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サツマイモのほっこりポタージュ

2009年10月掲載
作ってあげたいハズご飯
アメリカ人のパートナーにおいしいご飯を作ってあげたいと思っても、
食文化の違いにとまどい、献立に頭を悩ませたことはない? 
このコーナーでは和の食材を意識しつつも、アメリカ人にも受け入れてもらえやすいメニューをご紹介
 
 
 
抹茶×ホワイトチョコレートのマフィン 

日々少しづつ肌寒くなっていき、街の樹木がだんだんと紅葉していく時期になると、食べたいのはほっと心も体も温めてくれる、おいしいスープですね。コーンや、カボチャなどのポタージュは、日本ではポピュラーですが、うちの夫はグリーンピースのポタージュは食べたことがあるものの、ポタージュ独特の食感はなじみがなかったようです。というわけで、このサツマイモのポタージュに至っても、彼にとっては人生初のお味なのでした。さつまいもの自然で上品なほんのりとした甘さ、クリーミーでなめらかな舌触りに、いつも「おいしい!」とすぐに完食。そして必ずおかわりしてくれるひと品です。わたしはたいていアジア系スーパーで売っている日本のサツマイモ(Satsumaimo)を使って調理しますが、アメリカのSweet Potatoでも、もちろんおいしく作れます。ひと口食べるとほんわか笑顔になれるこのスープは、熱々をふうふう言いながら食べるのがいちばんです!

 
 
 
材料 作り方
 

(カップ4~6杯分) 
サツマイモ(大) 1本
ニンジン(大) 1本
玉ネギ(小) 1/2個
12オンス
生クリーム(Heavy Whipping Cream)8オンス
牛乳 8オンス
バター 大さじ2
チキン・スープの素 1個
塩・コショウ 適量

 

1.鍋にバターとひと口大に切ったすべての野菜を入れ、中火で焦がさないように5分ほど炒める。(にんじんは特に小さめに切ると調理時間を短縮できる)

2.水とチキン・スープの素を①に入れて、20分ほど茹でる。

3.ニンジンとサツマイモがつぶれるほど軟らかくなったら火を止める。

4.ミキサーに③を入れて撹拌する(スイッチを入れた時に溢れてやけどしないよう、面倒でも何回かに分けること)。水分が少なくてミキサーが回りにくい時は牛乳を足す。

5.すべての野菜がクリーム状になったら鍋に戻し、残りの牛乳と生クリームを入れて弱火で温め、塩・コショウで味を調えてでき上がり。スープの緩さ加減はお好みで、牛乳と生クリームの量で調節してください。

 

chochoのお気に入り

紙カップ時間にゆとりのある週末は、お気に入りのCDをかけて鼻歌を歌い、ワインを飲みながらの、のんびり料理。写真のCDは、日本の雑貨店「アフタヌーンティー」で数年前に購入した「Le pop for cooking」という、まさにクッキング用BGMとして作られた1枚。野菜を刻むことさえ楽しくしてくれそうな曲ばかりです。ちょっとした小道具と工夫で、お料理する時間が特別なものになりますね。

  彼との愛が深まる(!?)料理英語

This is the kind of soup that you use spoon to get
every drop out of the bowl. 
「スプーンでボウルの中の最後の1滴まですくって飲みたいほどおいしいね」 

この言葉はうちの夫が、今回紹介したサツマイモのポタージュを飲みながら発したひとことです。自宅でパートナーとのふたりご飯に肩が凝るような食事マナーは必要なし! 最後の1滴までも飲み尽くしたいなんて言ってもらうと、作ってあげて良かったって心からうれしくなりますね。

ChoCho:
オレゴン州ポートランド在住。日本食=お寿司しか知らなかったアメリカ人の彼と、やっぱり和食がいちばん!な私が2005年に国際結婚。ふたり共おいしいと思える、純和風でも洋風でもない「うちの味」を目指して日々研究中。本誌で2009年3月号まで2年にわたり「いつもワインのある暮らし」を執筆
www.youmaga.com/restaurant/wine/)。