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アメリカでのカーペット掃除・床掃除

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 カーペット掃除は体力勝負?

師走ですねー。「今年の汚れ、今年のう~ちぃにっ♪(どこのCMでしたっけ?)」と、そわそわする時期です。ま、お正月よりはクリスマスに気合いをかけるアメリカでは、年末=大掃除ではないみたいですけれど。

アメリカのおうち、日本に比べてカーペットの使用率が高いと思いませんか? 足ざわりが柔らかく、床の冷たさも和らげられるのはいいのですが、掃除はちょっと面倒。日本で流行りのフローリングの床や伝統的な畳敷きが懐かしくなっちゃいます。

掃除機の設計ポリシーも日本とは違うみたい。以下、私論ですが、1)アメリカの掃除機はデカい、2)アメリカの掃除機は重い、3)アメリカの掃除機はうるさい、4)日本の掃除機にはあって当たり前の便利機能(コードの巻き取り機能など)がなかったりする、などなどなど。

けれども、こういう点を除けば、アメリカの掃除機のできが悪いというわけではないらしいのです。日本から愛用の掃除機を持って来た人いわく、「カーペットがきれいにならないの……」。アメリカのカーペットを掃除するには、やっぱり頑丈でパワフルなアメリカ仕様の掃除機がいいのかも。ワット数で表される吸い込み仕事率だけではなく、カーペットからゴミをかき出すパワーヘッドの機能が効くらしいんです。ごっつい掃除機、あなどるべからす。

でも、土足で家に入らないお宅なら外から持ち込む汚れは少ないはず。簡単なお掃除で充分なときは、手軽に済ませてしまうのもひとつの手。まずは、「Evercare Large Surface Lint Pic-Up」など、粘着テープをカーペットの表面にコロコロと転がしてゴミをくっつけて取るもの。広い面積を掃除するには、何度も何度もはがしてはテープの新しい面を出さなきゃいけないけれど、ペットの抜け毛や、小さいお子さんの散らかしたお菓子クズなど、カーペットの奥に入り込んでしまう前にささっと掃除するには重宝です。

毛やホコリを取るだけなら、ゴム手袋をはめた手でカーペットの表面をなでるだけでも結構いけちゃいますよ。あとは、TVショッピングでもよく見かける簡易型の掃除機。細い取っ手の先に、ゴミ溜め兼用の平たいヘッドがついているものです。カーペットの奥の奥までというのは無理ですが、コードレスで軽い。もちろん床にもOK。「As Seen On TV」に出てくる「Shark Cordless Sweeper」など、店頭でも手に入ります。

次回は、カーペットの大掃除についてお話します。

第2週 カーペットの大掃除

普段でも労力のいるカーペットの掃除。引っ越しの前など、本当に真剣に大掃除をするなら、えっと~、業者さんに頼む(笑)。でも、値段がよくわからないし、どうも「きれい」の基準がズレてたみたい、なんてこともあるそうなので、自分で掃除する方法をご紹介しましょう。

まずは普通に掃除機をかけて、カーペットからゴミやホコリを取り除いておきます。そして、シミ抜き。Scotchgard Oxy Carpet Cleaner with Stain ProtectorやResolve Carpet Spot & Stain Carpet Cleanerはスプレーして布やスポンジで汚れを拭き取るタイプ。頑固なシミをこすらずに落とせるとうたっているエアゾール・タイプのResolve Spot Magic Carpet Cleanerというのもあります。Stain Stomper Carpet Spot Remover Towelsというのは、ウェットティッシュ・タイプ。汚れた場所に広げて上から踏みつけるんですって。うーん、ユニーク商品? いやいや、使い道によっては便利かもしれません。

さて、次はカーペットの全体を洗剤で掃除。Woolite Foam Carpet Cleaner Heavy Traffic、Resolve High-Traffic Foamなどの泡状の洗剤をご存知でしょうか? ヘアムースのような泡をシューっと出してカーペットにすり込み、乾いたら掃除機で吸い取るというものです。簡単そうに見えて、広い面積に泡を広げる手間が馬鹿になりませんが、掃除機をかければ終わりというのは魅力的です。

本気でやるなら、フレッド・マイヤーやウォル・マートなどでクリーナーを借りて来て、シャンプーすることになります。ナナコはやったことがありませんが、汚れ水の色はすさまじいという話。一度これを見たら、カーペットを掃除せずにはいられなくなりそうです。

そして、大掃除というほどではありませんが、スチーム・クリーナーの小型のものがいくつか出ていますから、持っているとシミに即対処するのに便利です。もっとも、ナナコが持っているのは高圧蒸気を吹き付けるだけのものなので、窓やキッチンには良くても、カーペットだと汚れを奥に押し込んでしまっているような気が……。Bissell Little Green ProHeat TurboBrush Compact Multipurpose Cleaner(「ユキちゃんといっしょ」で紹介されてましたね)は、吹きつけた蒸気を吸い取るタイプですから、カーペット掃除に良さそうです。

