初めて旦那の家族に会うためアメリカに来た時のこと。息子が嫁になる日本人を連れてやってくるというので、親戚一同を招いてパーティーをしてくれたんだけど、どっひゃーっと並ぶご馳走を期待していた私は、サンドイッチにパンチ、野菜、フルーツ、ケーキというシンプルなメニューと簡素な紙皿、紙コップにカルチャーショック! なかでも驚いたのが、ベジタブル・ディップ。ただ洗ってひと口大に切った野菜をどーんと盛り、真ん中にディップを置いただけ。
ニンジン、セロリ、チェリートマト、ラディッシュ、キュウリは許せるとして、生のブロッコリーとカリフラワー、マッシュルームまでがそのまま載っかっている!
「私ゃ、ウサギやないで~!!」と思いつつ、初めて会う旦那の家族に囲まれ、緊張しながら、ブロッコリーやマッシュルームを食べたわ。ぼりぼり、こりこり、さわさわ。
スーパーで売ってる野菜トレイには、カラーピーマンやアスパラガスまで生のまま盛り付けていて、これがまたけっこうな値段で売られている。日本でも野菜スティックとか言って、ニンジン、セロリ、キュウリを細長く切ったのを、グラスに立てて出すパブがあったけど、あんなもんにバカ高いお金払った苦い経験がよみがえる!(あの時の飲み代を貯めていれば今頃……)
住めば都、慣れれば怖いものなし! 今じゃ、夏になると妙に食べたくなるこのディップ。サワード・ブレッドをくり抜いて、パンや野菜に付けながら食べるとけっこうおいしい。野外のパーティーのちょっとしたつまみにぴったりなのよ~。冷凍のほうれん草は超便利。もちろん、生をゆでて刻んだ方が断然おいしいけど、面倒くさがりの人は冷凍でも十分。ブロッコリーやカリフラワーは軽くゆでた方が日本人にはウケるかな。なお、カロリーが結構高いので、くれぐれもどっさりディップを付け過ぎないように! Enjoy Summer!!
ほうれん草ディップのレシピ
■ 材料 |
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■ 作り方 |
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野菜は、ミニキャロットか普通のニンジンを棒状に切ったもの、キュウリは種を取り、棒状か斜め切り、セロリも棒状、ブロッコリーとカリフラワーはよく洗って小房に分け、チェリートマトやマッシュルームなど好みの野菜を食べやすい大きさに切って添えるだけ。サワードゥ・ブレッドは、上の部分を水平に切り取り、外側の縁を残して中のパンを取り出す。小さく切って、これも野菜と一緒に添える。パンの器にディップを入れるとおしゃれです。
アメリカ人の夫とふたりの男の子を持つ。アメリカで人気のキッチン用品「パンパード・シェフ」や還元水のコンサルタント、ボランティアに、単なるお節介に、とにかくじっとしていない自他共に認める元気印主婦。おいしいものが大好き、でも手抜きも大好き! 何にでも首を突っ込む好奇心旺盛なおばちゃん(?)です!
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