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アメリカの ボディケア・ハンドケア商品

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 普段だって保湿は大切

アメリカで日本以上に重視されているカテゴリーのひとつがボディーの保湿ケア。どこで読んだか忘れちゃいましたけど、白人の肌を桃に、アジア人の肌をリンゴに例えていた人がいました。びっしりと産毛の生えた桃は最盛期には柔らかくて繊細でほんとに綺麗だけれど、あっという間に傷んでしまう。でも、つやつやしてピンとハリのあるリンゴは、その状態を長く保てるというんです。なるほど~。たしかに、白人の肌は紫外線や乾燥に弱くて、シワのできるのも早い。保湿に気を遣わないと老けやすいわけです。

幸い(?)シアトルの秋冬は雨が多くて、東京の冬ほど肌に厳しくないように思いますが、お日様の季節はもうそんなに遠くない。リンゴ肌の私達も、乾燥プラス強い紫外線にさらされる前からお手入れはちゃんとしておきたいもの。肌ストレスによって後々残るダメージは少なくなりますからね。備えあれば憂いなし!

と言っても、大きなトラブルがない限りは特別なことが必要なわけじゃありません。ポイントはふたつ。まず、ボディー・シャンプーや石鹸を肌に残さないようにきちんとすすぎ流すこと。そして湯上がりの肌がまだ湿り気を帯びているうちに、ボディー・ローションを薄く塗り伸ばすこと。せっかくだから、好きな香りのものを選ぶと気持ちもリラックスできていいですね。香水とシリーズになったものもあるし、ドラッグストアや自然派化粧品のお店(OriginsとかBodyShopとか)にも、爽やかな香りやらおいしそうな香りやらのローションがいろいろあります。

顔と違ってボディーのケアは怠りがち。軽くケアするだけで充分という場合には、楽に気持ち良く使えるものを選ぶのが正解かも。使うのが面倒くさくなってしまっては元も子もないですもんね。

次回は真剣に保湿をしなければいけない場合のケアについて。ではまた。See you!

第2週 保湿真剣勝負

肌が白っぽく粉を吹いたようになったり、ヒジやヒザ、かかとがガサガサしてきたりしている時は、ちょっと真剣にお手入れをしてみましょう。こういう時、肌表面の角質はキメが荒く分厚くなっているので、お風呂で充分にふやかしてから柔らかい布で軽くこするように洗います。荒れたところを早く取ってしまおうと頑張ると、新しく育ってきている肌にも負担をかけてしまいますから、気長に構えるくらいのほうがいいです。そのためにもお手入れは早めに始めるのが大切。

保湿に使う商品も機能重視で選んでみましょう。まずはurea(尿素)配合のローション。尿素は水分としっかり結びつくので、肌表面をしっとり保ち、角質のめくれを抑えるのに効果的です。こちらで売られているものだと、Aquacare、Nutraplus Lotionなどがあります。普通のローションやクリームと同じように気軽に使えます。

でも、尿素だけじゃ力不足という場合も。乾燥が進んで肌が敏感になっていると、尿素でピリピリとした刺激を感じることもあります。こういう時は、petroleumjelly(ワセリン)、shea butter(シア・バター)、beeswax(蜜ロウ)主体のもの、それもクリームじゃなくてゼリー状のものがいいです。伸びは悪いし、付け過ぎるとベタつきますが、使い方のコツを知っていれば大丈夫。これらの成分は体温よりちょっと高いくらいの温度ですっと軟らかくなるので、手のひらでよく擦り伸ばし、その手のひらで気になる部分をしっかりと包み込むようにして成分を移してあげましょう。肌表面で薄い固形の膜になって、乾燥からも刺激からも肌をガードしてくれますよ。これらの成分だけなら肌を刺激しないので、ボディーにも手にもリップにも使えるし、おまけにとっても安い! 使い方に慣れさえすれば、すごく実用的です。

次回は、アトピーや手荒れの症状が出やすい人のお手入れについて。ではまた。See you!

