーカーによりますが、酵母と菌を使用し酸っぱいです。味は飲むお酢と少し似ています。微炭酸があり、フルーティーなフレーバーもあります。発酵飲み物ですから0.5%未満のアルコールが入っていて、その低いアルコール度によって清涼飲料水として販売されています。飲料市場では、ヘルシーソーダのような位置付けで、特にポートランドでは最近、大人気です。

なお、コンブチャのニュータイプとして「ハードコンブチャ」は最近、誕生しました。「ハード」は、「アルコール入り」の意味をしています。つまり、コンブチャのお酒バージョンです。

Kyla

Kyla
15種類のハードコンブチャがあり、ワシントン州やオレゴン州のスーパーでも買えます。ABV(アルコール度数)4.5%。
Web: https://www.kylakombucha.com

ハードセルツァー (Hard Seltzer)

ハードセルツァーの「ハード」は先の説明のように「アルコール入り」の意味で、「セルツァー」は英語でSeltzer という炭酸水の言い方の一つです。ですから、ハードセルツァーは炭酸水のお酒バージョンです。多くはサトウキビから作りますが、麦芽ベース、りんごベースのアルコールもあります。それを炭酸水とフルーツの味と混ぜます。缶フルーツ酎ハイのような薄味がします。なお、アメリカでは、ハードセルツァーは健康的なイメージがします。低アルコール、低カロリー(1本は大体100 キロカロリー未満)、グルテンフリーの飲み物ですから。そして、ものすごく人気商品です。2018 年にハードセルツァーはお酒市場のシェアは0.85%でしたが、19 年に2.6%まで成長して、23 年までにその3倍大きくなりそうです。

Pacific Sparkling

Pacific Sparkling
オレゴン州の天然水を使った4種のフレーバーのハードセルツァー。ABV5%。
Web: https://www.pacificsparkling.com


缶ウォッカ&ソーダ(Vodka & Soda)

ウォッカ&ソーダはオーソドックスなおいしいカクテルですが、通常、アルコール度数は10%であり、ガンガン飲むのは危ない(笑)。でも、新しいタイプのウォッカ&ソーダが最近に誕生しました。新製品の特徴は低アルコール(4%)、フルーツ使用、缶入りです。結果、そのウォッカ&ソーダは便利な形態になり、飲み易いです。僕の勧めるブランドは本来フルーツウォッカを作るオレゴン蒸留所「Wild Roots」の缶ウォッカ&ソーダです。

Wild Roots

Wild Roots
香料、甘味料、着色料不使用、本物のフルーツを使った缶のウォッカ&ソーダです。ABV4%。
Web: https://www.wildrootsspirits.com

オレゴンの「新酒類」で乾杯しましょう!

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新トレンド缶入りカクテル

(2020年3月)

ポートランドでは、まだ冬のような天気は続いて、雨は多く寒いです。キンキンに冷えているビールをたくさん飲む季節とはちょっと違うね。やっぱり、比較的寒い時期にはカクテルまたはワインがいいですね。 しかし、カクテルを作るなら何酒類かのスピリッツやミキサー(割り材)など何本ものガラス瓶を集める必要があり、もちろんレシピの知識とバーグッズ(例:シェーカー、ブレンダーなど)も要ります。

幸い、オレゴンでの最近のトレンドは缶カクテルです。このカテゴリーはまだまだ新しいですが、売り上げは爆発的に伸びています。その理由はやっぱり缶カクテルの便利さです。飲み物の容器として缶は割れ物にならず、重さは軽く、1サービングごとにすぐ飲めます。カクテルの作り方が分からず、カクテル用品がなくても、お家で、ホームパーティーで、キャンプなどで気軽で安くおいしいドリンクを楽しめる。本当に素晴らしい商品ですから、今回のコラムにではオレゴン産の缶カクテルを簡単に紹介します。

Freeland Spirits (フリーランド・スピリッツ)

フリーランドはかなり珍しい、女性経営者・女性蒸留家の蒸留所です。主に蒸留するのは、ジンを2種類とウイスキーです。だが、缶ジントニックも作っています。同社のジンがベースとなり、トニックにはポートランド地元シロップメーカーのローズシロップを使用しています。フリーランドには、製造所だけではなく、テイスティングルームもあります。スタッフは優しく、目の前に素敵な蒸留機が見えます!

