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子供のトイレ・トレーニングはいつごろから始めればいいですか。 |
< 回答者|めぐみ保育園 園長 鈴木芳美さん>
トイレ・トレーニングの目的は、子供が自分の体の機能をコントロールできるようになるのを手助けしてあげることです。子供にとってそれがちょうど良い時期であれば、トレーニングの経験は、上手にできた、上達したという感覚を体感させてあげる絶好の機会ですが、実のところ、膀胱や腸の機能がコントロールできるようになるには個人差があります。同じ2歳でもトイレが使える子と使えない子がいて全く不思議ではありません。以下は子供がトレーニングの準備ができているかの目安、そしてトレーニングを楽しく進められるポイントです。
●オムツがきれいであるほうを好む--普段から、こまめにオムツを換えてあげましょう。また、汚れたオムツを換えて欲しいと教えてくれた時は褒めてあげてください。
●トイレに行って排泄をするという行動、言葉を理解する--「ぬれた、おしっこ、チッチ、プップー、ウンチ」など。
●かがむ、うろうろする、股をおさえていたり、おならが出る時にトイレに行きたいと教えてくれる。
●少しの間なら尿意、便意を我慢をすることができ、オムツにオシッコ、ウンチをするのにひとりで離れた場所に行ってする。もしくは、お昼寝の時オムツがぬれなくなってきた。
トレーニングの途中で、失敗してパンツやオムツにお漏らしをしてしまうこともあります。こんな時は、今までトレーニングを順調に行っていた子供ほど、大変がっかりしてやる気をなくしてしまいがちです。そんな時は注意せずにオムツを換えてあげてください。大人が優しく励ましてあげることが上達への近道です。
トイレ・トレーニングを嫌がる理由として多いのは、失敗して怒られた、罰を与えられた、トイレを使うことばかりを言われる、トイレに長時間座ることを強いられる、などです。
トイレを上手に使えるようになるということは、とても大きな第1歩です。ケアをする大人が我慢強く、そしてできた時に思いっ切り褒めてあげることは、子供の精神面、身体面の健全な発達において必要不可欠です。
トレーニングには時間が掛かるものです。周りの大人が子供の発達に見合ったゴールを設定し、一貫したトレーニングを行うことが成功への近道ではないでしょうか。
(2008年1月)
めぐみ保育園 園長 鈴木芳美さん
13歳の時に父の仕事の関係でシアトルに来米。現地校に通う傍ら、日本語補習学校に在籍。アメリカの短大で幼児保育学科を専攻し、付属の保育園に3年勤務した後、23歳にしてめぐみ保育園を設立。同時にJEN, Inc.でラジオのDJ、日本語学校で8年間幼稚部を担当。現在は6歳と9カ月の2児の母でもある。
Megumi Pre-School
TEL:425-827-2540(ベルビュー校)
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