■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
ノースウエストの万能庭木、シャクナゲ
(2021年5月)
5月、ノースウエストの街をいろんな花が鮮やかに彩る月になりましたね。その中でも、あちこちで見かけるシャクナゲの花。どこの庭にもあると言ってもいいほどよく見かける常緑の低木です。
シャクナゲは日陰、半日陰、日向でも育ち、ここノースウエストの気候によく合っていて、手入れがほとんど要らずに毎年きれいな花を咲かせてくれます。シャクナゲは学名でRhododendronと言い、Rhodoはラテン語でバラ、Dendr onは木を意味します。「木に咲くバラ」という感じでしょうか。大きな花を付けることから日本では「花木の女王」と呼ばれています。ランドスケープでは、プライバシーを守る目隠しにもよく使われていて、お隣とのフェンス替わりに使うことも多いです。剪定に非常に強く、だいたいどこで切っても次の年は新しい芽がどんどん出てくるので、高さや幅を調整しやすい低木です。花はちょっと派手な感じではありますが、広い庭にグループで植えるとダイナミックな景観が出来上がります。
ノースウエストには、自生するシャクナゲがあり、少し暗い針葉樹の森に薄い桃色の花を上品に咲かせます。ワシントン州の州花でもありますね。匂いの強い品種もあり、1月頃から7月頃まで長く楽しめる庭木です。
5月のシャクナゲ園はたくさんの種類が見られるので、ぜひ足を運んでみてください。
▲ Bruce Brechtbillという品種
▲こちらもBruce Brechtbill
▲ Lutescensは珍しい薄いレモン色の花。
▲ 早咲きのChri st masCheer。
▲暗い針葉樹の庭には濃いピンクのシャクナゲが映えます。
▲ 花が小ぶりでかわいいBow Bellsはフラワーポットや寄せ植えにも使えます。
園芸部長おすすめのシャクナゲ園
①フェデラルウェイ:Rhododendron Species Botanical Garden(Web:rhodygarden.org)
② ポートランド:Crystal SpringRhododendron Garden(Web: bit.ly/3uxEIN2)
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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