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ボリューム満点! アメリカ南部の地方料理

The Kingfish Cafe キングフィッシュ・カフェ

(2007年4月)

南部出身の食通をも唸らせる本格ソウル・フード

アフリカ大陸からの移民が、毎日の厳しい労働にも耐えられるように余った食材でおいしく栄養のある料理を作り始めたのがルーツのソウル・フード。キャピトル・ヒルにあるこのレストランは、シアトルでも数少ない、本格的なソウル・フードが食べられる店だ。クラシックな雰囲気の店内に流れる60~70年代のソウル&ブラック・ミュージックに誘われて、連日多くの客がやって来る。

伝統にこだわるなら、前菜には「フライド・グリーン・トマト($7)」を試してみよう。トウモロコシ粉をまぶしてフライにしたグリーン・トマトのスライスは、トマトの酸味とピリッと辛いチポトレ・ソースが食欲を刺激する。

主菜の定番は「バターミルク・フライド・チキン($14.75)」。揚げたてのチキンは、最後まで口飽きせずに食べられる。特製グレービー・ソースがたっぷりかかった付け合わせのマッシュポテトは、常連が真っ先に口にするほどの名脇役だ。そして「グリルド・キャットフィッシュ($12.25)」は、新鮮なキャットフィッシュ(なまず)が使われ、生臭さを全く感じない。しっとり感がたまらないグリッツ(トウモロコシ粥)が付くのもうれしい。いずれも、南部でおなじみの軟らかく煮たコラード・グリーンが添えられ、その酸っぱさが脂っこい揚げものと良く合う。

そのほか、「ガンボ($17)」や「マカロニ・アンド・チーズ($12.25)」など、今や全米で親しまれている南部生まれの料理の数々がメニューに並ぶ。デザートはどれも巨大なので、何人かで分けたほうが無難だ。予約は受け付けていないので、週末は長蛇の列を覚悟しよう。少々待つかもしれないが、いったん中に入ってしまえば、気さくな店員とおしゃべりしながら、ゆったりと南部の雰囲気を楽しめる。

Kingfish Cafe
▲「フライド・グリーン・トマト」。上にのっているのは、トウモロコシ粉の揚げ団子“ハッシュパピー”
Kingfish Cafe
▲「バターミルク・フライド・チキン」はその量に驚くが、あまりに美味なのでペロリと食べてしまう
Kingfish Cafe
▲グリッドルと呼ばれる鉄板の上でフライにしたキャットフィッシュ(なまず)は、パリパリとしたトウモロコシ粉の衣が香ばしい


The Kingfish Cafe
602 19th Ave. E., Seattle, WA
TEL:206-320-8757
営業時間:11:30 a.m.~2:00 p.m.(土曜除く。日曜11:00 a.m.~)、5:30 p.m.~9:30 p.m.(金・土曜~10:30 p.m.)
休み:なし

ディキシーズ

(2007年4月)

1時間待ちは当たり前、と言われるほど長い行列ができるベルビューのBBQハウス。自動車の修理工場を改装しており、ガレージというイメージだ。南部風のBBQはパンチの利いた辛みとスモークの香りが特徴。大きな声でまくし立てるオーナーのジーンさんも有名な存在。

Dixie’s BBQ
11522 Northup Way, Bellevue, WA
TEL:425-828-2460
営業時間:11:00 a.m.~3:00 p.m.
休み:日曜

(2007年4月時点の情報です)