2月10日から17日間の日程で、イタリアのトリノを舞台にOlympic Winter Games(冬季オリンピック)が開催されます。今回はその大会にちなみ、オリンピックに関する英語や表現を学んでいきましょう。
▲スキージャンプほか、7競技84種目が行われる今回のトリノ・オリンピック ©LaPresse
■トリノ・オリンピックで行われる競技
このトリノ・オリンピックで公式競技となっているのは7競技。同オリンピックの公式ウェブサイトでは各競技の種類も含み15 disciplinesと表記されています(以下参照)。disciplineは「鍛錬、修行、しつけ」などの意味が一般的ですが、ここは「分野」の意味になります。ちなみに「競技」の意味ではgameやcompetitionが、「種目」の意味ではeventが用いられることもあります。
【トリノ・オリンピックの実施競技】
biathlon(バイアスロン)、bobsleigh / bobsled(ボブスレー)、Nordic combined(ノルディック複合)、curling(カーリング)、freestyle skiing(フリースタイル/モーグル)、ice hockey(アイスホッケー)、 figure skating(フィギアスケート)、speed skating(スピードスケート)、ski jumping(スキージャンプ)、alpine skiing(アルペンスキー)、cross-country skiing(クロスカントリースキー)、short-track(スケート・ショートトラック)、skeleton(スケルトン)、luge(リュージュ)、snowboard(スノーボード)
これらの中で、なじみが薄いものはスケルトンではないでしょうか。skeletonは「骨格、骨組み」の意味で、ソリが滑走部と車台のみと極めてシンプルな骨組みで作られていたことに、この競技名は由来するそうです。先出の公式ページの説明では、”Head tucked down, skimming just a few centimeters above the icy track, body movement guiding the sled along the run.”(頭を下に押し込み、氷のトラックの上数センチのところをかすめて滑る。走行に合わせて体の動きを使ってソリを操る)とあります。またスケルトンはリュージュやボブスレーと同じコースを利用し、鉄製のソリに頭を前にうつ伏せになって乗ります。1948年の冬季オリンピック以来、前回のソルトレークシティー・オリンピックまで公式競技から外されていましたが、今回で復活して2度目のオリンピックを迎えることになります。
■オリンピック全般に関する英単語・英語表現
冬季、夏季にかかわらずオリンピック全般に関する英語にも触れておきましょう。例えば、「オリンピック聖火」は、The Olympic TorchまたはThe Olympic Flameと呼ばれ、今回The Torch Relay(聖火リレー)は昨年12月8日から行われており、2月10日までイタリアの各地を回っています。「聖火ランナー」は a flame bearer、「聖火台」はOlympic cauldronと呼ばれます。
また、オリンピックの本大会に先駆けて行われる「オリンピック選考会」は、Olympic trialsと表現します。heat(予選)を勝ち進み、quarterfinal(準々決勝)、semifinal(準決勝)と進むとついにthe finals / the final round / final match(決勝)へ。見事入賞すれば、platform of honor / (winners’) podium(表彰台)でmedal(メダル)が授与されます。ちなみに選手や関係者が宿泊する「選手村」はOlympic Villageで表されます。
またオリンピック閉会後には、同じ場所にて身体に障害を持つ選手達が競うParalympic Games(パラリンピック)が行われます。このParalympicは元々はparaplegia(下半身麻痺)とOlympicを合わせた造語でしたが、現在では「parallel(もうひとつの)のオリンピック」の意味合いで用いられています。
■日本人選手&アメリカ人選手を応援しよう! 応援に使えるフレーズ
●がんばれー
Go ~! / Don’t give up! / Hold on ! / Hang in there !/ Keep it up, Kato, keep it up !(加藤選手がんばれ)※名前の部分は、日本などの国にも変えられる。
●やったね
Yes! / Way to go! / How about that!
●さすが
Well done! / That’s great! / I knew (he/she) could do it!
東京にある、英語学習教材を主要分野とする出版社。音声CD付きのTOEICテスト専門誌『TOEIC Testプラス・マガジン』(隔月刊)も発行。同誌には、TOEICテストの模擬問題のほか、生きた英語を学ぶための記事が収載されている。また、メルマガ『A Hint of English from Lint~言いたい英語・聞きたい英語~』やウェブサイト(www.lint.co.jp)でも、英語学習に役立つ情報を発信している。
*情報は2006年時点のものです。
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