■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2024年6月)
緑が生い茂り、初夏の風も吹くようになってきたノースウエストですね。そろそろサクランボの実がなり始めてきます。
真っ赤な実のアメリカンチェリーは、ここ西海岸のカリフォルニア、オレゴン、ワシントン州が産地です。園芸店では、お庭に植えるサクランボの木も売られています。ノースウエストの気候に合っているのか、家の庭にあるサクランボはほったらかしでも、実がたくさんなります。
気を付けないといけないのは、鳥やネズミ、アライグマなどに食べられてしまうことですが、日当たりの良い場所であれば、ほとんど手入れ無しで育てられます。果樹は、だいたい2年ごとにたくさん実がなるので、去年たくさんなったら、今年は休みかなぁという感じです。天候にもよりますが、ある年は本当にたくさんなったことがあり、ご近所、お友達、同僚、家族に配って歩きました。
それでも、たくさん余ったので、サクランボ酒を作ったこともあります。ホワイトリカーの代わりにウォッカとレモンで漬け、2カ月ほどで赤い色が良い具合に落ちてきて、おいしそうなサクランボ酒ができあがりました。飲んでみると、なんと!梅酒!梅酒をもうちょっとフルーティーにしたような味でした。梅もサクランボも同じバラ科なので、そっか、お味も似てるんだなーと感心しました。漬けて残ったサクランボはチェリーパイの具などいろんな用途に使えます。
サクランボ、育ててみませんか?
▲サクランボの花。4月中旬から咲き始めます。
▲6月頃から実が赤くなっていきます。
▲サクランボは種を取るのが少し面倒です。実にストローを刺し、回して取りました。
▲ウォッカにレモンと氷砂糖(アジア系スーパで売っています)も入れて漬けます。
▲お酒は、とってもきれいな赤い色になります。
▲残ったサクランボは、お砂糖で煮詰めてコンポートに。瓶詰めにすれば長期保存ができます。
▲実はチェリーパイに。
サクランボを最初に植える時は、必ず良い土を入れてください。夏場に植えた場合は水やりが必要ですが、2、3年後からはほとんどいりません。鳥、リス、ネズミ、アライグマ、みんなサクランボが大好きなので、獣害がひどければ、ネットで実を保護することも必要になってきます。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。