第2週 お肌のお手入れ 「長風呂すると肌がカサカサになるんじゃないかしら?」と抵抗を感じる人もいるようです。肌のためには、注意点がいくつかあります。 まず、お湯を熱くし過ぎないこと。ぬるめのお湯は、ゆっくりつかって気持ちがいいだけでなく、肌に掛ける負担も熱いお湯より少なくなります。お湯につかるだけで、汗はもちろん、余分な皮脂や油性の汚れも落ちますから、ボディー・シャンプーや石けんはなるべく使わないこと。入浴剤を入れるなら、泡のお風呂より乳白色のお風呂を。白く濁るタイプの入浴剤は、オイルを懸濁させてあるので肌にマイルド。バブル・バスは界面活性剤の割合が多く、油を落とす作用も強くなります。 お湯に浸かると、肌の油分や保湿成分が抜けていく反面、スキンケア成分の吸収も良くなりますから、入浴剤を美肌づくりに活用することもできます。「Burt’s Bees Therapeutic Bath Crystals」などビタミンEオイルを配合したもの、アトピー肌の人や肌が乾燥してかゆみが出やすい人用にオートミールを配合した「Aveeno Soothing Bath Treatment」や「Archipelago Botanicals Milk Bath」などから、自分の肌に合ったものを選ぶといいですね。 長風呂は垢すりにもいいです。角質がふやけて柔らかくなっていますから、無理な力を掛けて肌を傷める心配が少なくなります。本来、古い角質は自然にはがれ落ちるものですから、若くて健康な肌ならば、ひじやひざ、腕や脚の付け根、首筋など以外は、垢すりはそれほど必要ではないはず。でも、年齢を重ねるにつれて古い角質の剥落がうまくいかなくなり、くすんだり粉をふいた感じになっている場合や、炎症を繰り返した後の肌がかさかさと分厚くなっている場合は、やさしく丁寧な垢すりをすることで、肌の外観が見違えるほど健康的になることがあります。道具は、使い込んだ綿のタオルや手ぬぐいが無難。強力な素材でせっせとこすると、未成熟な角質まではがしてしまいかねません。洗浄剤はつけずにお湯に浸して絞った柔らかい素材で、下から上に向かって軽い力でこすり上げる感じで。肌のターンオーバーには1ヵ月程度掛かりますから、やり過ぎは禁物。最低1週間か2週間くらいは間隔を空けましょうね。お湯につかった肌が乾かないうちに刺激のないローションなどでしっかり保湿することもお忘れなく。 次回は、お風呂でのマッサージについてお話しします。 |
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