Alter Ego Cider

ローズマリー、ミント、ローズ、キューカンバー風味のするおいしいジントニック。Acl.10.4%。
Web: www.freelandspirits.com

Straightaway(ストレートアウェー)

 ストレートアウェーが提供する缶カクテルの全品はスプリッツァー(ワインベースのカクテル)です。スプリッツァーの特徴は微炭酸で、爽やかなカクテルなんです。ポートランドのサウスイースト地区に位置するストレートアウェーのテイスティングラウンジはとてもお洒落な本場です。行くならカクテルの飲み比べセットは大おすすめ! なお、スプリッツァー以外に、瓶カクテルも買えます。

Straightaway

4種類のスプリッツアー。「Aperitivo(ほろ苦い)」、「Fiore(アイリスの花使用)」、「Negroni(ネグロニーカクテル風)」、「Last Word(ハーブ130種使用)」があり。Acl.15%。
Web: straightawaycocktails.com


Underwood(アンダーウッド)

本来、アンダーウッドは手頃な値段の瓶ワインをつくるオレゴン州のワイナリーでした。そして、2005年に初めて缶ワインを発売しました。オレゴンの名物のピノノワールはもちろん、それ以外にピノグリ、ロゼも缶で販売をスタートしました。そして、最近、ワインカクテルも売り出した。アルコール度数は6.9%ですので、ビールのような感覚で飲めます。アンダーウッドにテイスティングルームはないですが、缶ワイン商品はほとんどのスーパーで見付けられます。

Underwood

「Underwood Strawberry Cooler」はピノノワールのベースでオレゴン産のストロベリー、クランベリー、ライムを使用。Acl. 6.9%。
Web: unionwinecompany.com

缶カクテルで乾杯しましょう!

 

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サイダーとペリーのカテゴリー

(2019年11月)

みなさん、いよいよサンクスギビングですね! 僕は子どもの頃にサンクスギビングディナーで「サイダー」をよく頂きました。そのサイダーは炭酸飲料ではなく、無殺菌無濾過のリンゴ100%ジュースでした。すごくおいしくて大好きな秋の味でした。

実は、大人になってもサイダーをまだ飲んでいます。ただし、今飲むサイダーはお酒(リンゴ酒、ハードサイダーとも呼ぶ)です。サイダーはアメリカで植民地時代から作られてきた伝統的なお酒です。禁酒時代に人気はなくなったが、ここ7~8年の間に生まれ変わって数えきれないくらいの商品が市場に出てきました。

今回のコラムで、この秋の味がするお酒を簡単に紹介します。

Modern Cider(モダンサイダー)

モダンサイダーの原料は食用リンゴです。よって、酸味がやや強い、爽やかな味がします。甘口のモダンサイダーが多いですが、中辛・辛口もあります。色とアロマは薄めです。モダンサイダーはサイダー専門店以外にスーパーでも扱われ、手頃な値段です。

Heritage Cider(ヘリテージサイダー)

ヘリテージサイダーは元々ヨーロッパで作られたスタイルです。使用されるリンゴは一般人がほとんど聞いたことのないような品種です。味の特徴は苦味や渋味で、かなり面白く複雑なアロマを放ち、色は黄色または琥珀色です。味の独特さや比較的高い値段であることから、主に専門酒販店で売っています。

Modern Perry(モダンペリー)

「Perry」とは「西洋梨サイダー」の意味で、発酵した西洋梨を使用したお酒です。モダンペリーは食用の西洋梨を使います。味の幅は甘口から辛口で、味も、色も、香りもライトです。西洋梨の産地は少ないため、サイダーよりペリーはやや珍しく、基本的にサイダー専門店でしか買えません。

Heritage Perry(ヘリテージペリー)

ヘリテージペリーはペリー専用西洋梨を使います。モダンペリーのようにライトな梨の風味がしますが、モダンペリーより苦味、渋味も多少あります。そして、かなりレアなお酒ですので、サイダー専門店で買わなければなりません。

Specialty Cider or Perry(スペシャリティーサイダー・ペリー)

このカテゴリーのポイントは副原料の使用です。さまざまな副原料が使われ、多くは他のフルーツ、ホップ、ハーブ、スパイス、乳酸菌です。木樽熟成やアイスサイダー(冷凍されたリンゴ使用)もこのカテゴリーに含まれます。フルーツ入りのサイダーは特に多く、スーパーでも揃います。

ポートランドでおいしいサイダーとペリーを飲みたければ下記のお店がオススメ!今年の感謝祭は、サイダーで乾杯しましょう!

