■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2023年12月)
今年もあと1カ月となってきましたね。「それどころじゃないわー。クリスマスギフトのショッピングで大忙し」と走り回っている方が多いのでしょうか。サンクスギビングが終わってやれやれと、クリスマスツリーの飾り付けを始める方も多いでしょう。
さて、あなたは、クリスマスツリー、本物の木派? それともアーティフィシャルの木派?「毎年、プラスチックの木でええやん。高いし、もったいないし」と私。「自然の木の方が良い匂いでリサイクルになる」と夫。どちらが環境に良いか賛否両論ありますが、1月にクリスマスツリーが役目を終えて家の前にどかんと放り出されているのを見るのが、なんだかとても嫌な気分になるのです。なんとか自然のクリスマスツリーで、かつ捨てなくてもいい物と思いながら、数十年が経っていました。
昨年、思い切って師走の園芸店へ行き、ポットに入って根っこが付いている本物の木を買いました。種類は少ないですが、うまく植木鉢で育てて、剪定もできれば、長年クリスマスツリーとして使い続けることができるのです。これなら、夫と私の願いを両方叶えるクリスマスツリーになることでしょう。
クリスマスが終わったら少し大きめのポットに植え替え、新しい土も加えて外に出しておきます。頭がどんどん伸びてゆくので、新しい芽の上で切っておきましょう。そうすれば、高さを維持できます。
▲毎年頭が伸びるので、高さを調整するには、新芽のすぐ上(赤い線の辺り)を剪定してください。
▲横に伸びる所は、ひと房全部(赤い線から先)を落とします。
▲園芸部長が選んだのは、Skyland Spruce(Picea orientalis ‘Skylands’)。日に当たると葉が黄色に変わり、日陰だと緑のままです。クリスマス以外は外に出して育てます。
▲室内では、土が乾燥していたら水をやりましょう。
クリスマスツリーには針葉樹を選びましょう。ノースウエストのシンボルでもあるDouglas-firもいいですし、ちょっとかっこいいSpruceやFirもいいです。高さを調節する剪定にちょっとコツがいりますが、それほど難しくはないですよ。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。