第2週 食器洗い機用のリンス剤 アメリカの食器類には、「microwave safe」「dishwasher safe」と書いてあることがよくありますよね。電子レンジと食器洗い機の浸透ぶりがうかがえます。クリスタルのグラス、金線や銀線で飾ったカップやお皿、漆塗りのお椀などなど繊細なものは、質実剛健な食器洗い機とは相性が悪いので、やさしく手洗いしてフキンで拭くしかありませんけれど。 質実剛健な食器でも不満が出やすいのが、普段使いのコップなどのガラス類。汚れは落ちても、だんだん曇ってくるんです。ナナコはそれでも食器洗い機に放り込んでいましたが、洗剤会社に勤めている友達にふっと不満を漏らしたことがありました。 「食器洗い機だとコップが曇ってきちゃうよね。洗剤に入ってる研磨剤のせいかなぁ?」 彼女はびっくりして教えてくれました。 「研磨剤なんか入ってないよ。そのコップ、こすり洗いすれば綺麗になるよ」 「え! キズがついたわけじゃないの?」 「違う、違う。熱で強制的に乾かすから、水に含まれてる無機物が食器の表面に固まって付着しやすいだけ。だからリンス剤を入れるのよ」 目からウロコ。確かに、明らかにキズとわかるものは別として、曇りは取れました。リンス剤についても、あれが初耳でしたねー。持つべきものは賢い友人です。 さて、このリンス剤、髪の毛に使うリンスとは、中身も働きも全く別モノ。カルシウムやマグネシウムなどは多かれ少なかれ水の中に含まれているものですが、それほど水に溶けやすい成分ではありませんから、濃縮されると食器の表面に残りがちなんだとか。食器洗い機用のリンス剤はこういう成分を水に溶かし込んでくれるので、濃縮されても水と一緒に素直に流れ落ちるようになり、ガラスの曇りが防げるんですって。 以前のナナコとおんなじ不満をお持ちの方は、リンス剤を試してみてください。洗剤と同じく、Cascadeブランドが有名です。「CascadeCrystal Clear plus ShineShield」は、繰り返し洗っているうちに食器に細かいキズがつくのを防ぐ働きもあるそうですよ。 次回は、食器洗い機に関する日本人ならではの悩みついて。 |
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