 

【レッドさんおすすめのサイダリー】

Alter Ego Cider

Alter Ego Cider

フラッグシップサイダーの「Brut」は地元産リンゴを使用。サイダリー(サイダー工場)のタップルームで他の生サイダーも飲めます。

Web: www.alteregocider.com

Schilling Cider House

Schilling Cider House

50種類の生サイダー・ペリーを提供する世界の最大のサイダーバーです。シアトル店もあります。
Web: www.schillingciderhouse.com

Reverend Nat's Hard Cider

Reverend Nat’s Hard Cider

チェリー、パインアップル、ウイスキー樽熟成など幅広いスペシャリティーものを作ります。タップルームもあり。
Web: www.reverendnatshardcider.com

 

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オレゴンのウイスキー

(2018年2月)

日本のようにオレゴンの2月はかなり寒く、まだ暗いです。寒くなるとやっぱり冷えているビールより、体を温めてくれるお酒を飲みたいです。体を温めてくれるお酒と言えばウイスキーですね!

ウイスキーならケンタッキー州やスコットランドが名産地です。最近、日本のウイスキーもかなり人気で、高級銘柄がなかなか手に入らないです。でも、実はオレゴンにも結構おいしいウイスキーがあります! オレゴンのきれいな天然水はキーポイントです。現在、オレゴン州内に蒸留所は47軒、ポートランド市内だけで18軒があります! 全てクラフト(小規模)蒸留所で、何軒かはスモールバッチ(生産量が少量)のウイスキーを作ります。今回のコラムでオススメのオレゴンウイスキーを紹介します。

●Ransom Whipper Snapper

ウィッパー・スナッパーはオレゴンの田舎で蒸留するウイスキーです。 熟成期間は約1年間であり、フランスのピノノワールの樽、アメリカのニューオーク樽やウイスキー樽で行います。オモシロイ!

●McCarthy’s Single Malt

マーカーシーズはもともとオレゴンのフルーツを使ったブランデーのメーカーです。しかし、1990年代からもしかしたらオレゴンで一番評価が高く、賞をとっているウイスキーの蒸留所かもしれません。スコットランド産の大麦麦芽を100%使用で、アイラ島のスコッチと近い味がする。

●Vinn Whiskey

ヴィンのウイスキーは100%米使用です。米焼酎みたいですね。でも、通常の焼酎と違って、ヴィンの商品は約2年間、ニューオーク樽で熟成します。このような蒸留酒は「Rice whiskey」と呼ばれます。

●Burnside Oregon Oaked Bourbon

このウイスキーはポートランドのイーストサイド・ディスティリングのフラッグシップ商品です。バーボンですから素材の51%以上はトウモロコシで、ニューアメリカンオークで熟成します。でも、熟成期間後にこのウイスキーは二重熟成します。60日間、珍しいオレゴンオーク樽で熟成してフィニッシュします。

●House Spirits Westward Whiskey

ハウス・スピリッツはオレゴンで一番大きな蒸留所です。「ウェストワード・ウイスキー」の素材は100%パシフィックノースウェストの大麦麦芽です。使用する酵母はアメリカンエールイーストで、熟成はアメリカンニューオーク樽で行います。完全にアメリカンシングルモルトですね。

オレゴン産のウイスキーで乾杯しましょう!

