■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2020年12月)
寒くなってきましたね。葉っぱが落ちた植木は、今が切るのにいい時期です。
剪定ばさみを使うとよく切れます。枝を切る時は、芽が出る所の上を切るようにしましょう。そうすれば、きれいで自然に見えますよ。枝はどこで切っても枯れはしないですが、中途半端に切ると見た目がよくないです。あまりに茂り過ぎている枝は、幹から落としましょう。その時は、手のこがあれば便利です。
園芸の学校で、「3Dをまず剪定すること」と習いました。Dead Branch(枯れている枝)、Disease Branch(病気の枝)、Damaged Branch(折れたり傷のあったりする枝)です。枝と枝の間を抜くように取っていく「透かし選定」をすると全体的にきれいに形作れます。生垣などに使われている常緑の木は、だいたい剪定に強いので、刈り込みばさみでジャキジャキと切っても大丈夫です。
もし切るのが怖かったら、少しずつ切って様子を見ましょう。翌年、どこから新しい芽が出るか分かれば、次は思い切って切ることができますよ。
お庭に身を置くと、こぼれ種から発芽したお花の芽を発見したり、今まで見えなかった雑草が見えたり、チカディーやキクイタダキなど野鳥に囲まれたりと自然の営みが見えてきます。忙しい毎日から少し離れられる手軽でコストもかからないリラクゼーション空間がお庭です。コロナでどこにも行けない今、少し寒くても庭に出てみませんか?
▲ ①枝の途中で切るのはNG!
▲ ②思い切って枝全体を落としていきましょう。
▲③葉っぱが出ているすぐ上を切りましょう。
▲④枝垂れ紅葉は透かし剪定できれいな枝ぶりが見えます。
▲ ⑤晶子部長愛用の剪定ばさみと手のこ。できれば道具は良いものを使いましょう。
剪定ばさみ(小)、剪定ばさみ(中)、手のこ、この三つ(写真5左から)があれば十分剪定ができます。ARSとFelcoは少し高いですが、質が良く長く使えるメーカーなのでおすすめです。ナーサリーやアマゾンで購入できます。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。
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