シアトル・コーヒー・ワークス
(2010年10月)
日本人の琴線に触れるこだわりのコーヒー専門店
観光客でにぎわうパイク・プレイス・マーケットの真ん前、ひときわ目立つ看板が目印のシアトル・コーヒー・ワークス。一見普通のコーヒー・ショップかと思いきや、実はコーヒー通をもうならせる、こだわりのコーヒー専門店なのだ。共同オーナーのひとりであるセバスチャンさんが取材時に「うちはコーヒー屋だから食べ物のアピールは控えたい」と語るのもうなずける、徹底したコーヒー哲学が随所に表れている。
広々とした店内には、おなじみのエスプレッソ・バーや店のロゴ入りグッズのコーナーがあり、フレンドリーな雰囲気があふれている。その一角にあるスロー・バーがすごく、このカウンターでは、蝶ネクタイ着用のバリスタが真剣な面持ちでサイフォンを沸かしている。ここでは好きなコーヒー豆を選んで好みの方法で入れてもらうことができるのだ(ドリップ$4.50、エスプレッソ$2)。コーヒーを待っている間、知識豊富なバリスタのうんちくに耳を傾けていると、まるで日本の街角にある珈琲店でマスターとお喋りしているようなノスタルジックな体験を味わえる。待っている時間も楽しみのひとつだ。
コーヒーに対する情熱が高じて豆を自家焙煎するようになったという同店には、ユニークなブレンドがそろっている。中でもオバマ大統領の家系をたどって生まれたという個性豊かな「Obama Blend(1パウンド$11.95)」は、試してみる価値あり。ただしオバマ人気の動向によっては製造中止になる可能性もあるのでトライするなら今!?
コーヒー王国のシアトルで独自のスタンスを貫く同店。コーヒーを、商品としてではなく幸せの担い手として提供したい、その意気込みを心から応援したいと思うのだった。(文・写真/小泉佳奈子)
(取材・文/浅野紗知)
▲丁寧に作られたラテは、牛乳本来の甘みがまるでバニラのように香る上級品(トール・サイズ$3.25)
▲ドリンクや食べ物の価格はすべて税込み。クオリティーを考えると良心的な値段と言えるだろう
▲観光客からローカルのファンまで幅広いファンが集まる憩いの場
■ Seattle Coffee Works
107 Pike St., Seattle, WA 98101
TEL : 206-340-8867 www.seattlecoffeeworks.com
●営業時間:7:00 a.m.~6:00 p.m.(木・金曜~9:00 p.m.、土曜8:00 a.m.~9:00 p.m.、日曜9:00 a.m.~6:00 p.m.)
●休み:なし
シップ&シップ Sip & Ship
(2010年10月)
1752 NW Market St., Seattle, WA 98107ほか
TEL : 206-789-4488 www.sipandship.com
●営業時間:7:00 a.m.~7:00 p.m.(土曜8:00 a.m.~5:00 p.m.、日曜11:00 a.m.~4:00 p.m.)
●休み:なし
カフェなのに、郵送物の代理受け取りや配送、ラッピングを請け負ってくれるという、新しいタイプの店。キュートな文房具や小物も販売している。バラードとグリーンウッドに店を設けているが、バラード店のほうがカフェの要素は強い。
ボビト Vovito
(2010年10月)
700 110th Ave. NE, #195, Bellevue, WA 98004
TEL : 425-502-7522 www.vovito.com
●営業時間:6:30 a.m.~8:30 p.m.(土曜8:30 a.m.~、日曜10:00 a.m.~7:00 p.m.) ●休み:なし
ブレイバーン内にこの夏オープンしたばかり。イタリアン・テイストのシックな店内では、エスプレッソやチャイ、搾り立てのオレンジ・ジュースなどのドリンク以外に、20種類以上のイタリアン・ジェラートが随時楽しめる。
(2010年10月時点の情報です)
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