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夏の終わりから咲くジャパニーズアネモネ

生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて » 

(2023年9月)

ノースウエストのたくさんの夏のイベントが終わり、レイバー・デーの週末が来ると、学生の方はうれしいのか悲しいのか、複雑な思いの季節がやってきますね。芝生は茶色に乾燥し、夏のお花もそろそろ種を付けたり咲かなくなったりして、季節の移り変わりを感じます。

あぁ、そろそろ夏も終わりかぁ…と思う頃、このジャパニーズアネモネ(シュウメイギク)が涼しい秋風にユラユラ揺れる姿が見られるようになります。日本で自生していますが、元々は中国から来たようですね。ノースウエスト辺りの園芸店では、白とピンクの一重のものがよく売られています。

夏の終わりから10月ぐらいまで咲くので、夏の花とのバトンタッチ役として、よく花壇で使われています。育てやすく、たくさん花を咲かせてくれるので、ランドスケープデザインでも人気です。白いお家にお住まいの方は、このお花を植えるとお家の色とマッチしてとてもきれいなお庭になります。

小ぶりの上品な花で、半日陰でも育ち、花を咲かせるので、あまり日の当たらない乾燥気味の場所を持て余しているのであれば、ぜひ植えてみてください。私は、植木鉢で育て、毎年きれいに咲いてくれます。花壇に植えると根をゆっくりと広げていきますが、コントロールはしやすいですし、もしいらないと思うなら、掘り返してお友達やご近所に分けてあげてもいいですね。


白いジャパニーズアネモネ
▲上品な白い花が8月中旬頃から咲き始めます。
ピンクのジャパニーズアネモネ
▲ノースウエストの園芸店では、ピンクのジャパニーズアネモネも売られています。(Image by wirestock on Freepick)
ジャパニーズアネモネ
▲ジャパニーズアネモネは意外に高く伸びます。1メートルほど伸びるので、花壇の後ろの列やベンチの後ろ、バードバスの後ろなどに咲かせてもかわいいですね。
ジャパニーズアネモネ
▲ゆっくりですが、広がって花壇のあちこちへと育つので、それが嫌な方は、植木鉢で育ててください。



ジャパニーズアネモネは、たい肥を好むので、最初は栄養のあるいい土を入れてあげてください。半日陰が大好きで、強い西日は避けてください。いったん根付けば、ほとんど水やりは必要ありません。

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●文・小杉晶子

サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。

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