サンマル・グリル・コリアン・レストラン
(2012年4月)
韓国の伝統料理をコンテンポラリー仕立てで楽しむ
韓国料理店がひしめくショアライン地区の Hwy.99沿いにニューフェイスが登場した。韓国語で「山の頂」という意味のサンマルは、かの行列店ホスニーやソウル・ホット・ポットの元経営者が新しいアプローチでオープンした、品質とサービスにこだわるモダンなレストランだ。暖色系を基調にした清潔感が漂う店内は、家族連れやカップル、友人同士のパーティーなど幅広い用途に利用できそうなスペースになっている。
ユニークな点でまず目を引くのは、充実したワイン・リスト。カリフォルニア州産とワシントン州産を中心に、赤白合わせて30種類以上のバラエティーがあり、サンマル自慢の黒アンガス牛のおいしさを最大限に引き出すワインに最も力を入れた、と言うオーナーの意気込みを感じる。(誕生日の方にワイン1本進呈※ID提示)
また、酒のスペシャリストが厳選したという日本酒のラインナップも日本酒党の心をくすぐる。濃厚なスープ・ベースに辛さが際立つスンドゥブ(純豆腐鍋)や、日本の惣菜をほうふつさせる小皿料理の数々を肴にしても相性は抜群で、日本酒の新しい楽しみ方を発見できるかもしれない。ドリンク・メニューは今後も積極的に増やしていく予定とのことで頼もしい限りだ。
しかし、何といっても主役は本格的な韓国料理。冷麺に使用する麺から辛いソースに至るまで自家製だというオリジナル・レシピは人気店で経験を積んできた料理人のプライドと実績を感じさせるものばかり。伝統の味と自由なコンセプトの融合を心ゆくまで堪能してほしい。
(文・写真/小泉佳奈子)
▲肉には自信アリと言うのもうなずける、とろけるように軟らかいLAカルビ(写真は1人前$9.99)
▲ワインや日本酒、そして韓国酒の品ぞろえはほかに類を見ない充実ぶりで、韓国料理をいっそうおいしくしてくれる名脇役
▲シーフード・スンドゥブ($7.99)。海鮮のうまみがぎゅっと濃縮されたスープと滑らかな豆腐の組み合わせが絶品。後ろのボトルは韓国のブラック・ラズベリー・ワイン($12.99)
▲自家製冷麺($17.99)。ホスニー出身シェフ・オリジナルのたれの決め手はふんだんに使ったフルーツ。千切り野菜と混ぜて食べると後を引くおいしさ
■ Sanmaru Grill Korean Restaurant
20109 Aurora Ave. N., #102, Shoreline, WA 98133
TEL : 206-542-9292 www.sanmarugrill.com
●営業時間:11:00 a.m. ~10:00 p.m. ●休み:なし
コリアン・トーフ・ハウス Korean Tofu House
(2012年4月)
4142 Brooklyn Ave. NE, Seattle, WA 98105
TEL : 206-632-3119
●営業時間:11:30 a.m.~9:00 p.m.
●休み:なし
ワシントン大学近くにあり、カジュアルな韓国料理が食べられると学生に人気の店。豆腐が入ったチゲ・スープのスンドゥブが自慢で、数種類の小皿料理とご飯が付く。ランチ・タイムには外に列ができるほどの人気ぶり。
キムチ・ビストロ Kimchi Bistro
(2012年4月)
219 Broadway E., Seattle, WA 98102
TEL : 206-323-4472
●営業時間:11:00 a.m.~10:00 p.m.
●休み:なし
ビビンバやプルコギなどの定食料理が人気。オススメは韓国の餅、トッポッキが入った野菜炒めで、甘辛いソースが癖になるひと品。キムチやナムルを始めとした、数種類の小皿料理も付いてボリューム満点!
(2012年4月時点の情報です)
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