■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2024年5月)
初夏の気持ちの良い季節になってきましたね。もう皆さんは、花壇やフラワーポットにお花を植えましたか? お花をたくさん植えたいけど、スペースが限られていたり、日当たりがいまいちだったりで、できないこともあるでしょう。ウサギ被害でポットのお花を食べられてしまうことも。そんな方にはハンギングバスケットがおすすめです。お家の軒下や街の通りにかかっているハンギングバスケットはとてもきれいで華やかですね。
ハンギングバスケットに選ぶお花は、「垂れた品種」が効果的です。垂れている品種は「Trailing」と言い、垂れない品種は「Upright」として売られています。一番このあたりで売られているのがFuchsiaですね。バスケットから、もう溢れんばかりに垂れていて、とてもかわいらしいです。Fuchsiaにも垂れるものと、垂れないものがあります。
他にはBegoniaにも垂れるものと、真っすぐ育つものもあります。よく使われるものでは、Calibrachoa(小さいペチュニアのようなお花)やLobelias、Petunia、グリーンのアクセントとしてIvyやCreeping Jennyを添えてもいいですね。これらの種類は、花が長く咲き続けて楽しめます。
ハンギングバスケットは、吊るすためのフックが必要ですが、支柱を利用したり、フェンスに付けるホルダーを利用したりしてもいいですね。これならバルコニーでもお花が楽しめるでしょう。
▲街を彩るハンギングバスケット。
▲Calibrachoaのハンギングバスケット。
▲垂れる種類のBegonia。
▲小さいバスケットに最適なSutera(バコパ)。
▲Diasciaは日当たりの良い場所で長く咲いています。
▲目の覚めるような青がアクセントになるEvolvulus(アメリカンブルー)。
▲Nemeciaは半日陰でよく咲いてくれます。ここで紹介したお花は垂れるので、どれもハンギングバスケットに適しています。
ハンギングバスケットを吊るすのに、お家に釘などを打ちたくない方は、支柱やホルダーを使いましょう。Amazonなどでは「Hanging Basket Pole」「Plant Hanger」などの名称で販売しています。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。