Ransom Whipper Snapper

Ransom Whipper Snapper

ノースウエストの麦芽と大麦、再蒸留したケンタッキーの若いウイスキーをさまざまな樽で熟成。
www.ransomspirits.com

McCarthy's Single Malt

McCarthy’s Single Malt

元シェリー酒の樽とオレゴンオークの樽で3年間熟成したお酒。
www.hrdspirits.com

Vinn Whiskey

Vinn Whiskey

オーキーまたはバニラの風味がするお米のウイスキー。中華料理と良いペアリング!
http://vinndistillery.com

Burnside Oregon Oaked Bourbon

Burnside Oregon Oaked Bourbon

スムーズで薄いバニラ風味。手頃な値段で、レッドさんも家に常備!
www.eastsidedistilling.com

House Spirits Westward Whiskey

House Spirits Westward Whiskey

少し高いのでハウス・スピリッツのテイスティングルームで試飲してから買うのがおすすめ。平日午後に無料蒸留所見学ができる。
www.housespirits.com

 


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さまざまな種類のハードサイダー

(2017年8月)

8月になりましたね。もちろん軽いビールは夏に最高!でもビール以外に夏にぴったりのオプションがあります。その一つは「ハードサイダー」です。以前、このコラムで説明したように、日本人にとって「サイダー」とは甘い透明の炭酸清涼飲料の意味です。しかし、オレゴニアンにとって「サイダー」はりんご酒またはシードルのことですね。
 
スーパーへ行きますと、お酒売り場でさまざまなハードサイダーを販売しています。ポートランドにはサイダー醸造所のタップルームやサイダーのみのパブもあり、今年6月にオープンしたサイダーパブは50種類の生サイダーを提供します! 幅広い選択肢があることは幸せですが、数が多いと選びにくいですね。ですから、ライトハウスの読者のみなさんにおいしいハードサイダーを選ぶ簡単なテイスティングガイドをします。

①甘口 VS 辛口

りんごの品種、副原料によって甘さは変わります。甘さのレベルを確認するため、ラベルを要チェック。ラベルにSweet(甘口)、Semi-Sweet(やや甘い)、Semi-Dry(やや辛口)、Dry(辛口)と表示されています。副原料の有無でも甘さは違う。特に、副原料としてフルーツが使用されると味が大体甘くなります。大手メーカーのハードサイダーはブドウ糖をよく使いますので、人工の甘いハードサイダーを避けたかったら、ぜひオレゴン産を買ってください!

②ハードサイダーのベース

ハードサイダーのベースは、りんごです。でも、違うフルーツがベースになることもあります。例えば、Pear Cider(またはPerry)は洋梨のサイダーですね。もっと珍しいけど、パイナップルのサイダーもあります。なお、パイナップル・ハードサイダーの別の呼び方はTepache(テパッチェ)です。好きなフルーツがベースになるハードサイダーを選びましょう。

③副原料

最近、副原料を使用するハードサイダーが多くなっています。よく使われる副原料はホップです。ホップを使いますと少し苦味、アロマが出てくる。もちろん、さまざまなフルーツも副原料になります。チェリー、ベリー、レモン、洋梨、オレンジ、プラムなどが人気の副原料です。フルーツ以外にお茶、ハーブ、生姜、蜂蜜、バニラもときどき使用されます!

個人的に下記のハードサイダーをよく飲みます。お店、バー、スーパーにあればぜひ飲んでみてください! 今年の夏、ハードサイダーで乾杯しましょう!

Reverend Nat’ s Hard Cider

Reverend Nat’s Hard Cider

パイナップルのサイダー
「¡Tepache!」
http://reverendnatshardcider.com

Cider Riot!

Cider Riot!

セミドライの「Everyday」
www.ciderriot.com

Hopworks Totally Radler

^5(High Five) Cider

ストロベリーとホップ入りの「Strawbasaurus Hop」
http://5cider.com/

 

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ミードにトライしましょう!

(2017年5月)

皆さま、「ミード」をご存知ですか?日本でミードはあまり知られていないですが、日本語では「ハニーワイン」と呼ばれています。つまり、ミードは蜂蜜酒です。実はミードは世界で一番古い酒類であります。何千年も前から蜂蜜、水、酵母をミックスしてミードが作られていました。古代ギリシアではミードが一番人気のお酒で、何百年も前のヨーロッパの詩には、ミードがよく出てきました。
 
蜂蜜ベースですから、もちろん甘いミードがあります。しかし、かなり辛口のミードも、炭酸入りのミードもありますよ。アルコール度数は5~15%まであります。
 
日本でミードの認識度は低いですが、アメリカ人もミードのことをよく知りません。一般のアメリカ人にとって、ミードには漠然と中世ヨーロッパの王様が飲んだお酒のイメージがあります。でも、クラフトビールやクラフトサイダーの影響により、多くのMeadery(ミードの醸造所)が最近は立ち上がり、クラフトミードの人気がずいぶん高まりました。ポートランドのスーパーでもミードが扱われています!
 
