夏バテのせいか体がだるいのですが骨のゆがみと関係あるのでしょうか。

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

夏バテのせいか体がだるいのですが骨のゆがみと関係あるのでしょうか。

＜ 回答者｜カイロプラクター　小畑幸輝さん>

だるさや疲労感は体の健康を維持するためのSOS信号です。疲労は、精神的、身体的、生理学的に体のバランスが崩れると発生します。私達の体はその異常を、だるさや疲労感によって教えてくれます。だるさ、疲労感の原因は多々ありますが、今回は骨の歪みと疲れの関係についてお話ししましょう。

まず体の各関節は、動かすことによって血行が良くなり、また各神経を刺激します。刺激された神経は脳へ伝達され、脳の活性化を図ります。これが元気の源です。骨のズレは関節や筋肉を硬くし、体の柔軟性の低下を引き起こします。すると何をするにも体が重く感じられ、やがて体のだるさや疲労を感じ始め、最後には精神的なストレスをも生みかねません。また夏バテや暑さのため、ため息と共に姿勢も悪くなりがちになります。悪い姿勢は骨のズレを引き起こす最大の敵です。夏バテ解消には、まず良い姿勢を作る。これがいちばん。良い姿勢で大きく深呼吸をし、体に酸素をたくさん吸収させます。吸収された酸素は脳を刺激し、活性化させます。

次に骨のズレのアジャストメント。カイロプラクティックの治療により各関節の柔軟性を導くことでリラックスした私達の体は、エンドルフィンという脳内神経伝達物質を発生させます。このエンドルフィンは体の免疫機能を向上させるための重要な働きをします。また脳内麻薬様物質とも呼ばれ、快感や鎮痛効果をもたらします。運動をして各関節を動かすことで、脳内のエンドルフィンの分泌が増し、元気が蘇ります。マラソン選手の疲労が苦痛から快感に変わっていくのもこのエンドルフィンが原因とも言われています。

疲労を感じたら、まず専門医に必ず相談することが重要。次に良い姿勢を保って骨のズレの発生を防ぎ、リラックスした状態を作りましょう。それが脳の活性化、疲労回復につながります。最後に何よりも大切な元気の源は、良き友人と共に大いに笑い、遊ぶこと！元気な生活を送りましょう。

（2007年9月）