■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
一年草(Annual)・多年草(Perennial)って?
(2021年6月)
晴れ間も多くなってきたノースウエスト。たくさんのお花が咲き出し、ガーデニングも大忙しですね。皆さん、一年草と多年草の違いは知ってますか?園芸店に行くと「Annual」と「Perennial」というコーナーに分かれています。
一年草は、その年だけ花を咲かせ、季節が変わると枯れてしまいます。例えば、ペチュニアとか百日草(Zinnia)などが代表的です。多年草は、地上では枯れて見えても根が残っていて、翌年また、花を咲かせます。クリスマスローズ、オダマキなどですね。多年草の方が値段は高いです。家の場所によって、一年草、多年草を組み合わせてはどうでしょう。玄関先やポーチ、デッキなどに置くフラワーポットは毎年違ったお花を組み合わせて楽しみたいから、一年草をたくさん使い、お庭の花壇にはたくさんの多年草を植えてみてはどうですか?
ノースウエストでは、あの赤い花のゼラニウムは一年草として扱われますが、サンフランシスコへ行った時、ポットで私の身長ほど伸び、ほぼ木と化したゼラニウムを見た時は、びっくりしました。温かいカリフォルニアでは、多年草になってしまうのですね。ノースウエストでもゼラニウムは軒先で大事に扱えば、翌年も花を咲かせることができますよ。
多年草でも栽培に難しいものがあり、次の年、咲かないこともあります。初心者の方は、いろいろ試してみて成功・失敗を経験するのも楽しいですよ。
▲ 百日草(一年草)。
▲ルピナスはコテージ風の家に合います(多年草)。
▲ さまざまな品種があるゼラニウム(一年草)。
▲ 八重のコスモス(一年草)。
▲ マリーゴールド(一年草)。
▲ぼれ種でどんどん増え、手入れ要らずのコロンバイン(西洋おだまき・多年草)。
写真で紹介した花のうち、コロンバインとルピナスが咲くのは5、6月。それ以外は、今から秋まで花が楽しめます。中でもマリーゴールドは、畑のネズミや害虫対策にも使える上に丈夫。ゼラニウムは乾燥に強く、百日草は日なたに植えればかなり長く咲きます。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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