■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2023年6月)
緑が濃くなり、初夏を思わせる季節となりました。そろそろ夏に咲き出す花が元気になってきましたね。
6月と言えば、日本は梅雨でアジサイがきれいな季節ですが、ノースウエストでも初夏から咲く花として、とても人気ですね。そして、ここの涼しい夏の気候によって秋口まで長く咲くという利点もあります。ノースウエストの夏の海の深いブルーを思わせる「Nikko Blue」やコットンのような白い「Anabelle」が人気です。始めに良い土を入れて植えれば、根付いた後はほとんど放ったらかしで毎年きれいな花を付けてくれます。
アジサイは、土によって色が変わると言われています。私の買った青いアジサイも、ある場所ではピンクに、また違う場所では青色に咲いています。土の酸性度によって色が変わるので、統一したい時は石灰(Lime)やピートモス(Peat Moss)などで調整してみてください。
私がアジサイを好きなのは、長く楽しめること、切り花として部屋に飾れ、寒くなったら少し色あせた花をドライフラワーにして、冬の間も楽しめることです。ドライフラワーをリースにする方もいますし、バスケットに溢れんばかりに盛って飾っている方もいて、一年中楽しめるお花です。フラワーポットでも簡単に栽培できる灌木で、どちらかというと半日陰ぐらいがきれいに育ちます。パティオで、三つぐらい同じポットに植えるとゴージャスに見えますよ。
▲小ぶりで、秋口まで咲いて人気の品種「Endless Summer Hydrangea」。
▲同じく「Endless Summer Hydrangea」。少しづつ色あせ、いい感じにドライフラワーにできます。
▲上品な「Lace Hydrangea」(ガクアジサイ)。
▲「Oak Leaf Hydrangea」は葉がオークのようで、秋に紅葉します。比較的乾燥に強いです。
▲最近人気の品種「Bobo Hydrangea」。
▲9月に花を切ればドライフラワーにできます。
Hydrangea(アジサイ)のHydやHydroは水という意味。根付くまでは水やりが必要です。ポットで育てる場合、夏は水やりが必要です。植える時は、ガーデニング用の土とたい肥を混ぜましょう。直射日光や強い西日が苦手で、陰の多い庭に最適です。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。