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近場で楽しむ東南アジアの味

Malay Satay Hut マレー・サテ・ハット

(2005年1月)

人気店の誉れ高いマレー・レストラン

あそこはおいしい」「いつも込んでいる人気店」という周囲の絶賛の声を受け、訪れたのが「マレー・サテ・ハット」。マレーシアの郷土料理を中心にタイ・中国・インドの料理を提供し、数年前には地元紙のレストラン批評家のお気に入りにも選ばれた、シアトル界隈では知られた店だ。

デザートまで含めると110種類を超すメニューの中から、お店のスタッフが「人気のマレーシア料理」として勧めてくれたのが「Satay($6.95)」を含んだ3品。

マレーシア料理の定番「Satay」は、鶏肉、牛肉またはコンボで注文できる肉の串焼き。いずれの肉も柔らかく、スパイスも利いているのでそのまま食べても美味だが、ピーナッツ・ソースを付けていただくとナッツの自然な甘みがアクセントとなり一層おいしい。「Penang Chow Kueh Teow($7.25)」は、しょう油に似た味のソースで炒めたペナン島名物の平打ち麺。味は濃いめだが、しつこさはなく、シャキシャキの食感が残るモヤシが新鮮。ボリュームも満点だ。

海の幸がたっぷり入ったかき玉汁風の“あん”がライス・ヌードルの上に掛かった「Seafood
Scramble Egg Chow Fun($7.25)」も日本人好みの一品。しっかり味が付いた麺とシンプルな味のあんの組み合わせは、“一緒に食べてこそ”の計算された味付けだろう。

数年前の火災の後、レドモンドに移転したが、現在はシアトル・インターナショナル・ディストリクトとレドモンドに2店を構える。マレーシアの風景画が壁に掛けられ、こじんまりとした庶民派のシアトル店に対し、レドモンド店は南国リゾートを思わせるインテリアが特徴。南の島々が恋しくなるこの季節に、せめて疑似体験をと思うなら、広々としたレドモンド店でくつろごう。

(取材・文 加藤若葉)


▲柔らかな肉がおいしい「Satay」は1皿に6本がのっている

▲アジア系の人だけでなく、さまざまな人で賑わう店内

▲半熟気味の卵がポイントの「Seafood Scramble Egg Chow Fun」(手前)のほか、マレーシアの味が大集合


Malay Satay Hut
シアトル店:212 12th Ave. S., Seattle, WA
206-324-4091
レドモンド店:15230 NE 24th St., Redmond, WA
425-564-0888
営業時間:11:00 a.m.~11:00 p.m. 休み:なし
ウェブサイト:www.malaysatayhut.com

サイゴン・ビストロ

(2005年1月)

ベトナム料理店のメッカ、ジャクソン通り沿いでも人気が高い。数多く揃う定番の中でも、マリネした肉や魚介類のグリル「フロム・ザ・グリル」は格別のウマさ。

Saigon Bistro
1032 S. Jackson St., #202, Seattle, WA 206-329-4939

(2005年1月時点の情報です)