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アメリカのヘアケア用品

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 アメリカでシャンプーを買いに行く

みなさん、シャンプーってどうやって選んでます? CMの印象や店頭の手書きPOP、友達からの口コミ、美容師さんのオススメ……。でも、「こんなのを買おう」っていう心づもり全くなしに選ぶとなると案外悩みませんか? アメリカに引っ越して来たばかりのナナコは、まさにこの状態。お気に入りのシャンプー達はここでは手に入らない。CMもあんまりやってないし、口コミ情報もない。仕方がないので、とりあえずは大きいドラッグストアへ行ってみました。
アメリカのシャンプー売り場って、日本とは少し様子が違う。ブランドの数は少なくって、各ブランドの中で多種類の品揃えをしているんですよね。一般のお店でよく見かけるシャンプーのブランドは……
Dove 重たくないしっとり感を出す
Pantene PRO-V ツヤがあってヘルシーな髪に
Herbal Essence 植物エキス配合で、心地良い匂いを楽しみつつ髪の自然な美しさを引き出す
Finesse スタイリングしやすい髪のコンディション作り
といったところを目指しているみたいです。Suaveは60年以上の歴史があるという老舗ブランド。健康で美しい髪のためのVIVEは日本でも美容室ブランドとして有名なL’Orealの製品。フルーツ酸配合で輝きと強さを与えるというGarnierFructisは、ボトル・デザインがかわいい。

ブランドさえ決まれば、自分の髪に合うアイテムはほぼ自動的に決まる仕組み。アメリカはあらゆる髪質の人間が集まっている訳で、細くて絡まりやすくボリュームが出にくい髪や、縮れていて傷みやすかったりヘアスタイルが限られたりする髪の女性は、現実的でわかりやすい効果を求めているのかもしれませんね。

合理的と言えば合理的なんですけど、目移りするほど多種多様のシャンプーのデザインを愛で、キャッチフレーズを比較し、裏の能書きを吟味して、選んでいる間にも期待が高まる……っていう楽しさは味わえない仕組みだなぁ。アメリカの女性だって、きれい+健康な髪へのあこがれはあるはず。それとも私がシャンプーごときに夢を求め過ぎなだけ?

実は、丈夫で扱いやすく、悩み知らずのナナコの髪。「(髪だけ)あゆ」と言われるほどのカラーをしてたこともあるけれど、素のままなら「(髪だけ)チャン・ツィイー」になれるかも?という髪質です。次回は、そんなナナコが経験したシャンプーの使い心地について、いくつかご紹介します。お楽しみに。Seeyou!

第2週 アメリカのシャンプーを使ってみた

ナナコが今メインに使っているのはHerbal Essence。すっきり洗えて自然な感触。ボタニカル系の心地良い香りです。主張が強過ぎず、ナナコにとっては毎日付き合っていて一番安心できるお相手。でも、浮気ゼロだったわけではもちろんなく……。

ある日、コストコ(Costco)でDoveのお買い得パック(シャンプー2本にソープとボディー・スポンジ付き)を見つけました。おまけ付きセットに弱いのは主婦の性(さが)。ソープなんてほとんど使わないくせに見ると欲しくなるのはなぜかしら? さらにボディー・スポンジの淡いブルーのふわふわがナナコを誘う。「別に買って損するわけじゃなし、可愛いならいいじゃない?」。あー、誘惑には簡単に屈するナナコなのでありました。保湿を売りにするDoveだけあって、泡はしっとり、髪もしっとり系の仕上がりです。洗い流している時もきしみません。しっとり系の好きな人には良さそうです。香りはちょっとコスメ系のフェミニンな感じ。

しかし、1本で好奇心を満足させたナナコ、2本目のDoveはいらないなぁ。そんな時はダーリンのバスルームに置いておく(夫婦でバスルーム使い分けるのって変? でも、シャワー・ブース好きとバスタブ好きっていうライフスタイルの違いがあるんです)。もちろん、シャンプーが残り少なくなったところを見計らいます。「シャンプーもうあんまりなかったから新しいの置いといたよ」ってね。男性はシャンプーにはあんまりこだわらないもんね。でも、Doveはちょっと失敗でした。「これ、匂いが強いな。女っぽ過ぎるよ」とダーリン。「そう? じゃ、次は違うのにするね」。あくまで明るく、知らんぷりを貫きます。恨みがましい目を向けられても、「じゃあそれは私が使うから」とは決して言わないこと。世の女性方、ご参考になりますでしょうか?

Pantene PRO-Vもメジャーですよね。使った感じは、ツルっとするようなキュキュッとするようなコート感というか。シリコン独特の人工的な感触で、大好き派と大嫌い派に分かれるかもしれません。初めは好きでも、だんだん感触が鼻についてくることもあるでしょう。だからでしょうか、このシリーズには、髪に残ったシリコンをクレンジングするためのシャンプーもあります。 次回は、シャンプーについてのちょっとしたTipを。ではまた。See you!

