生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
庭にどんな木を植えたらいいでしょう?
(2021年3月)
みなさん、ご自分のお庭の日当たりが良い場所と悪い場所、水はけの良し悪しをご存じですか?粘土質が多い土で、冬に歩くとグチュグチュする場所が水はけの悪い所です。
樹木には、日影が好きなもの、日なたを好むもの、どちらでもいいものなどがあり、それによって庭に植えられるものも違ってきます。例えば、日本の桜は日なたを好み、水はけの良い場所が最適です。日陰で水はけの悪い所でも育ちますが、病気になりやすく、花付きが悪くなります。
庭木を選ぶ場合には、木の大きさ、必要な環境を頭に入れておくことが大切です。はじめは、自分の気に入った庭木を目の留まる所に植えるのもいいでしょう。それは、思い出のある木だったり、子どもが生まれた時に植える樹だったり、昔、学校に咲いていた花木だったり、実家で花の咲いていた庭木だったり。
私の家には、沈丁花という灌木がありますが、あの甘い匂いを嗅ぐと、3月の学校の終業式や卒業式の思い出がよみがえります。また、実家にサルスベリの木があって、夏休みにはたくさんの花が咲いて、地面に落ちた花を掃除するのが私の仕事でした。庭は、そんな思い出と共に楽しむこともできます。
こんな風に庭木を選んでもいいのではないでしょうか。3月、土が温かくなってきて、新しい木を植えるのにいい時期であります。
▲ ①紫式部。11月頃、鮮やかな紫の実がなります
▲②ラズベリーは繁殖力強いのでポットか花壇が無難。
▲③ノースウエストのハナミズキ。
▲ ④アジサイは半日陰なら初夏から秋口まで咲きます。
▲ ⑤バラ。日当たりの良い場所なら、初夏から秋口まで咲き、ポットでも育てられます。
ノースウエストは比較的日本に似た気候で、多くの日本の木が育ちやすい環境です。小杉園芸部長がオススメする手入れ入らずの日本の木は、もみじ、早咲き桜、ハナミズキ(ノースウエストでは花が緑や白)、山茶花、沈丁花、マンサク、紫式部など。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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