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ひじきペペロンチーノ

2009年8月掲載
作ってあげたいハズご飯
アメリカ人のパートナーにおいしいご飯を作ってあげたいと思っても、
食文化の違いにとまどい、献立に頭を悩ませたことはない? 
このコーナーでは和の食材を意識しつつも、アメリカ人にも受け入れてもらえやすいメニューをご紹介
 
 
 
ひじきペペロンチーノ 

ひじきと言えば煮物など「The和食!」なイメージが強いかと思いますが、実はオリーブ・オイルやパスタとも相性が良く、海草類を食べ慣れていないアメリカ人も受け入れやすいようです。夫も私と出会う前は、海草類を使った料理を目にしたことも口にしたこともなかったのですが、今ではみそ汁の具はわかめ、だしを取る時はちゃんと昆布でね、という変わりよう! 海草類の魅力はなんと言ってもそのヘルシーさ。大切なパートナーには健康のためにもがんがん食べてもらいたい食材のひとつです。いちばんのポイントは、ひじきを始めとする海草類って髪の毛にすごく良いんだよってしつこく教えてあげること(笑)。ちょっと薄くなりかけた頭頂部を撫でながら、うちの夫は期待のこもった目でひじきを眺めています。さて、この料理、味の決め手は多めのニンニクとオリーブ・オイル、そして隠し味の昆布茶。ひじき独特の歯ごたえが絶妙で、和風と言うよりはむしろイタリアンみたいだねって夫も太鼓判を押してくれました。

 
 
 
材料 作り方
 

(2人分) 
ひじき100グラム
スパゲティふたつかみ(約200グラム)
ニンニク4片
赤唐辛子1本
オリーブ・オイル100ミリ・リットル
しょう油大さじ1
昆布茶(粉末のもの)小さじ1
少々
こしょう少々

 

1.ひじきは水に戻してひと口大に切る。ニンニクと赤唐辛子(種は取り除く)はみじん切りにしておく。

2.スパゲティをパッケージの表示通りに茹でる。

3.フライパンに、ニンニクとオリーブ・オイルを入れ、焦がさないように弱火で炒める。

4.ニンニクが少し色付いたら中火にし、水気をよく切ったひじきと赤唐辛子を入れ、しょう油と昆布茶を入れてさっと炒める。

5.茹で上がったパスタを④のフライパンに入れて塩を振り、こしょうをひいて、全体をさっと混ぜる。

 

chochoのお気に入り

カフェオレボウル私の毎日の料理に欠かせないものが昆布茶です。味噌汁、煮物、炊き込みご飯のほか、スープや和風パスタにも、隠し味にちょこっと入れます。これが本当に優れもので、味に奥行きとコクがぐっと出るのです。うちでは小さな容器に入れていつでもキッチンに常備。塩を振り掛ける感覚で気軽に昆布茶! アジア系スーパーで購入できます。

  彼との愛が深まる(!?)料理英語

Come and get it! 「ごはんですよ~」

愛情がこもったせっかくの手作り料理、できたてのほかほかを食べてもらいたいもの。願わくば、でき上がる5分前にはテーブルに着いて欲しいですが、なかなかそうはいきません。本来は家族や大勢の人を食卓に呼ぶ時に使うこの表現、あえてパートナーたったひとりを呼ぶためだけに言ってあげてみては?

ChoCho:
オレゴン州ポートランド在住。日本食=お寿司しか知らなかったアメリカ人の彼と、やっぱり和食がいちばん!な私が2005年に国際結婚。ふたり共おいしいと思える、純和風でも洋風でもない「うちの味」を目指して日々研究中。本誌で2009年3月号まで2年にわたり「いつもワインのある暮らし」を執筆
www.youmaga.com/restaurant/wine/)。