作家活動以外にも、純子さんの夫でライブ・ビデオ制作のプロとして活躍する、ショーン・フリーゴさん(The Now Device主催)と『BiddyBeat』というアート誌を発行したり、ビジュアル・アート、パフォーマンス、ミュージックを組み合わせたパーティーを企画したりと、目が離せない存在です。今後は日本やサンフランシスコなどの都市で展覧会を開催して、いろいろな人とつながっていきたいと抱負を語ってくださいました。お忙しい中のインタビュー、ありがとうございました。
プラット・ファイン・アーツ・センター(Pratt Fine Arts Center )は、シアトルのインターナショナル・ディストリクト東側に立地し、年間を通してビジュアル・アートのクラスやワークショップなどを子供からシニアまで幅広い層に提供しています。ガラス、ジュエリー、ペインティング、ドローイング、彫刻、版画などが学べるほか、個人でスタジオの設備を借りて制作することもできます。
■キム・マハー展 日時:8月5日~29日の火~日曜12:00 p.m.~6:00 p.m. 場所:Priceless Works Gallery / 619 N. 35th St., #100, Seattle, WA 98103 入場料:無料 TEL:206-349-9943 ウェブサイト:www.pricelessworksgallery.com、www.kimmahar.com(キムのホームページ)
彼女の作品が購入できるショップ: ■Area 51 401 E. Pine St., Seattle, WA 98122 TEL:206-568-4782 ■re-souL 5319 Ballard Ave., Seattle, WA 98107 TEL:206-789-7312 ウェブサイト:www.resoul.com
クライマックス・ゴールデン・ツインズ(Climax Golden Twins)は、ロブ・ミリスとジェフリー・テイラーが1994年に結成し、その後スコット・コルバーンを迎え、現在は3人で活動を続けているサウンド・アーティスト・グループです。彼らの活動は型破りだけれど気張っていなくて、ライブやCD、LPのリリースはもちろんのこと、映画の音楽を担当したり、ダンスやシアターのための作曲・編曲を行ったり、アート・ショーやインスタレーションのための音楽を作ったりと、違った趣向で登場します。
彼らの最近のスケジュールは大忙し。7月にリリースされた新作CD「Highly Bred and Sweetly Tempered」は、『シアトル・ウィークリー』ほか音楽関係の雑誌でも絶賛されました。9月には東海岸でのツアー、10月21日にはキャピトル・ヒルのNorthwest Film Forumでフィルム・コラージュと彼らのパフォーマンスのコラボレーションがあり、そして11月にはフリーモントのPriceless Works Galleryで、結成10周年を記念して彼らがデザインした、CDとLPカバーのデザインがアート・ショーとして展示されます。 自分達が楽しむことををいつも忘れずに音作りをしている、クライマックス・ゴールデン・ツインズ。今後、私自身のインスタレーションと彼らの音の作品とで、何か一緒にできたらいいなと思っています。
治子さんは千葉県柏市生まれで、お父様のお仕事の関係で2歳の時にオーストラリアに移動したのを始めに、中近東、アメリカなど、世界中の国々に住むことになります。幼い頃から続けていたピアノを極めるべく、ボストンの音楽学校へ入学しますが、自分の表現したいものは違う……という混沌とした時期を過ごし、その後、思春期の大切な時期を過ごしたシアトルに戻り、コーニッシュ大学(Cornish College of the Arts)でダンスに没頭する日々が続きます。
その後、個人での活動と並行して、パフォーマンス・グループ「Degenerate Art Ensemble(以下DAE)」を結成し、ディレクターとして、そしてパフォーマー、振付師として活動しています。DAEは、音楽とパフォーマンスを実験的に表現。彼らが自分達で作ったオリジナル楽器と、日本で生まれた舞踏ダンスの影響を受けたダンス・パフォーマンスとの巧妙な組み合わせが印象的です。DAEは、数年に渡るシアトルのOn The Boardsでの公演を始め、2003年にはおよそ2ヵ月に渡るヨーロッパ7ヵ国でのツアー、また劇場だけに留まらず、クラブ、ギャラリー、フェスティバル、そして街頭での活動を続けています。音楽をまとめたCDのリリースも行い、アートの境界線や常識をくつがえす独特な作品を作り出しています(詳しくはウェブサイト参照)。