ミードを飲んでみませんか? 今回のコラムによって、日本ではなかなか飲めないミードを買えるお店を紹介いたします!

● Oregon Mead & Cider Company(オレゴン・ミード・アンド・サイダー・カンパニー)

ここはポートランドで一番ホットなミード醸造所です。提供するミードの特徴はビールのような辛口で、微炭酸入りです。ラインナップの中ではホップ使用のミードや樽熟成のミードが面白いです。
ウェブサイト:www.oregonmeadandcider.com

● Fringe Meadery(フリンジ・ミードリー)

クラシックなミードをオーナーが一人で作っている醸造所です。ここのミードは少し甘く、セミスイート・ワインっぽいのが特徴です。シングルオリジン(一種類の花)の蜂蜜を使用することで、花によってミードの味は全然違います。独自のタップルームはないですが、ポートランドのHigh Wheel Winesのテイスティングルームで飲めます。
ウェブサイト:www.fringemead.comwww.hiwheelwines.com

● Mead Market(ミード・マーケット)

まざまなミードを扱うお店です。「ブラゴット」というミードとビールをブレンドしたお酒も販売しています。オレゴン産のミード以外に、他州、海外のミードも扱います。ミードの試飲会、ご飯とミードのペアリングの紹介、ミード造りのイベントも開催します。
ウェブサイト:www.meadmarket.com

初めてのミードで乾杯しましょう!

Oregon Mead & Cider Company

Oregon Mead & Cider Company

ポートランド市内にタップルームあり。さまざまなミードを試飲できます。

Fringe Meadery

Fringe Meadery

シングルオリジンの蜂蜜を使用。High Wheel Wines(ポートランド)のテイスティングルームで飲めます。

Mead Market

Mead Market

ミードのデパート!ミードが初めての人にオススメの店です。

 


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オレゴンなりの「サイダー」を飲みましょう!

(2015年6月)

「サイダー」という言葉で、どんなイメージをしますか?日本人にとって、サイダー(Cider)は甘く、透明な清涼飲料のことですね。しかし、オレゴン人にとって、サイダーは全く違う意味があります。オレゴンで「サイダー」とはHard Apple Ciderの意味です。「Hard」はお酒の意味であり、「Cider」はフルーツジュースを意味します。要するにオレゴンの場合、サイダーはアップルワインです!日本で言う「シードル」ですね。

サイダーの基本素材はリンゴですが、リンゴの種類、副原料(例:チェリージュース、洋梨ジュース、ホップ、ジンジャーなど)、使用される酵母の種類、炭酸の強さによって味が全く変わります。作り方により甘口、辛口のサイダーがあり、度数は大体5%~6%、一度に飲む量は350~500 であり、冷やして飲みます。瓶、缶、生があり、ビールの飲み方とよく似ていますね!
 
サイダーは、アメリカの植民地時代から20世紀までポピュラーなお酒でした。主な素材であるリンゴの産地のアメリカではサイダーは非常に作りやすくて安い酒類でした。しかし、禁酒法時代以来、サイダーはビールに負けて飲まれなくなりました。
 
でもリンゴ産地のオレゴンではサイダーはかなり復活しています。それはオレゴンの大人気クラフトビールシーンのお陰です。オレゴンのクラフトビール愛好者はいつも新しい味を追求します。ですからビールの飲み方に近くて味が違うサイダーはクラフトビールファンにぴったり!ビールファン以外にも、ビールの苦い味が苦手、またはグルテンフリー志向の人々にサイダーは大人気です。
 
サイダー復活のもう一つの理由は、サイダー職人です。現在、オレゴン州内には約25件の小規模サイダリー(サイダー醸造所)があります。オレゴンのサイダー職人は素材を厳選しておいしいサイダーを作ります。職人意識を大事にする、おいしいお酒が大好きなオレゴン人の間でサイダーが人気になってきました。大体どこのポートランドのバーでも職人が作るクラフトサイダーが提供されています。ですから最近ポートランドはCidervana(サイダー天国)として知られています!
 
