■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2020年10月)
アメリカのガーデニングでダントツ人気の日本もみじ。品種も赤や黄色、白い葉のものなどいろいろあり、育てやすく丈夫でノースウエストの気候によく合っています。超園芸初心者でも紅葉を枯らすことはできないほど楽な樹木です。日本もみじは、バルコニーやポーチなどで大きなポットに植えてもよく育ちます。カラフルな色の紅葉などは、とても素敵な外のインテリアにもなります。もちろん盆栽もありますよ。
大人気の「枝垂れもみじ」(写真4)。赤いレースのような繊細な葉っぱが枝垂れて育ちます。何と言っても湾曲して枝垂れてゆく枝ぶりがとてもきれいで、透かし剪定をするとレースのドレスのようです。葉っぱが落ちた後も、そのきれいな枝ぶりを鑑賞できます。
また、最近では「Variegated」(写真2)という緑と白の品種もたくさん出ていて、暗い日陰のお庭に植えると、白い葉が映えてきれいです。白いお家の方は、これを植えると同系色が重なって、より美しく見えます。広い敷地であれば、群生して植えると雑木林風になりますし、玄関先のポットに植えてもその空間のアクセントにもなりえる樹木です。
庭の手入れを自分でやっている人は知っているかもしれませんが、もみじは、よく種から発芽します。もし、お隣から飛んできた種から芽を出しているものを見つけたら、大事に取って植えてみてください。元気に育ちますよ。
▲ ①赤い枝の「Coral Bark Japanese Maple」
▲ ②Variegatedの一種「Butterfly Japanese Maple」
▲④葉の形が特徴的な「Lace Leaf Maple」。
▲⑤特に成長の早い「Emperor Japanese Maple」。
▲ ③ポットに植えたもみじ
日本のもみじ(Acer Palmatum)は丈夫です。害虫や病気もほとんどなく、乾燥にも比較的強く、環境も日陰から日なたまでどこでも育ちます。移植にも強いので移動させても枯れませんし、剪定にも強いので大きさを調整しやすい木です。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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