次回は、(ハードウッドやビニール張りの)床のお掃除についてお話しします。

第3週 床のお掃除

ハードウッドやビニール張りの床には何と言っても「クイックルワイパー」。これは日本の製品ですが、アイディア商品にはすぐに類似品が出ます。類似品は海をも越える。お店に行けば、似たような製品が何種類も並んでいます。この手の製品を巡って、ある日、ナナコ宅で小さな嵐が起こりました。
「何だよ、これ。全然取れないじゃん。ヘッドが床に密着しないし」

問題の製品を持ったダーリン、まだらに汚れた面をナナコに見せてムッとしています。「あー、それ、やっぱりイマイチよね~」と合点するナナコ。実は、店頭で一番安かったものを買ったのでした。専用シートなんてありません。キッチン・ペーパーを使えというシロモノ(笑)。ヘッドの出来も推して知るべし。ダーリン、キッパリと言いました。「バッタモンはイヤだ。高いほうがいいに決まってる!」。いや、高いほうがいいかどうかはケース・バイ・ケースですけど、確かにあれは失敗でした。認めます。ゴメン。帰国した時に元祖の日本製品を買って埋め合わせました。かくして今は、どこかに眠るバッタモン・ワイパー(涙)。

そんなこともありましたが、Swiffer Dry、Scotch-Brite Super-Cling、Grab-It Floor Sweeper辺りは、ナナコが買ったものよりずっと出来がいいです。毎日のお掃除はドライ・タイプのシートで。水拭きが必要な汚れがある場合やちょっと丁寧に拭きたい時は、これらのブランドからウェット・タイプのシートも出ています。Swifferには何と専用の掃除機もあるそうです。ヘッドにドライ・タイプのシートを取り付けて、吸引しながら拭くんですって。うーん、そんなの必要? アメリカン・ヘビーデューティーな掃除機しか持ってない人にはいいのかなぁ?

全然違うタイプの楽チン床掃除アイテムもあります。ロボットにやってもらうという方法。このロボットの名前はRoomba。床をくまなく這い回ってゴミを集めてくれます。障害物に激突することもない賢い子。苦手なものは、毛足の長いカーペットや湿ったゴミだそうです。タイマーを設定しておけば、お出掛けしたり休んだりしている間にもいそいそと働いてくれますから、充電とゴミ回収くらいはやってあげましょう。日本でも手に入れられますが、やっぱりアメリカで買うほうがずっと安いみたいですよ。

次回は、窓や家具の磨き掃除についてお話しします。

第4週 窓や家具も磨きましょ

磨くと見違えるのが窓ガラス。ガラス用洗剤は、汚れ落ちもさることながら、拭き跡が残らないことも大事。ナナコのイチオシはWindexです。お掃除のプロの人が持って来たのもこれだったから、間違いないでしょう。

大掃除の時は、いらなくなった柔らかい布を適当な大きさに切った物をたくさん用意して、使い捨てていくと楽。マイクロファイバーのクロスなら完璧です。家の内側となる面はWindexをスプレーしながら布で拭くだけで、充分きれいになります。外側の面は、砂ボコリや泥汚れも付いていて、いきなり拭くとガラスに傷が付いてしまうことがありますから、まず水で流してから。クルマのフロントガラスを拭くのに使うような、柄付きのスポンジとゴム製ワイパーがあるといいですね。ざっと汚れを落として水で流したら、Windexの出番。ただ水を拭き取るよりも、跡が残らずきれいに仕上がります。サッシや網戸の頑固なこびり付きには、スチーム・クリーナーで高圧蒸気を吹き付けてやるとよく落ちますよ。

ほかに磨いておきたいものは家具や建具の類。Murphy’s Oil Soap Multi-Use Wood Cleaner、Method Wood For Good Furniture Polish、Restore Furniture Cleaner & Protectorなどは主に木製品用のpolisher。Pledge Disposable Furniture Polish Furniture Wipesなど、ウェットティッシュタイプのものもあります。

ステンレスではなく、金属でできた部分は要注意。変色しやすいので、専用のpolisherを使いましょう。真鍮(=brass)用や銅(=copper)用などのほか、御影石(=granite)用のRock Doctorというブランドもあります。

小さいお子さんが家具にシールを貼ってしまった、落書きをしたなんて時にお役立ちなのは「Goo Gone」という製品。シールの粘着剤やインク、化粧品やロウ、グリスなど、ねちょねちょベタベタ系の汚れがすっきり落ちるという優れモノだそうです。家具の表面が傷まないかどうかチェックしてから使ったほうがいいとは思いますが、その守備範囲はすごく魅力的。子供がいないご家庭でも、はがしにくいシールとかテープの粘着剤とかが残ることってよくありますから、使う場面は結構ありそうです。

さて。お部屋のお掃除についてのお話は今回でひとまずおしまい。来月はドラッグストアで買えるお手軽電気製品についてお話しします。

(2005年12月掲載)