ウォラス・アンド・カーペンター
(2010年12月)
カキファン待望のカジュアルなオイスター・バー
本格的なカキのシーズンを迎える12月。新鮮なピュージェット湾のカキを、ぜひお膝元のシアトルで堪能したい。オイスター・バーと言えば高級感が先に立つイメージもあるが、地元産のカキがカジュアルに味わえる店、ウォラス・アンド・カーペンターがバラードに登場した。
人気店、ボート・ストリート・カフェのオーナー、レニーさんが、パートナーのジェレミーさんと始めた同店は、8月のオープン以来行列ができるほどの人気ぶり。「捕れたてのカキやエビを、ヨーロッパのビストロ感覚で気軽に楽しんで欲しい」という願いを見事に実現した親しみのある空間は、すうーっと肌になじんで心地良い。ワインを片手に生ガキやチーズを楽しむ客の軽やかな歓声までが気持ち良く、つい長居してしまいそうになる。
雰囲気はもちろん、扱う食材にも徹底したこだわりが感じられる。常時7種類そろう生ガキ(1個$2~$3)は、すべてピュージェット湾産。食べ比べると意外な発見があって面白い。生ガキ以外の魚介類や、サラミ、パテなどの肉料理、チーズ、サラダなどの小皿料理も、材料の持ち味を生かしたシンプルなレシピが多い。各料理に合わせたワインのセレクションは、正統派のムスカデなどフランス・ワインが中心で、オーガニック・ワインの品ぞろえも豊富だ。さらに生ガキが半額(5:00 p.m.まで)、ビールやワインも$1引きになるハッピー・アワー(開店~6:00 p.m.)も見逃せない。
カキをつまみにちょっと1杯というだいご味を、ぜひ体感してほしい。毎日でも通いたくなる、そんな店に久しぶりに出合えた感じがする。(文・写真/小泉佳奈子)
▲「カキ本来の味を楽しんで欲しい」と、ソースは極めてシンプル
▲アラスカ産子持ち甘エビのソテー($12)。アフリカ産のスパイス、ハリサが何とも深い味わい
▲オレゴンの農家から直接仕入れる新鮮なナチュラル・ビーフに卵黄を絡ませてシンプルに味わう同店の名物料理「Steak Tartare($12)」
■ The Walrus and the Carpenter
4743 Ballard Ave. NW, Seattle, WA 98107
TEL:206-395-9227 www.thewalrusbar.com
●営業時間:4:00 p.m.~12:00 a.m.
●休み:日曜
エメット・ワトソンズ・オイスター・バー Emmett Watson’s Oyster Bar
(2010年12月)
1916 Pike Pl., #16, Seattle, WA 98101
TEL:206-448-7721
●営業時間:11:30 a.m.~7:00 p.m.(金・土曜~8:00 p.m.、日曜~6:00 p.m.) ●休み:なし
シアトル観光の玄関口、パイク・プレイス・マーケット向かいに位置。種類豊富なノースウエスト産のカキほか、魚介のエキスが滋味深いスープなども人気。日本からのゲストとマーケットの散策がてら、カジュアルに立ち寄るのにもオススメ。
マッツ・ロテッサリー&オイスター・ラウンジ Matt’s Rotisserie & Oyster Lounge
(2010年12月)
16551 NE 74th St., Redmond, WA 98052
TEL: 425-376-0909 www.mattsrotisserie.com
●営業時間:11:00 a.m.~11:00 p.m.(金・土曜~12:00 a.m.) ●休み:なし
●営業時間:11:30 a.m.~9:00 p.m.(金・土曜~10:00 p.m.、日曜11:00 a.m.~3:00 p.m.)
●休み:なし
レドモンド・タウン・センター内に位置。ハッピー・アワー(3:00 p.m.~6:00 p.m.、9:00 p.m.~閉店)には、生ガキを1個75¢というお手頃価格で提供。その他、ロテッサリーで調理する肉料理も同店の名物。
(2010年12月時点の情報です)
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