第3週 アトピーや手荒れに備えるデイリー・ケア

もう昔の話ですが、顔に湿疹が発生したナナコ、大慌てで最寄りの病院に駆け込みました。検査や問診の結果を見ながら先生のご託宣。「成人型アトピーだねぇ。今、何歳?」「ハタチです」「ふーん、一生治らんねぇ、こりゃ」。ナナコは忘れませんよぉ(K大学医学部のI教授~!)、あの時涙をこらえてうつむいたこと。ま、臨床医ではないだけに若い女性への思いやりに欠けるコメントではありましたが、シンプルな事実でもあります。肌質はなかなか変えられませんから、騙しだまし折り合っていくしかないんですよね。アトピー体質の人、あるいはアトピーのお子さんをお持ちの人、気苦労をお察しします。

アトピー性皮膚炎や手荒れ(主婦湿疹)を起こしやすい人の大敵は、刺激と乾燥。とにかくこまめなケアが大切です。まず、マイルドな洗浄剤で肌を清潔に保つこと。ドラッグストアに行くと、AveenoやEucerinなど、皮膚科医ご推奨のブランドがあります。やさしく丁寧に洗って、熱過ぎないお湯でよくすすぎ流しましょう。お風呂に浸かる時は、肌の保湿成分も一緒に抜けてしまいがちなので、乾燥やかゆみを抑えるというoatmeal(オートミール)配合の浴剤を入れておくのもいいと思います。Aveenoのシリーズにありますよ。

そして、肌が乾き切る前に、刺激がなく保湿力の高いものを丁寧に塗り伸ばすこと。前回お話ししたワセリンなどは安心して使えますし、肌のバリア機能を強化するセラミドという脂質を配合したローションやクリームもあります。Curelというブランドがよく知られていますよね。

症状が出てしまったらお医者さんと相談してきちんとお薬を使うべきですが、製品をよく選んで、弱い部分が汗や外気や水にさらされるたびにこまめに洗い、その後はすぐに保護するという習慣をつけておくと、症状が出ないようにコントロールするのにはとても役立ちます。敏感な肌だからこそ、日頃から気をつけて守ってあげることが大切なんですよね。

次回は、ムダ毛の処理など肌のおしゃれについて。ではまた。See you!

第4週 ナマ脚をきれいに見せたい!

第1週に、白人の肌=桃の肌という説についてお話しましたよね。産毛が密な上にストッキングなしの生脚が一般的ということもあって、白人の女性は脚のムダ毛には敏感なようです。その一方で、腕の毛がびっしり金色に光っている人やワキ毛がボウボウという人の割合が、日本よりはるかに高いのはちょっとナゾですけど。

ムダ毛の処理、一番簡単なのはもちろん剃ってしまうこと。女性向けのシェービング用品もたくさん見掛けます。でも、生える毛が少なければ、あるいは細ければ、それだけお手入れは簡単だし仕上がりもきれいなはず。日本で一時、手作りの豆乳ローションなんていうのが流行りましたが、アメリカにもあるんですよ、似たような製品が。Jergensという老舗ブランドから出ているNaturally Smooth Shave Minimizing Moisturizerという商品。毛の成長サイクルを抑えて、次第にムダ毛を目立たなくするというのです。その効果は個人差があるかもしれませんが、夏に向けて今から試してみる価値はあるかも?

実は、Jergensの親会社は日本の会社。育毛成分を探していて、反対の作用のある成分を見つけたのだそうです。日本では「抑毛」というコンセプトが一般的ではなかったので、Jergensを通じてアメリカで製品を出してみたら大ヒットしたのだとか。うーん、所変われば品変わる。あ、ちなみに育毛成分もちゃんと見つかって日本で商品化されているそうです。めでたし、めでたし。

ボディー・ケアに、コスメ効果を付けたものもあります。よく見掛けるのは、Nivea BodyのSilky Shimmer Lotion。光を反射する成分で肌をゴージャスに輝かせてくれるらしい。自信のある方は、よく晴れた日にセレブ気取りでナマ脚を見せびらかしてみてはどうでしょうか。

さて来月は、日本で大ブームの美容アイテムについてお話しします。ではまた。See you!

(2005年3月掲載)