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パティオで果樹園

生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて » 

(2024年9月)

少し太陽の日が陰ってきて、涼しい風が吹くようになってきましたね。この時期からノースウエストでは、リンゴの実が大きく赤くなってきます。

ご近所で、大きなリンゴの実があちこちに落ちているのを見たことあるかと思います。アメリカに来たばかりの頃は、「もったいないなぁ、食べないの?」と思っていました。私の家にもリンゴの木があり、実はたくさんなるのですが…、あんまりおいしくない。そして、虫いっぱい。園芸用のリンゴの種類はたくさんありますが、おいしいなぁというものは少ない。加工して食べるにはいいですけどね。アップルパイにしても良いですし、私は氷砂糖を入れてリンゴ酢を作ってみたこともあります。

大きなコンテナで育てるリンゴの木もあります。Columnar Apple Treeと言って、柱状に真っすぐにしか伸びないユニークなリンゴの木です。大きくならないので、アパートやコンドミニアムにお住まいの方でも、パティオやバルコニーで育てられます。ちゃんと春に花が咲いて、この時期になると小さいリンゴの実もなります。そして、ほとんど虫食いがないです。意外だったのが、ちゃんとフルーツとして食べられることです。生でかじって食べてもおいしいですよ。

リンゴの花は桜が終わる頃から元気に咲き始め、秋には赤いかわいい実がなるので、観賞用としても十分活用できますね。


Dwarf Apple Tree
▲Dwarf Apple Tree。これでも2メートルくらいあります。
Dwarf Apple Tree
▲Dwarf は、フジ、ハニークリスプなどいろいろなリンゴの種類があります。
Espalier Apple Tree
▲横に伸びるEspalier Apple Tree。
リンゴの花
▲春、桜の花が終わった後から、リンゴの花が咲きだします。
Columnar Apple Tree
▲初年度は一つだけ実がなりました。


リンゴ酢
▲ちょっと酸っぱい青リンゴは、氷砂糖と酢を入れればリンゴ酢ができます。
Columnar Apple Tree
▲真っすぐ伸びるColumnar Apple Tree。

リンゴの木もいろんな品種があります。大きくならないDwarf Apple Tree、横だけに伸びていくEspalier Apple Tree、そして柱状のColumnar Apple Tree、どれもコンテナで育てられますよ。

●文・小杉晶子

サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。

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