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アメリカの洗濯用洗剤・洗濯グッズ

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 液体洗剤って意外と使いやすい

今を去ること3年前。別居生活を終え、晴れてシアトルのダーリンの住まいに引っ越して来たナナコでしたが、ユーティリティー周りには何やら慣れないニオイが……。

「一体なんじゃらほい、このニオイは?」。ナナコに言われて鼻をくんくんさせるダーリン。
「あ、洗剤のニオイのこと?」
そっかぁ。悪いニオイとは言わないが何しろ強い。アメリカに来て1年近く、日本からお持ち込みの衣洗を使い続けたツワモノ(?)ナナコですが、遠からずアメリカ製品を買わなきゃならなくなるのは当たり前。さて、何を買おう?

お店に行ってみれば、あるわ、あるわ。うむ、横綱はTideだな。続いてCheerにSurf。肌や環境への影響を考えているというSeventhGenerationとかPlanetなんていうのも。ここでもまた、ひとつのブランドの中にいろいろと種類があります。「シミ抜き成分配合」「ブリーチ配合」「柔軟剤配合」……。あー、目移りする~ぅ。

品揃えで特徴的なのは洗剤の剤型。液体タイプが多いんですよね。日本で主流のコンパクト洗剤には、かさばらず比較的軽いという良さがありますが、液体洗剤には溶けやすさだとか部分使いのしやすさというメリットがあります。アメリカ生活では洗剤の重さもボリュームもあまり問題にならないので、この際、液体タイプにトライすることにしました。

売り場で能書を熟読し(人目を気にしながらの)ニオイのチェックを重ねた結果、落ち着いた先はCostcoのKirklandSignatureブランド。Costcoの商品なのでサイズはデカいです。ヤマトナデシコの細腕(ウソ)が抜けちゃいそうなくらい重い。でもタンクの下に注ぎ口が付いているので、決まったポジションにセットしてしまえば後はラクチン。中途半端な大きさのボトルだと使うたびにいちいち持ち上げなきゃなりませんが、こういう形なら、お洗濯のたびにダンベル体操するような目に遭わなくて済みます。

ナナコがこれを選んだのには、もうひとつ理由があるんですけど、それは次回に。ではまた。See you!

第2週 洗濯機の性能を補うためのひと工夫

アメリカでお洗濯すると汚れ落ちが悪い、っていう声があります。ナナコの経験では、日本の洗剤を使っても結果はイマイチ。水が違うからという説もあるけど、シアトルの水の硬度はそれほど高くない。となると問題は洗濯機か? 見れば、日本の製品みたいに繊細なコース設定があるわけでもなく、ビシャッ、バシャッと派手な音を立てながらガサツに水を引っ掻き回している様子。洗い終わったものを乾燥機にかけると、日本でのお洗濯経験からは信じられないほど大量の繊維クズが出てくる。この洗濯機を使い始めた途端に擦り切れてダメになった衣類が何枚もあります。涙、涙……。

でも洗濯機を替えるわけにはいかないので、ナナコなりの工夫をするようになりました。洗う前に、ボタンやファスナーは全部閉めて衣類を裏返しておく。擦り切れやすい襟先や袖口は内側に入れておく。汚れが一番つきやすい首周りや袖口には液体洗剤を塗り込んでおく。

ポイントは部分塗りに使う洗剤。蛍光剤やブリーチが配合されているものは避けましょう! 蛍光剤は白さを引き立てるために青みを加える成分、ブリーチは生地を穏やかに漂白してくすみを抜く成分だから、部分塗りするとそこだけ色が変わってしまいかねません。ナナコが使っているKirkland Signatureの洗剤は蛍光剤もブリーチも入っていないので、計量した洗剤をちょこちょこっと部分塗りしながら洗濯機に放り込んでいきます。この手抜きを念頭に置いて洗剤を選んだナナコだったのでありました。もちろん、洗い上がりの白さや色合いを重視してメイン使用の洗剤を選び、部分用の洗剤は別買いしてもOK。Tideブランドからは、何と(!)電動式塗りブラシが付属した部分塗り用洗剤が出ています。いや、何もそこまでしなくてもと思わないでもありませんが、小さいお子さんのいる家庭だと案外重宝するのかもしれません。

次回は、洗剤以外のお洗濯用商品をご紹介します。ではまた。See you!

