ある日、予期せぬ会社からのメッセージが留守番電話に残されていた。履歴書を送付してから3週間くらい経過していたので、すっかり忘れていたのだ。電話を掛ける前に、素早くウェブサイトで会社概要をチェック。そして、電話面接が開始された。 これまでの面接経験を生かし、今回は仕事に対する意欲を積極的に表現することに専念。自分の職歴について説明後、その会社のホームページを丸ごと読み上げ、企業研究していることをにおわせた。なんとなく良い印象を与えたという手応えあり! 「できます」「やったことがあります」「ぜひやらせてください」「自信があります!」などの言葉を連発しているうちに、その仕事が本当にできる自信が湧いてきた。きっと、英語だからこその過剰表現。日本語だったら、こんなに大胆な発言はできなかっただろう。まだ候補者がいるので後日連絡するという言葉を最後に、電話面接を終えた。 自分の発した美辞麗句の数々にちょっと戸惑いを覚える。が、やる気は十分に伝わったはず。その5日後、次の面接の連絡があった。 夫いわく「積極的態度で自分をアピールしろ」「能力があるかどうかは会社が判断する」「できなくても弱気にならず、やる気だけは伝えろ」というのが、アメリカでの面接に対するアドバイスだという。しかしながら、そんな夫自身の就職活動は一体? いまだ失業中だというのにマイペース過ぎる夫の性格は私には理解しがたい。今や夫と娘は、「ママはどうしても働きたいんだね。それが夢らしいよ」と勝手な解釈さえしているようだ。そんな家族に励まされて、いよいよ2次面接へ。この不思議な状況を喜ぶべきなのだろうか? (次号につづく) 使える★就職ワザ 身元調査に備える 内定をもらっても安心は禁物。ドラッグ検査(Drag Screening)を受けたり、さらに身元調査の承諾書に署名して犯罪歴の有無を調べられる(Criminal Check)ほか、クレジット歴のチェック(Fair Credit Reporting Act/Consumer Disclosure and General Authorization)もされたり。また、レファレンスとして、推薦人の名前と連絡先を求められるので、前もって信頼できる人にお願いしておこう。 |
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