第3週 シャンプーの選び方Tip

シャンプーの使い心地で気になる泡立ち。ものすごく大雑把ですが、液の見た目から判別するポイントがあります。透明なシャンプーは泡立ちが良く、乳液状のものは泡が柔らかいことが多いんですよ。その理由は、洗浄成分の量に対してコンディショニング成分(=油分)の配合量が多いと、シャンプー液は透明にならずに乳液状になるから。すっきり洗える感じが好きな人は透明なもの、しっとりした泡が好きな人は乳液状のものを試してみるといいかもしれません。

泡立ちに影響する要素がもうひとつ。アミノ酸系洗浄剤がメインのシャンプーは、たくさん油分を配合しなくても泡が柔らかくて指通り良く、しっとりなめらかになります。日本では主に美容室向けの高級品です。残念ながら、アメリカのドラッグストアではアミノ酸系洗浄剤オンリーのシャンプーは見かけたことがありません。大抵のシャンプーは一般的な洗浄剤とアミノ酸系洗浄剤とを組み合わせて使っているようです。ナナコは、日本ではRellaっていうシャンプーがお気に入りだったんですけど、こっちでそれに似たシャンプーがあったら教えてください(って、全然Tipじゃないじゃん!)。

そうそう、環境や気候の変化のせいか、こっちに来てから地肌の調子がイマイチ、って人いませんか? カサつくとか、(ちゃんと洗ってるんだから認めたくないけど平たく言うと)フケが出ちゃうとか。そういう場合には、Headand ShouldersとかPert Plusっていうのがあります。dandruff(=フケ)っていう言葉の付いたものを探してみてくださいね。「カサつくだけよ、フケじゃないわ」っていう人は、ティーツリーオイルや緑茶エキスを配合したシャンプーに惹かれるかも。ボトルに漢字で「茶木」なんて書いてあるからすぐ見つかります。肌への穏やかさを訴求するNeutrogenaブランドにもヘアケアのシリーズがありますよ。

アメリカでシャンプーを買ってみて案外気になったのはボトルの使いにくさ。日本だったらちょっと大きいサイズはポンプ付きボトルっていうのが当たり前なのに、アメリカではまず見かけないんです。普通のキャップも、なーんか開け閉めがうっとうしい小さいフタだったりするし。バス用品やキッチン用品を扱ってるお店に行くと、洗剤や液体ソープ用の可愛いポンプ付き容器を売ってますから、詰め替えちゃうのがいいかもしれません。

次回は、リンスやトリートメントについてのお話を。ではまた。See you!

第4週 リンスとトリートメント

白人の人は日本人に比べて、リンスやトリートメントを当たり前に使う感覚があまりないそう。白人の髪って、細い人はほんとに細いし、絡まりやすいし切れやすい。そしてペタンコになりやすい。どうせアジア系の髪のようにツヤツヤにはならないからボリュームのほうを優先しようって思うと、シャンプーの後に重たい油分を付けたくない人もいる。自分にないものを見ると憧れがちだけど、私の典型的なアジア髪だって他人に羨まれてるのかもしれない。

アメリカでリンスに相当するものは大抵「コンディショナー」と呼ばれています。日本みたいに必ずシャンプーとペアにはなっていないのが面白いところで、ボトルの形がお揃いじゃなかったり、ついてる値段がシャンプーより高かったり、珍しく企画モノのお買い得パックがあったと思ったらシャンプー+リンスのペアパックじゃなくてシャンプー2本のパックだったり、どうもビミョーに違和感あったりもしますけど、まあリンスとおんなじだと考えて大丈夫です。もちろん、髪質やダメージの度合いに応じていろんな種類がありますよ。

日本でトリートメントっていうと、付けた後洗い流すものが普通ですが、アメリカでは違う使い方のトリートメントが結構幅をきかせてます。日本で流行った「枝毛コート」とか「リキッドヘア」とかみたいな感じ、と言ったら想像しやすいでしょうか。Leave-InTreatmentと呼ばれていて、付けっ放しにするタイプ。洗い流さないので、髪全体に付けると重くてどうしようもないものもあると思いますが、集中ケアをしたい時や傷みが気になる部分がある時に試してみてはいかがでしょうか。ちなみに、シャンプーの並びじゃなくてスタイリング剤の棚のほうに置いてあることが多いみたいです。
ヘアケアに限らず「商品カテゴリーに関する日米協定」でも作ってくれれば、お店で商品見つけるのももっと楽なんですけどね。でも、それじゃ海外暮らしの楽しみがひとつ減っちゃうし(っていうか、このコーナー成立してないし)。
さて。ヘアケアについてのお話は今回でひとまずおしまい。来月はもうちょっと主婦らしく(?)お洗濯の話でもしてみましょう。ではまた。Seeyou!

※「これは面白い」「これは使える!」あるいは「こういう商品のことを知りたい」っていうアメリカの日用品に関するお声がありましたら、ぜひぜひナナコにシェアしてくださいな(ペコリ)。

(2005年1月掲載)