ドッツ
（2012年7月）
ひと味違うグルメ・サンドイッチで夏を満喫
7月に入るとシアトルは一気に夏モード全開になる。抜けるような青空と眩しい日差しを満喫しようと、公園やビーチでカジュアルにピクニックを楽しむ機会も増える季節。たまには趣向を変えて、いつものお手軽サンドイッチをちょっとアップグレードしてみては。
Fremont Ave.沿いに昨年オープンした「ドッツ」は、ヨーロッパ風の店構えがかわいい、こじんまりしたデリカテッセンだ。明るい店内に入るとまず目に入るのが、ソーセージやステーキ用の肉が並ぶショーケース。フレンチ・レストランで経験を積んだというオーナー、マイルズさんは、肉類を信頼できる牧場から直接仕入れ、更にベーコンやパテはすべて自家製と徹底している。開店当初は自家製ソーセージと燻製肉の小売をメインにする予定だったが、名物のサンドイッチ目当ての客が半分以上を占めるようになったという。
自家製パストラミをふんだんに使ったルーベン（＄10）や牧草飼料100％のサーロイン使用のステーキ・サンドイッチ(＄9)など、肉の品質、ボリューム、満足度を考えると、この値段はかなりお得！ サンドイッチのテイクアウトはもちろん、パテやサラミなどをパーティーやピクニック用にラッピングしてくれるのもうれしい。店内での食事もOKで、フランス産ワインやシアトルの地ビールと一緒に本格的なディナーを楽しむこともできる。ハッピー・アワー限定、日替わりの燻製肉とパテの盛り合わせ（＄11）は店の自信作を少しずつ試すのにぴったり。食べ応えたっぷりのサンドイッチと共に、この夏のピクニック・アイテムに加えてみては。
(文・写真／小泉佳奈子)
▲ポルケッタ・サンドイッチ（＄8）。豚ロースとばら肉のグリルのサンド。豚皮のパリッという感触がなんとも楽しい。コールスローのトッピングがリッチな豚肉のうまみを引き締める
▲オーナーがいちばんこだわっている肉のショーケース。自家製ソーセージやパテ、燻製肉のほかステーキ用の肉や丸ごとの鶏肉などが並ぶ
▲スパイシー・ポーク・サンドイッチ（＄9）。カイエン・ペッパーとパプリカでマリネした豚ロースを香ばしく焼いて自家製ピクルスを添えて
▲黒板にはレギュラー・メニューのほか日替わりスペシャルがずらり。左の肖像画は店名にもなっているオーナーの祖母ドットさん
■Brave Horse Tavern
310 Terry Ave. N., Seattle, WA 98109
TEL : 206-971-0717 http://bravehorsetavern.com
●営業時間：8:00 a.m.～12:00 a.m.
（土・日曜10:00 a.m.～）
●休み：なし
パセオ Paseo
（2012年8月）
4225 Fremont Ave. N., Seattle, WA 98103
TEL : 206-545-7440 www.paseoseattle.com
●営業時間：11:00 a.m.～9:00 p.m.（土曜11:00 a.m.～8:00 p.m.）
●休み：日・月曜
開店前に列ができてしまう同店の人気メニューはカリビアン・ロースト。マリネードされたポークの食欲をそそるジューシーな香りはひと口で口の中に広がり、一瞬で食べる人を虜に！ バラードにも支店あり、支払いは現金のみ。
ミシュウ Michou
（2012年7月）
1904 Pike Pl., Seattle, WA 98101
TEL : 206-448-4758 www.michoudeli.com
●営業時間：9:00 a.m.～5:00 p.m.
●休み：なし
南欧スタイルのサンドイッチ＆デリ店。香ばしいグリル・サンドイッチは、モッツァレラ・チーズやトマトなどが特製ドレッシングと共に挟まった逸品。40種類以上のサラダ、スープ、ピザや手作りデザートなど、＄5前後でお腹いっぱいに！
タッツ・デリカテッセン Tat’s Delicatessen
（2012年7月）
159 Yesler Way, Seattle, WA 98104
TEL : 206-264-8287 http://tatsdeli.com
●営業時間：8:00 a.m.～6:00 p.m.（土曜11:00 a.m.～6:00 p.m.）
●休み：日曜
フレンチ・フライと共に提供されるサンドイッチは、ターキー、ハム、ビーフ、チキンなどの肉類だけでなく野菜のローストや、自家製ソースが味の決め手となる同店オリジナルのものまでさまざま。パンがおいしいことでも評判。
（2012年7月時点の情報です）