第3週 アトピーや手荒れに備えるデイリー・ケア もう昔の話ですが、顔に湿疹が発生したナナコ、大慌てで最寄りの病院に駆け込みました。検査や問診の結果を見ながら先生のご託宣。「成人型アトピーだねぇ。今、何歳?」「ハタチです」「ふーん、一生治らんねぇ、こりゃ」。ナナコは忘れませんよぉ(K大学医学部のI教授~!)、あの時涙をこらえてうつむいたこと。ま、臨床医ではないだけに若い女性への思いやりに欠けるコメントではありましたが、シンプルな事実でもあります。肌質はなかなか変えられませんから、騙しだまし折り合っていくしかないんですよね。アトピー体質の人、あるいはアトピーのお子さんをお持ちの人、気苦労をお察しします。 アトピー性皮膚炎や手荒れ(主婦湿疹)を起こしやすい人の大敵は、刺激と乾燥。とにかくこまめなケアが大切です。まず、マイルドな洗浄剤で肌を清潔に保つこと。ドラッグストアに行くと、AveenoやEucerinなど、皮膚科医ご推奨のブランドがあります。やさしく丁寧に洗って、熱過ぎないお湯でよくすすぎ流しましょう。お風呂に浸かる時は、肌の保湿成分も一緒に抜けてしまいがちなので、乾燥やかゆみを抑えるというoatmeal(オートミール)配合の浴剤を入れておくのもいいと思います。Aveenoのシリーズにありますよ。 そして、肌が乾き切る前に、刺激がなく保湿力の高いものを丁寧に塗り伸ばすこと。前回お話ししたワセリンなどは安心して使えますし、肌のバリア機能を強化するセラミドという脂質を配合したローションやクリームもあります。Curelというブランドがよく知られていますよね。 症状が出てしまったらお医者さんと相談してきちんとお薬を使うべきですが、製品をよく選んで、弱い部分が汗や外気や水にさらされるたびにこまめに洗い、その後はすぐに保護するという習慣をつけておくと、症状が出ないようにコントロールするのにはとても役立ちます。敏感な肌だからこそ、日頃から気をつけて守ってあげることが大切なんですよね。 次回は、ムダ毛の処理など肌のおしゃれについて。ではまた。See you! |
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