■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
ノースウエストの水やりの話
(2021年8月)
ノースウエストの快適な夏がやってきましたね。そして、夏は湿度がないのでとても乾燥しますね。皆さんの芝生もそろそろ茶色くなってきているのではないでしょうか。野菜など育てていると、毎日の水やりが大変です。水道代も夏は高くなるので、賢く水やりをしましょう。
一番良いのは、夏の水やりをしなくてもいい木や灌木を植えること。代表的なのは、ノースウエストの自生植物です。ここの気候に順応しているので、水やりはいりません。または「Dry Tolerant Plants」という乾燥に強い植物を選んではどうでしょう。日本のもみじや椿は乾燥に強いですよ。
水のやり方もいろいろあり、「Soaker Hose」という畑や庭に置くとジワジワとゆっくり水が染み出すホースも便利です。私は、水やりは好きな方で、何にも考えずに「ボケッ」とできる時間として大事にしていてます。
「Water Berrel」に水を貯めておくのも一案です。屋根からの樋に設置しておいて雨水を貯めます。緊急時の水としても置いておけるので便利ですよ。
「Olla」というテラコッタのツボを畑の中に埋め込んで、水を中に注ぐ方法もあります。ツボからゆっくり水が染み出していくわけです。私の家にもありますが、友達が来ると100%「あのツボは?」と聞かれます。効果あるかは分かりませんが(笑)。まぁ、スプリンクラーシステムがあったら一番楽なんですけどね。
▲ お庭のデコレーションとしても可愛いOlla。
▲こちらも畑の中のOlla。
▲ Soaker Hoseは、スプリンクラーの代わりとして使えます。
▲ Red Flowering Current(スグリ)はノースウエストに自生する、全く世話いらずの灌木。鳥も実を食べにやってきます。
▲ 雨水を貯められるwater barrelは、中がうまく洗えないのが玉にきず。
庭向けの乾燥に強いノースウエスト自生植物はRed Flowering Current、Vine Maple、Evergreen Huckleberry、Camas Lilyなど。日本の植物では日本紅葉、つばき、さざんか、黒松、赤松などが乾燥に強く、園芸部長のおすすめです。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。