里帰りの期間中、愛犬をペット・ホテルに預けようと思います。気を付けることは？

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里帰りの期間中、愛犬をペット・ホテルに預けようと思います。気を付けることは？

＜ 回答者｜ペット・ホテル経営、グルーマー　アンビュエル和子（ココ）さん>

ペット・ホテルに愛犬を預ける際に不可欠なのは予防接種です。獣医師の予防接種（Shots Record）が有効期間内であること。3種（狂犬病（Rabies）、ケネルコフ（Bordetella）、ジステンバー（DHLPP）など）は、どのペット・ホテルでも必要です。犬を預けに行った際に、接種期限が過ぎていたということに気付くケースがたまにあります。また、時には預けている期間に有効期限が切れてしまうこともあります。過去の予防接種日、接種を受けた獣医院や次回の接種予定日を手帳に記載しておくと良いでしょう。

それぞれのペット・ホテルにより、世話の仕方やその時間帯、持参できる物、受付時間などは違います。特に持参できる物は一概に言えませんが、家族や家のにおいのするバスタオルやTシャツなどを持参しておくと、犬の安心感も違ってくると思います。中には、玩具を袋いっぱいに持っていく人もいますが、持参するのは多くても4個までが適当だと思います。その際、紛失する恐れもあるので、いちばん気に入っている玩具はご自宅に残しておいたほうが無難です。

ドッグ・フードも、ペット・ホテルごとに使用しているブランドが異なります。日頃から愛用しているものを食べさせたい人は、それが可能かどうか、預け先のペット・ホテルに事前に尋ねておきましょう。

処方薬や常備薬の投薬が必要な場合は、それらもお忘れなく。持病や手術後間もない場合などは特に、その時の健康状態を伝えておくと、毎日の世話もよりスムーズになると思います。

ほとんどのペット・ホテルが、けんか早い犬（Dog Aggressive）など、その種の犬は預からないと思います。なぜなら、滞在中は遊びや散歩をグループで行う施設がほとんどなため、けんか早い犬はほかの犬と一緒にできないし、世話係を咬む恐れもあるからです。
その他、リュウマチや持病のある犬、自分でトイレに立ち上がれない老犬などは、治療が即時にできるホテル施設のある獣医院に預けるのが良いかと思います。

家族同様の愛犬の世話を、短期間にせよ他人に任せるのは大変気掛かりなことです。時間にゆとりのある時に、いくつかのペット・ホテルを見学して、ご自身が納得できる施設を前もって探しておかれることをお勧めします。

（2008年10月）