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早春、寄せ植えのすすめ

生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて » 

(2025年3月)

3月に入って、気分も上がってきましたね。さぁ、暗いノースウエストを生き抜いた皆さん、春の寄せ植えを作ってみませんか。園芸店では、毎年おなじみの花々が顔をそろえます。クリスマスローズ、水仙、プリムローズ、パンジーにデイジー。華やかな色に心もワクワクしてきます。大きなポットでは、椿やドウダンツツジ、スグリなども植えることもできます。寄せ植えと言えば、お花だけを想像しがちですが、針葉樹にシダや草類を植えても素敵に出来上がります。

この時期の花は、夏の寄せ植えまでの花期で長くはないですが、暗い冬を終えたお祝いとして、玄関先などに置いてみてはどうでしょうか。ドライブウェイの横や郵便受けの近くなどに置くと、毎日鮮やかなお花が目に入り、心理的にも良い効果があります。色は人の心理と行動に影響を与えると言われ、オレンジや黄色は、血管や自律神経を刺激し体を活動的にする作用があります。また、人はお花を見ると脳にα波が出るそうです。確かに、何もないコンクリートの建物に一つでもお花のポットがあるだけで、そこの空間が違ってきますよね。

まだ寒いですが、雨の降らない日に外に出て、土を触って、花の匂いを嗅いで体を動かしてみてください。きれいな寄せ植えが出来たら、気分も体もとてもすっきりします。暖かい日はまだ先ですが、その間にお花を見ながら毎日を素敵に過ごしましょう。


背の高いプリムラ・マラコイデスと背の低いパンジーとデイジー。
▲背の高背の高いプリムラ・マラコイデスと背の低いパンジーとデイジー。
水仙を加える
▲水仙を加えると、とても元気な寄せ植えになります。


淡い黄色のプリムラと濃いムラサキのパンジー
▲淡い黄色のプリムラと濃いムラサキのパンジーがよいコントラストになっています。
ダブル・プリムローズ
▲園芸部長宅の寄せ植え。隙間からチューリップが出てくる予定です。右上は花が八重になっているダブル・プリムローズ。
薄紫の寄せ植え
▲薄紫の寄せ植え。



プリムローズ、パンジー、デイジーは庭に地植えをして、来年も咲かすことができますが、ナメクジやウサギ、夏の乾燥などでなかなか2年目は難しいです。クリスマスローズ、水仙は丈夫で来年もちゃんと咲きます。

 

●文・小杉晶子

サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。

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