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アメリカ人との結婚によりグリーンカードを申請予定。弁護士を付けるメリットは?

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

アメリカ人との結婚によりグリーンカードを申請予定。弁護士を付けるメリットは?

< 回答者|弁護士 ベン・タオさん>

アメリカ人と結婚し永住権を申請する際に弁護士を使うメリットとしては、以下のことが考えられます。

 ●ケースの分析
たとえアメリカ人と結婚したとしても、そのアメリカ人の経済状況や申請者本人の移民のステータス、犯罪歴の有無など、申請に影響する要素がいくつかあります。申請を提出する前に弁護士に自分のケースを分析、評価してもらったほうが事前の対策も立てやすいでしょう。

●申請書類を正確に能率良く用意してくれる
永住権を申請する場合、いくつかのフォームに記入し、要求された添付書類と一緒に移民局に提出することがまず必要です。慣れていないとフォームの記入の仕方に戸惑い、間違って記入するなど書類に漏れが生じる可能性が大いにあります。それによって申請が遅れたり却下されたりする場合もありますが、弁護士に頼むとそれらの事態は回避できます。また、ご自身に余計なストレスが溜まらないのもメリットと言えるでしょう。

●フォローアップ・サービス
申請書類を提出してから、移民局が速やかに審理してくれれば問題はありませんが、返事がなかなか来なかったり、あるいは逆に関係のない書類を求めてきたりすることが時々あります。そのような事態が発生した場合、個人よりも弁護士を通して対応してもらったほうが話が早く、手間も省けます。

●面接がスムーズ
書類が受理された後は、面接が必ず必要です。面接の際によく聞かれることや注意事項については、事前に弁護士に説明してもらったほうが面接もスムーズに運びます。
アメリカ人と結婚して2年以内に永住権を取得した場合、2年間の条件付きの永住権しかもらえません。そのため、永住権が切れる前に、その条件を取り外してもらうための申請が必要となります。その際に必要な書類やその間の自分の権利(離婚した場合とか家庭内暴力があった場合など)についても弁護士からアドバイスをもらっておくと良いでしょう。

(2008年3月)

弁護士 ベン・タオさん


91年にハワイ大学法律学院を卒業、同年弁護士資格を取得。数年間ホノルルにある大手法律事務所に勤めた後、96年に独立。現在ホノルルとマーサー・アイランドに事務所を構える。93年から現在まで米国移民法弁護士協会の会員。法律相談は日本語で受け付けている。

Law Office of Ben Tao TEL: 206-275-2600

ウェブサイト:www.bentaolaw.com