第3週 漂白剤&柔軟剤

洗剤の部分塗りだけでは落としきれないシミや汚れもありますよね。そんなときは漂白剤の出番です。Cloroxなどの塩素(hypochloriteまたはchlorine)系とOxycleanなどの酸素(hydrogenperoxideまたはoxygen)系の2種類が代表的。プールみたいなツーンとするニオイのある塩素系漂白剤は強力ですが、強力すぎて生地の染料まで漂白してしまうので白物にしか使えません。酸素系のほうは穏やかに作用するので、普通に洗えるものになら大体使って大丈夫です。

シミが取れた時って達成感がありません? だからTVショッピングの実演なんか見ていると引き込まれちゃうんですよ。「ほーら、大事なドレスに付けちゃったこんなシミも一発!」「まあ、びっくり!」「こんなアイテムも付いて」「うわぁ、便利そうね。欲しいわぁ」「$99.99の商品を今回は$49.99でご提供」「まあ!」「さらにサイズが2倍に大きくなって一層お得」「ええっ!」「このセット、先着○名様は何と$19.99でお買い上げいただけます。今すぐお電話を!!!」……(注:この会話は、いかなる実在の商品とも関係がありません)。ああ、ナナコだって英語にもっと自信があったなら、刻々と減っていく「あと○人」の表示にドキドキしながらコードレス・フォンを握り締めているはず。近くに大きなドラッグストアがない場所に住んでたとしたら、間違いなく電話してるでしょうね。

TVショッピングじゃないけど、今、心引かれているのはWine Awayという、赤ワインのシミ専用のシミ抜き。野菜や果物のエキスから作ったもので塩素系だの酸素系だのの漂白剤ではないというんです。うーん、試してみなくちゃ。

あと、お洗濯関係で使うものというと柔軟剤ですね。BounceとかDownyが有名どころ。乾燥機で乾かせば洗濯物はそれだけで充分柔らかく仕上がりますけど、柔軟剤には乾かす時にできるシワを減らす効果もあるそうですよ。ごく普通の液体タイプの柔軟剤以外に乾燥機に放り込むタイプのシート状の商品もありますが、これは柔軟剤というよりは、洗濯物にさわやかな香りを付けるものらしいです。

次回は、ちょっとデリケートなお洗濯が必要な場合について。ではまた。See you!

第4週 おうちでクリーニング

家の目の前にあるクリーニング屋さんは、マリナーズ時代の佐々木主浩投手の御用達だったそうです(場所はマル秘)。ウチのダーリンに「こないだイッチローの奥さんが来た」と自慢したとか。きっと腕は確かなのでしょう。しかし、スーツやドレスは別にして、セーターや小物くらいは自分で洗っちゃうほうが手軽。あ、シアトルっていう土地柄、洗濯機で洗えないような衣類の出番は少ないけれど、たまにはナナコだってウールのセーターくらい着るんですよ。

ウールやシルク、あるいはデリケートなおしゃれ着を水洗いするときには、マイルドな洗剤を使わなくてはいけません。摩擦に弱い繊維、水に濡れるとがくんと強度が落ちる繊維ですからね。こういうとき専用の洗剤はWoolite。手洗いにも洗濯機洗いにも使えます。ただし、洗濯機で使うときにはPalmPress(手押し)コースでね。洗濯中に繊維をごしごしこすってしまうのはNGですから。お湯も禁物。仕上げにちょっぴり柔軟剤を使うといいでしょう。乾かす時は形を整えて平干しを。乾燥機なんて絶対ダメですよー。セーター、縮みます。しかも激しく。ナナコも昔むかしにやっちゃったなぁ……(遠い目)。

おうちで「ドライクリーニング」(!)をするための洗剤もあります。アメリカに来るちょっと前、ナナコの、知り合いの、奥さんの、親友、という、かな~り希薄な縁のアメリカ人に東京でお会いしたのですが、アメリカで学ぶべきことやらアメリカ生活に関するアドバイスやらの中で、彼女が(ナナコがたまたま持ってた本に彼女がたまたま持ってたフェルトペンでグリグリと商品名を書き付けてくれるほどに)力強く推奨してくれたのがDryel。おうちの乾燥機を使ってドライクリーニングをしてしまおうという代物なのです。乾燥機の普及している国ならではの商品ではありませんか。専用のクリーニング・バッグを始めとして必要なもの一切が揃ったスターター・キットもありますよ。
さて。お洗濯についてのお話は今回でひとまずおしまい。来月はボディー・ケアやハンド・ケアについてお話します。ではまた。Seeyou!

(2005年2月掲載)