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バレンタインなんてもう関係ないけど…

ティラミス

なんだか今年は暖かい日が多いですね~。寒いのが苦手で「猫はコタツで丸くなる」式の私にとっては、うれしい限り。いろんな仕事を同時進行で始めたもんだから、毎日バタバタ走り回ってます。さてさて今回はどんなメニューを紹介しましょうか、2月はやっぱりバレンタインですかね~。といっても、最近じゃ結婚記念日すら忘れることの多い私達。バレンタインに花とチョコレートをもらえたのは、もう遠い昔……(泣)。日本じゃ、女性から男性にチョコを贈って愛の告白なんて、製菓会社の政略にまんまとハマっていたけれど、アメリカは男性が彼女や奥さんにプレゼントするのね~。

ところで、ここアメリカにいる皆さんは、ご主人や彼のこと「ハニー」って呼びます~? 結婚当初、旦那が「日本人はハズバンドのことを“あなた”って呼ぶんでしょ?」って、私にもそう呼んで欲しいと言ってたけど、「げ~っ!そんな鳥肌立つようなことようせんわ!」とひと言。以来、名前で呼び、機嫌のいい時は「まっちゃん」、怒ってる時は「ちょっと!」「おい!」です。アメリカに来てすぐ、義妹が電話で「ハイ、ハニ~。アイラブユー」たらなんたら、鼻から抜けそうな声でしゃべっているのを聞いて、本当に鳥肌立ったのは私だけ? 日本人にはやっぱり恥ずかしいよね~。そういえば、新婚の頃は「アイラブユー」くらいはサラッと言っていた旦那も、今じゃすっかり「ジャパニーズ」と化し、ここ何年かハグもキスもしてないな~。これってやっぱりまずいですよね?

バレンタインくらい「ティラミス」でも焼いてやろうかな。バレンタインのケーキというにはちょっと苦しいんだけど、凝りたい人はハート型に作れば、けっこう大人の味でおいしいよ! マスカルポーネ(だっけ?)なんて、そんな高級なチーズを使わない、手抜き主婦の「ティラミス」です。「最近、ネタ苦しくない?」なんてツッコミが入りそうだけど、本音を言えば、カステラを『ゆうマガ』誌面で紹介した時、けっこう反響があったもんで、次のレシピはお菓子にしようと決めてたのよ。これ読んだら、励ましのメール、お叱りのメール、どんどんください!!

ティラミスもどき(2QTパイレックス 11×7インチ)のレシピ

■ 材料
スポンジ生地

  • 卵 3個
  • 砂糖 90グラム
  • 小麦粉(できれば薄力粉) 90グラム 
  • バター 30グラム  

フィリング

  • クリーム・チーズ 1箱(8oz)
  • 砂糖 110グラム
  • プレーン・ヨーグルト 1/4カップ
  • 生クリーム 1カップ
  • オレンジ・キュラソー 大1 

シロップ

  • 濃い目のコーヒー 大4
  • 砂糖 20グラム
  • コーヒー・リキュール(カルア) 大1

仕上げ

  • ココア 適量

■ 作り方
1. オーブンは375度に温めておく。ボウルに新鮮な卵を割り入れ、湯せんしながら、もったりするまで泡立てる。砂糖を少しずつ加え、さらに泡立てる。
2. 小麦粉をふるいながら加えて、さっくりと混ぜ、溶かしたバターを加えて、なめらかになるよう混ぜる。

3. パーチメント・ペーパーを引いた天板(10.5×12.5インチ)に流し、8~10分焼く。

4. 3.を冷ましておく。この間にコーヒーと砂糖を溶かし、冷ましておく。シロップが冷めたら、カルアを加える。

5. ボウルに室温でやわらかくなったクリーム・チーズを入れ、泡立て器でよく混ぜる。ここに砂糖を少しずつ加え、ヨーグルトを入れる。

6. 別のボウルで生クリームを泡立て、オレンジ・キュラソーを加える。これをクリーム・チーズのボウルに移し、全体によく混ぜる。

7. スポンジ・ケーキを半分に切り、コーヒー・シロップの半量をはけで塗る。フィリングの半量強を上に載せ、平らにならす。

8. 残りのスポンジ・ケーキをかぶせ、さらにシロップ、残りのフィリングで全体を覆う。

9. 上からココアをたっぷり振る。

冷蔵庫で寝かせて半日から1日。次の日がおいしい!

 

逸子モーガン:
アメリカ人の夫とふたりの男の子を持つ。アメリカで人気のキッチン用品「パンパード・シェフ」や還元水のコンサルタント、ボランティアに、単なるお節介に、とにかくじっとしていない自他共に認める元気印主婦。おいしいものが大好き、でも手抜きも大好き! 何にでも首を突っ込む好奇心旺盛なおばちゃん(?)です!