Lewman Vineyard Pinot Noir 2006 ワイン好きだと公言する私に、この1年の間で3、4人の友人が声をそろえて薦めてくれたのが、オレゴンはセーラムにあるLewman Vineyardのピノ・ノワール。しかし、生産量が100ケース程度ということもあり、なかなか市場のマーケットでは手に入りません。なんでも東京の有名レストランへも卸しているとのこと。そんな話を聞けば聞くほど、どうしても味わってみたくなり、先日ワイナリーへおじゃましてきました。 ブドウ畑を見わたすことのできるガラス張りの明るいテイスティング・ルームでいただいた、年度の違う3種類のピノ・ノワールは、どれも化学肥料は一切使わずに丁寧に育てたブドウからできたオーガニック・ワインです。オレゴンの豊かな自然が産み出したさわやかなブドウの香りと優しい味のワインと共に、至福の時間を過ごさせていただきました。とてもうれしかったのは、ここはアメリカ人のだんな様と日本人の奥様のふたりで切り盛りされているワイナリーだということ。奥様から日本語でじゃんじゃんワインのお話を聞けたのです! この日は、テイスティングした中でいちばん気に入った2006年のピノ・ノワールを1本購入しました。するりと飲めそうなほど柔らかい飲み口なのですが、少しずつ舌の上で転がすようにして飲むと、ピノ・ノワールらしいコクを味わうことができます。また、こちらのワイナリーでは、ピノ・ノワールのブドウを使った手作りジャムも販売しておられます。ワイン用のブドウから作られたジャムだなんて、なんだかとてもぜいたくな気分になりますね。 さて、2年間にわたったこの連載も、今月をもって最後となりました。ワインは個人によって好みも違うし、その日の体調や気温なんかにより、同じワインでも感じる味わいが変わることもあります。難しいと言えばそうなのかもしれませんが、だからこそもっと知りたいワインの世界。私はただのワイン好きであり、ワインの専門家でもなんでもありませんが、「デイリーに気持ちよく飲める、幸せな気分で酔える」ということを前提に、私の主観でお気に入りのワインを紹介させていただきました。この連載が皆さんのワイン選びの際に、少しでもお役に立つことができていれば幸いです。 またいつかどこかでお会いする日まで! ChoCho: オレゴン州ポートランド在住。ビールも甘いカクテルも好きだが、仕事から帰宅後にまったりと家で飲みたいと思うのはいつもワイン、という主婦兼OL。毎日飲むものだから安くておいしいワインが理想的と、ブランドや銘柄にこだわらず、気取らず気持ち良く飲めるワインを日々探し求めている。またワインと一緒に食べたいおつまみレシピも研究中。 |
オーガニックなオレゴン・ワイン
- 10/24/2018
- ワインのある暮らし
2009年03月掲載
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