ひとつの生命体である地球。自然の摂理を感じながら、季節感や地元食材に重点を置いたロハスな料理レシピを、元レストラン・オーナーが伝授。地球人が培ってきたさまざまな料理方法を使って調理する!
アジアン・スペアリブ
アメリカ料理の代表的な食べ物といえば、BBQスペアリブが有名ですが、実はこのスペアリブという食材は、中華を始めとするアジア料理の中でもよく使われます。今回はアジア風のタレを付けて、油を極力減らしたヘルシー・スタイルのものを紹介するとしましょう。
マリネの手間やスロー・クックの必要はありません。基本的には蒸してからオーブンで焼くだけです。2段階の作業で完成するので、その間にご飯や付け合わせを作る余裕もあると思います。冷めてもおいしくいただけるので、パーティーやポットラックにも使える重宝メニューですし、和・洋どちらの献立にもフィットします。バレンタインの食事メニューに加えれば、彼のハートもゲットかもね。
●材料(3、4人分) ベイビー・バックリブ(ポーク):1枚(約18本のリブ)※ ※ベイビー・バックリブとは背中側のあばら肉のこと。通常のスペアリブはお腹側のあばら肉を指すが、ベイビー・バックリブのほうが脂が少なく軟らかいと言われている。 |
●作り方
1 | ベイビー・バックリブを蒸し器にフィットするようにカットして(何等分でもよい)、日本酒と塩をまぶして10分ほどなじませておく。その間に蒸し器に水(分量外)を入れて沸騰させる。45~50分蒸すので、水は多めに入れておくこと。 |
2 | 蒸し器から充分に湯気が出てきたら、ベイビー・バックリブを投入して45分くらい蒸す。肉厚で大きめの物なら5~7分ほど長めに蒸すとよい。その間にタレの材料を全部合わせて混ぜておき、オーブンを400度に温めておく。 |
3 | 蒸し上がったリブを骨ごとに切り分けて、タレの3分の2を全体にまぶしたら、ベーキングシートを敷いた天板の上に、それぞれが接触しないように隙間を空けて並べてからオーブンに入れ、5、6分焼いたら完成。残りのタレ(ディップ用)と一緒に食卓へ。 |
突然ですが、「グリーンウォッシュ(Greenwash)」という言葉をぜひ覚えていただきたいのです。意味は、本当は環境や人々の健康に良くないものなのに、単に商業的な目的や政治的な理由で“グリーン(環境や健康に良い)”というイメージを作り上げることです。“金(マネー)”という道具を使うことを余儀なくさせられている私達の社会では、このグリーンウォッシュが日常的に行われています。
20世紀後半から21世紀にかけて行われているグリーンウォッシュの中で、最も最悪と言えるものを3つご紹介します。なぜこれらが最悪なのかというと、それらが招く結果が地球環境や人類にとって最悪の結果を招くからです。第3位「天然ガスはクリーンエナジーだ」。第2位「ガス/エレクトリック・ハイブリッド車はエコ・カーだ」。第1位「遺伝子組み換え食品は安全だ」。そして番外編として、「原子力エネルギーは安全でクリーンなエネルギーだ」。皆さん、よく考えてみてください。
80年代に住んだカリフォルニアで、ベジタリアンだった自分が行きたいレストランが周りになかったことをきっかけに、オーガニック/マクロビオティック・カフェを開店。以来オーガニック・コーヒー・ハウスや多国籍料理レストラン等を開店するも、97年に廃業。子供のころから環境オタクだったこともあり、以後環境専門の貿易業をシアトルで営む。
(2013年2月)
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