早速、クラフトサイダーを飲みませんか?ポートランドでおすすめのお店は下のとおりです。シアトルならシアトル•サイダー•カンパニー(www.seattlecidercompany.com)もおすすめ!クラフトお酒で乾杯しましょう!

● ポートランドでおすすめのお店

Reverend Nat’s Hard Cider

Reverend Nat’s Hard Cider
(レヴェレンド・ナッツ・ハード・サイダー)

www.reverendnatshardcider.com

Portland Cider House

Portland Cider House
(ポートランド・サイダー・ハウス)

www.portlandcider.com/pdxciderhouse/

De Bushwhacker Cider

Bushwhacker Cider
(ブッシュワッカー・サイダー)

www.bushwhackercider.com

 


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皆さん、「クラフトスピリッツ」をご存知ですか?

(2015年4月)

クラフトスピリッツとは、小規模の蒸留所で作られるスピリッツです。職人さんが大事なポイント。職人さんは一人で原料から発酵、蒸留、ブレンディング、熟成までします。「超クラフト」の場合、職人さんはスピリッツの素材も栽培します!ですからクラフトスピリッツは、「職人さんの情熱」の意味もあります。オレゴン州にはクラフトスピリッツの蒸留所が約40件。ほとんどは1人か2人しかいないナノ蒸留所です。ポートランド市内でも簡単にクラフト蒸留所巡りができますよ!

● New Deal Distillery

ここは、さまざまなウォッカとジンを作ります。その一つは唐辛子入りのウォッカ!甘いパイナップルジュースで割るとおいしいです。テイスティングルームで試飲もOK! 
ウェブサイト:www.newdealdistillery.com

● House Spirits

提供されるビールは全てフルーツを使用。ほとんどのビールが季節やこの祭り限定ビール!
ハウス・スピリッツは、ウォッカ、アクアビットやウイスキーの蒸留所です。スタンプタウンコーヒーのコーヒーリキュールもあります。テイスティングルームや瓶のデザインは格好良くて、毎週土曜日に施設のツアーがあります!
ウェブサイト:www.housespirits.com

● Clear Creek Distillery

クリアー・クリークの特徴は、自分の農場で収穫したフルーツを使用したスピリッツです。りんご、洋梨のブランデーが名物。面白いのは洋梨がそのまま入ったブランデーです。作り方がスゴイ。洋梨が小さいときに、瓶を木の枝に挿して、瓶の中で実が大きくなったら収穫します! 
ウェブサイト:www.clearcreekdistillery.com

● Vinn Distillery

ヴィン・ディスティラリーはアジアの蒸留酒が専門です。看板商品は中国でよく飲まれるBaiju(白酒)です。Mijiu(米酒)という蒸留酒や、黒米や玄米のお酒もあります。土日にテイスティングルームがオープンします。 
ウェブサイト:www.vinndistillery.com

蒸留所巡りができない場合、リカーショップへ行きましょう!僕のおすすめはポートランドのパール地区にあるPearl Specialtyです。オレゴンの蒸留酒がそろい、スタッフは凄くフレンドリーです。シアトルではWine world & Spiritsなどでオレゴンの蒸留酒を扱っています。クラフトお酒で乾杯しましょう!

Pelican Inn

House Spiritsのスタンプタウンコーヒーで作ったリキュール

Buoy Beer

ClearCreekの洋梨が丸ごと入ったブランデー

Thunder Island

Vinn Distilleryの白酒(写真中央)

 


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● レッド・ギレンは日本語でポートランドを中心にオレゴンのビール、ワイン、スピリッツなどを紹介する「オ州酒ブログ」のライター。最近では、日本のTVや雑誌やイベントなどの出演も多数。ポートランドのブルワリーや、ウィラメット・バレーの日本語ワイナリーツアーなども行っている。
www.oshuushu.com
www.facebook.com/oshuushu

● ポートランド観光ガイド| レッドさんが紹介するオレゴンのワイナリー特集»