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発明の特許を取りたいのですが、どうしたらいいですか? |
< 回答者|弁護士/弁理士 トレーシー・ハイムさん>
誌面では全て説明できないので、ポイントだけお伝えします。
①特許取得の目的:特許を取る多くの人々の目的は「その発明からお金を儲ける」ですが、いくつか方法があります。例えば、あなたは新しいタイプのペンを発明して、特許を取得したとします。ペンの会社A社にあなたの特許使用を認可した場合、A社はあなたのペンが1本売れるごとに、その売り上げの何割かをあなたに支払うことになります。あるいは、あなたの特許をA社に売ることもでき、その場合、A社は一時金をあなたに支払い、その後、特許はA社が所有することになります。特許は知的所有権なので、家や車と同様、売買が可能なのです。特許をキープした場合は、会社を立ち上げ、その特許を利用してペンを作って商売ができます。
②特許は既に存在?:既に誰かが、あなたのアイデアと同じ特許を取っている場合があるので、米国特許商標庁などのウェブサイトを利用し、検索して下さい。www.uspto.gov www.freepatentsonline.com
③市場性:①、②をクリア後、あなたのペンの市場はあるか、市場へ出すための費用や作る費用、会社の立ち上げ費用、どのように売るのか、利益が出るまでの時間、投資者がいるのか、または必要なのかなどを考えてください。
④特許の取得:一般的に、特許取得には$10,000以上掛かります。そして申請から発行まで約3年以上掛かります。以上を把握した後、あなたのアイデアを、スペシフィケーション(特許詳述)、クレーム(特許請求の範囲)、ドローイング(図面)の3つに分けて書き出し、細かく説明します。発明の構成や、どう作動するかを論理的かつ明確に定義する、クレームは特許のいちばん大切な部分ですので、専門家に相談し、発明を保護することをお勧めします。出願後、約3年間は、発明者と米国特許商標庁間で、特許取得可か不可かの内容のやり取りがあります。
⑤特許許可後:特許が許可された時点で特許発行料を支払い、その後は、あなたに特許の使用、認可、売却の正当権利があります。特許は出願日から20年間有効です。
もし特許を取りたいアイデア、保護したいマークほか、法律に関する質問がありましたら、専門家に相談するのが良いでしょう。
(2012年12月)
弁護士/弁理士 トレーシー・ハイムさん
ロースクール卒業後、大学に戻り、英文学、哲学、物理学を専攻。2001年にエイペックス・ジュリスをシアトルに設立し、特許、商標、著作権に関する法律を始め、遺言などの資産計画、家族法、移民法やビジネス法に関する相談にも対応している。また現在、ノース・シアトル商工会議所の会長としても活躍中。日本語スタッフもおり、初回無料相談も提供している。
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