「Waiting for What Won’t Be」には興味深い背景があります。ダナのお母様は2002年に他界されたのですが、その際、彼女はお母様のクローゼットからひとつの箱を見つけました。その箱には、ダナの元夫が1969年2月~1970年2月にわたってベトナムから毎日欠かさず彼女に書いてよこした手紙が入っていました。ダナは2003年にイラク戦争が始まった時、その手紙をひとつずつ読み返し、自分ひとりのひそかな反戦の儀式としてそれらを燃やしていきました。「Waiting for What Won’t Be」には、その燃え残りの灰が作品の大事な要素として使われています。
ダナは1999年、テネシー州ナッシュビルに「Fugitive Art Center」を設立した初代メンバーであり、自分のスタジオを開放して展覧会を開いてもいます。自分の作品制作や発表のみならず、ほかの作家に機会を与えることも自然にできてしまう人なのです。
▲元夫から宛てられた手紙を燃やした灰も作品の一部となっている“Waiting for What Won’t Be”
私がジェス・ヴァン・ノストランドと知り合ったのは、2004年7月のキャピトル・ヒル・アートセンターでの展覧会「シー・ストール・ザ・ショー(SheStole the Show)」に参加した時だった。彼女はフリーランスの学芸員として、このショーを始め数々の展覧会やイベントを企画・開催している。彼女と仕事をしていて、いいなと思ったのは、テンポが速くて前向きなこと。いつも新しいアイデアを考えていて、必要な人にどんどん会いに行ったり、人を繋げていったりする。エネルギーが伝わってくるのだ。
ピーターはカナダのモントリオールで育ち、小さい頃からアウトドアが大好きで山登りなどをしながら自然に写真を撮り始め、大学では天文学を専攻。リサはワシントン州ポートアンジェルスで育ち、大学はワシントン大学で考古学を専攻。その後、それぞれ写真の道に進もうと決め、カナダ・ビクトリアにあるウエスタン・アカデミー・オブ・フォトグラフィー(WesternAcademy of Photography)に入学し、そこでふたりは出会います。
そのほか、SPF(Skagitonians to Preserve Farmland)の企画で、スカジット郡の写真家12人が集まり、この3月から1年を通じて地元のファームをテーマ別に撮影し、期間終了後に展覧会や出版を予定しているとか。また、忙しいスケジュールの中、ポートレート、アートワーク、ウエディングの撮影もこなし、活躍の場を広げています。
■Seattle Cherry Blossom and Japanese Cultural Festival 期間:2005年4月22日(金)~24日(日) 場所:Seattle Center / 305 Harrison St., Seattle, WA 98109 TEL:206-723-2003 ウェブサイト:www.seattlecenter.com
■Kobo キャピトル・ヒル店 814 E. Roy St., Seattle, WA 98102 TEL:206-726-0704 アット・ヒゴ店 604 S. Jackson St., Seattle, WA 98104 TEL:206-381-3000 ウェブサイト:www.koboseattle.com
何でも一生懸命に取り組む陽子さんのフエルトの作品からも、KOBOでの企画からも目が離せません。「作品を作っている時にテーマを思い浮かべて、このバックやスカーフを持ってくれている人を想像するのですが、実際に作品を買って行ってくれる人が自分の想像通りのイメージの人だととてもうれしいですね」という陽子さんの作品。1月半ばまでColombia City Art Galleryにて展示中、その他にバラードのVelouriaやKOBO at Higo、KOBO Capital Hillにて作品を見ることができます。
ギャラリー情報
■Holiday Show at Columbia City Gallery 開催中~2006年1月15日(日) 場所:Columbia City Gallery 4864 Rainier Ave. S. Seattle, WA 98118 TEL: 206-760-9843 ウェブサイト:www.columbiacitygallery.com
■Velouria 2205 NW Market St. Seattle, WA 98107 TEL: 206-788-0330
■Kobo 814 E.Roy St. Seattle, WA 98102 TEL: 206-726-0704 ウェブサイト:www.koboseattle.com
ブライアン・スミスさんの作品は、下記のイベントで観賞できます。 ■Work is at the Max Hotel 日時:4月21日(金)~5月26日(金) 場所:Auburn City Hall / 25 W. Main St., Auburn, WA 98001 問い合わせ:253-804-5049
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