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日本式の浴室にしたいのですが、どうしたら良いでしょうか? |
< 回答者|桜コンストラクション 代表 高橋光男さん>
アメリカで生活していると、日本とアメリカの生活習慣の違いに驚かされることが多いのではないでしょうか。お風呂の違いもそのひとつだと思います。アメリカのお風呂場は、湯船がとても浅く、また湯船と洗い場が同じ場所でじっくりお風呂というより、シャワーをさっと浴びるというケースが主流になっています。たっぷりとお湯を入れた湯船でゆっくりと体を温め、1日の疲れを取ることができる日本式のお風呂が無性に恋しくなったりすることもあると思います。
実は、アメリカの家でも深い湯船と洗い場のあるお風呂場を作ることができるのです。1軒家でもコンドミニアムでも深い湯船や洗い場を取り付けは可能ですが、換気が悪い場所だと換気扇を取り付けることをお勧めする場合があります。
バス・タブ取扱店では、形、大きさ、深さ、色などいろいろなタイプのものがあるので、好みや予算、既存のお風呂場の大きさも考慮して選んでください。洗い場を取り付ける場合は、床や壁から水漏れがないように気を付け、ペイントの素材も水に強くカビが発生しにくいものを選び、床には水で濡れていても滑りにくい材質のものを使います。
湯船と洗い場があると、湯船の外で体を洗うため、お湯が汚れにくく何度も使えるため、家族全員が経済的にお風呂を楽しむことができます。また、日本で生活していた時のように、子供と一緒にお風呂に入り、親子水入らずで貴重な時間を過ごすことができるのも利点ではないでしょうか。
費用は、バス・タブ自体が、安いもので$1,000~$2,000で、湯船の取り付け工事費はタブの種類や設置場所で異なりますが$7,000くらいを目安としてください。水道や下水の配管作業もあるので、経験豊かな業者に依頼すると良いでしょう。その際、質問や疑問に対して適切なアドバイスをしてくれる、日本のお風呂をよく理解した業者を選びましょう。また、バス・タブ選びから施工、仕上がりまでの予算を無料で見積もりを出してくれる業者もありますので、そういった業者に問い合わせることをお勧めします。
(2006年5月)
桜コンストラクション 代表 高橋光男さん
栃木県生まれ。東京の建築業者で経験を積み、30歳の時に独立。1994年からワシントン州に移り、リフォームや日本式浴室、増改築などを施工する桜コンストラクションを開業。日本で25年以上の実績を持ち、確かな目で見積もり(無料)と施工を行う。趣味はゴルフと家庭菜園。
Sakura Construction
TEL:253-536-8267
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