■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
簡単!種から野菜を作ってみよう
(2021年4月)
春とはいえ、ノースウエストはまだ暖房がいるほど寒い日々ですよね。でも、この肌寒い気温にぴったりの野菜もあるんです。スナップエンドウは、今から種をまけば6~7月にたくさんの実がなります。甘くて、虫もほとんど付かず、取ってそのままパリパリ食べられます。
畑にまず、いい土を入れましょう。もちろん、コンテナでも育てられますよ。ガーデンセンターなどで「Garden Soil」と書かれた土を買ってください。土の準備を怠ると、せっかく植えた苗も育たなくなるので、ここはスキップしないこと。エンドウはツルになるので支柱を立てましょう。支柱にはネットか金網を張って、そこにはわせて育てます。
スナップエンドウは、種から簡単に発芽しますので、今からまいて2週間ほどすればニョッキリと芽を出すことでしょう。6月頃から白い花が咲き始め、どんどん実をつけてエンドウ地獄と化します。早めに収穫して軽く湯通しして冷凍すれば、後から料理に使えますよ。
この辺りは、7月頃まで適度に雨が降るので結構ほったらかしで大丈夫です(これがいい!)。あまりにも雑草が覆いかぶさるようだったら抜いてください。
その他、レタスも涼しいこの時期に種をまくとよく育ちます。リーフレタスはどんどん育っていくので、スーパーで買う必要がないほどです。まだパンデミックは続きそうなので、ゆっくりお庭で家庭菜園を始めてはいかがですか?
▲ ①レタスも種から簡単に育ちます
▲②スナップエンドウの白い花。ハミングバードが受粉を手伝います。
▲③6月頃から実が鈴なり。
▲ ④早めに収穫しないとさやが固くなるので、さっと茹でて冷凍しましょう。
▲ ⑤竹やポールで支柱を作り、網や金網を貼ります。金網は安いもので十分。
野菜にナメクジの被害があれば、「Sluggo」(Monterey Lawn & Garden社)をまいてはどうでしょう。EPA(米環境保護庁)認定のオーガニック・ガーデニング製品で、ペットや小さい子どもにも安全な駆除剤です。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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