■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2023年2月)
ノースウエストの暗い冬も終盤に差し掛かってきましたね。バレンタインが近付いて、お店のチョコレートコーナーもにぎわってきました。ノースウエストでは2月頃から「クリスマス・チアー」という品種のしゃくなげが咲き出します。花の少ない時期に咲くので、園芸家やガーデナーには人気の品種です。小柄で、かわいいピンク色の花を咲かせます。
バレンタインにまつわる話で思い出すことがあります。私がコミュニティーカレッジで園芸学を学んでいた時の園芸学の先生(先生はもちろん、樹木・灌木オタクです)は、バレンタインデーに、このシャクナゲの大きな植木を奥さんにプレゼントしたそうです。先生は「バレンタインの時に咲く花を送るなんて、なんてロマンティックなんだ!!!」と。しかし、奥さんの反応はいまいちで、先生はショックだったそうです。
うぅ…、良いとこは突いているんですがね。私(花木好き)はうれしいですが、バレンタインのプレゼントなら同じ時期に咲くクリスマスローズとかの方がかわいかなと。いや、花束の方が良いと言う人が多数ですかね。
シャクナゲを何かの記念に送るのはノースウエストならではなのでしょうか。私の義理両親の家にも、大きなシャクナゲがあって、昔、義理両親が何かの記念で植えたそうです。ほとんど手入れしなくても毎年、玄関先できれいに花を咲かせています。
▲クリスマスローズはクリスマスには咲きません。2〜3月から咲きます。
▲スグリの花も2月頃から咲きます。ノースウエストの自生種です。
▲こちらも早咲きのシャクナゲ「リリエイ」。
▲チオノドクサ小さい球根ですが、意外に丈夫。毎年雪にも負けず花が咲きます。
▲シャクナゲの一種、クリスマスチアー。
2月に咲く花は探せばあります。クリスマスローズ、アメリカスグリ、チオノドグサ、シクラメン、ロウバイなど。シアトル近郊に住む方は、ぜひ、UW植物園の中にある「ウインターガーデン」へ行ってみてください。冬の庭づくりの参考になります。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。